森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ST赤と白の捜査ファイル 第三話

2014-07-31 17:31:30 | テレビ・ラジオ

番組の最後の方で引火のトリックに気が付いてしまったところで、赤城が

「あああ」と嘆きのポーズ。

するとわが夫が

「謎が謎がすべて解けてしまった!」と言う。

なぜにあなたが赤城とはもってるんだよ~~♪

 

だけどその時百合根がニコニコとうんうんと頷いているのが良い感じでした。

最近、青山こと志田未来さんのブログを時々チェックしています。

ここです。

そこには

>青山は出演していないですが、キャバクラでのシーンが最高に面白かったです。

とあるのですが、今回出番なしなのかと思ったら、ちゃんとプロファイルしていました。主役級の役ばかりしていると、あの程度の出番では登場してないことになっちゃうのかと思ったのですが、よく読んだら、キャバクラのシーンにはと言う意味なのですよね、これ。でも毎週彼女も一言書き込んでくれるので、何気に楽しみです。

 

と、ここでツイッターのガッキー君からの情報です。

ダ・ヴィンチ8月号に原作の今野敏さんと藤原さん&岡田さんの対談が掲載されてます!ここだけの話、今野さんがSTを最初に執筆された時、美少年・青山のヴィジュアルモデルは藤原さんだったそうガッキ~っ♪

 

ダ・ヴィンチ 2014年 08月号 [雑誌]
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・・・・・・・♪

私、思わず頷いてしまいました。彼が若かったら青山の役もあり得るよなって、先週の「もう一人のモンスター」発言で、そう思っていたからなんです。

 

今回は黒崎、黒の物語。

こぶしで語り合う友人との絡みも良かったです。

 

普通の会話が成り立たない黒崎と百合根の、目の前にいるのにスマホでのメールでの会話はおかしかったけれど、なんとなくこれはこんなに露骨ではないけれど、今の時代は直接的な会話よりメールなどを好む傾向があるような気がして、あながち滅茶苦茶な流れには感じませんでした。

 

 

2年も百合根には心を開かずに耳打ちするのは山吹にのみ。

それが今回の事件を通じて百合根に耳打ちするようになるのです。しかも二回目は「助けてほしい」と。

百合根が舞い上がるのは分かりますよね~。

しかし拳のスタンプだけで、すべてを理解しちゃう三枝さんも凄いです。

 

火のない所から出火するその謎を仕込んだ犯人を崩すきっかけは数式。

触ってはいけない部分を触ることによって犯人のプライドを揺さぶったのです。

でも正直に言うと、ここの部分が良く理解できなかった私です〈後で、もう一回見ます。〉

それでもポイントは数式なんだと言うことは分かります。

何となく赤城がところ構わず数式を書き連ねてしまうのではないかとヒヤヒヤしました。←うっそ~! 本当は期待しました^^

 

そして最後は「花の里」で、じゃなかった、カフェ「3」でラストはいつもの通りイチャイチャで終わりです。

 

今週の萌え萌え。

赤城様が間違えるわけがないと、高級クラブにしつこいくらいにこだわる所。

そのクラブにモテすぎるからと入るのを拒む赤城。

本当に囲まれると
「助けろ~!!」って・・・・^^

それからもう一か所は、犯人に熱くなる百合根に

「いや、正しい。キャップが間違えるわけがない。」と言い切る赤城。

二人の関係は、本当に気持ちが良いです♪

 

今週の視聴率は13.1

第二話は11.4だったのでまた盛り返しました。

 

次回は予告編からでは分かりづらかったけれど、山吹さんの物語みたいですね。楽しみです♪

 

 

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必殺仕事人2014

2014-07-30 21:59:15 | テレビ・ラジオ

≪これから『ST赤と白の捜査ファイル』を見るところです。でも先に書きかけていた必殺の感想をやっと書き終えたので、先にアップさせてくださいね。 ≫

 

7月27日は「必殺仕事人」の日。

いつもは2月にやっていたのに夏に持ってきたのはなんでかなー?

やっぱりメンバーの変更があって物語を練り直したからかなと邪推なんかして見たりしました。

 

「必殺仕事人2013」の感想は→ こちら

でも、その感想は薄っぺらで2014年の時に再放送をやるだろうから、その時に追記しようと思っていたのですよ。

だけどやった再放送は2012年度版でした。それと言うのも2012年に登場してきた安倍川の仙吉が再び登場してきたからですね。

 

その高橋秀樹さんの仙吉。

言っていましたね。

「ひとーつ・・・・・・

ふたーつ・・・・・・」って。

桃太郎侍が懐かしいね。

こういうさりげないパロディが良いのよね。

 

冒頭のエピソードも良かったですね。

木村祐一演じるやくざが、渡辺さんの事は調べつくし、かなりえげつない事をやっていますねと言う。

だけれど彼の並べ立てたことは、職をかさに着て団子屋から団子をせびる、仕事はやらないで芝居小屋に入り浸るなど同心として職務怠慢のダメな所のみ。

こんな同心だったら抱え込むのは簡単だと思っていたと思うのですが、千両箱の小判を見せつけ好きなだけ持っていけ、その代わりこのシマで起きたことは知らぬ存ぜぬでいて欲しいと言います。

―これからは裏と表が手を組んで・・・・・。

何気なく言っていたこのセリフですが、これ意外と今回のテーマだったかも。

裏と表の混濁。それが起きた時にはどうなってしまうのかと。

 

小判の上に投げられたビタ銭。

「これで何が買えると思う?」と小五郎。

「こんなもんで何が買えるって言うんです?」

「お前の命さ。」

 

そして決して目の前の小判には手を出さない。

そう。泥棒ではないんですよね。お金はあくまで仕事料。

それが悲しいくらい少ないのも、悪党の命だからなんだって、そんな感じがしてしまったりもするんです。

 

大雨の夜の辻で、仕事人に感謝のありがとうを言う少女。

仕事を終えた小五郎が橋の上で、その少女とすれ違います。

お菊から貰った傘を差し、鈴の音がしゃんしゃんと嬉しげで・・・・・・・・。

小五郎は思わず耳を澄ますのです。

 

と、ここで市原悦子のナレーションでOPが入るんですね。

 

ああ、やっぱり仕事人は最初と最後だなって、私、思ってしまうのです。

お芝居は冒頭3分が勝負。「仕事人」はドラマだけれど、そこん所をよく分かってて力入れて撮ってるって感じるんです。

作り方が美しい。

 

