森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

光る君へ 第九回「遠くの国」

2024-03-04 01:42:29 | ドラマ (大河)

えっ、噓 !!

道長たち、間に合わないって言うの。

えっ、いやだーーーーーーー !!

 

直秀の固く握りしめた土くれを放させて、扇子を握られる道長。

その時扇子を握ったその指がピクリと動く・・・・・それは私の期待・・・・

いや動かないし・・・・・。

ぷはっ~と言って息を吹き返す・・・・・・ちっとも吹きかえないし・・・・

 

号泣した道長とまひろがその地を立ち去ろうとしたとき、または立ち去ったその直後、土の中からボコって腕が出てくる・・・・・って、それじゃホラーか !?

だけどちっともそういうシーンにはなってくれなかったのです。

盗賊とバレて今回退場でも、そのうちまた肝心な時に出てきてくれるキャラだと思っていました。

まさかここで直秀が退場してしまうなんて思っても見なかった私。

「遠くの国」って遠すぎるよ、その国は。

もうショックすぎて、頭の中がそれでいっぱいになってしまいました。

道長の号泣とすがりつくまひろの姿が、本当に悲しかったです。

 

もう他の事なんかどうでもいいやと言う気分にもなってしまったのですが、一応書いておくと、前回のミステリーの解答編になっていましたね。

いったいどこからが芝居だったのかと言う所は、意外と普通でしたね。

倒れて晴明が入って来て、人払いをしたところまでは陰謀はなかったのでした。

「無策」と兼家が嘆くと、晴明は「策はあります。その策を買いますか。」と言いました。

やはりこの晴明は、単に貴族に祈ることを請われて使われるだけの男じゃないのですね。

しかし呪術や妖が好きな日本人にとっては、陰陽師である彼は人気の高いキャラだと思います。

このドラマの中の晴明にも、それなりの未来の物語が用意されていて欲しいと私は思ってしまいます。

 

父が目覚ると、その間にしていた自分の働きを兄弟に自慢する道兼。

花山天皇に近づくためとはいえ、体中に自分で作った痣などを自慢げに見せている姿を見ると、この人がまひろの母を殺した人でなかったならば、嫌いにはなり切れない人だったなと思ってしまうのです。

そして亡き妻を一途に思う花山天皇。

その想いさえ策謀の道具にされてしまう魍魎の潜む宮中なのでした。

歴史的大事件まで、後わずか・・・・。

 

なんだか悲しい第9話、弟君の 惟規の大学に入るための別れのシーン、
漢文で送り出す父の言葉に、まひろは続けて

「今の分かった?」と聞くと、「一つだけ分かった。」と明るく答える弟君。

なんだかホッとできるシーンでしたね。

 

というわけで次回も楽しみです。

 

 

 

 

 

 


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光る君へ 第八回「招かれざる者」

2024-02-26 00:32:34 | ドラマ (大河)

藤原家、思ってた以上に恐ろしい家ですね。

私、うっかり騙されかけました。

そうか、そうか。道兼があんな性格になってしまったのは、父親からの虐待が原因だったんだ。以前の感想の中でサイコパスなんて言って悪かったな・・・・・とか、思ってしまったよ、うっかりと。

過去にあんなことがあったけれど、もしそういう事が無ければ、意外と良い感じも醸し出せるんだななどとも思っちゃったじゃないか。

だけど彼が花山天皇に呼び戻された時、

あっ、そういう事かってやっと気がついた私 (;^_^A

 

道兼が兼家のそばにいた時に目覚めるじゃないですか。

あの時に彼に指令を与えたのだなと思いました。

道兼への兼家の期待は兄や弟に対してとは違うものなのは分かっていた事でした。でも今までに暴力を加えていたことなどなかったはずです。そういうシーンがなかっただけというのも違うと思います。違う期待でも期待の息子なのです。これは彼にしか出来ないミッションだったので、彼しかいない時にそのミッションを与えたのですよね。

道兼はまひろの父、為時に近づいて弱みを見せ、そして家にまで押しかけて近づいてきたのです。

まんまとその計略に嵌って、花山天皇に道兼が父親とはうまくいってないと進言してしまう為時。

 

で、予告編ちらっと見ていて、またも、「あああ、そうだったのか~!!!」と思った私。

晴明が兼家の部屋に入ってきたとき、二人にしてくれと言い、なんか怪しいなと思ったのに、その後の忯子の魍魎騒ぎが凄まじく、前のシーンが怪しげだったことなど忘れてしまったのです。

