森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

麒麟がくる 第三十八回「丹波攻略命令」

2020-12-29 02:31:44 | ドラマ (大河)

・「麒麟がくる 第二十六回「三淵の奸計」」

の時に、思わず「三淵藤英」を検索し、彼のこの先の未来を知っても、なんとなく因果応報と言う言葉しか浮かばなかった私だったのです。

だけれど、今回のように彼の生き様・死に様を彼の信じる正義を通して描かれると、その四文字はいったんは仕舞っておこうかという気持ちにもなりました。

「捨てられる花にも一度は咲いたという誇りがある。」

それって、かなりの名セリフのような気がします。何かの折には、ふと思い出すこともあるのではないでしょうか。

因みに私の中での大河ナンバーワンのセリフは「利家とまつ」の中の丹波哲郎氏のセリフ

「一寸先は光でござる。」です^^

 

三淵が光秀と話している時に、頭に浮かんできたのは、やはり二人の出会いのシーンでした。美濃の田舎から始めて京にやって来た光秀は、鉄砲を売る店で、彼と出会ったのでした。彼らは幕府の用人ですから、堂々としていて、そして美しかったです。ああ、まるで遠い昔だなぁとしみじみと思っていたら、光秀もドラマ内で、その事に触れました。

優雅で堂々としていた彼らは、ずっと光秀の憧れでもあったのでしょう。

彼が去って、そして本編が始まりました。

人の心は変わってゆくもの。

その変化が時には、悲しく切なかったりもしますが、それだけでは済まない場合も多数ありますよね。

あんなに「帝、帝」と慕っていたのに、関白二条が近づいてきたり、誠仁親王に慕われたりで、今では少々溝が生じているような感じでしたね。

この時は信長の方にはなくとも、帝の方にはあったようで

「万葉好みの かの珍しき鳥は 如何いたしておる。」などと言うのでした。

「十兵衛の事でございますか。」と三条は即答するけれど、これはボーとしていては帝とは会話が出来るものではありませんね。

ところで、ニューフェースが出てきて、その人物が気になると、即検索してしまうのが私の常なのですが、、今回も「誠仁親王」は調べてしまいました。

確かにお話のネタバレには繋がってしまうのかも知れませんが、ライター様がどのあたりを切り、どのあたりをチョイスするかも腕の見せどころなので、歴史上の人物は、知っていて見ていた方が面白い場合もありますよね。

この頃の朝廷は本当に資金難で、元服も遅れてしまったそうですが、それさえも信長の援助で終えたのだそうです。彼が「参議、参議」と慕うのは無理もないことかもしれません。

ドラマのの中でも、譲位に関する資金の話が出てきましたが、HPのトリセツに依れば、1万貫は約15億ぐらいだそうですね。

 

今回は、私が贔屓にしている近衛前久が出て来たので嬉しかったです。

(嬉しかったと言いながら、一行で終了)

また、斉藤利三が稲葉一鉄の所を逃れ、光秀に家臣にしてくれとやって来ます。

「ああ、彼は運がないな。」と私が言うと、なんたって冒頭に三淵の信じる正義が描かれていたものですから、夫殿が

「良いんじゃない。彼は自分の意志で主君を選んだのだから。」と言いました。

因みに彼は春日局のお父さん。

 

また彼を巡って信長と対立するシーンは面白かったですね。

「帰れ」と言われれば「帰りまする」とサッサと席を立ってしまう光秀でしたが、呼び戻されて、バテレンの服を貰い、また丹波攻略を言い渡されるのでした。

なんか信長、可愛いなと思ってしまうのです。

いや、信長と光秀は可愛い。

その貰った服を着て、家族ではしゃぐシーンも微笑ましかったです。

 

だけど

「本能寺の変まであと7年 !!」

HPにその文字が出現してしまいました。

カタンカタンと見えない歯車は、ずっと回り続けていたのですね。

と言うわけで、次回は1月3日。

と言っても来週です !!