そしてその後の悲しい少女の末路も含めて、オープニングのエピソードは良かったなと思ったと言うわけなのです。

 

真ん中のお話は、まあまあと言う感じです。

政府公認の仇討屋と言うものが出来て、人々は簡単につまらない怨みで依頼すると言う恐ろしい現象が起き、そして利益に走る仇討屋はたいして裏も取らずに冤罪で人を殺してしまう。

でもおかみの狙いはクズ同士の殺し合いで江戸の一掃を図ると言うもの。

だから少々の冤罪被害者などが出てもお構いなしと言う所だったのです。

それは開国を画策する家門橋ノ介が外国の用人に国を見せるために考えた大掃除。

ありえない話なんだけれども、お話としては面白いかなと思いました。

「仕事人」は意外と世相繁栄なんだけれど、これはあまりそんな感じではなかったように思います。逆に珍しいかな、そういうの。

 

岡田義徳の家門は天才でありながら狂気の人と言う感じで良かったです。

でももっと狂っていても良かったかな。

・・・・って書いていて、自分で怖くなったのでやめますが、近頃必殺は良い人顔の人が悪人をやるので、そこも面白い所なのかもしれませんね。

 

後はまあ、とっても可愛そうな人がいてと言う所なんだけれど、その可哀想な人が〈おつうー佐々木希〉小五郎の家族と絡んでいるのもまとまりがあって良かったな。

と、真ん中のお話は私的には意外と印象が薄いんです、いつも。

 

やっぱり必殺シリーズは、毎回書いてるかもしれませんが、照明とセリフの美学ですよね。

 

「ひとおもいにと言うのは無理かもしれません。・・・・は初めてなもので。」

セリフは美しかったんだけれども・・・・.

 

このブログ記事、おとといの真夜中に途中まで書いていたんです。

でもちょっと怖くなってしまったんです。上記にも「怖い」という言葉を入れてしまい、りゅうのセリフも伏字を使ってしまいました。

と言うのはですね、必殺はその伏字の部分を描く娯楽作品です。

前に「BORDER」の感想の中で

>虚構の世界で人間の奥にある残酷と悪を発散し、そしてリアルの世界では正義を貫くと言うバランスを保つと言うのが人間の技の一つであると思っているのです。

と書いたのですが、そこにはしっかりと建てわけが出来るBORDERがあるんですよね。だから私は必殺には美学を感じるんです、いつもは。

だけれど、リアルの世界でその境界を混濁させる恐ろしい出来事が起きると、時にはその建てわけがの意識が鈍って恐ろしく感じたりするのかもしれません。

 

リアルの世界で起きたその境界を混濁させる恐ろしい出来事―

佐世保の女子高校生の人を殺して解体してみたかったと言う事件は、ドラマ自体は楽しんで見ていながら、その諸々のシーンを切り取って真夜中に感想を書いていた私に、境界を混濁させその手を止めさせるに十分な恐怖があったのでした。

それは「初めてのおつかい」ならぬ「初めてのこ。。」にゆえにリアリティを持たせたかったのか、りゅうのその仕事は、夫が「まんまじゃんか。」と言わせるようなものだったのでした。

「最初だからじゃないの。次に登場するときは何か決め技をもって登場してくるんじゃないの。」と、その時は言いました。

でももし、それが決め技ではなく

「ひと思いは無理かもしれません・・・・・」と言うキメ台詞で来るのなら、それは止めてもらいたいなあと私は思います。

 

私的願望ですが、必殺は居合の小五郎以外は、みな少々荒唐無稽であってほしいと思うのです。

 

それからもう一つ言わせて頂ければ、役者の降板は製作者側の都合なのですから、見てる側にその不自然さを押しつてはいけないと思うのです。劇中で何か説明ありましたっけ。席をはずした時にあったのかしら。

仕立て屋は今どこにどうしているのか、どうしたのか、その説明はあったのでしょうか。一言で良いんですよね。見逃していたのかもしれないので、もしそうならすみません。

ちなみに田中聖さん、「サンブンノイチ」は良かったですね。

 

知念君が新メンバーに選ばれたときに、若い人ばっかりのジャニーズドラマなんだなあと、ちょっとテンションが下がったのですが、よく考えてみれば東山さんは既に47歳なんですよね。

なんかちょっと驚いてしまいます。いつまでも若いですよね。

でも中年になったからこその渋味と役の深みが出てきたように思います。

最後はやっぱり渋くて、ラストを決めました。

 

「中之島様の腹の中を調べに来ました。ああ、やっぱり思った通り真っ黒でございましたよ。」と去って行く小五郎。


やっぱりセリフと照明が素敵でした。

また2015年、お待ちしています。m(__)m

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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ST赤と白の捜査ファイル 第二話

2014-07-25 12:33:01 | テレビ・ラジオ

番組のキモカワキャラのガッキー君が、ツイッターで「〈二話は〉第一話より更に面白さパワーアップしてるガッキ~っ♪」って呟いていたけれど、それが本当だなと思えて、なぜか安心したなっし~。

あっ、「なっし~」じゃない「ガッキ~」だった^^

だけど面白くて安心したと言うのは、完全なるファン心理にほかならぬわけで、いわば親ごころに似たようなものかもしれませんね。

 

私的萌えシーンはたくさんあったのですが、しょっぱなから妙な関心をしてしまいました。

だって普通は解剖したり鑑識が良く調べたりして、ようやく「これは模倣犯だ。」って分かるところを赤城登場によって1分程度で短縮よ。

いいじゃないですか。こんな人たちをうまく使わなくてどーするんだってところですよね。

 

この二話のサブタイトルが「相棒刑事が卑劣な犯罪を追う! 大好評の新バディが今夜も難事件をズバリ解決!」

これはサブタイトルと言うより、新聞欄を埋めるためのものかしら。だけど私、この「相棒刑事・・・」と言う部分にちょっと反応したナ。

何気に共通点を感じたから。

孤高の人の右京さん。

一匹狼ぶっている赤城。

振り回されているように見えて、実にうまくサポートしている右京さんの相棒たちと百合根。

そして「相棒」と言うドラマが面白いのは、実は二人の活躍のみではなくレギュラーたちによるチーム戦だから。

赤と白のと言ってもそこには青が居て黒が居て翠と山吹が居なくちゃ始まらないのよね。

 

