森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒7-16「髪を切られた女」&モロモロ

2009-02-26 11:44:52 | ドラマ(相棒)
 ラストシーン、ふと思わず「殺人シネマ」を連想してしまいました。ぜんぜん違うお話なのですが、「映画」と言う事だけでなくそれに対する気持ちにも、何か共通する思いがあったからなのかとも思いました。
「自分の人生には映画しかなかった。」

そうなのかな。

それは、
「自分の人生にはいつも映画だけはあった。」と言うことなのではないでしょうか。それは本当は素晴らしいことだったのだと思います。

(勘違いでなければ)右京さんの目に涙が光っていました。

思わずジーンと感動してしまいました。

脚本の所には奈津子の名前も・・・。


奈津子を移動してしまったことは良いことではなかったかも知れませんが、結果的には天に想いが通じ奇跡を起こし映画を完成させることが出来たのかと、何かしみじみしてしまいました。


でもね~、ワタクシ、ここしか書けませんのよ。(書いた内容には嘘偽りはございません)


だってですねえ~、・・・・・ほとんど寝ていたの。
芹ちゃーん、ごめんねー。

別につまらないからではなくて(だって、見ていないから分からないし。)
始まる5分前に、ふと、うっかり、ああ、瞬きをしたのよね。パチリと。
パッとまぶたを開いたら、なんと20分も立ってしまっているじゃないのよー

その後も意識が目覚めなくて、
「今日の『相棒』、ぜんぜん分からないわ。」と言ったら、だんなが、
「寝ているのにドラマが見ることが出来るやつなんていない。」と、納得の一言を言われてしまいました。

でもイスのケガシのところからは見ましたよ。最後の解説のところも。
「ああ、事故だったのか。」とだんなが言いましたが、私は時計を見て、まだ時間があるわよと、符に落ちないでいたら、ヒューマンドラマのための時間だったというわけです。

それでも所々見ていたところでは、「花の里」の芹沢君。バーで聞き込みをする芹沢君。ピンでいる時には凛々しい男ではないですか!!
それに右京さんは、なんとなく控えめにしているし。

だけど私、バーのボトルのお酒の量で推理したシーンで、寝ぼけた頭で思ってしまいました。
右京さんは距離を置いて見ていたら、超カッコいいけれど、夫にしたら煩いよねえ。
なんで、たまきさんと別れたんでしょう。



最後に刑事部長にトリオは叱られていましたが、芹沢君にいざと言う時に頼りになると思われていたのは、やっぱり右京さんだったというわけですね。

思い出したので書きますが、ケガシって面白いですね。でも、乾いても、お醤油のいい匂いとか壁からしないのかな・・・。


モロモロの部分のお話ですが、三浦さんこと大谷亮介さんも「おくりびと」に出演しているんですね。私まだ見ていないんです。「おくりびと」のアカデミー賞受賞は嬉しかったです。だから見ようかなと思うというのは誰もが思うことなのね。が、チケットが凄いことになっていますよ。近所のシネコンでお先にネットで買えるのですが、その時点で満席ですよ。

言うたら失礼だけど、あのおばちゃんとかそのおばちゃんとかが、ネットでチケットを買おうなんて思うとは思えない~。

並んで買おうと思ったおばちゃんたちはどうなるの?

凄いです、アカデミー賞効果。

まあユルユル観に行くことにします。で、悔しいので「チェンジリング」を観に行ってきたのですが、自転車で飛ばして行ったから、疲れて「相棒」の時に長い瞬きをしてしまったと言うわけ。


ちょっと「キイナ」のお話。
「キイナ」って、ちょっと子供向き?
なぜあんな時間にやっているのかしら。怖いのは早い時間はダメなんでしょうか(別に怖くはないけれど。別にこれって文句ではないですよ。ふと思った素朴な疑問です。殺人とかがダメなのかな。

ずっと気になっていた真一郎の秘密って、アレだったのか。子供三人・・・。
でも秘密が分かってスッキリしました。

ちなみに「こっくりさん」はやってはいけない危険な遊びです。学校でもドラマにあったような事故が、本当に起きるのですよ。身近にも同じ様なことが起き、しばらく精神錯乱が起きて・・・


と、取り留めなくなっていくので、もう止めましょう。
今回の「相棒」の最初の20分も含めて、再放送の時にしっかり見直すことにします。



コメント (2)
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「パイパー」観劇日記

2009-02-25 00:41:08 | 観劇・コンサート日記

 いつも思っていることですが、私自分を作っている諸々のものは、単一で存在しているものはあまりなく、絡み合い関係しあって存在している欠片からなっていると思うのです。昨日思うことがあって今日の行動になるというか・・・。

