森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「海のアリア」と「AWAY-アウェイ-」

2024-10-02 01:57:01 | 漫画・マンガ・まんが

9月に読んだ漫画の記録です。

萩尾望都作品がたくさん♪」と言う記事に書きましたが、9月はフラコミにて萩尾氏の漫画が大量無料放出がありました。その時、2作品を読みました。

一つは「海のアリア」です。この作品の初出は1990年。私の子供たちがまだ小学校に上がる前の作品です。

如何に萩尾望都氏の漫画が、今の私を作ってきたと言っても、やはり読んでない作品があるのです。

それは主に子育ての頃。

その頃は子供に合わせて「コロコロ」とか「少年ジャンプ」とか読んでいましたから(笑)

 

嵐の朝、海に投げ出され遭難してしまったアベルは記憶を失い、遠く離れた沖縄で発見される。

その後彼は音楽教師のアリアドに「君はベリンモン、私の楽器だ。」と言われてしまう。

不思議でしょう、このあらすじ。これはSF。

楽器になってしまうという発想、凄くないですか?

 

ただアベルが発見された沖縄でのエピソードが、素敵だったがゆえに逆に中途半端なような気がして、ちょっと寂しく思いました。

優等生だったアベルとその家族の物語も描き切れていたのかと思ったし、悪魔のように変化したアベルの学園物語は面白かったのですが、登場人物がもったいないような気がしました。

それでもアリアドの物語になると、切なさが倍増。何となく萩尾節が花咲いたという感じ。

そして、あれっ、こんな日常的なシーンで終わるのっていう感じも良かったです。

だけどこのアベルは、本当のアベルと言うわけではないよねと、思わず考えてしまいました。

 

 

もう1作品は「AWAYーアウェイー」。こちらは2014年からの作品で、もう子育て世代ではなかったけれど、父の闘病や仕事などで、漫画などを読む余裕がなかったのだと思います。

だけど2014年は「王妃マルゴ」とか読んでいました。ブログって、やっぱり便利ですね。感想を書いてないのに、書こうと思ったのか下書きで記事が残っていました。

 

「AWAYーアウェイー」はある朝突然に、世界から18歳以上の大人たちが消えてしまうのです。

徐々に分かってくるのですが、もう一つの別の世界があって、そこには18歳以下の子供がみな消えてしまった「HOME」と言う世界があるのです。

ちょっと大人が消えた世界と言う所で、「未満都市」を思い出してしまったのですが、あちらは細菌で20歳以上になったら死んでしまうという世界でしたね。

こちらは18歳になると、判で押したように子供たちは「HOME」に行ってしまうのです。

大人のいない世界がいかに大変かと、本当に感じます。即死亡者が出てしまう案件もありました。それにいち早く気がついた子供たちは凄いなと思いました。

それは何かと言ったら乳幼児たちの世話です。

彼らは持てる力を助け合ってのレベルではなく、誰かの世話がなければ、すぐに死んでしまう存在なのです。

赤ん坊たちの世話をしながら、大人に近い年齢の者たちがリーダーになって他の子供たちも支えます。だけれど、そんな彼らも18歳になると消えてしまうのです。

 

じゃあ、大人の世界は良いのかと言ったら、そうでもありません。18歳になって親の元に帰った子供たちは、確かに待ち構えていた親たちからみたらホッとできる出来事かも知れませんが、自分の子供が帰ってこない親たちからすれば、それは羨望からか、または自分の子供の情報を聞き出そうとしたいが故なのか、付きまとったりして、戻った子供たちはまともな生活さえ送れなくなることもあったのでした。

それに子供を出産しても、つかの間の時間しか手元にはいなくて、あっという間にAWAYに去って行ってしまいます。

大きなストレス社会としか言えないと思います。

そしてそんな世界になってしまってから、数年がたち・・・・

なぜかというのも説明されますが、なんでかちっとも頭に入ってきませんでした。

お馬鹿になってしまったのだと思いますが、かなり他のエピソードが印象的だったからかもしれません。

「とにかくそういう世界になってしまった。」で、私的にはokだったのかも。

 

この子供だけ住む世界に、なぜか取り残されて「HOME」に行けなかった人が出てくるのですが、子供たちからは頼りにされても暴君とかにはならず、取り残されたことに震えます。この人の孤独は計り知れないなと、私はそう感じました。