愚かにも私、あの時

「目が動いたわよ。段田さん、ダメじゃん。」とか思っちゃったのよね。あれ、わざとだったのよね。ダメだったのは私です(涙)

 

なんかこれ、普通のサスペンスより面白いですね。

どこから計画なのと思ったら、もしかしたら倒れたところからなのかしら。

そしてその計画を立てたのは、(予告編からすると)晴明なのかしら。

するとこの晴明は、かなりのまっ黒クロすけですよね。

 

ああ、4月19日からの「陰陽師0」で若く美しい安倍晴明に早く会いたいものです(笑)

 

今回の私的ハイライト。

・ 同じ月を見ているまひろと道長。切ない。でも別々の場所にいても同じ月を見ているって良いですよね。

・ 道長との縁談の話を聞いて、父親に「なんだ、そのまんざらでもない顔は。」と言われ、「まんざらでもない顔なんかしていません。」と言う倫子でしたが、部屋に戻って「道長様・・・」とやっぱり、まんざらでもない顔をしていましたよね。

・ 都より外の世界を知っていると言う直秀。近々都を離れると言う。「一緒に行くか。」「行っちゃおうかな。」「行かないよな。」と言う二人の会話に、きっとテレビ前で、胸がキュンキュンとなった人も多かったと思います。

・ 道兼の前で弾いた琵琶の音は、胸を刺すような悲しい調べでしたね。
母はなぜ亡くなったのかという問いに、まひろが何か言うのではないかと目が離せませんでした。恐ろしい世界ですよね。

・ しかし直秀、甘いよ~。
きっと都を離れる前の大仕事と思ってしまったのかもしれませんが、道長の家の中に招き入れられて、しめしめと思って下見したつもりだったのかもしれませんが(彼が本当は何を思っていたかは不明)、やはり見るべきところは警備の強固さじゃなかったかしら。

・ 薄々知っていたとしても、盗賊の顔を見て、それが直秀だと知ってしまった道長の嘆きの顔が凄まじかったですね。

 

というわけで、次週もいろいろと楽しみです💛

 

 

 

 


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光る君へ 第七回「おかしきことこそ」

2024-02-19 00:09:42 | ドラマ (大河)

いろいろと平安の文化が分かるところが、このドラマの良いところかな。

今回はポロに似た球技、打毬。

ルールとかまでも分からなかったけれど、まあ、いつの時代でもスポーツはやる方も見る方も燃えるものですよね。

ただその後の男子たちのアフタートークが酷すぎて、前の話のあれやこれやがすっ飛んでしまいました。

 

ある意味、事実。

この時代の結婚は、一族の繁栄がかかっているわけですから、自分の家に見合う家の娘と結婚するのは、普通のことだったと思います。今の価値観を、この時代に持ち込んではダメなのですよね。タダですね、それでも彼らの会話には若干違和感を感じました。

嫡妻以外の身分の低い女とは適当に遊ぶ相手みたいなことを言うじゃないですか。

この時代は一夫多妻の文化。嫡妻以外の女性にも、ちゃんと妻という意識はあったのではないかしら。むしろ心の高鳴りを感じたりした恋の相手ではなかったのかしら。

それにこの時代は、女性はずっと父親の庇護の元にあり、親が老いると夫がそれに代わるわけで、結婚は生きていく糧でもあったわけで、「遊びだよ、遊び。」なんていう感覚を許さなかったと思います。

もちろんいつの時代にもそういうクズはいたと思いますが、身分が学者という低いと言っても普通の家の女性を、遊び相手専門のように言うのなんて許されるわけもないことですよね。

まひろはそこに居た道長が同じ考えなのかと思い、ずっと大事に持っていた彼からの文を燃やしてしまいます。

毎回毎回、切なすぎますよね。

 

そう言えば、この時吉高さんがリアル視聴していて

「悪かったな!地味で !!!」と呟いていて、笑っちゃいました。

 

昔は、私もツイッターで呟きながら見ていた時もあったのですが、もう皆さんのクオリティが高くてですね、恐れ多くて参戦できない感じです(笑)

だけど見た後、解説を読んでいるような気持にもなり楽しませていただいています。

前回でも、「二人の才女」の時の漢詩の会で、なぜ公任の詩の感想を聞いたのか不思議に思っていたら、

行成:独酌憶微之 白居易
斉信:花下自勧酒 白居易
道長:禁中九月対菊花酒憶元九 白居易
公任:即興自作詩

他の三人は白居易からの引用で、公任だけがオリジナルだったからなんですって。

なるほど~と感心してしまいました。

 