 

 

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「若草物語」から「奇跡の人」へ。

2020-12-27 17:16:21 | 梢は歌う(日記)

・「彼女は強いが、私はヨロヨロ その2」

・「スナック「若草物語」」の続きです。

2012年に亡くなった父は、たぶん「奇跡の人」になりたかったのだと思う。

治療終了を宣告されて、さりげなく遠く余命宣告されても、担当医の先生に

「生きている限り、先生に年賀状を書きますね。」と言った父。それは心の奥底で普通とは違う自分を信じていたのだと思う。担当医が、だいたい一年持たないと思っても、自分は二年生きて、そして三年も生きようと信じていたのだと思う。

だけど父は、その担当医の予想通りの余命を生きて、年賀状は一通しか送れずにこの世界から別の世界に移っていった。ただ彼は、その後ちゃんと自分の死を見つめて残りの命をきちんと全うしたのだった。

だが妹は父とは違う。

まだ十分に生きたとは言えないと思う。

私はやはり思う。治療する手段があるうちは、決して諦めてはいけない。そしてもしも、もう治療終了と言われたとしても、その時は、強い意思で父が成れなかった「奇跡の人」になってくれればいいじゃない。

 

※         ※

入院中でも姉妹ラインが出来るなんて、良い時代だと思う。

私はスノウさんに言う。

「あのさ、やっぱり四人姉妹だからって、これからは『若草物語』を連想するのは止めよう。だってあれだと、どうも三女はあまり良い事ないじゃないの。

だからさ、これからは『奇跡の人』でいこう。」

だけどスノウさんは

「やだわ、花子さん。だってあれは三重苦の人の話なのよ。」

だから私は言った。

「何を言ってるのよ。今時はタイトルだけパクって別の話って言うのが流行りなのよ。」

 

細かい事を言えば、「今時は」で無くて、ちょっと前か。

まあ、そんな事はどうでも良いじゃない。

 

昨日、また情報が入って来て、どうも負担が大きすぎるので抗がん剤治療はやらない事が分かった。放射線治療が15回あるらしい。

「奇跡の人」になる。それも妄想か。

だけどそう信じる事が、一番大事な事なんだと思う、今だ。

 


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スナック「若草物語」

2020-12-27 00:36:02 | 梢は歌う(日記)

姉妹4人でlineを使って、定期的に集会を開いています。話題は多岐にわたっていますが、時々、夢を語り合って楽しい時間を過ごしています。

でもその「夢」は所謂「妄想」です。

だけど「宝くじが当たったら、こんな事をしよう、あんなものを買おう。」と、意外とその手の妄想って「こんな、あんな」が具体的なんですよね。

 

ある日、スノウさんが私に

「花子さん、スナック、やりなよ。」と言いました。

「花子さんなら出来るからさ。」

 

その時、私は

「まあ、ようやく私のある種の才能に気が付いたのね。」と図々しくも思ったのでした。

この「お店をやろう。」という妄想は、以前、友人たちの口からもあがった事があったのですが、なぜか私の担当は皿洗い係です。

なんか失礼しちゃうわ。ぷんぷん。

妄想の話なのに、心の中では許せないような気持ちになっていた私。

まあ、その理由の一番は、私があまりお酒に強くないと言う点にあると思うのですが、やっぱり、友人との会話にはニコニコ笑いながら「ふん」と思っていたのです。

 

ところが「花子さんなら」などと言われて、ちょっと調子に乗りました。

フンフン♪

「花子さんがいつも作ってる唐揚げなんかで大丈夫だから。」

「えっ、あっ、やっぱり、お料理係か。」

その時すかさず、姉の蝶子さんが

「私も皿洗いで参加する !!」

おっ、皿洗いからお料理係に私は昇格したのか。じゃ、まっいいか。

じゃあ、調理師免許なんかいるな。一人は持っていないとダメなんだよね。とりあえず持っている人を当面バイトで雇えば良いのか。などと、妄想なのに、頭の片隅で咄嗟に考えている私。

「じゃあ、蝶子さんは、レジ閉めた後のお金の計算もして。それから1か月の目標額と達成額を表にして。」

「そこは得意。任せて。」と蝶子さん。

「私、最近南瓜を美味しく煮るの、腕あげたんだ。煮物得意。冬なんかおでんなんかも良いよね。それで、静かに飲みたい人は前のカウンターに、明るく飲みたい人はスノウさんと名都さんに任せるわ。で、私が揚げものなんかしながら、指でサイン送るから、そしたら、お相手しているお客さんに、あと一杯ずつ飲ませるのよ。」

自分で言っているくせに具体案が、ちょっと怖いー。

常に妄想が暴走する。

「それでお店の名前は、四人でやるんだから、『若草物語』が良いと思うの。」と言いながら、自分で思わず笑ってしまいました。

「お店に入ってきた人が、『いったいどこに若草がいるんだい ? 』ってなるな。」

「ババ草しかいないじゃんって ?」と名都さんも笑いました。

するとスノウさんが、強く言いました。

「大丈夫よ。明かりを暗くすれば分からないから。」

「なるほど。じゃあ、ずいぶん明かりが暗いねというお客さんには、私は炙ったイカを出して、『明かりはぼんやりともりゃいい。って歌にもあるじゃないですか。』って言うね。」と私は言いました。