 

この漫画には原案がありました。小松左京の「お召し」です。読んでみたくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 


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ポーの一族「青のパンドラvol.9ヨーク・ロイヤル・ダイヤモンドホテルⅡ&Ⅲ」

2024-09-09 03:03:01 | 漫画・マンガ・まんが

ポーの一族「青のパンドラ」Vol.9「ヨーク・ロイヤル・ダイヤモンドホテル_01」の続きです。その回の時、短いと文句ばかり言っていたと思います。やはりあの後の萩尾望都氏の活躍ぶりは凄かったですね。

フランスのアングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を受賞するなど、要するに忙しかったのですよね。何か病気とかだったらと心配してしまったのですが、違っていたので良かったと思い、その受賞が本当に誇らしかっいたので

さて続きは初夏と言われていた「ヨーク・ロイヤル・ダイヤモンドホテル」の続きの感想ですが、それを読んで一番強く感じたのは、この物語は底辺が広いと言うことなんです。

彼らの起源から語られているこの「青のパンドラ」の落としどころは、いったいどこになるのかしらと思います。

ポーの一族の歴史は分かっても、それを生み出した「神」なるものが何かというのは、人はどこからきてどこに行くのかという謎に等しいようなものなので、やはりアランの未来にその結末のクライマックスがあるのかも知れません。

だけどこの「ヨーク・ロイヤル・ダイヤモンドホテル」は、そのホテルにポーの村の面々、アルゴスにカミラ、さらにカミラの不倫相手のライナーとその家族までいるのです。

なんかこれって・・・・なんて言うのでしたっけ・・・・「群像劇」・・・・もっとかっこいい名前がなかったでしたっけ・・・「グランド・ホテル形式」かな。

グランド・ホテル形式 - Wikipedia

 

アルゴスはカミラに言います。

「お前はライナーを手に入れて、俺はダフネ―を手に入れる」と。

不穏な空気ですね。

 

一方アランは、人間になってしまった事に戸惑うばかり。意外と冷静にエドガーは受け止めて、食事などにも彼の栄養バランスなどを考えています。

成長すると言うことにも恐れを感じるアランに、ルチオ一族のオリオンは、彼の体の中に入り込んでしまった血の神を取り戻したいゆえに、巧みにアランをヴェニスに誘います。

 

そして「Ⅲ」では、冷静な態度のエドガーの苦悩が言葉になって描かれていました。

納得などしていないのです。彼だって。だけど引き受けるしかないのですよね、その運命を。

現実に、アランが今から人間として生きていくには、大変な事です。

出生証明書も身分証明書もないアラン。

エドガーと言い争って、家出しようかと思うアランでしたが、そこは冷静です。どうやって生きていこう・・・とちゃんと思うのですから。

そこをやはりオリオンがやって来て、彼の手を取るのでした。

しかしエドガーは、アランは血の神によって生かされている、それが抜けたら果たして生きていけるのだろうか。そして

最後のセリフは胸キュンでしたね。

「ぼくが見ていないとこで死ぬな!!」

 

この先が滅茶苦茶、気になります。

だけど思うことがあって、次回の「ポーの一族」の感想はコミックになった時にしようと思います。

 

今回は、本編に引き続き萩尾氏と清水玲子さんの対談が載っていますが、それもゆっくりと読みたいと思います。

(このようにまた積読の本が増えていくような気がします。)

 

 

 

今までは他の作品はほとんど読まなかったのですが、近頃は「ミステリという勿れ」も楽しみで、今回はライカとの別れが切ないのですが、とっても良かったです。


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「コレットは死ぬことにした」

2024-09-05 23:31:05 | 漫画・マンガ・まんが

最近、私が毎日幸せな気持ちになりながら読んでいた漫画の紹介です。

宣伝をする義理はありませんが、ある日何気なく登録してしてしまったのは、漫画サイトの「ピッコマ」。今だと最終巻の前の巻まで日にちはかかりますが無料で読めますよ。

密林サイトから紹介文をお借りしました。

《薬師コレットと冥王ハデス様との神話級ロマンス☆薬師コレットは毎日大忙し。食事してるときも、寝てるときも、朝から夜までお構いなしで休む暇がない。逃げ場がない……。疲れたコレットがとびこんだのは井戸の底!目が覚めるとそこは冥府で!?》