また今回も実資の日記は、「小右記」と教えてもらいました。

全文漢文で書かれているそうですね。

全61巻で道長の「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 虧(かけ)たることも なしと思へば」は、ここに書かれているから、世に知れ渡ったらしいです。

小右記 - Wikipedia

 

今回は、

・まひろ、散楽のシナリオを書く。

・お父さん、いや、為時は「信用できるのはお前だけ。」と言う言葉に胸を打たれ、右大臣からその任を解いてもらう。
(が、宜孝からもいとからもギャーギャーと反対されてしまいます。)

・道隆、弟の道兼を気遣って酒を飲み、道兼は兄の心を思って泣く。

・花山天皇は愛する妻が亡くなって、悲しみに暮れ政治の場に現れなくなる。

・安倍晴明はけっこう怖い。
道長と会った清明は、何かを見たのね、きっと。彼の未来とか。

・直秀は今回もカッコ良かった。だけど道長に腕の傷から本当の正体が分かってしまったみたい。
(最近見つかった弟・・・・には笑っちゃった。)

・滅茶苦茶予告編が気になった。

以上でしょうか。

また次回も楽しみです。

 

 

 

 

 


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光る君へ 第六回「二人の才女」

2024-02-12 01:01:20 | ドラマ (大河)

清少納言が出てきましたね。

快活で、それらしくて良いと思いました。

男の場の漢詩の会で、堂々と「私はそうは思わない。」と自分の意見を言う彼女。今でもこれをやると、かなり目立ちますよね。

堂々とした彼女を見て、高子は満足した顔をしていました。もしかしたらこの時に、彼女が定子のための女官として認めたのでしょうか。

 

先週、ついつい脱線して「蜻蛉日記」に拘ってしまったのですが、今回は倫子のサロンで、その話が出ていましたね。

『高い位の男に愛されたという自慢』・・・・・

へぇ、そうだったのか。

久しぶりにやって来たからちょっとじらしてやろうとしたら、すぐに帰ってしまって、なんかがっかりとか言うのって、その「蜻蛉日記」じゃなかったでしたっけ。

とても自慢話には感じなかったな。

それと言うのも、やはり有名な

『嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は いかに久しきものとかは知る

この歌のせいでもあり、秀逸な冒頭の『かくありし時過ぎて、世の中にいとものはかなく、とにもかくにもつかで、世に経ふ人ありけり』のせいかもしれません。

現代語訳は

「時は淡々と過ぎ、世の中は相変わらず頼りなく、拠り所もなく、自分はただ暮らす人である」

5分でわかる蜻蛉日記!概要、あらすじ、冒頭、和歌などわかりやすく解説 | ホンシェルジュ (honcierge.jp)

とにかくも、勉強になりますよね。

 

 

勉強になったと言えば、このドラマの冒頭、桶に月が映るじゃないですか。

ツイッター(X)に「掬月」と言う言葉が並びました。

掬う月とはなんじゃらと思った私はまた検索しました。

「掬水月在手」と言う禅語で、元は唐の時代の「春山夜月」からのものだそうですね。

月は天上高く輝いているものだけれど、手で掬えば手の中にあると言うような意味だと思います。

唐の時代の漢詩と考えれば、まひろは知っていたかもしれませんね。

だけれど、まひろはやはり道長を天上で輝く月のように感じたのかもしれません。

だから距離を置こうとしたのかもしれませんね。

 

だけど漢詩の会に行って、道長に会ってしまい、そこで彼が詠んだ漢詩は、完全にまひろにあてた恋の歌だったと思いました。

そしてその夜も、道長は想い余って。まひろに歌を贈ります。

「ちはやぶる 神の斎垣も越えぬべし 恋しき人の みまく欲しさに」

 

切ない。切なすぎます。

もう、このドラマ、「大河ドラマ」をやめましょう。1月期の12回ドラマで良いからさ、まひろは紫式部になんかならなくていいよ。源氏物語も書かなくていいよ。

史実は違っていたのさと言うドラマ的ぶっ飛び展開で、道長とまひろは結ばれて欲しいと、私は心から願ってしまったのでした。

 

あっ、そうそう。

今週も直秀、かっこ良かったです。

「俺は誰にも惚れないよ。明日の命も知れぬ身だ。」

また盗賊をやって逃げる途中に白い布を投げて、道長の弓を巻き付けちゃうとか・・・・。

倫子様もカッコ良かったです。

「苦手は苦手のままで・・・・」とか。でも本は苦手だとかとか。

そして、とうとう花山天皇の女御の忯子様がお隠れになってしまいました。

徐々に歴史も動き始めますね。

 