 

※        ※       ※

この記事は、「彼女は強いが、私はヨロヨロ その2」

の続きです。

 

私は今日、今年最後のバイトが終了しました。

今週のと思うと、そうでもないのに「一年のお仕事」の終了かと思うと気も抜けましたし、一年分の疲れが押し寄せてきたように思いました。

我が家はクリスマスは関係ないのですが、それにかこつけて年末家族忘年会をしています。金曜日までは夜が遅かったので、今日、それをしました。

 

これに、生協で買い求めた、薄いピザが三枚。分量的にはちょうど良かったです。

ケーキもあったので。

 

こんな事をしている時、私は決まって離れて暮らすラッタさんの事を思い出すのでした。

 

 

 

 


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彼女は強いが、私はヨロヨロ その2

2020-12-26 01:25:14 | 梢は歌う(日記)

・「彼女は強いが、私はヨロヨロ」の続きです。

今時の医学は凄いなと、日ごろから常々思っています。スノウさんの脳の手術は、前頭葉に触れなかったからだと、彼女は言いましたが、手術の翌日、病室から(個室)電話がかかってきました。そんな大きな手術をしたと言うのに、もう翌日にハキハキと電話がかけられることに私は驚きました。

だけどその内容は、かなり厳しいものでした。

取り残してしまった腫瘍は放射線をかけて対処するというものでした。ただ放射線治療は補助的治療であると覚悟してくださいと、医師に言われたらしいのです。

「もうそんなには長くは生きられないのだと思う。」と、電話の向こうでスノウさんは泣きました。私も電話のこちらで泣きました。

なんでこんな時に、傍にいてあげる事が出来ないんだろうと私は悲しく思い、更に涙が零れました。

「あのさ、この時間に私しか電話に出られなかったのは、はっきり言ってまずかったと思うわ。だって、姉妹の中で私が一番泣き虫なのよ。」

「うん、知ってる。」とスノウさん。

二人で、うううと泣きあった後、そのまま「じゃあね。」と電話を切るわけにはいきません。

あれやこれやと、役にも立ちそうもない戯言を言ったように思います。

もうこれからは泣きたい時には泣いて、弱音を吐きたい時には我慢せずにはこう。受け止めるからなんてことも言ったかな。

または人の命の長さなんか分からない事で、案外シブトク生きるかもしれないじゃないとかも言ったかな・・・・・。

もうコロナなんか関係ないから。行きたい所があったら、迎えに行ってあげるからどこにでも連れて行くからとかも言ったかな。

「あっ、それはコロナがもうちょっと終息してからで良いです。うっかりかかったら、助からないですから私。」とスノウさん。

なんだ、冷静じゃん。

 

だけど最後はいつも、私の妄想トークです。

「昨日ね、(スノウさんの)娘ちゃんからメールが入っていて、かなり奥まで行けたんだけれど、心臓が止まりそうになったので、そこまでになったみたいな事が書いてあったのだけれどね、その時私、エイヤ―って奥までやっちゃって、その時あれがさツーーーとかなっちゃうんだけど、『××さーん、戻ってこーい!!』と、心臓マッサージとかガンガンして、・・・」

「ヤーね、戻って来なかったらどうするのよ。」

「ううん、その時また再びピっピっって動き出すのよ。そうしたらすべてokだったのに。」

「ちょっと、お姉ちゃん、医療ドラマの見過ぎじゃん。」

「えっ、やっぱ ?」

 

そんな話をして、電話を切りました。

止まってしまった心臓は、そうは簡単には動き出さないー。

あともう少しと分かっていても、そこには手が届かなかった・・・・・

そんな現実・・・。

 

その翌日、私は友人とランチ。

なんだか今の心境を聞いて貰ったりして、やれたらやろうと言っていた姉妹ライン集会の時間を忘れてしまいました。

電話に出られなくても、いつもなら即既読になるのに、ならなかったので、逆に姉妹たちに心配されてしまいました。

その時、スノウさんは姉の蝶子さんや名都さんに明るい声で言ったそうです。

「一晩泣いたら、吹っ切れた。まだほかの検査もあるし、分からない事もあるから、まだあきらめる事もないかも知れないじゃない。放射線も抗がん剤もどれだけのものか、まだ分からないわけだし。」

そして

「昨日は花ちゃんに心配かけて悪い事をしたわ。謝っといてね。」とも。

 

