昨晩は眠くなって、寝てしまったので前置きだけになってしまいました。今回はその続きです。
ここ数年、私は子供に怒鳴って叱り飛ばすと言う事をほとんどしなくなりました。なぜって、彼らは大人だし、加えて私にそのエネルギーがなくなってしまったからです。(そういう所で歳を感じるのよ )
でも、昨日久し振りに怒鳴ってしまいました。
近頃午前中に頑張っているので、午後のひと時は少しのんびりしています。パソコンでもを開こうかなと思ったその時、
「ウギャー」と言うルート君の悲鳴が
「ど、どうしたの」
「今日は7月30日だったのか。俺はずっと29日だと思っていたんだ。」
にゃ、にゃんだそれ
もう既に彼はパニック状態。
「明日だと思っていたテストが今日だったとは。」
「ハァ~?! 」
「いや、だけど、間に合う。だけどだけど俺のなかの二日分のやることが一日ですべてやらなくてはならなくなってしまったわけで、アレもコレもアレもコレも、みんな今日やらなくちゃいけないわけで、あああああ」
―うるさいな、こいつ。昨日ずっと部屋の中でPCの向こう側にいる人と楽しく語らっていなかったっけ。ずっーと・・・
私は悟りました。忙しくても脳には良くないかもしれませんが、あまりに平和でポケポケ暮らしていると、こうなるのだと。
こんな煩いやつは知らないよと、部屋に戻って生協のカタログを広げた途端に、彼が後ろからまたやって来て、また「あああ~」と叫びます。
「どうして、もう2時なんだ。まだ12時半とか1時ぐらいだと思っていたのに。」
―なんだ、こいつは。こんなアホだとは知らなかった。いやちょっとは知っていたけど、忘れていたぞ。
「ああ、みすみす簡単に取れるはずの二単位を落とすとは・・」
ブチッ! ←私の切れる音。
「なんだって~。この私が暴利を貪る大学様にいったい一単位当たりいくら払っていると思っているんだい。
だいたい、朝、今日の予定は如何と聞いてあげたじゃない。」
「何度言えば分かるんだ。俺は今日が29日だと思いこんでいたといっただろ。」と逆切れ。
「ああ、嫌だ。こんなアホウドリを飼っていたかと思うと気が滅入る。もう棄ててやるから、明日出て行けー 」
と、ここでドアが開いて、眠そうな顔をしたラッタ兄ちゃんが部屋から出てきました。この人は8月最初まで休みなんですって。(まったくみんなして)
「あまりに煩くて起きちまったぜ。いったい何がそんなに楽しい事があったのかい。」←もう2時だなんてことは突っ込む暇なし。
話を聞いたラッタ君。
「まあ、いいじゃないか。大学の一年や二年。」
「あのねぇ~。」
この間は僅か数分なのですが、私に怒鳴られたり、ラッタ君の無責任発言があったりで、最初のパニック状態から何とか立ち直ったルート君でした。その証拠にこれ以上アクシデントがあったら困るので、余分にお金を持たせようと一万円を出したら、
「こんな高額でなくてもいいです。」と断る余裕が。
「もちろん後で精算だから。」
振り向くと、ラッタ兄ちゃんがプリーズと無言で手を出しているがそれは無視。
「何とか間に合うかも。」
「そうよ、いっぺんに考えないでサ、まずテストを終わらせて、それから次を考えたらいいじゃない。ひとつづつね。抱えているものをみんな片付けるまで帰ってこなくていいから。とにかくさ一つ目の仕事は、無事に学校にたどり着くだよ。焦って、その一つ目を台無しにしたら全部なしなんだから。」と、最後に母親らしい事を言って、見送ってあげました。
いつの間にか後ろに立って、頭とかお腹とかぽりぽり掻きながら、ラッタ兄ちゃんが言いました。
「いやあ、朝から面白いショーだったなぁ。」
「朝じゃないし、面白くない。」
「間に合うかどうか賭けようか。」
「なんてことを言うんだ。」
「だから俺は間に合うと思っているから、そっちに賭けるからさ。」
「じゃ、アタシは間に合わないほう?冗談じゃないわよ。」
という訳で賭けは不成立。
「でもブログネタが出来たじゃないか。」
「書くか、こんな事。あっ、でも間に合ったら書こうかな。」
テストは行きの電車の中で勉強したものが結構役に立ったそうです。
今日の朝、ゴミを部屋まで取りに行ったら、ルート君が起きてしまいました(いつもの事ですが)。で、私は言いました。
「今日、7月31日のご予定は?」