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光る君へ 第五回「告白」

2024-02-07 01:37:09 | ドラマ (大河)

いつも会いたいと思っていたその人は、母を殺した憎い男の弟だったー。

憎しみとそして愛。

まだ若いまひろには受け止められるわけ間もなく、倒れこみ寝込んでしまった。

巷では、身分が低い者が五節の舞などを踊るからだなどと噂されたり散々な感じだ。

果ては憑き物がついたなどと、市井の者たちまで噂されたりもしていたまひろ。

 

倫子のサロンでも、早速欠席裁判が如く噂が飛び出すも、倫子はそれを窘める。

この人は決してこの先も、まひろの敵にはならないのだと思う。

 

五節の舞の時に倒れた女性が、藤原為時の娘だと知って道長は文を出す。

父親に会って、詫びを入れ、そしてこれからは身分を隠さずに堂々と会おうと思ったのかもしれない。どんなに身分が違っても、世の中には玉の輿と言う言葉だってあるわけだし・・・・って、それは江戸時代以降に生まれた言葉か・・・

この先「妾」というポジションに落ち着く可能性だってあったと思う。

この時代は通い婚で、一夫多妻制。決して「妾」という立場は見下すようなものではないのだと思う。

ただ、かの有名な「道綱の母」が出てきて、ドラマの中の彼女を見ていると、何となくかなり格下感が否めなかったが。

このドラマの中では「寧子」と言う名前がある。

 

ちょっと横道に逸れるが、私はこの「道綱の母」が書いたと言う「蜻蛉日記」が、昔からあまり好きな方ではない。内容がネチっとしているからというわけではなくて、たぶんその名前が嫌だったのではないかと思われる。私だったら「ルート君のママ」と言う名前で呼ばれ続けるようなものだから・・・・

アッ、でも今だったら、それも良いかもね。

 

だけどとにかく道綱ちゃんのママの寧子は、なにげに必死と言う感じがした。ものの言い方から、頭は良さそうではあったが。

つまり夫が通って来なくなってしまったら、その結婚は消滅してしまうのだろうか。

確か古典の授業では、保護者である父などが死去して、自身も歳を取ってしまったのちには、その家に入ると言う風に記憶している。

でも彼女の場合は、きっと道綱のところで、静かに暮らすのに相違ない。(いや、ちっとも静かではないと思うが)

だから必死で「道綱をよろしく」と訴える。

まあ、それだけじゃないかもしれないけれど、ちょっとそんな風にさえ感じてしまったのだった。

 

いや、ちょっと待て・・・・。

なにげに私はこの「蜻蛉日記」の内容を知っているみたい。

ネチネチとした内容が面白くて、そして何やら悲しくて、きっと昔読んだに違いない。もちろん現代語訳されているものを。

今だと

 

 

 

 

 

などといろいろあるね。また読み直したら面白いような気がする。

 

などと、横道逸れまくり・・・・・(;^_^A

元に戻します。

「妾」という道もまひろにはあったはず。右大臣の息子となれば、父だって喜ぶはず。

だけどそうはならなかった。

憎い男の弟だから。

 

まひろから涙ながらの告白を受けて、道長は家に飛んで帰って、兄に詰め寄り殴り掛かる。

そんな道長に、父はすべてを知っていたと言い、そして激昂を見せた道長を頼もしいと笑う父の姿に驚愕し絶望する道長。

 

すべてを道長に話すことは、凄く辛く苦しいことだったと思う。

だけどもう二人の間に秘密はない。どんなに苦しい真実だったとしても。

二人は同じ世界にいるー。

 

その他の感想としては・・・

直秀、かっこ良かった。

実資、かっこ良かった。

詮子、かっこ良かった。

花山天皇、可愛らしかった。

帝の子供を呪詛しようとする上級おっさんズ、怖かった。

というわけで、また次回^^

 

 


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光る君へ 第四回「五節の舞姫」

2024-01-29 01:14:49 | ドラマ (大河)

あの五節の舞、美しかったですね。

特に上からのカメラワークの時、花と言うか蝶と言うか、見応えがありましたね。

だけど途中で三郎を見つけ、そして道兼を舞台から見つけてしまいます。

思わず動揺して舞が滅茶苦茶になってしまったらどうしようなどと、意味もなくドキドキしてしまいました。

そうはなりませんでしたが、三郎の本当の正体を知って倒れこんでしまうまひろ。

ああ、次回はどうなるのか、待ち遠しい。

(ッテ、言うか、三郎、起きてなさいよ。見逃してもったいない。)

