森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ポーの一族「青のパンドラ」vol.2

2022-06-30 02:25:45 | 漫画・マンガ・まんが

※ 今回の「月刊flowers」は「もしも東京」展で発表された「海が見える大井町」も掲載されているし、「ミステリと言う勿れ」も掲載で、読みごたえがありそうです。

 

「vol.2 アランが盗まれる」の感想・・・・-。

その表紙の扉絵、にこやかに笑うアランに目が行ってしまって最初は気がつきませんでしたが、笑っているのはアランだけ。エドガーは見守るように優し気にアランを見つめているので微笑んでいるのかと思いましたが、そこは微妙です。そして他の人たちは(ああ、人には非ずでしたが、)皆険しい顔をしていたのです。

夢のように巡るメリーゴーランド。だけどこの扉絵で、胸に迫って来るものを感じてしまいました。ずっと昔に、この「ポーの一族」と出会った頃のように。

 

エドガーが言った印象的な言葉。

「・・・大老は  ”パンドラ”とか”炎の剣”とか 魔法使いのように いろんなグッズを持ってるんだな・・・」

このダークファンタジーは、意外と自由度が高いですね。

バリーは愛する美しい兄フォンティーンを救うべく、大老に「炎の剣」を渡してくれとエドガーに頼んで欲しいと頼む。それを拒めないように、バリーはアランを盗み去って行ってしまうのでした。

バリーも動き、そしてまた一方では大老も動いていました。

 

大老がフォルカの家に行った時、ちょうどフォルカとブランカの家では大きな悲劇が訪れていました。

一緒に生活していた子供が儚く消えて行ってしまったのです。

子供を助ける事は出来ず「幼い子供は早く消えて行ってしまう。」という大老に向かって、ブランカは

「ごたくばっかりしゃべって何も出来ない。 役立たず !」となじります。

このシーン、なんか凄いですよね。

大老ポーは、たぶんこの何千年、こんな風な口を利かれたことはなかったんじゃないかと思います。

なんたって大老ですから。

 

だけど大老は言いました。

「・・・・・アランを助ける方法を示唆するために来たのに」

この「・・・・・」の部分・・・・・、なんか可愛い^^

しかしはっきりと言いましたよね。「アランを助ける方法」と。

 

そして舞台はベニスへ。

ああ、行きたいな、ベニス !!

 

と、ここで終わっても良いのですが、あの夜のフォルカ家で起きた悲劇は凄く印象的でした。ファルカが何人もの子供を失ってきたのは、そういう事だったのですね。

あの二人は、凄く恐ろしい事を自分たちの満足の為にやってきたのですね。

小さな幼き者を、果てのない時間、ずっと慈しみ楽しい時間を持つことが、親と子の幸せではないし子育てでもないと思います。

それはたんに親子ごっこで、時を止められた子供たちは、・・・・と一緒のように感じました。

かつて二人の少年たちもリデルと言う少女を、森の中で育てていました。

だけど二人は(一人はいやいやだったけれど)手放したのですよね。

 

かつてエドガーに起きていた辛い出来事、アランにもまた辛い人間の時代がありました。

それらが彼らを熟成させ、心が既に大人だったから、彼らは姿は子供であっても消えていくことがなかったのでしょうか。

それらの真実は・・・・!?

まあ、それは萩尾先生の頭の中にしか無いと言えることかもしれませんね(笑)

 

そして次回は10月号です。

 


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たまには指を折って文字を数えてみた

2022-06-28 01:02:23 | 詩、小説

 

君去りし

後の寂しさ

君知らず

じゃあと 短く

さよならを言う

 

 

 


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母の誕生日会☆2022

2022-06-26 22:47:33 | 家族スナップ

6月に実家に帰ったのは、4日5日6日でした。そしたらやっぱり7日の母の誕生日の事を意識するでしょう。

というわけで、6月5日の日曜日は「母の誕生日会」を開くことにしました。

母の誕生日会は82歳の時からしばらく続けていましたが、何らかの事情や、父の七回忌、コロナ禍などがあり、久しぶりに開くことが出来ました。

だけど昔のように、大量のエビフライを作ったり手毬寿司を作ったりすることもなく、お寿司を取って終りです。(何となくみんな疲れちゃってて・・・(^_^;))