なんて強い妹なのでしょう。

いいえ、強がってるだけかもしれません。

だけど星子さんも言いました。

「そうやって、自分を鼓舞して励ましていかないとやっていけないよね。」と。

私もそう思いました。

それでもそんなくじけずに踏ん張っている妹を、偉いなと私は思いました。

 

だけど私はヨロヨロです、心が。

 

 


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彼女は強いが、私はヨロヨロ

2020-12-25 10:49:07 | 梢は歌う(日記)

・「じっと、今を見てみる。」

・「「どうしよう、どうしよう、どうしよう」と三回呟いてみた。」

の続きです。何気に今を見つめつつ、今年1年を振り返ってみようと思っていましたが、この12月にドドドと様々な事が起きて、とても1年を振り返る余裕など無くなってしまいました。

         ※          ※

Googleフォトが、3年前の写真を送ってくれました。

このサービスは嬉しくて、そして時々切ない。

2017年の12月23日、姉妹で日比谷公園の「東京クリスマスマーケット」に行きました。

その一年前の夕方、24日の夕方にうっかりひとりで訪れて、その人ごみに「寂しさ攻撃」にあってしまった私。それで翌年は姉妹たちを誘って、昼間に来たのでした。

※その時の記事は→「東京クリスマスマーケット2017」

だけどその時もスノウさんは、乳癌の後の心が疲れる病気を引きずっていたので、そこには参加できませんでした。来ることが出来たならば、一番はしゃいで盛り上がったと思うのに。

だけどその後の「迎賓館見学」に合流して、楽しい時間を持ちました。

※その時の記事は→「「迎賓館赤坂離宮」12月特別参観に行ってまいりました♪」

 

23日、その写真がGoogleフォトから送られてきたので、姉妹のラインに送りました。

懐かしくもあったけれど、やはり私は「アーア、あの時はみんなで普通にお出掛けできて楽しかったナぁ。」と考えてしまう私が居たのでした。

「どうしよう・・・・」の記事の中で、スノウさんの不調の原因が、抗がん剤のモレかのように書きました。確かにその時はそう思っていたのです。が、違っていたのです。

脳腫瘍の再発でした。

妹は驚いて、「そんな事ってあるんですか。」と医師に聞くと、

「めったにないです。」との答え。

なんで、そんなめったにない者になるのよ。

君、宝くじを買いたまえ。めったに当たらない物に当たるなら、そちらにしていただきたいわ、まったく。

と言うわけで、あっという間に手術の日程が決まり、21日に手術は終了しました。

凄まじすぎます。

なんで、毎年12月になると・・・・・ため息・・・・・。

それでも毎年、病院にはトンで行ったのに、今年はお見舞いにも行けません。

 

星子さんが新聞から、14回切って、とうとう癌が出なくなった人の話を教えてくれました。その話を手術が終わって落ち着いたら姉妹たちに話す予定でいました。世の中には本当に大変だけれど、そのように癌と闘って打ち勝った人もいるのですね。勇気づけられますよね。

でもなんとなくその話は、出来ないような気持ちになってしまいました。

なぜなら今度の手術では、すべて取り除くことが出来なかったからです。

タイトルにあるように、私がヨロヨロしています。

一気に書く体力がありません。(あれ、私が病気かな ?最近凄く怠いと、『コロナかしら。』って思っちゃう・・・(^_^;))

また次に続きます。

 

こんな暗い話を続けるのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それで終わらないから大丈夫です。

そう言えばね、(イヤ、かなり私的には大きな出来事 !!)、

犬歯が朝食時に、根元から折れました。もうショックで布団をかぶって寝込みたい気分になりました。

でもさ、頭を二回切る事を考えたら、どうってことないよね。

と、私は思いましたとさ。

きっとあなた様の、今日の憂鬱、大したことないですから・・・・たぶん(^_^;)

 

 


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「ドクター・デスの遺産 BLACK FILE」

2020-12-22 00:46:20 | 映画

12月4日に映画館にて鑑賞。

はっきり言って、予告編にやられてしまいました。

「落ち着け ! 犬養 !」と高千穂のビンタが飛ぶシーン・・・・・ !!