今回は青、つまり青山の物語でもあったわけだけれど、いったい黒や翠や山吹はいつ出てくるのって気になってしまいました。

きっとこの先彼ら一人一人のエピソードがあるのかなと思うと、それも楽しみですね。

 

もう一人のモンスター〈候補〉である青山の失敗は、傲慢な態度しか知らなかった彼女に謙虚な姿勢を教え、成功によって人に感謝される喜びを知ったと言う所でしょうか。

なかなかいいお話でした。

「ねぇ、僕もう帰ってイイ?」は結構可愛く感じましたよ。

 

ドラマの感想ですが、中山仁さんが出てきた段階で、もうこの人が犯人と思ってしまいますよね。これは映像サスペンスの定めなのです。役者で分かってしまう。そして、広塚に事情聴取で別れて音信不通になってしまった父親の事を赤城が話した時に彼が誰なのかも分かってしまうと言うのも、大事なポイントだけ見せられてる映像のこれもまた定めと言えると思います。

だけれど、そこに行きつく仮定〈皮膚がん→副作用により苦痛→手袋〉などやsudenaguriが複数犯であったと言うのは、ちょっと驚かせてもらったと言うか楽しめました。

柴本さんの桃子さん
「ちょっと無理があったかしら?」と言う女子高生ルックも良かったですよね。

黒崎の格闘シーンは毎回楽しみになりそうです。

 

さて最後に持ってきました私的萌え萌えシーンですが、きっと皆さんと同じですよ。

☆ 気配を完全に消している赤城。

☆ 百合根の赤城を殴る妄想シーン。〈岡田君は、これを毎回やりたいって言ってたそうだけれど、私もやって欲しいな。〉

☆ 4時間頑張ったと褒めてもらいたい百合根と「ゆとり世代め」と褒めようとしない赤城。

☆ そして青山の「イチャイチャしているところ悪いんだけれど・・」に「してない」「するわけない」などと言い「過剰反応なんだよ」と突っ込まれ余計に怪しくなるシーン。

・・・・かな。

 

次回は黒崎、黒の物語って感じですね。

楽しみです♪

 

あっ、そうそう。

なんで監査官の松戸〈瀬戸朝香〉はあんな態度なのかしら。

あんまり憎たらしいとデス・ノートに名前が書かれちゃうわよ。

 

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三週間の終わりには花ファンタジア2014

2014-07-22 14:50:25 | 梢は歌う(日記)

すでに先月の事になってしまいましたが、夫が3週間もリフレッシュ休暇で家にいた事は、何度もアチラコチラに書き込んでしまったように思います。それは我が家の2014年の大きな出来事でもあったわけですから、本当ならばもっと大きく取り上げても良かったようにも思うのです。

知人などはいつか来る夫のリタイア後の練習になるねとか言っていましたし、きっと私が5日目ぐらいでイラリンとしだすのではないだろうか予想などしているフシもありました。

ところが私、まーったく平気でした。

だいたい今までは夫の長期のお休み(GWとかお盆休みとか)では4日過ぎた頃から、いつもなんかイライラしだすのです。それでなんでかなと考えてみた事があったのです。それは彼がぐーたらとずっとしているのに、私だけがずううううっと働いているからです。

それで長いお休みの時には、彼にもちょっとは働いてもらうことにしたのです。

と言っても、たくさんじゃないですよ。

だって毎日せっせと働いてやっと休みだなと思ったら、家でも妻にこき使われるんじゃ、私だったら悲しいと思っちゃうもんね。

ゴミ捨てとか買い物のアッシー君とか猫のお世話とか、そんな程度。

 

私的には掃除機掛けとかキッチンの片付けとか洗濯を干したりとかもやって欲しかった・・・・・・ってお~い!!!

まあ、そんな私の本音は土の中に埋めておきます・・・今はね、ニヤリ。

 

夫がずっと家にいるようなリタイア後はどうなるか分かりませんが、今はなんだか土曜日と日曜日が繰り返してやって来ているようなものでした。

週末は、いつも夫と買い物に出かけています。それが毎日同じようなことをしていたというわけです。

お気楽な毎日でしたが、お財布も結構軽くなっちゃったかも。

私が一人でいる時の昼食は、納豆卵かけごはんのようなねこまんま的なものが多いんです。

それを彼に言ったら、それでいいよなどと言いましたがやっぱりそんな昼食は出さなかったし、お金が勿体ないので毎日ちゃんと作ろうと思ったのに思っただけで終わってしまいました。

 

本当のリタイア後の生活はまだかなり先の事ですが、やっぱりその三週間は練習にはなったように思いました。

お金の不安さえなかったら、私はちょっと楽しみだなと思いました。と言っても「今の時点では」との但し書き付きです。

三週間の間にあったことはー

あっちとこっちとそっちのショッピングモールふらふら以外は、映画を1本(一緒に見に行ったのは)姑も誘って『超高速参勤交代』を見に行きました。

それから二人で二泊三日の山口方向への旅行に行きました。

そして最後までにもう一箇所どっかに連れて行ってという私の希望に応えて、休暇ラスト一日前にまたまた姑を誘って野田にある「花ファンタジア」に行ったのでした。ラスト一日前というのは、ラスト日はやっぱり彼もの~んびりのびのびと、そしてパチンコでしょう。

男の休暇なんてそんなものよね。

という訳で、6月の花たちですがたくさん撮ってきたので、チマチマと合間合間にアップしていく予定です。

 

 

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違った道を行く

2014-07-20 00:47:29 | お散歩&写真日記

『違った道を行く』などと言うと、何やら人生について難しいことを語りそうだけれども、いや、最近それについても思うことはあるけれど、今回はお気軽なお散歩日記です。

 

先日も公民館で開催された歌の会の時も、今回はボランティア参加をしていないので、お気楽にフラフラ出かけたのですが、いちいちと言うか全部の信号に引っかかってしまい、思わずムキぃとなってふと違う道を選んだら迷ってしまったのでした。車ではなく自転車の話なのですが、自転車でも信号に全部引っかかるというのは、やっぱり嫌なものなのですよ。

自分の住んでいるエリアですが知らない道がいっぱいあるのです。

その道に迷い込んでびっくりしました。

古民家、畑、田舎道・・・・・・

なーんか凄く素敵です。

私の心の中の冒険少女の心が動くというものですよ。

ああ、また少女なんて言葉を使ってしまいましたが、もう訂正するのはやめようと思います。いつまでも心の中には彼女は住んでいるのですよ、きっと。

 