 

昔は自転車で15分くらいの所に住んでいたラッタさん。今は電車に乗って1時間はかかってしまうので、誘っても来ないかなと思っていたら来てくれました。しかも差し入れを持ってきてくれました。

「まあ、なんて気が利く子供かしら。」って、完全なる親バカのワタクシ。と言ってもラッタさん、もう若いおじさんですが(涙)

 

この「誕生日会」、何をしたでもなく、最後に集合写真を撮ろうねって言ったのにそれも忘れて、だけど何となくホンワカしていて楽しかったです。

集まれた、ただそれだけでも良かったのかも。

そう言えば、今年一年生になった又姪ちゃんが、運動会で踊ったダンスを披露してくれました。二人の少女は今、ドラクエにはまっていて、だから私は言っておいたのです。

「ラッタおじさんが来たら、きっと『ドラクエ』の話が出来るよ。分からない事があったら教えてもらったらいいよ。」と。

それで彼女たちは、彼とお話が出来る事を楽しみにしていたみたい。

頼られて、ラッタさんもまんざらじゃなかったみたいで楽しそうでした。

でもそれに触発されて、私に孫が出来る事は・・・・・やっぱり無いようで(ノД`)・゜・。

 

母は悲しい事に去年の母とはちょっとだけ違います。

そう、老人性の認知症になってしまったのです。でもまだ入り口。普通の会話は大丈夫です。

行き始めたデイサービスの報告を聞いて悲しくなりました。

認知の人の話を鵜呑みにするわけではありませんが、聞いた限りでは、母にとってはまったく楽しい場所には感じませんでした。

ちょっとだけモヤモヤしました。今はデイサービスでも出来ない事がいっぱいあるのかも知れません。でも週に二日だけ、変化を求めて行くことを了解した母の為に、少しでも面白い事があるといいなと思いました。

 

誕生日には、長い間姉妹四人でお金でプレゼントにしてきました。好きなものをそれで買って貰う方が良いからです。

でも今年は、そのデイサービスに行く時のおハンカチを、前日に行った「横浜イングリッシュガーデン」で調達してきました。

思った通り、母はそれも喜んでくれました。

 

姉が

「花ちゃんは、また毎月来るって。」と言うと、

「6月はいつ来るの?」と母が聞いたそうです。

「6月はこの前来たでしょう。」と姉が又言うと

「そうだったっけ。」と母。

行っても、何もしてあげられないけれど、「毎月来る。」という言葉で喜んでくれるだけでも、私は嬉しく思いました。

 

ここまでの画像は「横浜イングリッシュガーデン」のものですが、下の薔薇は実家の薔薇です。

 

以下は、4日から6日のお昼までのお食事日記です。

4日の日の夜に名都さんと母と三人で頂いた中華。

  最近、ノンアルにはまってます。アルコール、本当にダメになってしまって、でも時々、あの味が良いなと思ってしまうから。

 

5日の朝食。

 前に来た時までは、母が作ってくれた朝食。母の為に良さそうなものだけで作った朝食だったのに、4時起きの母はとっくに何か食べちゃっていたんですって。

 

「お誕生日会」のお食事。

ラッタさんのお土産。もっと全体の写真を撮れば良かったな。

 

その日の夜は、ラッタさんと二人でお食事に行きました。

 

鱧のてんぷらが美味しかったです。

6日の日のお昼。義兄と姉と、また中華。でも姉のおごりで何の文句もありません♪

 

餃子と春巻きの誘惑に勝てない私。

 

とにかく、結論から言えば、実家に帰った後は、絶対に体重計には乗ってはいけないって事ですね。

これ、毎回言ってます(^_^;)

 

帰りに横浜構内で見つけたお店です。いつからこんなお洒落な駅になったんだろうー。

  

 