 

なんだかラストですべて持ってかれたような気がして、他の所はまあいいかという気分なのですが、それではあんまりと思うので、少々書き足します。

インパクトの強かった順に言うと、やはり詮子のシーンでしょうか。

入内したばかりの時のように、彼女はずっと帝と仲睦まじく生きていきたかったと思います。それなのに嫌われてしまいました。それだって父親の権力を増大させることを嫌ってのことだったと思います。円融天皇の譲位の挨拶に行くと、今度はこともあろうか、毒を盛った首謀者扱い。決して許さないとまで帝に言われてしまうのでした。

そのことで男たちの酒の席に怒鳴り込んで行くと、父親からはずっとひとり身になってしまった事でのヒステリーみたいな言い方をされてしまいます。

彼女の口から、天皇譲位のための毒を盛った話が出ると、汚れ仕事はみな道兼がしてきているので、それまで何も知らなかった長男は、何があっても父上について行きますなどと言うのです。兼家は恐ろしい男です。彼らの家は恐ろしい。

女は道具。

もしも母の時子が生きていれば、もう少し詮子は救われたのではないかしら。

 

が、一方、左大臣である倫子の父の家は違いました。

花山天皇に入内する気はないかと、右大臣の華々しさを見てついつい倫子に言ってしまうと、娘には拒否られ妻にも「娘を出世の道具にはしないって言ってたでしょう。」と窘められてしまいます。

そうだったなと父も言い、温かい家庭の雰囲気が伝わってくるのでした。

そんな家庭に育った彼女は、とっても綺麗に育つことが出来たのですね。

またもまひろが、竹取物語のかぐやについて、空気読まずの発言をしてしまうと、それをちゃんと笑顔で窘めるのでした。

 

五節の舞姫を倫子の代わりに引き受ける時の

「絶対に見初められない自信があります。」という変な自信も面白かったですが、花山天皇のシーンは、なんかみんな惹きつけられてしまいます。

一番の理由は本郷奏多の顔が好きだからだと思いますが、ヒステリーを起こして、みんなの帽子を取ってしまう花山ちゃん。物価対策のアイデアを出す花山ちゃん。

妻の手首に鉢巻を巻いてあげる花山ちゃん・・・・(;^_^A(;^_^A

なんか彼の四コマ漫画とか読みたくなってしまいますね(笑)

 

光る君へ 第一回「約束の月」

光る君へ 第ニ回「めぐりあい」

光る君へ 第三回「謎の男」


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光る君へ 第三回「謎の男」

2024-01-22 16:22:40 | ドラマ (大河)

画像は記事には関係がなく、冬枯れの公園の木々。

 

謎の男は、盗賊(だろうか?)であり散楽の人でもあったわけだけれど、どうも最初から道長の正体を知っていたように感じました。だからいつも

「弟よ、弟。どうすれば・・・」の所で彼に迫って来ていたのだと思います。彼がその弟だと知っていたから。

最後に彼に近づいたのは、彼がここにいると、まひろに伝えるためで、あの時助けてくれたことに対しての、ある意味恩返しだったのではないかと感じました。

 

姉のために真剣に三郎を探す弟君が可愛い。

 

いや、もしかしたら「謎の男」って、道長のことかしら。

確かに彼は、今の段階ではどこの誰かもわからない、まひろにとって一番の謎の男ですものね。

連れてこられた男たち・・・・・まるで警察の首実検みたいでしたね。

 

しかし私はやっぱり切ない。

まひろが弟の太郎に三郎は貴族でないと言うと、凄く驚かれ、それでは釣り合わないからダメでしょうと言われてしまう。

この「つり合い」と言うのは、この時代の絶対的なものなんだと思いました。そしてその天秤は本当はどちらに傾いているものなのかと知っているテレビ前の人(つまりワタクシ)は切なく思うのでした。

弟君の名前って何だっけとHPで確認したら、幼名「太郎」。「三郎」は「三郎」にあらずだけれど、今のところ、「三郎」と同じくらい覚えやすい(笑)
次回からは「惟規」(のぶのり)。一回じゃ読めませんでした(/_;)

しかしのこの高杉真宙氏、見ていると、どうも
「あーた、何しちゃってるんですか !!?」と女らしいことが出来ないお姉ちゃんの代わりにテキパキと家事とかやりそうで怖い(笑)

(「私のお嫁くん」見てた?)