言うなれば、コレットは追い詰められて負けたのです。だけど井戸の底の冥府からの起死回生の大ロマンスです。

一つ一つのエピソードもみな素敵。

時には人を信じて「頼る」と言うことは、とっても大事なことだと思います。

どんどん増えていく神の仲間たちもみな魅力的です。

 

またカワウソって可愛らしいんだなぁと、今とっても思っています。

この漫画は、最初は読み切りで人気を博して連載化したものなのですって。そうであるならば、このタイトルは最初と最後では意味が違うものになったのだと思いました。

連載された作品では、実質的な最終回で、タイトル回収という感じです。

ちょっぴり泣けました。

 

 

 

 

 

////

 


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萩尾望都作品がたくさん♪

2024-08-31 10:02:44 | 漫画・マンガ・まんが

なんだか10月の楽しみな事の情報がたくさん入って来ていて、秋が来るのが楽しみな私です。じゃあ9月には何もないのかと言うと、そうでもないかなと思いつつあります。

今ツイッター(現X)あたりで話題になっているのは、9月10日まで萩尾望都氏の漫画が大量無料放出中ってことですね。

フラコミlike! (flowercomics.jp)

上にリンクしたところから読めますよ。半世紀前の「ポーの一族」、何にも色あせてなくて、本当にこう言うのを名作って言うのですよね。

本当にすべての人に読んでもらいたい「半神」とか、「イグアナの娘」とかも、また「トーマの心臓」なども、読めるのでお勧めです。

無料会員登録すると1000ポイントゲットで来ます。

 

ただですね、こう言うことはみなさん、けっこうハキハキおっしゃるツイッター民さえ言いませんが、ラスト最後の良いところの数話の所で、課金発生する場合があります。

漫画サイトなので当然のことです。

他の漫画サイトを楽しんでいるので、私にはそうだろうなと思えますが、このようにお勧めして、最後に「課金」となって騙された感に陥られても嫌なので書いておきますね。

だけど1話分が、たぶん40コイン。1コインが1円なので(消費税別)だいたい160円ぐらいで1作品が読める作品もあるのかなと思ったら、このイベントに参加しない手はないですね。

 

実はKindleでもやってます。

どんな感じかなとかじってみたい方は、こちらも便利かもしれませんね。

 

うーん…・でもやっぱりいろいろと見たら、やっぱり「フラコミlike! (flowercomics.jp)」の方が、今は楽しめそうな気がします。

 

最近、読んだ本や見たドラマの感想も書ききれないのですが、この期間限定のイベントに参加して、読んでいない作品を読み始めると、また(遊びで)忙しくなるような気がします(;^_^A


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「うらめしや」を読みました。

2024-07-19 16:09:59 | 漫画・マンガ・まんが

画像は記事には関係がありません。裏道にひっそりと咲く紫陽花です。

※    ※   ※  ※

ふと見つけてしまった漫画「うらめしや」。
実はこの漫画に嵌りまくり、26巻まで一気に読み終えてしまいました。

江戸一番の霊力の持ち主であるお妖は、お化け長屋に住んでいて、見えない妖が見えるがために、人々に気持ちが悪いなどと嫌われています。それでも人ではどうしようもない不思議な出来事の解決に、彼女の力を借りないわけにはいかない人々もいて・・・・・。

このお話は、最初は時代劇ホラー&江戸小話という感じのものかなと思っていました。

確かに佐治と言うチンピラ風の男を助けたことにより、その後も付きまとわれるようになるのですが、この二人と絡む出来事のホラー話が、本当に心を温かくしたり、ちょっと怖いと思いながらも悲しく思わせたりするのですよ。だから時代劇ホラー&江戸小話。

それにこの元はチンピラでしかなかった佐治が、本当に心優しい良い男なのですよ。

二人はやがて夫婦になって、そして・・・・とあまり詳しくは書かないようにしましょう。

なぜならお勧めできる作品だと思っているからです。

この作品、私が思う所の、少年漫画ヒットの法則通りになっていて、どんどんと敵だったものなども味方になって増えていき、いつの間にやら「うらめしやファミリー」が出来上がっているのも、面白いと思いました。