そしてつい最近の出来事です。

片道30分かかる場所に、毎日行かなくてはならなくなりました。

その事は、再開した「果樹園のティータイム」の方に書きましたので、どこに行ってたんだと思われる方は覗いてみてください。

→ 「毎日、暑いですね」 「ひとつ前に進む

 

いつもなら車かバス、またはバスと電車を乗り継いで行くような所ですが、車以外だと結局結構歩くことになるし、バス待ちで時間を潰したくなかったので、この夏の酷暑の中自転車で行く事を選択したのです。

ところがなんたって、たどり着けない女〈一回で〉なもんですから、いつも少々迷って毎回行く道が違います。

 

そこに行く道は、昔は森ばっかしだったのですよ。

この森の脇を抜けて、そっちの林の間を抜けると言うような道だったのに、みな切り倒されて宅地になりました。2年前だったか、初めて自転車でそこに行こうとした時も迷いに迷ってしまいましたが、今度はそこに新しい家がたくさん建ちました。

住宅地と言うのは、意外に家に特徴がない場合も多くかなり迷路度が高いと思います。

それに加えて、今回は裏道を行ってみると言う選択をしたものですから、毎回違う道を抜けて行くことになってしまったのでした。

トップ画像は、その裏道。

なーんか私の好きそうな道だと思いませんか。

そして・・・・

こうやって写すと、どんな田舎に住んでいるのかって言う感じですね。

 

そして今回、私はまた自分のツボにバッチシとハマるところを発見してしまいました。ここです。

 

 

バスの中からちらりと見えて、いつも気になっていた水辺の風景。

私の中ではいつかあの周辺を探索すると言うのは、心の片隅にある目標の一つではあったのです。

でも今回は図らずとも。迷ってそこにたどり着いてしまったようなものだったのです。

自転車を道の脇の置き、石段を下りて行ってみるとこんな感じ。

 

どうせお水がちょっと臭い、そんな所かな・・・・

と思ったら、いきなり彼が・・・・いや彼女かも。

 

 

ふと見ると

分かりづらいか・・・・

では

 

 

 

 

何かが真ん中で跳ねたけれど近づけません。

 

 

また新しいお気に入りの場所が増えました。

 

あっ、そうそう。

ここは大堀川と言う所で、利根川の支流です。

 

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ST赤と白の捜査ファイル

2014-07-18 00:31:08 | テレビ・ラジオ

  昨日〈16日水曜日〉は夜から始まる「ST赤と白の捜査ファイル」の為、竜也君岡田君による電波ジャックdayでしたね。

と言っても、ちょっと出かけなければならなかったので、私が見る事が出来たのは「zip」と「ミヤネ屋」だけ。

時間もほんのちょっとだけ。だけど、ワタクシ、ニヤニヤして見ていました。テレビのこちら側で笑顔です。

好きな役者を持つと言うことは、昔も今も幸せな贅沢な事なんだと思います。

昔の御大尽様は金銭的にも役者をバックアップし、庶民は錦絵などを買って「いい男だねぇ。」と誉めそやす。

今だって、もしも私がセレブだったらお芝居も毎日通って追っかけますわ。だけれど現実には庶民なので、一枚チケットをゲットしてクフフと喜んでいるのです。

 と果てしなく話は逸れていくわけですが、「ZIP」では最後に山口達也さんに〆てと言う意味で桝アナウンサーが「最後にたつやさんどうぞ。」と言うと竜也君がびっくりして「ええええ」と焦った場面が、チョーツボでした♪

 

※         ※        ※

 

と言うわけで、ドラマの感想ですがちょっと前のスペシャル版の事に触れたいと思います。スペシャル版の感想は→こちら「ST警視庁科学特捜班

何が変わったかと言えば、タイトル。

見りゃ分かると言われそうだけれど、「ST警視庁科学特捜班」の感想の中で

>ひきこもりの元科捜研の優秀な分析官赤城に藤原竜也、エリートでありながら経験が浅く自信がないから〈?〉メモ魔になっている百合根に岡田将生。なんだか面白い設定です。

HPの書き方や宣伝から、この二人の相棒的お話かと思ってしまったのでした。

と、書きました。

それが、今回はタイトルを変えてそのイメージ通りに修正されていました。もちろん、こちらは二人だけの相棒的なものではなく、STの個性的すぎるメンバーとのチーム戦です。

志田未来さんが個性的で面白い役をやっていますが、ちょっと引いてサポートに回って構成がスマートになりぐっと面白くなったと思います。

 

STのメンバーは警察の面々を見下した物言いをして、それが少々鼻に着くような気もしますが、彼らこそそれぞれに秀でた天才でありながら、それぞれかなりのハンディを持っているのですよね。

それゆえに優秀な人材の集まりでありながら、成績はイマイチで存続の危機を招いていたのです。

だけれど終盤になって、なぜSTが解散の危機に追い込まれているのか、その真相が明かされます。

モンスターを制する者はモンスターになりうる最も近い者。

それゆえに恐れられていたのだと。

思わず頭の中で、あの映画とあのドラマを連想してしまいました。

あの映画と言うのは、「モンスターズ」←めんどくさいのでカタカナ。

モンスターを倒す者はモンスターでしかなかったと言う、ずばりそのもの。

あのドラマと言うのは「ボーダー」←面倒くさいのでカタカナ。

いつしか境界を越えてしまうかもしれないと言う危うさ。

 

藤原竜也ならあっちの世界に引き込まれてしまう人かもしれないと言う役どころに説得力があるなと思って、思わずニヤリとしました。

 

とは言っても、コメディ調でお気楽です。

その割には事件の真相も二転三転するような面白さがありました。

そして最後にたっちゃんが出て来て畳みかけるように推理して、おお凄いねで終わる・・・・・じゃなかったんですよね。

完璧と思われた推理も作戦も、ラストに女性の複雑な心の前にとんでもない方向に行ってしまったのでした。悪くすれば犯人が自殺で終わると言う最悪のパターンを見抜いていながら見逃す結果になってしまいました。

「馬鹿な女だ。」とそれをののしる赤城だったけれど、百合根に人の心が分からないのかと殴られ諭されます。

赤城にとっては黒星のようなものだったと思います。

 

元参事官の店に、引きこもりだった時の心の支えだったガッキー君を着て現れる赤城。

「今日、彼と別れるために来ました。」と言う赤城でしたが、それはもう大丈夫だと言うことではなく、ちゃんと向き合うと言う赤城の決意の表れのような気がしました。

謝らない男、赤城がぼそりと言った「悪かったな」は、良かったですね。

 

と言うわけで、そこにまるで岡田君がいないかのような書き方をして申し訳なかったのでしたが、さわやか岡田の笑顔に癒されました。他のキャストも豪華なのでこれからも楽しみにしていきたいと思います。

 

視聴率は13.6

あらすじなどはHPで→ここ

 

※         ※          ※

「藤原竜也のセリフが多くて大変だって言ってたよ。」と昼間「zip」などで仕入れた情報を夫などに披露していたら、

「大丈夫さ。彼は舞台の人だから鍛え方が違うだろ。何の問題もないよ。」などとのたまう。

ふふふ。

日頃の私の洗脳が効いて、すっかり彼はこちら側の人!