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「ハリーポッターと呪いの子」を観てきました

2022-06-25 12:27:25 | 観劇・コンサート日記

トップの画像は、ショップの「マホウドコロ」のショーウィンドウに飾ってあったフクロウ君。

お芝居終了後に遅い昼食なのか早い夕食なのかの食事の後に訪れたら、既に予定整理券配布が終わっていて入れませんでした。

未練たらしく窓から覗いていたら、そのフクロウ君と目が合って、可愛いなぁと思わずパチリです。

 

外観だけでも満足できる雰囲気です。

 

24日の日に観て参りました。

地下鉄から劇場に向かう階段からいきなり「ハリーポッター」の世界に引き込まれました。

だけどその画像は、お芝居の感想の後に載せますね。

 

もちろんお芝居自体も魔法がいっぱいで「ハリーポッター」の世界が展開されました。

あらすじや詳しい登場人物の事はネタバレになってしまうので書きませんが、ご一緒した友達は、今まで見たお芝居の中で一番好きと言っていました。私は何事も「一番」と言うものを決められない人なのでそこまでは言えませんが、どこまで演劇でやる事が出来るのかという限界に挑戦しているような作品であることは間違いのない事です。

「どうやってやったの、今のシーン?」とか

「どうやって作ってるの、このシーン?」

「うわぁ、すごーい!!!」と心の中で叫んだり呟いたりすることが多かったです。それでも見逃しも多かったかもしれない思ってしまいました。

こうやって書くと、それは照明(なんと1132回も変化するのですって。)、舞台演出に特化してるみたいな舞台と思われるかもしれませんが、それのみではもちろんありません。

私、ところどころで目が潤みました。

その「愛」に。

そしてあるシーンでは胸が締め付けられ、こらえきれずに泣きました。

終ったあと、隣の女性がその友人に、「嗚咽する声を抑えるのが大変だったわ。」と言っていたので「泣きますよね。分かります。」と声を掛けたい衝動に駆られましたが、変なおばさんと思われてもと思って我慢してしまいました。このお芝居で悔いが残るとしたら、そこで共鳴の一言を掛けられなかったなと思うくらいです。

これでは何を言ってるのか分からないと思うのですが、このお芝居は来年の5月までやるロング公演なんですよ。

「なんだろうな~?」と思われた方は是非に !!

残念ながら、藤原竜也主演は9月いっぱいなのですがそのチケットは完売です。10月からのチケットも残りわずかです。

1月からのチケットの先行販売は7月8日からです。

こんな事を書いているのは、もう一回行きたいかなと思っているからなんです。

 

カーテンコールは4回。もっとしたかったです。

だけど劇場全員のスタンディングオベーションには心が熱くなりました。

 

以下は赤坂周辺の「ハリーポッター」の世界・・・^^

画像が続きます。

 

上のオブジェの左側 ↓

そして右側 ↓

   思わず「いい子いい子」ってしたくなりますね^^

ハリーポッターカフェが見えます。

 

入場前の先頭の人はここから並んでいたのかな?

劇場内です↓

舞台 ↓

始まる前のみ特別に撮影が許されていました。

もっと気合を入れて撮れば良かったな。

「Harry Potter  Cafe」↓

こちらも完全予約制でした。今回、何のリサーチもしていなくて、いろいろと逃したかもしれませんが、予約をこの日に入れるのは難しかったかもしれないから、今回は良かったかもしれません。

赤坂に別枠で来るのも良いし、上にも書いたけれど、もう一回来ても良いかなって思ったりもしているんです。

 

代わりに頂いたのが、「梅梅」にて、

ふたりでシェアして、お腹がいっぱいになりました。

 ノンアルモヒート。美味しかったです。

 

買ったお土産はパンフと

 この「ホグワーツTシャツ。」です。

幸せな一日でした。

 


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横浜イングリッシュガーデン☆2022

2022-06-24 01:01:56 | お出掛け日記

最近の記事で、あまり記事とは関係なく薔薇や紫陽花の画像を入れていますが、それは6月4日に訪れた「横浜イングリッシュガーデン」の写真なんです。

薔薇フェスティバルみたいなものは5月の末日で終わりだったのですが、それが終わってしまうと、今度は紫陽花とのコラボ企画が始まっていました。

通りすがりの少女が、「今が一番お得感があるよね。今日来て、本当にラッキーだったね。」とお相手の青年に言っていたのが耳に入ってきました。

「なるほど~。」と心の中で思いました。すると脳内に薔薇や紫陽花の「お得」な景色が飛び込んできて、私は短い時間でしたが、かなりその花たちの美しさに攻撃されて、心はクタクタになってしまいました。

