の時に、思わず「三淵藤英」を検索し、彼のこの先の未来を知っても、なんとなく因果応報と言う言葉しか浮かばなかった私だったのです。
だけれど、今回のように彼の生き様・死に様を彼の信じる正義を通して描かれると、その四文字はいったんは仕舞っておこうかという気持ちにもなりました。
「捨てられる花にも一度は咲いたという誇りがある。」
それって、かなりの名セリフのような気がします。何かの折には、ふと思い出すこともあるのではないでしょうか。
因みに私の中での大河ナンバーワンのセリフは「利家とまつ」の中の丹波哲郎氏のセリフ
「一寸先は光でござる。」です^^
三淵が光秀と話している時に、頭に浮かんできたのは、やはり二人の出会いのシーンでした。美濃の田舎から始めて京にやって来た光秀は、鉄砲を売る店で、彼と出会ったのでした。彼らは幕府の用人ですから、堂々としていて、そして美しかったです。ああ、まるで遠い昔だなぁとしみじみと思っていたら、光秀もドラマ内で、その事に触れました。
優雅で堂々としていた彼らは、ずっと光秀の憧れでもあったのでしょう。
彼が去って、そして本編が始まりました。
人の心は変わってゆくもの。
その変化が時には、悲しく切なかったりもしますが、それだけでは済まない場合も多数ありますよね。
あんなに「帝、帝」と慕っていたのに、関白二条が近づいてきたり、誠仁親王に慕われたりで、今では少々溝が生じているような感じでしたね。
この時は信長の方にはなくとも、帝の方にはあったようで
「万葉好みの かの珍しき鳥は 如何いたしておる。」などと言うのでした。
「十兵衛の事でございますか。」と三条は即答するけれど、これはボーとしていては帝とは会話が出来るものではありませんね。
ところで、ニューフェースが出てきて、その人物が気になると、即検索してしまうのが私の常なのですが、、今回も「誠仁親王」は調べてしまいました。
確かにお話のネタバレには繋がってしまうのかも知れませんが、ライター様がどのあたりを切り、どのあたりをチョイスするかも腕の見せどころなので、歴史上の人物は、知っていて見ていた方が面白い場合もありますよね。
この頃の朝廷は本当に資金難で、元服も遅れてしまったそうですが、それさえも信長の援助で終えたのだそうです。彼が「参議、参議」と慕うのは無理もないことかもしれません。
ドラマのの中でも、譲位に関する資金の話が出てきましたが、HPのトリセツに依れば、1万貫は約15億ぐらいだそうですね。
今回は、私が贔屓にしている近衛前久が出て来たので嬉しかったです。
(嬉しかったと言いながら、一行で終了)
また、斉藤利三が稲葉一鉄の所を逃れ、光秀に家臣にしてくれとやって来ます。
「ああ、彼は運がないな。」と私が言うと、なんたって冒頭に三淵の信じる正義が描かれていたものですから、夫殿が
「良いんじゃない。彼は自分の意志で主君を選んだのだから。」と言いました。
因みに彼は春日局のお父さん。
また彼を巡って信長と対立するシーンは面白かったですね。
「帰れ」と言われれば「帰りまする」とサッサと席を立ってしまう光秀でしたが、呼び戻されて、バテレンの服を貰い、また丹波攻略を言い渡されるのでした。
なんか信長、可愛いなと思ってしまうのです。
いや、信長と光秀は可愛い。
その貰った服を着て、家族ではしゃぐシーンも微笑ましかったです。
だけど
「本能寺の変まであと7年 !!」
HPにその文字が出現してしまいました。
カタンカタンと見えない歯車は、ずっと回り続けていたのですね。
と言うわけで、次回は1月3日。
と言っても来週です !!