 

「パイパー」の記事を続けて書きました。
でもこれは、観劇までの日記です。
「パイパー」の感想は昨日載せました。→こちらです♪

 

 1月のある時、時々観に行っている小劇団(ゴメン!)の感想をたまたまネットで見つけ、たまたまそこで「野田作品」の言葉を見つけ、そう言えばアタシ、彼って某女優の元彼みたいな認識しかないけれど、彼ってどんな作品を作る人なんだろうとふと思ったら、俄然興味が湧いてきました。

  興味が湧いて来た所に、たまたまネットで見つけた「パイパー」の感想。

なんか面白そう・・・。

だけど既に公演中ですしチケットなんかはとっくに完売で、観ることは出来ないと思ったその日、またたまたま届いたケーブルテレビの番組誌の演劇欄に当日券のことが書いてありました。

当日券があるんだ♪

HPを開いて確認したら、ありました。

 ということで、姉を誘って日にちを決めて行く事にしました。

 

当日券はS席とお立ち見席。S席に座れれば楽ってものだし、万が一お立ち見になっても、3500円でお財布が楽ってもの、どちらに転んでもラッキーだなとは思いながら、本音を言えば座りたい。なぜなら腰痛持ちだから・・・・涙

 

他の方のブログ記事で調べさせていただきましたが、公演開始1時間前からチケット販売が始まるので、そのまた1時間前ぐらいに並べば何とかなるみたい・・・ が、行くと決めた2、3日後、突然の宮沢りえさんの報道が・・・ もしかしたら、コレで注目度アップ?!

小心者なので、待ち合わせ時間を30分早めて、それでも途中でホカロンとかの買い物をしたので、チケット販売より1時間15分前に着きました。それでも既に30人ぐらいの方が並んでいました。(土曜日ですしね。)

 そこでこれまた途中で買っておいたパンを食べたり、おしゃべりしたりで待ち時間はあっという間でした。(ホカロンを抱えながらですが)

後は「S」か「お立ち見」か ・・ドキドキドキ

ドキドキするあまり、先に買った幸せそうなカップルの男の人に
「あなたはSデスか?」と聞き・・・なんて嘘ですよ。

うっかり聞いてしまったら、凄いよななんて想像して笑っていたのです。

いきなり見知らぬ女から
「あなたはSなの?」 
・・・・恐ろしいことです。    ああ、くだらない事書いちゃった

 

でも少し前の若い女性が、おつりを6500円もらっているのが見えました。

あらま、もうアウトじゃん!!

でも、違かったのです。きっとその女性は若かったのです。もしくはリピーターで演劇鑑賞の通。お財布に優しい方を選んだのですね。

「ご用意できるのはここのS席です。」と販売のお兄さんが、順番が来た私達に言いました。

なんか断定的な言い方でしたが、私達が迷うことなんかできません。

―はは~、仰せの通りにいたします。
なんて言う訳はありませんが、気持ちはそんなもので、
「ハイ、結構です。」と言って買いました。

 

買えた席は中二階の、サイドでしたが割と良い席でした。

 

座ったとたんにホッとしました。

 

実は二日前から、私は片目が「妖怪赤目女」になっていたのです。たぶん、普段やらないベランダ掃除に勤しんだのが祟ったのです。だから触らぬ神に祟りなしなんだってとか言いたくなってしまいますが、仕方がありませんね。

その赤目になった目は、あまり機能していなかったみたいで、それを庇ってもうひとつの片目が倍働いて、その為に何かに取り付かれたように肩こりが酷くなり、それで頭痛がするようになってしまいました。

そんなコンデションでも、私は頑張ってここに来たかったんだなあとしみじみ思ったのです。14時の公演5分前、まだ誰もいない舞台を見ながら

「姉よ姉、朝の9時45分に家を出て、今ここに座っているんだなあと思ったら、私の今日の80パーセントは何かを達成してしまったような気がするわ。」と、私は抜け殻のように言いました。

オイこら!!