あのシーンを見た時に、私は思わず、この映画に描かれる犯罪の恐ろしさに打ち震えてしまう自分を想像してしまったのです。

そして期待いたしました。

が、・・・・・、それは思い込みでした。

 

勝手に思い込み、期待値をあげた私が悪うございました。

あのシーンは・・・・というネタバレ感想は後程書くとして、ネタバレじゃない部分の感想を最初に書きます。

まず最初に、褒めたい所・・・。

テーマは重く、刑事たちは殺人鬼と堂々と位置づけるけれど、私は少々迷う所だなと思いました。私は近頃、安楽死に対して気持ちが揺れるようなこともあり、この物語の核心の部分の感想は難しいなと感じました。

ただ法を守る者たちは、確固たる信念を持たなければやっていられませんよね。

 

命の潰える者の命を利用して、自分の殺人要求を満たしているだけだと・・・。

 

導入の部分から途中までは、なかなか面白かったです。

 

次にあまり褒めたくはない所。(注:あくまでも個人の感想です。)

なんだか、この犬養刑事、韓国映画の刑事ものに出てくる刑事みたいー。

私は韓流ドラマが好きになる前から、韓国映画は結構好きな方だったのですが、特にサスペンスは、そのストーリーの奇抜性から、かなり認めているんです。だけどそこに出てくる刑事たちの、怒鳴る殴るのキャラは、どちらかと言うと我慢して見ているのです。

「ふん。日本のドラマや映画だったら、こんなの出てこないわよ。」と、私は時々そう思って見ているのです。

だから犬養刑事を見た時に

「アーア、出てきちゃった。」と思いました。

 

映画サイトの評価もあまり高くはありません。それはドクター・デスとのもっと恐ろしい攻防を想像していたからじゃないのかと、私は思ってしまいました。

ただ、もうこの二人のバディのお話は、もう見たくないかと言うと、そうではありません。北川景子の高千穂はカッコいいし、綾野剛の犬養も気になる存在です。

美男美女カップルの刑事バディ。私は良いと思います。

でも出来たら、その時は、お話は後半までドキドキが続く展開でお願いします。

以下はネタバレ感想です。

 

私個人が、あまり好きではないお話の展開は、刑事自体が標的ってやつ。

ドラマでも、その展開が出てくると、ちょっとがっかりしてしまう方です。

「落ち着け犬養 !」

そりゃ、家族が拉致されて殺されそうだと思ったら、誰だってジタバタしちゃいますよね。ああ、これだったのかと思ったら、ドーンとテンションが落ちました。

ドクター・デスだって、偉そうな事を言っていたって、こんな事をしちゃったら、刑事たちが言うように、単なる殺人鬼になってしまったように思いました。

依頼されなくては手を出さないと言う鉄則だけは守っていたようですが、少女を盾に犬養を呼び出し殺害しようとしたところは、なんかいただけませんでした。

 

しかしながら、めぐみ役の木村佳乃さんは凄く良かったです。

特に最初の地味な化粧(もしかしたらノーメイク設定なのかも。)の時。実は誰なのか分からなかったのです。

知ってる女優さんだけど、誰だったけかなぁと思ってしまいました。(笑)

こんな風に騙される、それがサスペンスの醍醐味なので、そこのところは嬉しかったのですが、でもまあ、ドクター・デスはこの人だなと言うのは、みゅにゃみゅにゃ。

 

この映画が今年最後の映画館で見た映画になるのか、そうでないのか微妙な所です。

 

 

 

 

 


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麒麟がくる 第三十七回「信長公と蘭奢待」

2020-12-21 10:32:39 | ドラマ (大河)

※トップ画像は、記事にはまったく関係はありません。晩秋の京都の画像です。

いくつもの見どころがあって、今回も中身が濃かったですね。とても45分間のドラマには思えません。

別の言い方で言えば、ぎゅうぎゅうと詰め込まれたと言うところなのかも知れませんが、セリフと演出に工夫がされているので、なんだかそれも良しと思えてしまうのですよね。

またも流れに沿わずに、思いついたまま感想を書くと、やはりタイトルの「蘭奢待」についてかなと思います。

あの「蘭奢待」を信長が削るシーンは、なんだか良いものを見せてくれたような、そんな気持ちになりました。このドラマの後、ウィキで見てみると、あのドラマ内の蘭奢待は、かなり本物に近いレプリカだったことが分かりました。→ここ

「蘭奢待」は毎年秋に行われている「正倉院展」にも、10年ぐらいの周期で展示されているそうですよ。

えっ、待って~。

今年、展示されていたら当分は見られないのかしらと、今調べてみたら、今年はセーフでした。ほっ。

あっ、待って~。

そう言えば2019年、東京国立博物館で「正倉院の世界」展をやっていたのでした。一緒に行こうとお誘いしようとしていた人が台風被害にあっていたので、何気に行きそびれた事を思い出しました。毎年の奈良での美術展ではないので、これはどうだったのかと検索してみたら、やっぱりありましたね~。(/_;)