 

 

 

 

 

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BSプムレミア【ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版】

2014-07-12 18:34:04 | テレビ・ラジオ

今もですが、このブログを始めたばかりの頃も好きな人や事がたくさんありました。それらに対して愛をこめて書いていきたいなと思っていました。

いつの間にか書けなくなってしまいましたが、記憶の中の愛すべき映画たちと言うのも一つのテーマでした。

それで2007年に「怪獣映画はSF-『ゴジラ』」と言う記事を書いたのです。ゴジラは子供の頃のある意味私のヒーローだったかもしれません。頭の中にだけある「ゴジラ」の記憶、それだけで書いたものだけでしたが、ヒーローのみとは言えない深い意味がある事も実は知っていたのです。「ゴジラ」の1作目は昭和29年、私が生まれる前に誕生したのです。それは子供のヒーローなどにはなりえないモンスターが描かれていたのです。7月7日にBSプムレミアでデジタルりマスター版でその「ゴジラ」が放映されました。

 

このデジタルリマスターって本当に素晴らしいですね。

OPで左右でbeforeとafterで比較されながら流れました。beforeは本当に雨降り状態です。

この雨降りフィルムと言うのは、私のように二番館育ちのものにとっては、ちょっと懐かしいような気もします。だけれどそれは懐かしいだけで、綺麗なものを見られることは最高です。

 

そしてこの「ゴジラ」と言う映画を今見ると、本当にレベルが高くてびっくりしました。

感想の大まかな部分は、以前書いたものと同じです。〈「怪獣映画はSF・・・」

だけれども、新たに思ったこともたくさんありました。

なんたって中学生の時にテレビで見た時は、子供のヒーロー、いわば現在で言うポケモンみたいな存在だった怪獣映画を先に知っていたものですから、怪獣映画なのに暗くて大真面目な映画にしかとらえることが出来ていなく、あの時担任の先生が熱く語ってくれたから、そのテーマに気が付いたようなものなんです。

新たにと言うことではシナリオの完璧さに驚かされました。なんて言うか漏れがないんです。

そしてゴジラは冒頭から30分ぐらい気配のみで姿を見せません。

よくハリウッド映画でも姿の全貌を見せないという手法の事を、凄いような感じで取り上げられることがありますが、「ゴジラ」は1作目からそれをやっていたんですね。

 

そしてあの時、このゴジラは地味だと感じた理由もわかったような気がしたのです。何故なら彼は自分の意志を表すような表情も見せず、やって来ては去って行くのみです。それも破壊神などのように破壊を好み攻撃的で人を探し出して襲ってくると言うものではないんですね。ただ通り道に人間の街があるだけ。通り過ぎる事によって放射能をまき散らしビルを破壊し人々の命を奪ってしまうのです。

それは水爆実験によって住処を追われた故に迷い出てきてしまっているようなものなのです。

まるで人間の身勝手な伐採で山を追われた野生動物の様じゃないですか。

だから古生物学者の山根博士の言葉に、頷けるものを感じるのかもしれません。

「ただ殺すことを考えるばかりではなく、捕獲してその命の秘密を探ろうと、なぜ思わないのか。」

「水爆にも耐えたゴジラを倒せる武器などない。」

 

自分たちで生み出し、そして自分たちを脅かす者を攻撃する人間の身勝手さが、そこにはあったように思いました。

だからこそ彼の最後、断末魔の叫びをあげて海の底に沈んでいくその姿に哀れさを感じざるを得なかったのかもしれません。

復興の街を破壊し人々の命を奪っていく破壊神でありながら、邪悪なるものに描かなかった。ゆえにこの先のゴジラ映画の人気に繋がっていったのかもしれません。

 

私がこのシナリオに漏れがないなと感じた一つ目はここの部分です。

ゴジラが何かを暗示するものであっても、対峙する者は生物なんですね。人類の存亡に危機を与える存在であっても、そのものに罪はない生き物を殺さなければならない苦悩は存在し山根博士を存在させてそこの部分もしっかり描いていると思いました。

 

以前書いたものとは被らないように書きたいと思っていますが、ツイッターで「ゴジラが上陸した品川~芝浦~新橋~銀座~霞ヶ関~上野~浅草というルートはB29の日本爆撃コースだったと。製作当時、戦後と言えども、まだまだ戦争の影がそこかしこに色濃く残されていたんだな”」と言うツイートを見つけました。〈☆〉

横道に逸れますが、戦争は台風や地震などの自然災害とは違って、民衆は巻き込まれたと言っても、まったくの被害者意識のみでは過去の歴史を語るわけにはいかないと思います。始まる前はともかくも、子供や夫を差出し、そして広報で敵を壊滅と言う言葉に喜んだかもしれないじゃないですか。だからこそさらに言うと、声をあげるのは物事の前なんだと思います。

広島原爆犠牲者慰霊碑には「過ちは繰り返しません」と刻まれています。核保有国に対して「過ちを繰りかえさせない」と言う風には書かれていないんですよね。

私たちは過ちを繰り返さない。私たち人類はー。

 

子供の頃には大好きだった「ゴジラ」の映画を、大人になってからはもちろん見ませんが、その後平成版として作られた作品もちゃんとは見てはいません。実はビデオで借りて来て姉妹で一緒に楽しもうと見たのです。ところがワタクシ、見ていて怒りが沸々とゴジラに対して湧き起ってきてしまったのです。

いつの間にか、私は大人になってしまったのです。

私たちみんなが作り上げてきた日本と言う国。そこに理不尽にやって来て破壊していってしまうのですよ。

そしてもう大人なので計算してしまうのです。

大都会東京の復興の資金を。

壊滅です。日本の経済は!