 

でも私が本当に怖くなってドキドキしてしまったのは、倫子の家で空気読まずに、一人勝ちしてしまうところかも。

または、赤染衛門が何かの歌(小野小町でしたっけ?)を詠むと、

「合ってます。」なんて言うのですものね。

空気読めっていうのも、大人の感覚でイヤラシイとは思うのですよ。

むしろ私は、そういうのは嫌いです。

でもそんな私でも、ドキドキしてしまいました。

だけど笑顔でその場を和ませ、または丸め込んで、倫子、立派じゃないですか!

 

また藤原実資は、かなり優秀な人だったのですね。女たちの圧には負けていましたが。

道兼は父の信頼を得たと思っているので、ほんのちょっとだけ丸くなった感じがしました。

公任や斉信など、道長の友人たちはみな優秀な人が多いと思いました。

だけど私たちは既に知ってしまっているわけなのですよね。

誰が一番の出世をしていくにかってね。

無欲に見える道長が、どんな風にして望月の人になっていくのかと、この先も目が離せませんね。

 


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光る君へ 第ニ回「めぐりあい」

2024-01-16 16:40:22 | ドラマ (大河)

画像は記事には、まったく関係ありませんが、近ごろなかなかブログと向き合う時間が取れません。それで日記代わりに可愛らしい今日のおやつの画像を載せておきます。

マシュマロです。

そして

一回目の感想は

光る君へ 第一回「約束の月」

です。

この時、あとからX(旧ツイッター)で、そのタグを読んでいましたら、鳥を逃がしてしまったまひろと三郎が出会うのは、「源氏物語」の若紫と光源氏が出会ったエピソードとリンクしているのですってね。

更に読んでいくと、それは原作のと言うよりはむしろ「あさきゆめみし」のシーンと重なるらしいです。

「あさきゆめみし」の事は、

「どろぼう天使」☆私の漫画史

ある方を意識していました☆私の漫画史

で、大和和紀を取り上げた時に

『では次回は「はいからさんが通る」「あさきゆめみし」の感想を・・・・と思っていましたが、私がそれらを読んだ年代を思うと、ちょっと続けては書けないなと思いました。

それらの作品が誕生してきた背景には、漫画界に新しい風が吹き始めていたからだと、彼女のインタビューなどを読んで思い出したからです。

また、そのうちに熱く語る日が来るでしょう。

大好きな作品です。』と書き込んだのですが、次回がちっとも訪れなくて、ちっとも熱く語る日が来ていなかったのです。今年の大河のために、しっかりと読み直し熱く語っていれば良かったと思うのですが、後の祭りです。だけど年内にはチャレンジしたいかも。

 

で、今回も「源氏物語」リンクが何かあるのかと思ってしまいましたが、気がつかず、ただ「夕顔」という花の名前に反応してしまったばかりでした。でも「夕顔」だとあの時まひろが書いた歌は・・・・?

 

まひろの代筆業のシーンは面白かったですね。

紙を差し出したり、竹などを差し出したり、当時の生活などをうかがい知ることが出来そうです。

(初回の時の雨漏りのする家の筵の寝具にも、昔習った古文の授業なんかを思い出しました。)

だけどこの時、まひろは15歳。その時代では成人して、嫁にも行けるし(行くって言いうのかしら)子も産める(らしい)けれど、やっぱり15年しか生きてないわけで、それで大人たちの代わりに歌を詠んであげるなんて、やっぱり才能豊かだったのだと思いました。

しかも男の声を出して・・・・。

貧しい家の女たちは、みな働いていたと思うのですが、それでも外で働くなどと言うのは、いかに貧しくとも貴族の娘はやってはいけないのかもしれませんね。

だから唯一堂々と職業婦人として認められていたのは、宮中に上がるだったのかしら。

 

またやはり2回目でも感じたのは、やはり「切ない」でした。
恋愛ドラマの盛り上げ方の定番通りに作られているなと思いました。つまりそれは「すれ違い」です。

なかなか会えない二人に、私はその都度、ライターさんの罠にはまって「あーあ」と言っていました。素直な視聴者です(笑)

 

意外と切なかったのは、初回で思わずサイコパスと言ってしまった道兼と父のシーンでしょうか。

年齢を重ねて、道兼君もパパさんと馬でお出かけ出来るようになりました。

彼が渇望するものは父からの信頼とそれに準じる扱いだったと思います。今のドラマだと簡単に二文字で行ける言葉、つまり「愛情」です。

ところが父親からの彼のポジションは決められていて、長兄を光り輝かせるための存在だったのですね。

6年前にまひろの母を殺してしまった事を、父は知っていて、そのために(余計な一言を言ってしまった)彼の従者は、父に殺されてしまったのでした。

まるでその事があったから、汚れ仕事はお前だみたいな言い方だったけれど、元々予定通りで、父親にしてみたら良い理由付けが出来てこれ幸いってなもんだったのではないかしら。