舞台はこれからよ~。

で、その舞台はどうだったのかは、前の記事に書きました。

 

28日までですよ~♪

 

 

 

 

 

 


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野田地図第14回公演「パイパー」

2009-02-24 00:53:53 | 観劇・コンサート日記

NODA MAP 初体験。シアターコクーンにて観てきました。(敬称略で書かせていただいてます。)

 

人類の希望だった火星に初めて移民した人々にとって、そこは夢の新天地だった。その夢がどうして豹変を遂げていってしまったのか。人類と共に移住してきたパイパーたちは、人類が幸せになることだけを考えているもの(生物?OR 機械?)。その彼らも人類の夢と共に豹変していってしまう。それはなぜか。
1000年後の火星で、ストアを舞台に姉フェボスをを宮沢りえ、妹ダイモスを松たか子、ワタナベを橋爪功、キムに大倉孝二で、その謎に迫る。懸命に生きる二人の姉妹を中心に、「自滅する幸せ」を描いている。

もうひとつの「火星年代記」

見応え充分。物語にも、その舞台そのものにも。

                      

 

 私は松たか子の舞台をはじめて観ることが出来て幸せです。なぜなら、彼女の事が好きだからです。HNK「花の乱」で初めて彼女を見たときに、「いったいこの少女は誰なんだ!」と一目惚れ状態で、申し訳ありませんが、その後本当のヒロイン三田佳子に代わったとき、心の底からがっかりしてしまったのです。

そんな彼女の舞台は、私の期待に充分応えてくれるものでした。

以下はネタバレしています。

彼女が母親役なら母に見え、何も知らない世間知らずの妹なら、その知らないことに悩む妹に見え、地球から移民してきた一般市民の食堂のおばちゃんならおばちゃんに見え、説得力ある彼女のセリフと声に引き込まれていってしまいます。

 「身毒丸 復活」の記事の中で蜷川さんの言葉を引用して書いた事ですが、幕開き三分の勝負をここでも感じてしまいました。

勢いよく走ってくるフェボス。扉が開くと風の音。

荒廃した火星のシーンが脳の中に広がっていくのです。

 

その宮沢りえが演じるフェボスは、少し声が枯れているように感じはしましたが、お茶のCMで見せる彼女の上品さと可愛らしさに見慣れているものには、かなりのインパクト大で、七面鳥くさい女を好演していました。(ちなみに妹はインコくさい)

橋爪功は芸達者。今更何も書くこともありませんが、ズルさと人の良さが同時に混在している、ワタナベを嫌悪なく身近な人に感じることが出来たのは、彼の飄々とした雰囲気のお陰かも知れません。

 

いつもの事ですが、主演が松たか子と宮沢りえであることと、火星が舞台と言うことだけで、他の情報なく、従って他の出演者情報も知らずに観に行ったので、橋爪功がワタナベで得をした気分でした。それはキム役の大倉孝二でも同じ感想を持ちました。

彼ってとっても良いですね。なんとなく観ていて安心してしまうのです。広い広い舞台の上に、素の自分の世界を何気なく持ち込んでしまって、それが良い味を出しているようなそんな感じがしたのです。

 

話が一気に飛びますが、劇団四季や宝塚は別にして、カーテンコールの一回目の時、主演俳優は笑っていない事が多いなと、時々思うことがあります。そうは言っても、たくさんお芝居を観ているわけではないので、本当はなんとも言えないことなのですが、私はそんな彼らを見るとき、マラソンランナーがゴールに走りこんだ時と一緒なような気がしてしまいます。または夢(芝居の中の世界)から現の世界に戻ってくる途中とか。笑えるわけはありません。

それでも、それはちょっと寂しかったりもするのです。それで繰り返されるカーテンコールのその途中で、夢から醒めて本人に戻り、微笑んでくれたりすると、それもちょっと嬉しかったりするのです。

この日の宮沢りえもそんな感じでした。でもフェボスから一気に本人に戻したのは、大倉孝二が何かを話しかけたから・・?

ニコニコして、隣に立っている彼とちょっとはしゃぎながら出てきていました。が、なんだかそれが良い感じがしました。

観客と言うのは、我侭な者なんだなと思います。芝居が終わったら素の彼らに会いたいと思ってしまうのですから。

 

物語の感想ですが、考えさせられることがたくさんありました。

人の幸せを考えることしか出来ないパイパーが、なぜ恐ろしい存在になってしまったのか。やっぱり彼らは変わらずに人の幸せだけを考える存在だったのかと思いました。

本来なら決して私達を裏切らず、幸せに導いてくれるはずの豊かなものに溢れた生活・・・  なんだか存在が似ているような。

なんでも数字で計ろうとする今を痛烈に批判しているのが、小気味がいいのですが、自分自身が結構数字マジックに囚われていたりするので、結構胸が痛かったです。

ダイモスが母のお腹に居るときに、世界が崩壊していく場面は凄かったですね。

この物語は、最後に唐突に希望の片鱗が見えて、なにやらそこにホッとさせるものがありました。そういうラストは好きなので、感動しました。

でも、その唐突に見えた希望の片鱗も、実は前からそこに存在していたのかも知れません。キムが問いかけた時、ワタナベは驚いてもいませんでしたから。

希望と言うのは、いつも本当はそこにある。だけどそれは真実や現実と向き合った時に、初めて見えてくるものだったのかと思いました。

 