皆それぞれに魅力があります。

そして江戸小話だったものが、最後はとうとう幕末の江戸を大火から守る話にもなっていき、鳥羽伏見の戦いにも巻き込まれつつ、そして最大の敵である勘解由小路光宙と対峙していきます。

その敵と対峙するのは、お妖ひとりでも、そこに至る道はチーム戦です。
全体のお話も一つ一つのエピソードもよく出来ています。

 

こんな漫画があったのねとその本の情報を見てみたら、なんと発売が2001年。

なんと21世紀のはじまりの時に本になって世に出ていたのですね。

26巻で完結したのが2019年。
長きにわたって書かれていたロングヒット作品だったのですね。

 

こんなに面白いのに、今まで気がつかなくてごめんねと私は思いました。

 

 

 

 

佐治、大好き!!

 


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「百鬼夜行抄31」

2024-05-01 03:08:47 | 漫画・マンガ・まんが

(画像は記事とは関係ありません。我が家のあんずさんです。)

2月の終わりに予約した「百鬼夜行抄31」は4月5日に配達されて、その日のうちに読みましたが、ずっと感想を書き損ねていました。

「百鬼夜行抄31」の予約

今回のお話は

・夜明け前に見た夢

・夏が傾く

・容れ物とその中身

・嵐吹く

・左隻の魔物

の5作で、「nemuki+」に2023年7月号まで連載されたものが収録されているもよう。

 

この物語は、なんだかんだと29年にわたって単行本を出版し続けているわけで、やはりその長寿の秘訣は、もしかしたら読者が望もうが望むまいが、実は微妙にしてきた変化にあるのかもしれないと、今回思いました。

彼を文句を言いながら守り続けてきた青嵐は、その契約は既に切れて、もう律の護法の式神ではありません。

この作品のヒロインのポジションにいた司も登場回数がめっきり減り、またもう一人のヒロインの晶は、確かちょっと霊能力を持った占い師と恋の予感をさせたものの、まったく出てこなくなりました。

途中から出てきた相当怪しい開おじさんは、今は何をしているの。

(飯嶋家はひとりの子供は川で死んで、ひとりは行方知れずと前から語られていたけれど、その伏線は良かったですね。さりげない言葉もちゃんと拾うんだなと思っていました。)

あまり出てこなくなってしまった人たちへの未練のようなものが、私はこのお話の変化を嫌うのかも知れません。

嫁ぎ先を嫌って死のうとまでした水脈おばさんは、その後ちゃんと結婚し多くの子供を成し、ハッピーエンドに思えたのに、やはり飯嶋家の呪縛から逃れられなかったみたいで、今はその孫である海くんの物語がけっこう続きます。

まったくつまらないと言うわけではないのですが、上に書いたような未練があって、何もそこまで広げなくてもいいのにと思ってしまうのでした。

ただ今回、こんな風に一族のその後を語るかのような新しいメンバーの物語を書くことで、それは続いてこれたのかもと感じたのです。

 

海くんはまだ幼い感じの小学生。

だからフレッシュに感じます。しかも彼には青嵐のように守ってくれる者もいなければ、また家族がみな微妙に力を持ち、なんとはなしに怪しの経験に苦しむ彼に理解に満ちている家で育っているわけでもないのです。それゆえに騙されやすく新たな物語も産みやすくなっているのですね。

だけど新たに彼も式神を持ってしまいました。またそれがどんなふうに展開していくのか、少々楽しみではありますね。

 

出てこなくなって寂しく思うキャラは、律の一族ばかりではありませんね。

妖怪たちもです。特に鬼灯は、ある意味無邪気な悪の化身。ただ遊んでいると言う感覚で、人々を不幸にいざないます。惡の方のスターです。

で、彼、久しぶりの登場ですね。

そしてこれもまた次回にどのように繋がっていくのか楽しみなところです。

 

「容れ物とその中身」はホラー色濃くて、ラストがちょっと怖かったです。

また「嵐吹く」と「左隻の魔物」は律がメインのお話で、やはりホラーでありながら、ちょっとイイ感じで終わるのもホッとできる展開でした。

 

今回はどれも面白かったし、いつもはやってしまう途中まで読んで思わず読み直すと言うことはなかったです。つまり分かりやすかったのかも知れませんね。

 

(あーあ、4月も終わってしまったな・・・・。)

 

・・・


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「百鬼夜行抄31」の予約

2024-02-26 22:35:19 | 漫画・マンガ・まんが

今年はいつ発売されるのだろうと考えたり検索したりするのも、一つの楽しみと言える「百鬼夜行抄」の情報がいきなり来ました。

4月5日発売だそうで、現在は予約受付中です。

私ですか ?