怖いパパさんは、道兼君に帝への死なない程度の服毒を謀れと言ってきたのです。

 

だけど私は本当に嫌だなと感じ、怖いなと思ったのは、円融天皇の詮子への物言いよね。

あんなに大切にされ睦まじかったのに、子をなしたら女としてはお役御免はないよね。

「母として生きよ。」って、なんかムカムカとしてしまいました←ドラマだよドラマ(笑)

だってお宿下がりしますと言えば、どうぞ勝手に、だけど子は置いて行ってね。他の女と一緒に大事に育てるからさなんて言うんだよ、あの男は。
クズクズクズ←だからドラマだよってば。

 

戦国時代とは違って一気に大量に死者は出ないけれど、この時代はこの時代で怖いなと、本当にそう思いました。

 

だから本郷奏多の東宮には、癒されてしまった・・・・・(笑)

 

あっ、そうそう。三郎(道長)のお母さんもいつの間にか亡くなっていて驚きました。

というわけで(どういうわけ ?)、次回もとっても楽しみです。

 

 

 

 


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光る君へ 第一回「約束の月」

2024-01-08 01:26:05 | ドラマ (大河)

また新しい大河が始まりましたね。

なんだかこの平安と言う時代は、男の人にはあまり人気がないみたい ?

よく言われますよね。「平安」を描くと視聴率が悪くなるって。

でもね、むしろ女性は血の雨が降るのが日常に感じてしまう戦国時代よりも、こっちの時代の方が面白く感じる人も多いのではないかと思うのですが、どうなのかしら。

1000年以上のベストセラーを残した女性の物語、ワクワクするじゃないですか。

 

だけど私、初回から凄く切なくなってしまいました。

この可愛らしいまひろという女の子と三郎と言う男の子は、普通の物語だったら、普通に恋の物語を紡いでいけると思うのです。でもこの二人は違う・・・・・・。

歴史が「NO」と言っているからです。

切なくて胸が痛いと思っていたらNHKのHPに救いの言葉がありました。

この二人は生涯にわたっての、特別な存在、ソウルメイトだったと。→2024年 大河ドラマ「光る君へ」紫式部 生涯のソウルメイト・藤原道長 役は柄本 佑! 大河ドラマ 光る君へ |NHK_PR|NHKオンライン

この物語は、意外と新しいテーマのお話かもしれませんね。

 

で、初回の感想ですが、かなり暗い気持ちになって終わってしまいました。

何なの、あの藤原道兼って何なのよ。

まるでサイコパスじゃないの。

と、思ってしまいました。サイコパスを描くNHK。やっぱり斬新!?

 

だけどこの人はもともと気性が荒いうえに、兄との父の対応の違いがコンプレックスになり、心の中は大嵐になっていて静まることはないんだなと感じました。

だけどちょっとした召使の一言に、抑える気持ちなどなくカッとなった激情のままに、まひろの母のちやはを刺し殺してしまうシーンは心の底から怒りがわいてきました。この人を含めて、先の展開が楽しみです。


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どうする家康☆最終回「神の君へ」

2023-12-18 01:44:11 | ドラマ (大河)

今回の大河は、初回と最終回だけ感想です。

その初回の感想は→どうする家康 第一回「どうする桶狭間」

 

夫殿が前回の「乱世の亡霊」を見ながら言いました。

「なぜこの大河が人気がないのか分からない。」と。

 

「それは歴史ドラマ好きな人たちが離れたからかもね。」と私。

思うに、大河ドラマは大雑把に言うと

①歴史とドラマが好きな人と、②歴史ドラマが好きな人と、③ドラマが好きでジャンル幅が広い人などが見ているのではないでしょうか。

①と②、「と」が入ってるだけのようですが、①はむしろ③の人に近いと思います。②の人は、ドラマ性が高くて今までの既成概念が大きく塗り替えられたり、自分のイメージが崩されるのを嫌う傾向にあると思うのです。

私は何となく自分のおじさん辺りをイメージして言っていて、それが確かと言うわけではないのですが、この「どうする家康」は、作者の世界観からなるドラマ性の高いドラマだったと思います。それ故にそれを「つまらない」と言う言葉でくくって離れて行ったのではないかと、私は思ったのです。

 