舞台と言うのは、映画と同じく目と耳を使って観賞するものですが、セリフで場面を作り上げて行く舞台は、映画とはまたぜんぜん違う魅力がありたまりません。「ストア」の本当の意味を知った時、すべてが絡み合い物語が完成する。凄く面白かったです。 

タブーを制するもの・・
「伸びた右手を左手が止める。」  逆かな?
冷蔵庫の前で実践したいと思います。

 

 2月28日まで 当日券アリです。

 

 

 


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天地人第8回「謙信の遺言」

2009-02-23 13:26:40 | ドラマ (大河)
「迷うことばかりじゃ」と謙信が言った時、それは私のことかしらとふと思った私。毎回迷っているでござる。
大河の感想を書くか否か・・・いやいや、来週見るか見ないかでござる。

先週も迷いましたが、タイトルでもしかしたら謙信退場かの予感もしたので、やっぱり見てしまいました。見ると感想を書かないと決まりが悪いのです。習慣とは怖いものです。書かないと、歯磨きが終わっていないような気持ち悪さ。

そういえば大切なことの習慣化と言うのは、そこまで持っていったらサクセスらしいですよ。
「なんか時間ないけれど、1時間でも勉強しないと気持ち悪いな。」とか
「せめて軽くストレッチでもやらなくては気持ちが悪いわ。」みたいな・・・。


「第六天魔王」  いかにもタイトルのように出すこのやり方、毎回やっていたんですか。と言うことは、始まりの数分を私は結構見逃してきたと言うわけなのね。

信長は自分の事をそう言っていたのだとか。
要は魔王毘沙門天という神という構図を描き出したかったがゆえの説明だと思うのですが、そこから気持ちが躓いてしまいました。なぜかは宗教観から話さなくてはならないのでパスですが、なんだかよく意味が分からないオープニングだったような気がしたのです。

オープニングからそうだったので、今回かなり批判モードですよ。
「今回も良かったな。ちょっと泣いちゃった~。」と言う方には、申し訳ない内容です。

私は別に、どんなに景勝が兼続を思っていても、BL的視点で見たことはないのですが、今回の「天地人」を見ていて、戦国時代を描いてはいても、少女マンガ的な大河だなぁと、ちょっと思ってしまいました。(注;少女マンガを批判しているのではありません。)小奇麗にまとめ過ぎているような気がしたのです。

また、なんか納得できないシーンが数々ありました。

その一つ。仙桃院が北斗の七星の話を丁寧にしたシーン。途中から見た人のためのサービスでしょうか。兼続には初めての事でも、私達は知っていることなので、過去の回想シーンを上手く使ってもらいたいところ。その後見上げた空には、星が煌きすぎていて、どれが北斗の七星と北極星なのかも分からないという始末。

隣でだんなが煩いったらないんだから。

「ここ、ここよ。これこれ。」って、そこじゃないかなと思うところを指して解説してしまいましたが、変よ、これ。

要するに視聴者置いてけぼり現象。しつこく繰り返された説明にも感情移入させる暇も与えません。


今までは、世間では評判の悪いスポットライト演出に、私はかなり寛大だったと思います。中味がないから演出で見せているんだと思っているからです。それが結果的にはマイナスにでてしまっているだけだと。
でもお船さんの心情を、館の中に降る紅葉で表現されると、いくらなんでも辛いです。
「オイ!」とだんなが言いました。そうね、彼は最近見ていないから、驚いちゃうわよね、この演出、と思いました。本当の事言うと、館の中に紅葉が降る演出自体は、そんなに嫌いではないんです。
何が辛かったかというと、丁寧に先週の二人の会話の回想がここでも繰り返されたこと。セリフナシのフラッシュ映像でも良かったのではないかと思うのです。心情の表現なのですから。


また「手取川の戦い」を初音に語らせると言う演出はやっぱりどうなんだろうと思うのです。別に戦国時代のファンではないので合戦シーンに拘っているわけではないのですが、景勝は出陣しているわけですから、彼目線で描くとか、ここぞと言う所で追い詰めずに退却と言われて驚く所とか、もう少し丁寧であってもいいのではないかと思いました。
館で再開した景勝を見ていると、時代は江戸と言われても、そうかなと思えてしまう穏やかさです。

肝心の謙信の遺言のシーンですが、結果的にはこれが最後だったので謙信の遺言になってしまったということでしょうか。

で、また彼が泣くのよ~。
泣かないって言ったじゃない!!