もちろん、もう予約しました💛

 

 

 

と、これだけの記事じゃ悪いかなあ・・・・・。

などと思ったので、今日、私は萩尾望都さまの講演会の申し込みも予約したと言うことも書き込んでおきましょう。

トップページ | 女子美術大学・女子美術大学短期大学部 受験生向け予約サイト (revn.jp)


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1分迷って、予約しました。

2024-02-13 08:58:35 | 漫画・マンガ・まんが

「推し活」、やっぱ大事でしょう。

ちょっと高いなと思ったけれど、3月以降は大きな出費は控えようと思っているので、やっぱり予約しました。

ちっとも読んだ漫画の感想などを書き始めないけれど、(萩尾望都氏は別格で)今の私の推しの漫画家様は青池保子様なので、ポチリとね^^

 

 

近頃、「相棒」と「大河」以外でもドラマの感想ばかり書いていますが、1月に見たドラマの感想は区切りがつきました。でも実はもっと見ています。「ヴェラ」とか「モース」とか・・・・ね。ドラマ視聴って、私の趣味みたいなものだから・・・・・って、ちょっと見過ぎじゃないのかって反省するところもなきしもあらず。

でも2月も似たような生活をしているわけですが、それに加えてあれやこらやとやっていて、時々考えているだけで疲れている私が居ます。

よく、「暇で~。」と言う方がいらっしゃるけれど、「暇でテレビばっかり見ちゃうのよね。そんなのダメよね。」と言う方には「テレビを見るのに忙しいな。忙しすぎるようになっちゃだめよね。」と言う感覚って、分からないよねぇって思う。

 

時には好きなことを「ヤラナイ」という決断をしなくちゃいけない時もありますよね。

でも、この本は買おう(笑)

 

 


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ポーの一族「青のパンドラ」Vol.9「ヨーク・ロイヤル・ダイヤモンドホテル_01」

2023-11-28 09:03:17 | 漫画・マンガ・まんが

・「ポーの一族「青のパンドラ」Vol.8フォンティーンは歌うⅡ」の続きです。

 

いろいろな意味でビックリです。

全部で10ページしかない !!

えっ、そこ !?

まあ、そうです。

楽しみにしていたのに、短すぎる(ノД`)・゜・。

 

で、さらなるビックリは

「次は2024年初夏ごろ登場予定」 !!

えっー!?

初夏っていつですか。5月ですか。6月ですか。

 

って、一瞬なったけれど、欲を出してはいけませんね。

私、思わず「萩尾望都・近況」で検索しちゃったんですよ~。

何か精力的になさっているのかもしれないし、また違う噂もあったら嫌だなと思って。

 

でもそんなことをしているうちに冷静になりました。

私だってもう10代ではないし、萩尾望都様だって20代のお姉さまではないわけですから、ご自分のペースを守ってお仕事をするって大事なことですよね。

良い子で初夏まで待ってるね、と言う気持ちになりました。

この着地が全く見えてこない物語が紡げるのは、望都様しかいないのですから。

また来年の楽しみが一つ増えたようなものです。

 

と言うわけでようやく感想です。(ネタバレしています。)

短いけれど(まだ言うか(;^_^A)、凄く面白かったです。

ポーの村がフォンティーンのせいで壊滅的になってしまって、そこの住人たちが脱出して、「ヨーク・ロイヤル・ダイヤモンドホテル」にやって来るのです。

時が止まってしまって何百年の方々ですから、そのカルチャーショックも半端ないと思います。

バスを煩い馬車と言ってる段階でも怪しいですが、エレベーターに乗るなんてとんでもないことなんですね。

ホテルのカギはカードキーだし、理解が追い付かないのではないかと同情しますよね。

いや、一番気の毒なのはお世話係のシルバーかも。

 

しかし望都様は凄いですね。

ポーの村の住人たちを脱出させて、その後の様子を描くのですものね。普通だったら(何が普通かは分かりませんが)、ポーの村の住人たちはあの村と共に大半が滅ぼされてしまうと思うのですよ(作者によって)