なんかまともに見ていられなかったのです。

そこに人間のドラマを感じる事が出来なかったからもしれません。いや、きっとそんなストーリーも盛り込まれていたと思います。だけどその前に寝ちゃった・・・・。

 

野戦病院と化してしまう街の中のビル。母を殺されて孤児になってしまう少女。祈るしか道がなくなってしまう人々。以前にも書きましたが仕事に殉じてしまう報道マンたち。こういう部分なくして心に食い込むような名作にはならないのですね。

だからヒロインが敬愛する芹沢博士との約束を破り武器になる研究の事を告白してしまう流れにも説得力がありました。

 

実は途中で夫が、
「どうやってこのゴジラを海に帰すんだろう。」と言いました。

「いや、このゴジラは海に帰さず、ちゃんとやっつけちゃうよ。」と私。

この1作目を知らないゴジラ世代の私たちは、思えばゴジラはいつも海に帰っていくものでした。

 

国民のアイドル寅さんもルパン3世も去って行くシーンで終わることが多くないですか。何気に共通点があるような気がします。

 

でも1作目のゴジラは海の中で溶解していって絶命してしまいます。

だけど、じゃあなんで続編があるんだと突っ込む事は出来ません。何故ならちゃんと山根博士が言っているのです。

「あのゴジラが最後の1匹とは思えない。またいつか世界のどこかに現れるかもしれない。」と。

 

まあ噂ではアメリカあたりとかに・・・・。

 

 

世界に誇れる名作「ゴジラ」。

そして人はいつかこの地上から消え去ってしまうけれど、作品の中にはいきいきとその人たちが輝いているなあとそれもまた思ったのでした。

 

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『僕の秘密』

2014-07-10 23:33:27 | 詩、小説

「ねえ、ママ。あのねえ。」と涼太が言った。

 

「なあに。」と、優しげに微笑んで私は答える。

だけど声は冷たい氷のようだと感じていた。微笑みも作られたようなこわばった顔だと思った。

 

 

 

  しとしとと雨が降っていた。狭いアパートの一室で三歳の子供とずっと二人でいるのが憂鬱だった。夫の文繁はいつも帰りが遅い。

 

 

―仕事だよ。付き合いだよ。男には必要だろ。―

結局彼は、なんだかんだといって独身の頃と大して変わらない生活を送っている。

 

―変わったさ。お前達を食わせているじゃないか。―

 

食わせてもらっているんだ、私たちは・・・

 

  確かに彼は自分が稼いできたお金の一部を私に渡す。それはほんの一部。彼は豊かで、私は同じ家の中にいながら結婚するまでは感じたことのなかった貧しさと言う事 を経験させられている。何だか、彼といると自分がなんの力もない能無しのように思えてくる。どうして、あんな男を愛したの。今も愛していると言うの。いつも私は自分に問いかけている。

 

文繁は私を鎖で繋いだと思っているのだ。子供と言う鎖。

女は産んだ子供を無条件で愛する生き物なのだと、男たちは勘違いをしているのだ。その勘違いが、様々な悲劇を生んでいることもあると言うのに。

 

その男を愛していなかったら、その男の子供も憎く感じる時もある。そんな気持ちを文繁は、たぶん理解できないに違いない。文繁ばかりではない。他の多くの男達や幸せな母達、または何事も理性が優先する利口な女達だって同じ事だ。

 

私の心はしとしと降る雨に閉じ込められた何かの塊みたいだ。黒く醜い塊だ。

 

「涼太。」と、私は呼びかける。

「パパねえ、今日も遅くなってお泊りだって。だから、夜ご飯はコンビニのお弁当にしよう。」

「うん、いいよ。僕、お弁当好きだし。」

 

そして二人で雨の中を歩いてコンビニへ買い物に出かけた。文繁は、今日はマージャンの約束があると言っていた。帰りは遅くなるのでカプセルホテルに泊まるのだ。

―そんなものばっかり買ったりしているから、やった金がなくなるんだ。俺は知らないよ。―

傍にいない冷たい男の声が聞こえてくる。

やっぱり私は、何かに縛られているんだろうか。

 

少し行くと、いつものコンビニへの道の途中、ガードマンの初老の男が立っていた。

「今日はこの道、歩行者も通れないんです。すみませんが、回ってください。」

そう男は言って、涼太に小さく手を振った。

 

  コンビニは目と鼻の先だったのに、めんどくさいなと思いながら、通ったことのない道を回った。この道は空き地だった所を切り開いて作ったところだ。たぶん 調整地だったのだろう。そこは道以外は空き地のままだったり駐車場になっていたり、家庭菜園になっていたりしていた。この道はそれらの所に行くために作られた私道なのだろう。

 

  雨の中で他に人もいなかった。車なども入ってきそうもない道だった。レインコートを涼太は着ていたので、私は手を離した。手から放たれた風船のように、涼太は小走りに意味もなく走った。小雨が 涼太のレインコートを濡らしていく。畑のナスや空き地のハルジオンの花の上、ひっそりと一台だけ止まっている白い車の上に、雨は降り注いでいた。

 

私はそんな風景を見ながら、ぼんやり思っている。

 

―子供なんて殺すの簡単だなあ。道路をさっさと先に渡って、さあ、早くおいでって言えばいいんだから。

 

雨は降り注いでいく。私の心の中を冷やして、凍らせていく。

 

 

「ねえ、ママ。あのねえ。」と涼太が言った。

「なあに。」私は答える、凍りついた心とこわばった顔で。

「あのさ、あのね。」

「だから何。」

「僕の秘密、教えてあげようか。」

なんだ、くだらない。

「うん、教えて。ママ、知りたいな。」

私は優しい声で、だけどイライラしながら嘘をついた。

「あのね、ママ。僕ねえ・・・」

私は涼太が言いやすいようにしゃがんであげた。

すると涼太は嬉しそうに笑って、だけど決意したように私の肩を掴んでいった。

「ママ、僕は世界で一番ママが好きなんだ。ママのこと考えると僕、嬉しくなっちゃうの。」

 

 

 その時重い雨雲が流されてきたのだろうか。急に雨粒が大きくなり、バラバラバラと音を立てて落ちてきた。

 

「濡 れちゃうよ。」と言って、私はレインコートを着ている涼太に傘を差し出し、その肩を抱き寄せた。レインコートの水滴が私を濡らす。だけれども、冷たいコー トの内側から伝わってくる子供の熱い体温が、調べとなって、ゆっくりと私の中に流れ込んでくるのを私は感じていた。 