謙信が逝ってしまったと言うのなら、そりゃあ仕方がないなと思いますよ。でも、なんで、そんな演出なんだろうと、ああ~と思うのは、スポットライトではなく、涙なの。
泣くか泣かないかというと、男の子は良く泣くかも知れません。でも彼らって、ある程度の年になったら、涙を人には見せないように努力するのですよ。「男子たるもの人前で泣くべからず。」なんて、一度も教えたことがなくてもですよ。だから、そんな彼らの瞳にきらきら光るものを見てしまうと、胸がキューンとなるのです。


今回の物語の中で、謙信の言っていることは、よく分かりました。自分で考える能力を持つものだけが悟っていける。
悩むから悟れる。

でも泣くかな~。自分の大切な殿が迷いがないと言われているんだから驚かないのかな~。迷いがない景勝には悟れないといっているようなものでしょ。
景勝のことを引き合いに出さなければ、尊敬する謙信に迷ってナンボなんだよと激励されたわけですから、感激して泣くかも知れませんが。


と、変なことに拘って感情移入が出来ませんだ。

感情移入が出来ないと言えば、兼続が景勝の所に帰ってきたときに、仲間が喜んで向いいれたシーンは、たぶん良いシーンだったはず。


感情移入出来ませんだ。
メンバーに思い入れがないからです。

「篤姫」が、いったい何時になったら江戸に行くんだと思えるほど丁寧に薩摩の青春時代を描いて、その後の物語の底辺を築いたことを思うと、今後も物語りに華(?)を添える彼らとの絡みがもっと欲しかった所です。

子役達を再び徴集して、後付少年時代のエピソードを見せてくれると言うのも手ですよね。名付けて「20世紀少年的手法」。


と、言うわけで、文句ばっかりの感想は終わりです。

来週は、やっぱり見ると思います。謙信退場を見届けたいと思います。


そう言えば私、妻夫木君が片肌脱いで剣術のお稽古をしていたシーンで、なんか照れ笑いをしてしまいました。
だって、景勝が
「今度、わしが稽古をつけてやるかの。」なんて呟くんだもん。

なんか、アタシ、影響受けている?!












コメント (4)
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好きなものがある幸せ6【「浅見光彦シリーズ」が好きです】

2009-02-20 01:06:41 | 思いつくまま
好きなものがある幸せ5で、ポワロの事が好きだと告白(?!)しましたが、好きな探偵は外国ばかりではなく日本にもいます。
それは内田康夫の浅見光彦です。

ポワロが小説からドラマに目が向いたのと違って、こちらはドラマから小説に目が向きました。

もちろん一番好きな浅見光彦は、水谷豊が演じた光彦です。(今回は敬称略で失礼します。)そのドラマで好きになってしまったのですから。とっても面白かったですよね。自分のパソコンにヒロインの名に浅見をつけて打ち込んでいるラストも好きでした。

日本人って基本的に、大いなるマンネリ、またはキマリが好きなんだと思います。
そういうことでは誰もが思い浮かぶ「水戸黄門」ですが、印籠を出さない「水戸黄門」なんて見たくないでしょう。もろ肌を脱がない金さん、「暇か」と言わない角田課長・・アッ、これは違うか。

この推理ドラマも、兄が警察庁刑事局長だと分かって、傲慢な態度を取っていた刑事達がそれまでの態度を一変させるところが大いなるキマリごとで、ここを大げさにやってくれるかくれないかで面白さが変わるような気がします。

もちろんそれだけではなく、本当に推理ドラマとして見応えがあったのですよ。

それなのに水谷豊の光彦は1987年から一年に2本ずつ、1990年までで8本しかないのです。この辺のいきさつは詳しい方は、耳だこなことだと思います。私はトラブルで打ち切りと言うことは、なんとなく知っていましたが、この記事の為にリサーチを入れたら・・・・
なんなのよ、理由は靴だってか?!

もうサ~、どっちか折れようよ、ねっ。  とか言ってもあまりにも昔々の出来事ですね。

ところがワタクシ、この水谷=浅見に嵌って、ドラマ打ち切り後に本の方を読むようになりました。その本を読むときのイメージはもちろん水谷豊なのでしたよ。
内田康夫が切ったがゆえに本が数冊は売れたと言うことです。なんか皮肉っぽいな。



そんなわけで放送局が違うといっても主役交代は、私的には面白くなくて榎木孝明、辰巳琢郎さんのドラマはあまり見ていないか、記憶にあまりないのです。

じゃあ、今も見ていないかというとそうでもないです。
今は、TBSで沢村一樹で13本、フジテレビで中村俊介で18本作っていて、意外と沢村光彦は楽しみに見ています。(どちらかと言うと再放送で楽しむことが多いです。)