もちろんその疲れは、余韻となってずっとずっと続きました。

時には人は美しいものに攻撃されて、心に刺激を与えなければ鍛えられないものがあるなと私は思いました。

 

2017年に訪れてから、そのあと数回来ている薔薇園です。それゆえに、「あの時はお母さんも来たな。」「あの時は蝶子さんと来たな。」「あの時は一人で来たな。」と想い出も増えつつあります。

想い出は、時には人を寂しくもさせるのかもしれませんね。

以下は、その時写したものの一部です。

これからもしばらくの間は他の記事のトップ画像を、ここで写した薔薇と紫陽花で飾っていくと思います。

 

 


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新相棒決定 !

2022-06-23 08:19:49 | ドラマ(相棒)


 

いつも朝いちで、新聞がわりにツイッターを読みます。

そしたらですね、これを寺脇さんが呟いていたんですよ。

なんか胸が熱くなって、バカかなと思われると思うのですが、ちょっと涙ぐんでしまいました(笑)

夫にラインを送りたい衝動が起きましたが、絶対に「バカ !!」って言われるのに間違いがないので、仕事に行くため靴を履いているルート君に伝えると「へぇ、そうなんだ~。いったい彼に何があったんだ。」と。

「うん、どんな風に戻って来るのかも楽しみよね。」とか言うのが私の朝の会話でして・・・・・(^_^;)

 

いろんなことを言われていましたが、やりましたよね、「相棒」。

私的には、彼はラストゲストかなとくらいには思っていましたが、まさかこう来るとは思っても見ませんでしたから。

「じゃあさ・・・・」とまたいろいろと思うけれど、別に今語る事でもない事ですし、とにかくも、次のシーズンが楽しみ度が増したことは間違いのない事です。

もうレビューを書くのは止めようかなと思ったりもしていましたが、これでは止めるわけにはいかないな~と、ちょっと嬉しい朝でした。

 

 


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約8年 その10

2022-06-21 23:00:31 | ランダム自分史

コロナ禍だったので、「月一実家帰り」と言うのを止めていましたが、そろそろ再開しようと思い、6月4・5・6日に横浜に帰ってきました。

この日に合わせて名都さんもやって来たので、夜は久しぶりの(元)女子会になりました。

私はこの時、スノウさんとの思い出を語り、みんなでゲラゲラと大笑いしながら楽しい夜を過ごしたのです。

思わず

「なんだよ~。こんなに面白い話をしてるってのに、何で主役のスノウさんがいないのよ~。」と言ってしまいました。

すると名都さんと蝶子さんが、「いや、きっと傍に居るよ。」と言いました。

「そうか。じゃあ、その辺にだね。」と、何故か一人分の空間が空いている場所を指さして言うと、本当に彼女がそこに居て笑っているような気がして、思わず微笑み、そしてまたウェーンと子供のように泣きたくなってしまいました。

私は今でもそんな事ばかり繰り返しているのです。

 

・「約8年 その9」の続きです。

その記事の中で

>『この年は、スノウさんとラッタさんと私だけでお風呂に行ったことがあるんです。→「横浜みなとみらい万葉倶楽部」

この記事を読んで、なんとまあ、私はツマラナイお出掛け記事なんかを書いているんだろうかと思いました。実はこの時とんでもない事が起きたのですが、ちょっと1行とか2行とかでは書ききれないので、また別の記事で書きますね。

スノウさん怒らないでね。だってそれは私にとっては大事な想い出なんだもの。』

 

このお風呂に行く1,2か月前、やはり姉妹で実家に泊まったある夜の事です。

姉妹の中でスノウさんと名都さんだけが酒豪です。飲まない母がビールを買っておくのは、この二人の為にでした。

夜、姉が自分の家に引き上げた後、二人の酒盛りが始まりました。ビールが無くなると「こんな所に日本酒もあった。」とその酒盛りは続きました。最初は私も参加していましたが、私はたいして飲めないので、すぐに酔っぱらい二人との会話に温度差が生じてきた頃に、お布団の中に「寝ます。」という理由で退散しました。

