皆様、年末のあれやこれやの儀式(大掃除など)の進行状態はいかがでしょうか。
トップ画像は、「館山駅からの風景」です。
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11月に出かけた房総の旅。
旅行記は後一回あるって言ったじゃないですか。
「えー」「へー」
「そうだったの。」
まあ、そんな感じにしか思われないと思うのですが、
そのラスト記事は、あえて今年の最後の方に持ってきました。
それは来年の漠然とした目標を込めて。
「鋸山」の展望台の所まではロープウェイが便利で、誰でも上ってくることが出来ます。
そこから見た風景もなかなかのものなんですよ。
の記事の中にその画像があります。
だから展望台には、バスパックの団体さんも来ていました。
私たちが展望台から次に行こうとしていた時、
傍にいる団体さんのあるグループの会話が耳に入ってきました。
グループの男の人が女の人たちにこの先に行こうと誘っていたのです。
女の人たちは、自分たちには無理なのでここで待ってると言っているのです。
ゆっくり行けば大丈夫さ。
集合時間に間に合わないかも知れないからいいよ。
少しぐらい間に合わなくても、待っててくれるよ。
この人たちは、皆シニア世代。
通りすがりに聞こえてきた、そんな会話。
その時私はふと、亡くなった父の事を思い出してしまったのでした。
山形の山寺に行ったよと話した時、
父は
「そこは行ったことがあるよ。でも上には登れるわけがないから
下で待っていたんだ。」と言ったのでした。
今、日本は少子化・高齢化社会。
言葉で言うのは簡単でも、
現に我が町の高齢化率はすさまじくて
4人に1人って言ったかしら・・・
そんな割合でシニア世代以上なのです。
まあ、私もその輪の中に入るのも数年後なのですが、
でもこの日本の人口の割合を占める人たちが
また消費経済を回す大きな担い手なんだと思うのです。
「鋸山」の見どころは、やはりこの先の日本寺内にあると思います。
これからの日本を思うと、
このシニア以上の皆さんを、その見どころポイントまでお連れする手段を、
迎える側も考えて行かなくてはいけないのではないかと、
ふと
私は思ってしまったのです。
山寺にしても日本寺にしても
寺院なので
こんな発想は叱られてしまうと思います。
修行の場ですからね(本来は)
でもこの世代の人たちに見捨てられた観光地の
明日は決して明るくはないと思います。
とはいっても、実際にこの場所に
エスカレーターとかエレベーターなどを作ったら
・・・・・・
景観、雰囲気
寺院でなくても微妙なところかもしれません。
それでこの場所は、先ほどのご婦人方にも
行けた場所なのかと言うと
例えば、私の母などが今よりも5歳若かったとしても
決して薦めはしません。
展望台の女の人たちが言った
「無理だと思う。」は
当たっていたと、この先を私自身が歩いて思った感想です。
上りの階段がきついからと言うのもあるけれど
山頂展望台にも地獄のぞきにも、
ちゃんとした階段がないからです。
もちろんお勧めしないと言うのは、
お若い時から健脚で山歩きなんか日常よと言う方は、その例外です。
下に地図を貼りました。
上り下りの階段が少々厳しいのですが、
「地獄のぞき」に拘るならば、ロープウェイで行って、
山頂エリアを往復して戻るのが一番楽かと思います。
私たちは、羅漢エリアまで下って、そこからロープウェイ乗り場に戻ったので、
帰りもゼイゼイ。
後からしみじみと地図を見てみると、山頂まで行ったら、その後は大仏広場、中腹エリア、表参道エリアと下る一方で、そして保田から帰ると言うのも良かったかなと思いました。
いずれにしても、この「鋸山」は、
今だから来ることが出来た山だったような気がしました。
いつか
「ムリムリ、私には。」
という場所がたくさん出てきてしまうのだと思います。
それならば、やはり
今しか出来ない旅をしようと
心の底から思ったのでした。
だから来年も
無理をしないで行けるようなトレッキングには挑戦したいと思っているんです。
一応、来年は高尾山と金時山には行こうかと漠然と思っています。
だけど義兄から、今の私たちだったら「金時山」は辛いと言われてしまいました。
ダイエットとトレーニング、しないとダメかなあ。
あっ、そうそう。
鋸山でロープウェイ乗り場に戻ろうとした時、
隣国の団体さんたちとすれ違いました。
(マナーが悪くってさ・・・)
老人大国になりつつある日本の
生き残る手段は、
やっぱり観光産業かも知れませんね。