沢村一樹の光彦は、シャープさはないかもしれませんが、なんともいえない優しさや人の良さが滲み出ていて好きです。中村光彦は別に拒否しているわけではありませんが、たまたま見る機会がないだけだと思います。ちょっと若すぎるような気もしますが、彼のイケメン光彦はどうなんでしょうか。


ところで本を読んでみて、私はあることに気がつきました。それはテレビで人気シリーズになっていたりすると、原作を読む気になんかならなかったのですが、予想以上に面白いのですよね。
映像の力と言うのは、いろいろ凄い点があると思うのですが、推理ものに関しては、その映像の力が逆に働いて、犯人や動機やトリックがすぐに分かってしまうことが多いように思います。それが本で読むと、なかなかそこに行きつかないのです。それは十津川警部シリーズでもいえるかもしれません。あのシリーズが面白いと気が付いたのは、友人に本を頂いたことで読んでみたからです。


ちなみにこの記事を書こうとリサーチを入れていましたら、こんな所を見つけました。
浅見光彦の家
http://www.asami-mitsuhiko.co.jp/

私はミーハーなので、ちょっと興味があり。いつか行って見たいような気がします。


後鳥羽伝説殺人事件 (角川文庫 (5976))
内田 康夫
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横浜殺人事件 (角川文庫)
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二月の扉「見るなの座敷」その3

2009-02-19 08:27:16 | ユーモレスクを聴きながら(book)

二月の扉「見るなの座敷」その2 の続きです。

―「見るな」と言う禁止事項は本当に「見るな」だったのか―

「見てはいけない」と言う禁忌は民話、昔話の常套ですが、私はこの物語のそれに、非常に違和感を感じるのです。

なぜなら同じ見てはいけないというタブーのある「鶴女房」は、見られては困ります。自分の正体がばれてしまいますから。

「見るな」ではなく「開けるな」ですが、「浦島太郎」は開けては困ります。歳を取ってしまうからです。

黄泉の世界のイザナミの部屋を覗いてはいけません。おぞましき死霊の姿が分かってしまうからです。(注:昔話的神話の発想です。)

でも、この物語では二月の座敷にいったい見られて困る何があったのでしょうか。さっぱり分かりません。

この話は別名で「鶯の内裏」と言うお話で、完結しているものもあります。と言うことは、二月、もしくは三月の部屋はそれらの棲家だったとか、または12ヶ月を一堂に集めておく原動力の部屋だったとか、いろいろ考えることが出来るような気もします。

最初に書きましたが、想像力を友にしてこの物語を思ってみると、一気にミステリー色などが強くなっていくのです。

私は、実は「見るな」は「見ろ」の仕掛け言葉だったのではないかと思うのです。

「見るな」と言って、出かけていき、そしてなかなか戻らない。そこに作為を感じませんか。

実は「見るな」「開けるな」ではなくて、自分達では開ける事が出来ない扉があり、それを通りがかりの者に開けさせると言う、異界の者の策略だったと言うお話。その為に、館の女性は迷い込んだ者を、優しく歓待するのです。男は扉を開けてしまいすべてを失ったからと言っても、別にコツコツと自分で築いてきたものを、失ってしまったと言うわけではなく、本来居た場所に戻っただけで、まあいい夢を見たと言っていいでしょう。

お話によっては金銀財宝が絡むものもありますが、やっぱりそれも別に努力したわけではないので、失ってもやっぱりいい夢と言えるかも知れませんね。

 

扉を開けさせた異界の者は、何者なのか、どうしたのかは分かりませんが、やはり春告げ鳥の化身なのかもしれません。

扉が開いて、春告げ鳥が鳴いて、そして里山から春が来るのです。男はあっけに取られてぼんやりと立ち尽くしていますが、やがて季節が春に変わっていくそんな気配に、ふっと微笑んで山を下りていく、そんなラストシーンなんて想い描いてしまいます。

夢から醒めてうつつの春に身をゆだねていく、そこに夢とうつつの絡み合う幻想的な物語が存在するような気がします。

 

二月の扉を開けてはならぬ~

いえいえ、

二月の扉は開けねばならぬ。開ければやがて芽吹いていた花々が競い咲きあう春がやって来るのです。

 


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相棒7-15「密愛」

2009-02-19 00:03:46 | ドラマ(相棒)

「相棒」のHPのストーリーの所に

相棒史上最高の一騎打ちがいま始まる!