だけど耳元でずっと大きな声で二人が話しているのですから、寝られたものではありません。

でもそんな二人も眠さに負ける時間がやって来て、そして沈黙の時間が訪れました。

(言っちゃあなんだけどね、私はその後も目が冴えて寝られなかったんだからね。)

翌朝、姉から義兄から、果ては姪っ子からも、「昨日は盛り上がっていたね。2時くらいには寝たね。」と言われました。嫌味ではなく優しい言葉で言われましたが、私はスノウさんからも名都さんからも「お姉ちゃん」という立場の人なので、このお風呂の為に待ち合わせをした時にラッタ君を待つ間に言ったんです。

「あの時、みんなが『2時くらいまで』とはっきり時間を言ったのは、それまで寝られなくて、静かになったので『今は何時何だろうか。』と思わず全員、皆それぞれの場所で時計を見たからだと思うな。やっぱりやり過ぎだったと思うよ。」

「そうか。じゃあ、謝った方が良いよね。」

「うん、軽く、お兄さんには「この前はすみませんでした。」くらい言っておいた方が良いかもね。」

そんな事を言っている間に、ラッタさんも待ち合わせ場所に来たので目的地まで歩き始めた私たちだったのです。

 

そのうち目的地の「万葉倶楽部」が見えて来て、初めて行く場所にワクワクしたその時、背後でドサッと言う音がしました。

振り向くと !

えっーーーーーーーー!!

スノウさんが腹ばいで倒れていたのです。

「えっ、何をしてるの?」と思わず言いかけましたが、

何するわけもありません。転んでしまったのです。見ると歩道のタイルに5ミリから10ミリの間の段差があったのです。

意外とこれ、危ないのですよね。

「ちょっと、手首大丈夫?   立てる? 私たち大丈夫だから,今日は止めておく? いや、それより救急車を呼んだ方が良いかな。」

ええと、こういう場合は、呼んでも良いよね。どこを打っているのか分からないわけだから。ああ、いや、立てたらタクシーか。でも病院は何処に。ええとええと、と凄く短い時間にワアッと考えていたら、スノウさんが言いました。

「何言ってるの。『万葉倶楽部』は目の前よ。私は行くわよ。大丈夫立てるから。」

えっーーーーーーーーー!?

行くんだ !?

スノウさんは、本当にお風呂好きだなあと思いました。

(画像の下に続きます。)

その後は、リンクした記事に書いたような楽しい時間を持ったわけですが、お食事の時、私は言いました。

「私さぁ、さっき振り向いた時、一瞬状況が分からなくて、思わず笑っちゃった~。何してるのって。」

「なんてやつだ !」とスノウさん。

そこにラッタさんの一言が、

「いや、あの状況は笑う。実は俺も、思わず笑った!!」

「なんてひどい親子だ!!」

「わはは」

「だけどね、確かに私、謝った方が良いとは言ったけれど、謝る人が傍に居ないのに、何で今謝ってるのって思ったわ~。しかも最土下座だなんて。」

これは元ラーメンズの片桐仁さんの持ちネタで「99.9刑事専門弁護士」でもやっていた、最土下座を知らないとあまり笑えない話です。

もしくはちょうどその頃公開された、阿部サダヲさんの「謝罪の王様」とか。

「謝んなきゃ、謝んなきゃと思って歩いていたからか、真面目だからさぁ私。ついつい、謝っちゃたわ~。」とスノウさん。

 

その日は楽しく時間を過ごした後、私は実家に、スノウさんとラッタさんはそれぞれの家にと解散したのでした。

数日経ってから、気になってスノウさんに連絡しました。打ち身は後から来るからです。するとスノウさんは言いました。

「あの日、家に帰ってから、私一晩中痛くて痛くて寝られなかったの。」

「えっ、何で ? 手首も捻ってなかったし、足も大丈夫に見えたのにね。」と私が言うと、

「肋骨が折れていたのよ。」とスノウさん。

えっーーーーーーーー !!