 

    

 

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旅行の最終日、最後の観光は厳島神社♪

2014-07-09 01:35:02 | お出掛け日記

間が空いてしまいましたが、広島・山口・萩・津和野の旅の記録の最終回です。

 

最終日のラスト、広島に戻って宮島に向かいました。

神の島である宮島には橋が架かっていません。短い距離ですが船で渡ります。

ほんのちょっとの時間でも潮風に吹かれあがらのミニ船の旅は気持ちが良くて快適でした。

 

 

あっ、そうそう。

前の記事で書き忘れた大事な事を書いておかなくちゃ・・・・・私的に・・・(-_-;)

今回の旅は団体ツアーパックで、お腹が痛くなるなど言う不測の事態を引き起こして迷惑をかけるわけにはいかないと、ずっと地域特有のソフトクリームを封印してきましたが、秋吉台で夫がみかんソフトを食べると言うので、少し貰いました。一口と言わず四口くらい食べたので、これで満足~♡

まっ、ツアーパックの旅行は気を遣ったり我慢したりといろいろあるのですよ。

 

それは宮島でも・・・・・・・

 

船が宮島に近づくと、夫が嬉しそうに

「水が引いているから、鳥居のところまで行けるね。」と言いました。

私もそれを期待しました。

だけれどそうはいかなかったのです。

 

宮島のお店の人のガイドが付きました。

その説明は面白くて分かりやすく、とっても参考になりました。

でも時間はがちがちに決められていて観光スポットから見学するのみで終わりでした。

 

宮島には野生の鹿が居ます。この鹿は完全な野生で島には鹿せんべいとかは売っていません。気を付けないとぼんやり持っていたお札や薄い服などを食べられ破られてしまうのだとか。

そんな説明を受けていたら、はっと気がついたらツアー友さんの服が危機一髪なところまで行っていました。私も薄いベストを着てその裾がひらひらとしていたので、鹿には気を付けました。

それでも鹿は可愛かったですよ。

 

 

そして社殿に上って説明を聞きました。

すると私の右と左の頬には徐々に少しずつ空気が入って膨らんでいきました。言うなればふくれっ面になるということです。

何故ならば・・・・。

この厳島神社には、この先また再び訪れるなんてことはあまり考えられないと思うのです。まさに一期一会の出会いのようなもの。それなのになぜ海の中の厳島を見ることが叶わなかったというのか。

満潮の時に訪れることも叶わず、かと言って引き潮だからと言っても鳥居のところまで行くことも叶わず、なぜこのような企画で人が満足すると思うのか・・・・・

ああ、だからツアーパックは我慢が大事と言ったのです。

すると夫殿が言いました。

「いいじゃないか。ほらここを平清盛が歩いていたんだぞ。そう思うとスゲエッと思うじゃないか。」

そう言われて、

あー、そうだったなと思いました。

 

ここをここを清盛が・・・・

そしてその後、毛利のあれやこれやが・・・・

歩いていたのね。

 

満潮だと想像しながら、ここを見る―。

ここも満潮だと想像してここを見るー。

 

やっぱり・・・。

ああ、って思っちゃう。

 

でも、まあ、それは諦めて

国宝の平舞台です↓

 

ここの狛犬は、珍しくオスとメスがいるのです。

 こちらがオスで

 

 メスです。角があります。それだから分かると言うのではなく・・・・なんか私やっぱり、無意識に斜めから写真撮ってるなあ。真正面から見ると分かるのですが、そうしないと言うのは、いくつになっても出来ぬ事は出来ぬってことなんでしょうね。

 

能舞台です。  ああ、なんか歴史を感じて、テンション復活♪

 

 

 

ここではお店で紅葉まんじゅうなどを買って、焼き牡蠣などを1人前買い、夫と分け合っていただきました。

牡蠣は美味しかったです。

そのようなわけで、すっかり機嫌が直った私は宮島を後にして、広島空港に向かったのでした。
 

 

そして楽しかった二泊三日の旅は終わりです。

帰りの飛行機は飛び立つ時にめちゃくちゃ揺れました。縦にも横にも揺れて波の荒い時に進む船のようでした。

私はドキドキし怖くなってしまい、

「飛行機、嫌いになっちゃいそう。」と言って、思わず目をつむりました。

とその時、前の「ハイテンション・ホタル観賞」の記事で昨晩一睡もできなかったと書きましたが、目をつむった途端に気絶するように眠ってしまったのでした。

しばらくして目を覚ますと、既に飛行機は安定していました。

 

高い所が嫌い。ゆえに飛行機は嫌い。そんな私だったのに、出発の時に飛行機が好きになりかけていたのに、ここで数分間も怖い思いをしてしまったら、やっぱりまた嫌いになってしまったと思います。このために、私は昨日眠ることが出来なかったんだと、そう感じたのでした。

ポジティブ人間ですから。

 

帰りの羽田では走ると言う、最後までいろいろ楽しい事〈?〉がありました。

夫は
「すべて満足の旅行だったね。」と言いました。

私はほっぺにたまに空気を入れていたことは忘れて
「だよねー」とか答えていました。

しかし、私思いました。いつって言うと、まさに今です。

夫との旅行だと、いつものぜいぜいと言いながらあっちに行き、ふうふうと言いながらこっちに行ったと言うような旅行記にはならず、
「ここですわ、ここに行きましたのよん。あそこにも行きましたのよん。」と言うような感じだなと。

それは夫と一緒の旅行だからと言うわけではなくパックツアーだったからかもしれませんね。

最後だから言ってしまうと、パックツアーと言っても7人のツアーだったのです。少人数だったからかみんなと仲良しになりました。

小京都津和野が行先にあったとしても、サスペンスのような殺人事件が起きなくて良かったです、

と、

くだらない事を言って

・・・・・

終わりです。

 

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吉田拓郎LIVE2014 ≪千葉≫

2014-07-06 17:50:20 | 観劇・コンサート日記

思えば中学生の時の真夜中、姉に

「ねえねえ、この曲、凄く良いよ。」と揺り起こされて聴いた「夏休み」。

あの時から、ずっと私は吉田拓郎氏のファンなのでした。

彼の声と音楽と詩の言葉が、いつも私の脳波を振幅させ心を鷲掴みにして来たのです。

 