とあったけれど、本当に一騎打ちでした。

登場人物は6人。右京さんと大学の時のフランス文学の恩師悦子、殺された榊、不審な男、向かい側の布団屋のおばちゃん、榊の前の妻。(とってもこの国最高の、学校の生徒には見えない大学生達は抜かして)

だけど岸恵子さんの存在感が凄かったです。
寒々しい冬の風景と、素敵な別荘、そしてハイセンスの岸さんのファッション。そこで繰り広げられる愛の物語。かつての優秀な教え子である窓際刑事と、美しかった初老の元教師の対決。今日の「相棒」そのものが、フランス文学のようでした。さながらフランソワーズ・サガンティストと言った所かしら。

私は岸さんの事を今まで、そんなに素敵だと思ったことがなかったのです。なぜなら彼女が演じた役で知っているのは、「悪魔の手毬歌」の犯人役だったり、特攻隊の物語の宿屋の女将だったりで、衣装もそれなりでした。でも今日は、いったい何着着替えたのと言うくらい素敵でしたよね。

岸恵子さんと国広富之さんの配役がぴったりだったのが良かったのだと思います。

密室殺人のトリックの鍵は「愛」だったとは。

真面目な顔をして、猿とかリすとか氷とか言っている右京さんには笑えました。もちろんわざと言っているのは分かっているのですが、あれはある意味ライター様(今回は古沢良太)の密室殺人トリックの日頃から思っている皮肉みたいなものでしょうか。

 

右京に分かってもらいたいから、彼を呼んだ。
でも、その理由は良心の呵責からではなく、自分が愛されたことを、ただ一人でいいから知ってもらいたかったから。

右京はその選ばれた一人だったわけですね。

恋人の為にブレンドされたハーブティに、謝る悦子の姿にちょっとジワーッと来ました。

 

今回がしっとりだったので、来週は賑やかにやってもらいたいですね。なんと来週の相棒は芹沢君ですよ。彼に相棒の役が回っていくなんて、実は微塵にも思っていなかったので、そこから「やられた~」と言う嬉しさがありました。来週も期待しちゃいます。

米沢映画のミニドラマは「マージャン編」。
「何だこの役は~!」
「敢て言わせていただくなら、主役かと。」って何時もこれは面白いですね。

 


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二月の扉「見るなの座敷」その2

2009-02-18 00:24:16 | ユーモレスクを聴きながら(book)

二月の扉「見るなの座敷」その1 の続きです。

その続きを書く前に、なんでこんな記事書いているのかちょっとだけ書きますね。(ちょっとではないかも・・)

このブログは私が書きたいことを、テーマ絞らず書いている所謂雑食ブログなのですが、その書きたいことの一つに、気になる民話解釈や昔話の事があるのです。最初は書いていましたね。「藁しべ長者」のお話とか。(「とか」ではなく「しか」書いていませんでした

昔話には、なんともいえない面白さがありますが、それと同時に、なんだかよく分からないものもないですか。物語は、もちろん書いてある通りですが、それってどういう意味なんだろうみたいな物語。

この「見るなの座敷」は、私にとってはまさにそれです。

ちなみにそれってどういう意味なんだろうの代表格は「浦島太郎」です。これはちょっと簡単には手が出せない、深さがありそうです。

それから、知っているけれど子供に正確に話すことが出来ない物語はないですか。
私は「桃太郎」と「足柄山の金時」がそうです。「足柄山の金時」はオープニングだけで話が終わってしまうような、中途半端さが不思議です。なんて言ったって山場がクマと相撲?クライマックスが就職?よく理解できない話です。
「桃太郎」は、良く知られた話ですが、子供に話そうとする時に如何にいい加減にしか覚えていなかったかが、分かるお話です。猿雉犬の出てくる順番、鬼が島に着いたときのそれぞれの役割、ちゃんと言えますか。
「まあ、とにかく~、鬼が島について・・・
とにかく~、鬼をやっつけて・・・・」と、「兎に角」で誤魔化すことが多いかも。

実は「藁しべ長者」も、私にはこの仲間でしたが、今なら平気です。
そういえば本当はどんなお話だっけと思われた方は、どうぞ、こちらに書いてあります。
但し、私の脚色付です。→ここ

それからいつか絶対に、心をこめて書きたい「笠地蔵」のお話。
ビッグホラーな「三枚のお札」の話。

民話や昔話の世界は、たまらない魅力のある世界です。

 