手首や足ばっかし見てしまったけれど、本当に手も足も出なくて、胸から転んでしまったのかと思いました。

とにかくスノウさんは、手術とかもそうだけれど、痛い目にばかりあっていて本当に可哀想だったと思いました。、このお話もやはり最後は痛い目にで、何とも言えない悲劇。

それなのにこの話の思い出話をしている時、何故か楽しく語りみんなを笑わせている私は、やっぱり酷いやつだと思います。

だけどやっぱりそこにスノウさんがいたら、彼女だって「大変だったんだからね。」と言って笑ったと思います。

(画像の下に続きます。)

だけどあの夜・・・・・

ふたりの酔っぱらいの会話を、私は布団の中で寝たふりをしながらじぃぃっと聞いていた。

何と二人は泣き上戸だったのか!?

スノウさんが泣きながら語る。

「たくさんいろんなものを失って来たけれど、だけど私、何にもいらないのよ。愛が欲しいの。愛だけが欲しいの。」

私には、それがただの酔っぱらいの言葉だとは思えなかった。

私は彼女の言葉に耳を澄まし、そして胸に刻みつけた。彼女の欲しい「愛」が何なのか、私には分かったから。

名都さんも語る。

「分かるよ~。私だってずっと寂しかったよ~。」

あっ、それは分かるよ。年の離れた姉を持って、名都さんの子供時代は、本当に寂しかったと思うから。

だけど父と母の末娘への溺愛が、私たちの距離をさらに広げていたって事、彼女は知らないだろうなぁ。

それでもね、父も母も普通に愛情深い人だったよ。

家はいつも賑やかで、そしてやっぱりいつもみんなで笑ってた。

それなのに、何で私たちはいつも心の中の孤独を埋められずに、時にはその孤独のせいで、自分に自信が持てず、世界の片隅で膝を抱えて拗ねていたんだろう。

スノウさんがもっと元気で生きていたら、みんなでやっとそんな話も出来る年頃になれたんじゃないかなと、私は思うんだ。

そう思うとね、やっぱり私は深い溜息をついちゃうんだよね。

 


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シャーロック劇場版「バスカヴィル家の犬」を見てきました。

2022-06-20 01:48:51 | 映画

19日日曜日、朝一番に見て参りました。

ドラマ版の「シャーロック」は見ていたような、見ていなかったようなそんな感じ。

そんな感じと言うのはどんな感じなのかさっぱり分からないと思うのですが、私が積極的に見ていなっかったとしても、夫が見ていてテレビから映像が流れて来ていたものだから、なんとなく視界に入っていたような感じです。別につまらなくて積極的に見ていなかったかというのではなく、仕事をしていたりウトウトしていたり、家事をしていたりしていたからだと思います。

だからどの話が印象的だったかと聞かれても、さっぱり覚えていないのです。

だけど今回の映画版は、夫よりも私の方が積極的に見に行こうと張り切っていたと思います。

ひとつは、イケメン二人を見て幸せな時間に浸ろうと思った言うのは冗談ですが(いやしかし、あながち、冗談とは言い切れないものがあるかも(笑))、タイトルの「バスカヴィル家の犬」に惹かれたからでしょうか。

これって、シャーロック・ホームズシリーズでは、有名なお話なんですよね。

シャーロック・ホームズのお話は、少々は知ってます。だけど少々しか知らないわけで、この有名なお話は知らなかったわけです。気になるじゃないですか。

ふたつ目は、・・・・・・・・・、ありゃ、思いつかないなぁ。やはり、イケメン二人を見て幸せな時間をってやつだったかも(^_^;)

 

ところで、理由に挙げたタイトルですが、実はこれ、コナン・ドイルの原作をモチーフにしてってやつで、この「モチーフ」って出てきたら、別物と考えた方が良いって事ですよね。

映画サイトのレビューを読んでいたら、原作ファンの方が「まったく別のお話」と言ってました。

じゃあ、ダメなのかというわけではありません。

 

思わず泣きました !!