彼のLIVEに行ったのは初めてではありませんが、今回の千葉文化会館で行われたこのLIVEは私にとって特別なものになったような気がします。

なんて言うか・・・・・

最高でした。

彼は68歳。

でも彼の音楽を聴いていると、何かまだまだいけるとそんな気がしてくるのです。

負けていられないわ。私も頑張るわ。

 

近頃の私は、どんなに頑張っても生きてきた時間より生きていく時間の方が絶対に短いわけですし、生を見つめてと言うより、シビアに少しずつ死んでいく準備をしながら、できる範囲の少々のおまけのようなものが見つかればいいや的な覚めた感覚でいたように思います。

でもなんだか血が沸きたちました。

そして心が躍りました。

ああ、そうだった。

私はこの感覚に飢えていたのだと思いました。

ダイレクトに心に伝わってくる音楽の力に圧倒されながら、どんなに生きてきた時間より生きていく時間の方が短かったとしても、最後までしっかり生きていこうと思ったのでした。

※              ※             ※

以下はLIVEの雰囲気と内容のメモ。〈いわゆるネタバレってやつ、しています。全会場が同じというわけではないですが、これから行く方はお気をつけて〉

「AGAIN」を何回も聞いて予習していったのも良かったように思います。

 

AGAIN
avex trax
avex trax

 

1曲目「今はまだ人生を語らず」

2曲目「今日までそして明日から」

3曲目「落葉」

この「落葉」の時、後ろのスクリーンに花火が上がりました。

拓郎さんはそれを見つめるようなそぶり。

ああ、これはあれですね。「つま恋」再現ですよね。

 

実はワタクシ、3階の一番後ろ。この席、私にとっては最高でした。

下を見下ろすと、一階の席は1曲目から総立ち、手を振りもうノリノリです。

3階の一番後ろだって負けてはいませんよ。まるで1階の席の人たちの間にいるかのような同じ感覚でノリノリでしたよ。

すると、隣の席のおばちゃんが…と、失礼、女性が

「タクロー。かっこいい!!!」と叫びました。

うひょー!!!

それ、羨ましい。

やってみたいけれど、それだけは自信がないのよね。途中で声がかすれたり、声量不足でまるで歯が立たなかったら恥ずかしいじゃない。

 

ワタクシ、この女性を凄くかっこいいと思いました。

舞台ではかっこいい拓ちゃん。そして元気なかっこいい観客の人々。なんだか幸せな気分です。

だけどこの時なんで3階で良かったと思ったのかと言うと、1階の人たちはこのまま最後まで総立ちの雰囲気です。まるで若者のライブの様です。

言っちゃあなんだけれど、皆さんおばちゃんとおっさんの集まりです。私は最上級ではないけれど比較級で言うとその中でも若い方だと思うのです。でも元気さから言うと、私の方がよっぽど年寄り。

ずっと立ってるなんて絶対に無理だわーと思ったのでした。

 

でもさすがの拓郎さんですよ。

3曲が終わった時に言いました。(おとといの事なのでセリフは不正確。いや、おとといでなくてもいつもセリフは不正確と書くべきか。〉

「ええと3曲のアンコールを歌いきりました。もうすべて出し切った感じがしますので、後は惰性でやります。だからみなさんもどうぞお座りください。」と。

みんな園児のように素直に従いました。もちろんこの先も何度も総立ちシーンは多数でしたが♪」

私もこの先も後ろの人に気を遣う必要もなく、立ったり座ったり自由に楽しみました。

 

舞台と客席はとっても近いと感じました。(実際は広いですよ、文化会館は)

やっぱり3階席の外れから、若い女性の声が飛びました。

「かっこいい~!!」

すると拓郎さんは

「1970年にエレックレコードに入ってから、僕はずっとかっこ良かったんです。」と言い、

1階の方から男の人の

「愛してる~!!」と声が飛べば

「1970年にエレックレコードに入ってから、ずっと愛されています。」と返す。

「たくろー」「たくろー」「たくろー」とあちらこちらから声が上がれば

「そのうち選挙に出ようと思います。」などと言う。

 

掛け合いも楽しかったですが、拓郎さんの物語風おしゃべりも面白かったです。

〈ここは千葉だったので〉千葉の海沿いのを旅していた時にふらりと立ち寄った小さなBAR。そこでヘミングウェイが気に入っていたというモヒートを注文して飲んでいると、そのBARの片隅で飲んでいた二人の元青年が居て、その中のひとりが拓郎さんの存在に気がついた。一緒に飲もうということになって、拓郎さんはその二人の若かった頃の話を聞いた。ひとりは
「僕は拓郎さんと一緒で若い時にやんちゃしていましたよ。」と言う。だけれどもう一人は
「僕はおとなしいもんですよ。ただまじめに生きてコレということもなかったです。」と言った。
二人と別れて、そのBARを立ち去り外に出ると、見上げた空のビルとビルの間に月が出ていて、ああ、僕の68年間はいったいどんなだったろうと、秋風が吹く街角でふと思い、石を蹴って去っていったのでした・・・・・というような内容だったかな。

今度のLIVEは9月にwowowで放映するんですよ。いい気になって書いていると、まったく違うじゃんってなこともあるかも。

聞いたオハナシと言うのは聞き手の感覚にも左右されるから、20%引きぐらいで読んでくださいね。

この二人の男って、拓郎さんにとってどういう存在だったのかなとかふと思ったりもしました。いつかこのオハナシがベースになった歌が生まれてくるかもしれませんね。

 

小田さん、谷村さんエピも面白かったです。

 

でもこのLIVEで一番良かったのは、やっぱり音楽そのものです。

選曲もですが演奏と歌に、もう、本当に酔いしれました。

その選曲の件ですが、もう頭の中はごちゃごちゃです。曲名はなんとか羅列できそうですが、順不同になりそうです。検索していたら、このような所を作っていてくれた方が〈って、有名な方ですよね^^〉。そちらの掲示板などを参考にしていただけたらと思います。

→「吉田拓郎LIVE2014年特設掲示板

この先読むのも楽しいような気もします。

 

アンコールは「こうき心」から4曲。

この歌は、本当に今の私へのエールのような気がします。

歌詞は載せられないので、こちらからどうぞ→「こうき心

ラストは「純情」

阿久悠さんも加藤和彦さんも大好きでした。

「まだ足りないまだ足りないまだ心が軽い」

 

そっか~・・・・・。

って、何がそうかなのか分かりませんが、心が揺さぶられたのは確かです。

 

ありがとう、拓郎さん。

私、今日からまた頑張るよ―。

 

 

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