だからと言って、いきなり「見るなの座敷」のことを書こうと思ったのは、別に自分のブログの原点に戻ろうと思ったわけではありません。

単純に今が二月だから。

まあ、そんなところです。

私が知っているお話は二月でしたが、これは三月であったり十二月であったりします。また、開けてはいけないのは部屋ではなく蔵だったり。

いずれにしても禁止事項があるというところがミソですね。

この記事を書いていたら、頭の中が整理されて意外とこの物語はスッキリしてきました。

私達は四季に恵まれ、その自然の美しさ、それにもたらされる豊かさと楽しさを享受し、日々を暮らして行くことが出来る。ただ、それは遣ってはならぬことを犯さない限りの約束付です。もし、その禁を犯した時にはすべてを失うのだと言う戒めの物語なのかもしれません。
道に迷った男が、優しく歓待を受けた事、二月の座敷を開けてしまったがゆえに、すべてを失ってしまったことはその喩えです。

私達は、既に二月の扉を開けてしまっているのかもしれません・・・。
豊かだった自然との約束の禁を破って・・・。

 

 と、ここで終わらせてもいいようなものですが、上に書いたものは書いている途中で気が付いたことで、「見るな」という禁止事項のことでは、ちょっと違うことを思っていました。文献などの裏のないkiriy式発想バージョンです。

以下明日に続きます。
(このテーマで三回引っ張るのかと、思いましたか?
そうねえ、アクセス数激減かしら  
まあ、もし良かったら、お付き合い下さいませ。)

 

 


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二月の扉「見るなの座敷」

2009-02-17 00:11:38 | ユーモレスクを聴きながら(book)

二月になって、春が近づいてきたなと思う頃、ふと口ずさんでしまう歌 .。

 ♪二月の扉を開けてはならぬ        

開ければ悔やむ~  開ければ悔やむ~  ♪

 そこしか歌えないのですが、それは谷山浩子の「二月の部屋」の一節です。この曲は「もうひとりのアリス」の中に入っている曲なのですが、私が口ずさんでいる部分なら視聴できます。ココ

この歌は民話の「見るなの座敷」をモチーフにしたものなんですが、歌が摩訶不思議な雰囲気なのは、そのもとのお話がなんともいえない不思議さがあるからだと思うのです。

民話なのでいろいろなバージョンがありますが、大まかなざっとしたものは以下のようなものです。

昔々、男が山の中で道に迷ってある館にたどり着くと、その館から出てきたのは、世にも美しい女性でした。その彼女は男を館の中に案内すると、ご馳走を出してもてなすのです。ほどなくその女性は、用があるからと出て行きます。その時に、この部屋のどの襖を開けてもいいけれど二月の襖だけは開けてはいけないというのです。

その部屋には12枚の襖があって、それぞれに素晴らしい季節の絵が描いてあるのです。男は酒を飲みながら、それらの襖を開けていきます。一月の部屋を開ければ正月の賑わい、三月の部屋からは桃の節句、と季節季節の美しい日本の風景屋楽しみがそれらの座敷にありました。

とうとう最後の座敷まで開けてしまっても、女性は帰ってきません。すると男はどうしても二月の部屋を開けてみたくなってしまいました。

そして男は自分の心の誘惑に勝てずに、とうとう二月の襖を開けてしまうのです。

その部屋には何にもありません。梅の木が一本あって、そこに止まっていた鶯、ホーホケキョと鳴いて空高く飛んでいくと、それまであった館は消えて男は一人、山の中にポツンと立っていました。

 

 このお話はなんともいえない幻想的な雰囲気がして好きなんです。
想像力を友にすると、いくらでも物語が膨らみます。

ある部屋には百花繚乱、ある部屋には潮騒、また別の部屋には真っ赤な山へと通じる道。その時々に人は花見で賑わい、海へと繰り出し、そして秋祭りに興じるのでした。一年がその館の中では一気に楽しめるのです。

 

このお話は調べだすと、結構奥が深いのですよ。

なので、続きはまた明日です。

でも明日はどちらかと言うと、なぜ急にこの記事を書こうと思ったのかと言う内容です。

 

 

 

もうひとりのアリス

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コメント (5)
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梅が咲きました

2009-02-16 11:50:59 | お散歩&写真日記

友人が、
「梅が綺麗に咲いているわよ。」と言っていましたが、近頃腰痛で引き篭もりに。でもようやくその痛みも和らいできましたので、新しく買ったカメラを持って、いつも行く近所の公園に行ってまいりました。

新しいカメラにもちょっと慣れていなくて、加えて梅を撮るのって難しいですね。花自体は可愛いのですが、全体的に素朴。目で見たようには撮れません。そう撮るにはそれなりの「技術」が必要なのかも知れません。

 

 

 

 

 

前のカメラと違って、花のアップが綺麗な所が嬉しいです。


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