「30点 !!」と、シャーロックに当たる獅子雄が言って、「はっ」っと冷静になりましたが、うっかりと騙されるところでした(^_^;)

でも犯罪の動機としてはどうかなと思っても、やっぱり泣けます。泣いてしまった事に後悔はないです。

ラストにも。

ただ私は・・・と言うのはネタバレになってしまうので、下の画像の下に続きます。

 

また元のお話も知りたくなってしまいました。原作は長いらしいので、グラナダ版の「シャーロック・ホームズの冒険」をレンタルしても良いかなと思っている所です。

あっ、ちょっと待って !

時々思い出す「AXN ミステリー」。

7月14日8時からベネディクト・カンバーバッチの「シャーロック」の「「バスカヴィルの犬(ハウンド)」/ The Hounds of Baskerville」を放送するみたいですね。

画像の下はネタバレしています。

 

 

蓮壁家の息子、千里の役を村上虹郎を使ってはダメでしょう。

彼に「助けてください。」と言われてしまうと、本当に可哀想で、それを見捨てて計画通り凍死させてしまう犯人たちは、同情に値しないなと、(「30点」の声で)冷静になった私は思うわけです。

どんな嫌な奴でも、殺してはいけないし、村上虹郎ではさらにダメだと思うのですよ。

もっと我儘いっぱいに育ったイヤーな感じの人を持ってきて欲しかったです。それを本来は彼が演じるべきなのかも知れませんが、彼はそこまで嫌な人ではなかったのかもしれませんよね。ただ蓮壁家の血の人だったと言うだけで殺されてしまったように感じ、同情してしまいました。ある意味彼も親の被害者ですよね。

 

地震、来るべき時に来たーと言う感じでしたね。

だけど小泉孝太郎演じる捨井は、なぜあのタイミングでって思ってしまいます。

思う人の所にも辿り着けず、逃げもせず、なんかメチャクチャ同情してしまいました。

可哀想と言えば、秘書の馬場(椎名桔平)にも。

本当に、探偵っていうやつは謎を解くだけ。誰も助けられないって感じがしました。

 

ただ「映画大好きポンポさん」の編集で撮影したものを切りまくるシーンを私は思い出し、夫と帰り道で話し合いました。

「きっとあの捨井は土砂に流されるけれど助かって、握りしめていた花を埋もれてしまった家の後に手向けるんだよ。それに獅子雄が最後に見ていたのは『ペットとの生活』とか言うサイトだったから、ワンコも助かって、そしてあの二人が育てるんだよ。もうすぐ彼らの所にあのワンコがやって来るのだと思うな。そのシーンを皆カットして、視聴者の皆さん、お考え下さいになっていたんだと思う。」

という事で落ち着きました。

じゃないと、救われないから。

 

その他の情報はこちらから→https://eiga.com/movie/94731/映画.com映画「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」

 


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「犬王」を観てきました。

2022-06-18 23:25:34 | 映画

前に「ホリック」の映画を見た時にいくつも流れた予告編を見て、絶対に「観る」と決めたのがこの「犬王」でした。

だけどなかなか観に行けずに、ようやく17日に観に行くことが出来ました。

なんとこれ、予想通りの面白さ。

何よ~、これ !

これを考えた人、思いついた人、天才じゃないの~ !?

とか思って観ていましたが、脚本が野木亜紀子。(敬称略です。m(__)m)

ああ、なるほど~と思いました。

 

だけどこれは原作があります。

古川日出夫「平家物語 犬王の巻」です。この方、以前私がおすすめしたアニメ「平家物語」もこの方の訳本が元になっていたのですって。なんか原作の方も興味が湧きました。

でもですね、やっぱりこの作品は、映画という作品に生まれ変わって、更に水の底から天に上る龍になったようなものです。

なぜなら犬王が舞い歌うからです。また琵琶法師の友魚がやはり琵琶を奏で歌うからです。

これがメチャクチャ素晴らしかったのです。

犬王はアヴちゃん。友魚は森山未來。

もうそれだけで、トキメキ、ワクワクし、体温が上昇します。いやいや、今体温上昇はマズいでしょう。だけど胸が熱くなること間違いなしです。

 

私は時々、前世は平家かなとか思う時があるのですが(笑)、犬王が歌っている歌詞を聴いて、思わず涙ぐみそうになりました(やっぱり、前世は平家だな。)

画像の下にも感想は続きます。

そう、これはアニメですがミュージカルです。寧ろアニメなのでやりたい放題で、映像が美しいです。彼ら、日食すら舞台演出に取り入れちゃうって凄すぎません?