博物館のブログに、その展示の様子が載っていました。それを前にしている人がカメラを向けているので、撮影もOKだったのですね。行けば良かったと今更後悔しても仕方がありませんね。

興味のある方は→こちらです。

しかしいつか見てみたいと思いましたが、本当の「蘭奢待」の素晴しさは、見る事が出来ても仕方がない事なのですよね。なぜなら、それは熱を加えて初めて香るものらしいですから。

ふと・・・・(バカバカしいな。高価なもの、貴重な物とありたがっても、その本質の素晴らしさは封印されているようなものなんだから。)と思ってしまい、これを書きながら数分前には盛り上がっていた熱がいきなり覚める・・・・・・B型人間なもので。

で、我らが信長は、これを手に入れた後、どうしたのかが気になって、またも検索。もちろん半分は帝に献上して嫌われ(ドラマの中では。)、その半分は、お茶会で炊いたり、宗久にプレゼントしたりと豪快に使ったそうです。それでこそ信長ちゃんですね。正しい使い方ですよ。帝になんかあげなきゃ良かったのにね。

 

帝はなぜ不快に感じていたのかと言うところですが、基本、正倉院の持ち物は帝の持ち物なんですよね。自分が許可して倉に閉まってあったものをあげたのに、それを「半分あげるね。」と言われてもですね・・・!

それに自分が半分で、帝が半分。

まるで対等。

絶対に帝には許しがたい部分ではなかったのかと思いました。

 

あっ、そうそう。ウィキでも知ったのですが、HPの解説にもありましたね。

「蘭奢待」の文字の中には「東大寺」が隠れていると。こういう遊び心(?)は、やっぱり大好きです。

 

「蘭奢待」の事で、こんなに長々と書いてしまいました。

 

でもだからと言って、朝倉義景の最後をスルーするわけにはいきません。

好きでした !

この朝倉義景が。

前にも書いたことですが、光秀が違和感を感じるほど、街は物が溢れ賑わっていたのでした。武器を作る鍛冶屋はやっていけないと田畑に帰っていました。館では朝倉が蹴鞠をしたり、また文化を高めたりしていました。飄々としていて食えぬ感じでしたが、光秀が京へ行ってる間は、ある意味の人質であったかも知れませんが、ちゃんと金子を渡して妻子の面倒を見ていました。

そして子煩悩で親バカであることを隠していませんでした。(あっ、思わず涙が(/_;))

「お主ら、誰に筒先を向けておる?」と、最後まで誇り高く義景は散っていきました。

 

武田信玄は、「早く生まれ過ぎた男」と言われているのでしょう?

要するに、天下取りには早く生まれ過ぎていて、寿命が足りなかったということだと思います。だけどその信玄が居なくなって、側面の憂いを考えなくて良くなったがゆえに、信長は動き、浅井・朝倉は滅んでいったようなものですね。その前に援軍が来なくて、足利も消えて行ったようなものですが。

(素足の義昭、悲しかったですね。)

いろいろ考えると、朝倉もこの戦国には似合わない男だったのかも知れません。

そして、やっぱ、ユースケ・サンタマリアは好きだなと、私は思いました。←最終結論^^

巷では、

ナレ死ならぬ、エヴァンゲリオン的終息と言われたとか^^

新しい手法かと。

景鏡のあっかんべぇは、裏切りが一目瞭然でしたね。インパクト大。やはりこの為に手塚とおるさんはこの役だったのですよ。

これも以前書いたことですが、彼はこの一年後に一向宗と戦って、自分の子供もろとも死んでいきます。諸々の裏切りの報いと言うのもあるかもしれませんが、何よりも「お経を唱える者とは戦わぬことだ。」と言う義景の薫陶が生きてなかったということでしょうね。

朝倉の一乗谷は

「武家屋敷・寺院・町屋・職人屋敷や道路に至るまで町並がほぼ完全な姿で発掘され、国の重要文化財・特別史跡・特別名勝に指定されています。 」←ここから

なんですって。

もう絶対に行きたーい !!!