 

そしてそこのホテルにですよ、以前アルゴスに襲われたカミラが登場してくるのですよ。

しかも偶然か、その時最低男だった大学教授のライナーまで出てくるのです。

彼らの事は→ポーの一族「青のパンドラ」vol.5炎の剣

 

そしてアルゴスも。

彼をじっと見つめていた綺麗な少女が「死んでるの?」と単刀直入に聞きます。

子供の鋭さが怖いですね。

そしてその少女のお母さんの名前が「ダフネー」で、アルゴスは過剰に反応します。

役者は揃いましたと言う感じで、来年の初夏、このホテルで一波乱ありそうです。

 

アッ、今気がついた「ビックリ!」。

エドガーもアランもいない「ポーの一族」でした。

 

※       ※       ※

私は、他の作品をほとんど読まないので、この数か月で今までの「月間フラワーズ」を読み倒して整理しようと思います。

ただ今回の1月号では、巻末の奈知未佐子さんの「雨よ 空に降れ」と言うショート・メルヘンは読みました。

とっても素敵な物語で、ちょぴっと瞳が濡れました。

 

 

 

 


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ポーの一族「青のパンドラ」Vol.8フォンティーンは歌うⅡ

2023-10-04 08:58:19 | 漫画・マンガ・まんが

トップ画像は、9月14日のマンションの薔薇で、少々無理やりの「薔薇」と言う感じです(;^_^A

 

ポーの一族「青のパンドラ」Vol.8フォンティーンは歌う」の続きです。

「Vol.8」が2回に分かれたのかしら。どうりで短いなと思いました。でも大丈夫。最近ネットの漫画サイトで連載作品を読むことが多くて、この短さには慣れてきたので。

だけどさながら「短い」と文句を言っているようにしか感じないと思いますが、それでも中身は充実。むしろ濃いです。

この展開にざわつかない人はいるかしら。

 

人間に戻ってしまったアラン。

私もエドガーが言うように、普通に生きる最大のチャンスだと思うんです。

自分勝手な親や親せきにがんじがらめで、窒息するような少年時代を送っていたアラン。

でも今は違う。

何百年もの遠回りをしたけれど、自由で本当に望む人生が送れるんじゃないかしら、今なら。

だけどアランの言っていることも分かります。彼らは異形の物でありながら、現代を生きる彼らは、SFの主人公であってもホラーの人たちじゃないんですよね。

彼らに与えられた力は、特権にしか感じられないでしょう。

(でも、今だってお食事は・・・?)

 

アランの

「人間なんかイヤだ!!」

「食べて寝てトイレに行って  年を取るだけじゃないか!!」と言う言葉がグサグサきます。

 

だけど人間は、その食べて寝てトイレに行って年を取る合間に、あがらって、何かしようともがく生き物なんだよ。

たぶんそれをエドガーは「本物の人生」と呼んでいるのかもしれませんね。

 

「もう一度仲間にしてくれたら・・・」とアランは単純に言うけれど、子供がポーの一族で生き残っていくのは稀で、彼らは奇跡の子供たちなんですよね。同じように行くかどうかは危なすぎて出来ないことだと思います。

 

でこの時、「ポーの村」は大惨事。

そんな時にアランとエドガーの件についての相談メールが送られてきても

「ちょっと今はどうでもいいから。」とか言いたくなってしまいますよね。

気の毒なシルバー。

 

アランは人間に。

ポーの村は滅びる。

 

そして・・・・

ヨークシャーに現れたフォンティーンとバリー。あの海辺のシーン、美しかったですね。

紅蓮の炎に包まれたポーの村から真っ青な海辺の静かなシーンの対比が素晴らしいなと思いました(カラーではないけれど)^^

満潮になると孤島になる灯台でバリーはかいがいしく兄の世話をします。

 

そこで静かに千年ぶりに歌を歌いながら、静かに言うのでした。

「ゆっくり・・・・考えよう・・・バリー」

「世界への復讐を・・・・・」

 

(ふふふ、面白くなってきた・・・・)←私の心の声

 

でもやっぱり最後は思ってしまいます。

大老ポーは何を考えているのってね。

次回は11月28日頃発売の1月号です。

 

 

 

 


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