これってある意味「どろろ」だなと思いました。でも取りたかった天下は「芸の世界」で。そして犬王が奪われた体を取り戻すのも剣ではなく芸で。

そう言えば、アヴちゃんの女王蜂はアニメの「どろろ」のOPで「火炎」を歌っていたのでしたね。

 

犬王は実在の人物だそうです。

切なく苦しい部分もありますが、それでも17日からずっと見た余韻に浸っている私です。

一番下に音楽の一部が流れる動画を貼っておきますね。

 

 

 

 

劇場アニメーション『犬王』劇中歌「鯨」歌詞付き映像

 

・・・

舞台あいさつで、アヴちゃんがマイクのない時代に一番後ろにいる人に声が届くように歌ったとか、森山未來が目が見えなくて琵琶を弾きながら歌うってどういう感覚かと琵琶を習ったりで、この人たちのプロっぷりが素晴らしくて、また感動しました。


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鎌倉殿の13人 第22回「義時の生きる道」

2022-06-12 01:47:00 | ドラマ (大河)

最近記事に画像がないと、なんだか寂しいような気がしてしまうので、後白河法皇の為に白い薔薇を載せました。(なんちゃって^^)

戦がなくても川で流されなくても、毎回死者が出るのがこの大河なんですよね。

だけど後白河法皇は大往生って言えるのではないかしら。

武士の時代が来て、ともすれば朝廷と貴族の生活自体が、新しい時代に飲み込まれてしまいかねなかったと思うのに、朝廷側のポジションを保ち続けるために、大タヌキにならざるを得なかったのではないかと思います。時には生霊にまでなって、頼朝を動かしていたのですものね。

「私は守った。」という言葉通りに、彼の中にはその自負があり満足感が高かったでしょう。だから孫の後鳥羽天皇に「楽しまれよ~」という言葉を残せて今生に別れを告げる事が出来たのかもしれませんね。

しかしですよ、生霊になった過去を思うと・・・・・・

このタヌキは、この先も出てくるかもしれないんじゃない?

 

今回は義時の子育て奮戦記。

残された孤児たちの面倒をなりふり構わず見ている義時、良かったですね。

子育ては食べさせ寝させ、そして教育というのも良かった。

母の死の起因となった鶴丸を恨むなら母の行いを誇れと語る義時の気高さ。金剛はいい子に育ちますね。

そしてその語らいに耳を澄ます鶴丸も、きっとこの先、必ず良い家来になっていくことでしょう。

喧嘩で相手にけがをさせてしまった事の対応は、良い事なんだけれど、お話に「今」をぶち込み過ぎで違和感を感じました。

ただその後の鶴丸の告白と、何も言い訳をしなかった金剛に、義時が二人を抱き上げて家に帰っていく姿は、本当に良かったです。

 

もう一つ、すごく良いシーンなのに、細かい事が気になってしまったのは、政子の差し入れの量。

子供がいっぱいいるのですから、家人にのみの差し入れではダメだと思います。なんたって鎌倉殿の奥様なんですから。

 

政子と頼朝は、本当に良い夫婦ですよね。

征夷大将軍に任じられて、二人で呼び返事するシーンは微笑ましかったですね。

 

さて来週もあの人が亡くなるのは、仕方がない事ですね。

なんたって、この曾我兄弟の仇討ちは日本の三大仇討の一つですから。

しかしこれを、頼朝暗殺のクーデターに持って行こうとしているわけですから吃驚ですが、予告編にて1週間で育ちに育って大人になってしまう金剛の驚きに比べたら、なんだか大したことないじゃんと言う気分になりました。

というわけで次回も楽しみです。

と言っても明日ですが。(^_^;)

 

先週は実家に帰っていて、タイムリーには見られなかったので、感想も遅くなってしまいました。

 


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