 

もうここまででも長々と書いてしまったので、もう止めようと思います。

三淵藤英と細川藤孝の別れのシーン、坂本城での光秀と藤英とのシーン、駒と義昭のシーン、皆良かったです。ついでに菊丸も(^_^;)

「政を行うには時の流れを見るのが肝要だと。」気が付いたと言う藤孝の発言には、気持ちがざわつきました。また駒の「では、将軍をおやめください。」にも切ない気持ちになりました。

切ないと言えば、頂に上ったと思っているかのような信長と、まだ山の中腹だと思っている光秀の、この思いの違いが今後どう出るのかが、これからの見どころなのかも知れませんね。

 

次回も楽しみです。

 

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「危険なビーナス」と「極主夫道」

2020-12-19 01:27:37 | テレビ・ラジオ

ここのところドラマの感想ばかりを書いていますが、どうせなのでしばらくはドラマの感想、映画の感想、漫画の感想などを書こうと思っています。

昔はこういう風に、ドラマの感想などが続くことを嫌ったのですが、これもある種の2020年のまとめかと思えるので、まあいいかと言うところです。最近はあんまり「こうであらねば」と言うキチンとした拘りは、むしろ自分の中でウザい。

「良いんじゃない、自由が。」と言うところなのですが、それでもドラマブログではやはりないので、「見たよ」レベルで、あまり皆様のお役には立ちません。

             ※           ※

 

今期のドラマが始まった時に、お友達や姉などに、今度のドラマはどうかしらと聞かれました。これはドラマ好きな私を知っているからなのか、ドラマの一週目にはよくある事なのです。

最近の私はネットで韓流や他の海外ドラマを見る機会が多いので、全体的にあまり興味が持てず、首を傾げていると、聞いてきた友人たちは、「とりあえず『極主夫道』は止めといたわ。」と言うので驚きました。

「えーっ、我が家では、他のはアンマリと言う感じなんだけれど、むしろそれだけで良いかなと一つだけチョイスしたらソレになってるよ。」と私は答えました。

こんな時代だったからかも知れないけれど、「極主夫・・」は本当に笑えて楽しかったです。なんたって玉木宏さんがジャンプして体操しているだけなのに笑えるってどういう事?って思っていました。

彼は9月には「竜の道」の竜一で、私の瞳をジンワリ濡らした人なのに、すぐその後からこれなんですものね。やられたわ~と思ってしまいました。

私は単純に「あははは」と笑い、夫は終わると「あー、面白かった。週の終わりにこんなドラマで終わるのが良いな。幸せな気持ちになるよ。」と言っていました。

これもある種の「ドラマの力」っていうものなのかと思いました。

 

「こんな時代だから」と言うのも、ドラマチョイスのポイントかも知れませんね。

 

実は、その「こんな時代だから」、オンタイで一回目の視聴で継続を止めてしまったのが「危険なビーナス」だったのです。一回目、吉高さん、そうとう怪しい。主演の妻夫木君さえ、なんだか信用できない。もう騙し騙されは良いや~、疲れるから。という気持ちになって止めてしまったのでした。

ところが私、サスペンス好きなもので、最終回が過ぎてしまって、すべてがなるようになっているのだなと思うと、ちょっと気になってしまったのでした。

それでうっかり入り続けているパラビで、一気見したのでした。(このようにたまに役に立つが、もう止めなくちゃな・・・独り言です^^)

この一気見が良かったのか、私はドハマリに嵌り、2日で見終わりました。

 

私はあの「素数曼荼羅」←(などと言う名前ではありませんでしたが)、燃えてしまって、なんと惜しい事をしたのかと思いました。如何に世界が変わってしまうものであったとしても、一部の人間の想像力で、それを決めてしまってはいけないと思うからです。世界が変わってしまうと言うのなら、その変わってしまうと言う扉を開けたらいいのです。但し、その使い方と使う人のチョイスは重要な事だと思います。

少なくとも、あの犯人にはその資格はなかったと思います。

しかし映像でサスペンスを見るのは、やはり危険ですね。役者さんで、「この人はずっと怪しかった。」になってしまうのですものね。

あっ、そうそう。

最終話を見逃して、これからネットで見ようかなと思っている方は、ウキィには行かない方が良いですよ。楓の正体が書き込まれていますから。

ということは、私もこれ以上は書かない方が良いって事ですね。

楓が百合華に言った「ごめんなさい。」について書きたかったのですが、止めておきますね。

しかし暇そうな動物病院で、しかも普通はそこにある悲劇性もなく、なにげにそこだけは違和感を感じていました。近頃、その場所を体験し体感してしまったものですから。

 

だけど伯朗の「何て事は起きない・・・・・・とは限らない。」という妄想シーンは面白く好きでした。ラストはそれで上手くまとめて好感度が高かったです。

 

だから結局、初回視聴での判断は、これからは止めようと学んだ私なのでした。

 