私はこの古沢良太の描いたこの世界が好きでした。

初回に

>『瀬名と家康はいい感じ。

でもこの二人が、こんなに仲良しだと、なんだか胸が痛いです。

だってこの二人の未来は、変えられないのだから。』

仲睦まじい瀬名と家康の未来をどう描くのか、とっても気になっていましたが、彼女の最後の時、やはり瞳が濡れました。

素敵なお話になっていましたね。もちろん悲しいお話ではあったわけですが。

この瀬名が好きでした。「女城主直虎」の菜々緒さんの瀬名の次に好きです。

 

好きと言えば、茶々。

良かったですね。

今までは「功名が辻」の永作博美さんの茶々が一番好きでしたが、ちょっとそれを抜いたと思っています。

あくまでも私の「好き度」の話です。

私の見たかった戦国の女がそこにはいたからです。

かなり辛辣な感想だった「江~姫たちの戦国/最終回」の中に、そのドラマの感想ではありませんが、

>『戦国の姫には戦国の姫の覚悟と戦いがあったはずです。彼女たちの戦いは剣を持つ事ではなく、自分たちが受け継いだ血の系譜を絶やさぬ事であったと思うのです。

ゆえに天下人の妻になって子を産めば、その子が天下人になるかもしれないのです。

茶々が時代の風を読み我が子と豊臣の家の存続だけを願い家康にもへつらえば違う道もあったかもしれませんが、そんな事は茶々には何も意味のない事だったと思います。

落城で散った浅井の血、天下目前でその想いを断たれた伯父、信長の無念。そう言ったものを彼女は胸のうちに秘めていたと思うからです。』

また

>『そして姉は心の中で妹、江に頼むと念じます。その頼むは浅井・織田の血を守り、そして天下を取れと言う願いの継承なのでした。

敵味方に分かれてしまった姉妹のように見えても、その底辺で想いはひとつで繋がっていたのです。

茶々の死を知った江は涙の川に溺れるほど泣きたかったと思います。でもそうしてしまったならば夫を責める事になってしまう。きっと初と密かに抱き合って泣いた事でしょう。

だけど姉妹の、戦国の姫の戦は勝ったと思います。その系譜を見れば分かります。

と言うのが、私の見たかったドラマなのでした。』

 

もちろん、このドラマにそのような茶々が描かれていたわけではありませんが、それでも彼女には戦国時代を生きる女の国盗り物語が描かれていたと思いました。

最終回前半は、彼女の独壇場だったように思いました。

あの演出の構成だと仕方がないことですが、すぐ細かいところが気になってしまう私・・・・・

死ぬ順番‥‥違うだろって思いませんでしたか。

だから演劇の構成だって !!

って思っても、やはり女性でそして位の高い人なのに、みんなを見送って最後に一人で死んでいくなんて可哀そうに感じてしまったのです。

変なところが悲しみポイントなんです(;^_^A

 

悲しみポイントではありませんが、意外と弱くて泣けるのが、愛する人が迎えに来ると言うシーンです。

瀬名と信康が出てきたとき、出て来ただけでウルっとしてしまいました。

また鯉のエピソードシーンの回想シーンが新撮だったのですよね。

撮ってあった映像多数の回想シーンってゲンナリすることもありますが、ちょっとこれは新鮮に感じました。

いろいろとチャレンジがあったわけですが、先日の大竹しのぶさんがセリフなしで大蔵卿の役で座って居たのにも「えっ!!」と思いましたが、今回の天海役の小栗旬君、彼だと思っていましたが、数日前に特別ゲストとして発表されていましたよね。

お知らせされていて良かったと思いました。あまりに老けメイクが上手すぎて、知らなかったら分からないレベルでしたよね。

 

新鮮と言えば、最終回のあるセリフには驚かされ心に残りました。

「立派なことなんぞ…。やってきたことは、ただの人殺しじゃ。あの金色の具足を着けたその日から、望んでしたことは、一つもない。望まぬことばかりを、したくもないことばかりをして…」

戦での命のやり取りを、このように「人殺し」と露骨に表現したのを、今までに記憶にないのです。

やはり「どうする家康」、面白かったです。

 

あのシーンこのシーンと思い出し、日曜日の夜に楽しい時間をくれたこのドラマにありがとうと、やはり言いたいと思います。

望まぬことばかりしながらも、戦国の時代を終わらせて、そして彼はまた白兎に戻っていくことが出来たのですね。

「待ってろよ、俺の白兎」と始まり、

そして兎は2024年に走り去って行くのでした・・・・・。

 

 

 

 


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