3月24日の出来事。
昨日、この話をブログに書こうと思いましたが、なんたって、私のブログタイムが真夜中なもので、ちょっと怖くなってやめてしまいました。
だけど本当は、別に怖くもない何でも無い話なのだと思います。
24日はバイトの日。
中学生のお勉強のお手伝いをしています。ひとりの子供に、ちょっと大事な話をしていました。その時、その部屋の前を救急車が通り過ぎていきました。今は消防車と一緒に走る時が多いと思います。あれはドアなどを呼んだ人が開けられない状況にいた時に、窓から入るためにとか聞いたことがあるのですが、とにかく音だけ聞いていると、二台分のサイレンなので、思わず通り過ぎるまで黙ってしまうほど賑やかな音に聞こえます。加えて、隣の家で飼われている犬が、約束のように声をあげるのです。
ウーウーウー
カンカンカン
ウォーウォーウォー
思わず小さな声で
「うるさいな・・・」と、呟いてしまいました。もちろんこれは、一緒に声をあげている犬に向かって言ったのです。
そしてそれは、ほんのわずかな時間の出来事だったので、すぐに忘れてしまいました。
その後、30分ほどした頃でしょうか。
またも私は、別の少女との問題にのめり込んでいました。のめり込んでいたので、俯き視線もずっと落したままでした。
その時、いきなり大きな音がその部屋に響きました。
ドンドンと言う大きなノックの音に聞こえました。いきなりだったので、私は体が揺さぶられたような気がしました。
ハッとなって顔をあげると、少女たちが一斉に私を見ていたのです。
「今、誰かノックしましたか。」
「はい。誰かしました。」
「誰が?」と聞いても、誰も見ていなかったのです。
「怖い !!」と一人の少女が言いました。
確かに変な感じ。
でもその音で私は冷静になりました。少女たちの半分は、帰る時間になっていたのです。
「だけど、ちょうど帰る時間になっていました。誰かが教えてくれたのかな~。」と、私は能天気なふりをして、
「でも一応確認するから、ちょっと待ってね。」と、外を覗いて見ましたが、やはり他の部屋の帰る子供たちが通り過ぎていくだけだったのです。
音の正体は分からなかったのですが、別に問題も無いようでしたので、子供たちは帰っていきました。
先程、「怖い」と言った少女は残っていました。だから私は言いました。
「確かに不思議よね。なんだか分からない事は怖いけれど、だけどそのなんだか分からないものは、きっと私の味方よ。だってさっき私は本当に目の前の事に夢中になり過ぎていて、帰す事を忘れていたのよ。あの音がしたから、気が付けたのだから。」と。
それから数十分して私も帰りました。
ところがマンションに帰ってくると、救急車が止まっていたのです。
さっきの救急車はうちに来ていたのかと思いました。救急車はすぐに出発しない事も多いので、そんな気がしました。
傍に若い男性が、小さな子供抱いて立っていました。
野次馬になってはいけないので、気になりつつも気にしないふりをして、そのそばを通り過ぎました。
だけどふと、あの小さな子供がお孫ちゃんなら、私の友達の年齢だと思いました。
それにあの若い男性をマンションで見たことがありませんでした。もしかしたら一緒に住んでいない婿さんかもしれません。
それで真っすぐ家に帰らないで、ちょっと気になった友達の階まで上がっていきました。すると、先ほどいた子供を抱いた若い男性が、その階の通路を歩いていたのです。
「えっ、まさか~ !?」と思って、その人に話しかけてみました。
「救急車・・・、ご家族の ?」
「いえいえ、違います。」と彼はにこやかに答えました。
「さっきは消防車も来ていて、この子がその車を見たいと言うものだから、見に行っていたのです。」
心の中では、「それって、ありなのか~!?」と正直思いました。だけど救急車は一人暮らしの友だちは関係がないと分かってちょっとだけホッとしたのでした。
それから、一方的に話を聞き出すと言うのもどうかなと思ったので、
「あの、なんかとっても下らない話なんだけれど、聞いてくださいますか。」と言うと
「くだらない話は大好きです。」と言うので、先ほどの大きなノックの音の話をしたのです。
「だから、気になっちゃって。」
「そりゃ気になりますよねぇ。」と彼は言いました。
世の中には、大きな正体の分からない音→「だから」に結びつかない人はたくさんいると思います。
だけど結びつけることが出来る人もたくさんいると思います。
そしてその若い人に
「若いパパさん、頑張ってね~。」などと手を振って別れました。
しかし世の中には「良い人」はたくさんいますね。
と、今これを書いていて思いました。
だけどその時は、「だから気になる。」のその先にいる人の事ばかり考えていました。
闘病中のあの人は、どうしているだろうか。
難病で、とうとう寝たきりになってしまったあの人はどうしているだろうか。
転んで頭を打ち、昨日の記憶が保てなくなったあの人はどうしているだろうか。
先日投稿した「はなもも☆選挙☆混線☆ガチャポン」の中の「混線」の事もあって、私は少々気にしてます。
実際の所は、隣のお部屋にいた中学生が、「さあ、帰るぞ。」と勇んで立とうとしたがゆえに椅子が滑って転げ落ち、その椅子がさらに滑り壁にぶつかった音だったかもしれません・・・・・なわけないか^^