 

 

 

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相棒19 第10話「超・新生」

2020-12-18 01:37:00 | ドラマ(相棒)

なんか最後に吃驚しましたね。

そしてそこで初めて、今回のタイトルの意味が分かったような気がしたのでした。

内村刑事部長、キャラ変って事なんでしょうか。

「警視庁、これからどうなるんでしょ?」と冠城が聞くと、

「さぁ、見当もつきません。」と答える右京。

 

ライターの輿水さんが、ツイッターで

…そういうことなので、今後ともよろしくお願いします。」と呟いていて、そういう事になった「相棒」もまた見てみたいなと、楽しみが増えました。

そういう事と言うのは、どういうことかと言うと、内村刑事部長が心から悪撲滅を願っていて、そのために特命係に期待し、足を決して引っ張らないと言うポジションになるって事で良いのでしょうか。

だけど、

うーむ・・・・・。

このキャラ、続くの?

でも輿水さんが「今後ともよろしく」って言ってるしなぁ・・・・。

タイトルにまでなっちゃってるしなぁ・・・・。

 

なんとなく、まだ信じ切れていない私です(^_^;)

 

ところでHPのあらすじのページに「昵懇」とあったのです。思わず何て読むのと思ってしまったわけですが、これって「じっこん」と読むのだそうです。よく見たらそんなに難しい感じでもないので、ひとつ勉強になりました^^

HPには

「それを知った刑事部長の内村(片桐竜次)は、昵懇の関係にある組長の桑田圓丈(大石吾朗)と密談を交わす。」と有ります。

しかし刑事部長と組長さんが昵懇の中・・・・ヤバくないですか、まったく。

 

だけど、またヤクザ屋さんは本当に何でもやるなぁと思ってしまいました。

オレオレ詐欺だって、凄いシナリオを作ってくる人たちもいるわけで、この贋作だって、この工房の人たちの技術は相当だと思うのですよ。

なんかもっとそのスキルを、他の所で使えないノッテ思ってしまいますよね。

 

今回もああなってこうなっての流れが面白かったです。

年内はこれが最後。次回は新年ですね。

ゲストが亀山薫の寺脇さんと同じ劇団の岸谷五朗さん。ちょっとそこのところも気になってしまいます。

ところで、テレ朝の美術の人には、いつもいろいろとレベルの高いものを見せていただいて感心してるのですが、時には今回の贋作画家のオリジナルの絵のように、モヤッとしたものも描かなくちゃならないわけで、大変ねって思った次第。

 

と言うわけで、次回、2021年の「相棒」、楽しみです。

 

 

 


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『真心が届く』を見ました。

2020-12-16 14:11:42 | 海外ドラマ

※ 本日二回目の投稿です。真夜中に書いた

相棒19 第9話「匿名」」も、どうぞよろしくです。

 

「トッケビ」で死神と苦しく切ない恋を演じた二人が、2年ぶりの再共演。

ずっと見たいと思っていました。

テレ東の「韓流プレミア」でやってくれたので、毎朝楽しみに見ていました。

かつてはトップ女優だったけれど、無実のスキャンダルで崖っぷちに追いやられていたオ・ユンソは、再起を図るために、法律事務所に現場実習にやって来ます。

そうしてエース弁護士クォン・ジョンロクの秘書として働くようになったオ・ユンソ。

ジョンロクはそのオ・ユンソを本名の「ジンシム」で呼びます。「ジンシムさん」と。この名前は、どうも韓国語の「真心」との掛詞になっていたみたいですね。

因みにハングル語では

【진심】
読み:チンシム
発音:chin-shim』https://www.yuki0918kw.com/entry/chin-shim201812 から

らしいです。

ユンソもジョンロクも実は恋の経験値が全くない人たち。そして純粋です。

お互いに過去に傷ついて、それでもそれを感じさせずに今をキチンと生きようとしていました。

裁判のどんでん返しのエピソードもあり、法律事務所の他の人たちとの絡みなども楽しく、過去にユンソを追い込んだセレブのストーカーとの事件もありで、なかなか楽しめました。

だけどこれはやはり、イ・ドンウク とユ・インナのファンのためのサービスドラマだったような気がしました。ひたすらニヤニヤ、デレデレと見ていました(笑)

ラブコメは少々苦手という私なので、彼らじゃなかったら見なかったかもしれません。

だけどこんな時代だったから、こんな風なひたすら明るい感じのドラマを毎朝見る事が出来て、ちょっと幸せだったかもしれません。

 


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