森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

終わりつつ始まる

2016-03-31 00:36:47 | 梢は歌う(日記)

 

春は花の祭りなので、また少しずつ花を追いかけていきたいと思います。

うちの方の桜は、まだもうちょっとと言う感じです。

 

昨日(30日)は昨年からやっているボランティアのお仕事(と、言っても少々の報酬もありますが)を継続する事になり、そのミーティングに行ってきました。

目的地に向かう電車の車窓から桜の名所が見えるのですが、一部だけが咲き乱れ、そして後は蕾のようでした。

きっと満開の頃には、ここは多くの人がやってくるのでしょう。

人が多いと思うだけで、桜の季節にそこを訪れた事はありませんでしたが、ふらりと降り立ちたくなるような風景でした。

 

ああ、春は良いなあ。

 

やる気が花が咲こうとする力のように静かに沸いてくるような気がします。

 

4月になると中学三年生だった子たちは高校生に。何を当たり前の事を言っているのかと思われると思うのですが、お仕事のお話はいつも少し曖昧にぼかしが入っているような感覚でお受け取り下さい。

 

 お別れの会で、少年たちが踊ってくれました。打ち合わせなどが少なかったので、どうなるのかと思っていたら、みんな素晴らしかったな。

 

いつもそうなんだけれど、3月の別れの季節は本当に寂しいです。

帰りの電車の中で、いきなりジワーときました。

それはやはり一つの終わり。

 

でもまた季節が巡るように新しい季節が始まるのです。

 

他にも終わってしまう事がいくつかあるのですが、そして始まることも少々あって、私の新しい春はやって来そうです。

 

 

 

 

 

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花のように生きる

2016-03-29 11:53:12 | 思いつくまま

 

花のように生きるなどと言うと、何とはなしに儚げなような気もしますが、私のベランダの花たちを見ていると決してそうは思えないのです。

トップの花は、カランコエ・・・なんかちょっと違うような気もするのですが、たぶんあっていると思います。(アップした後に見たら、画像が綺麗じゃなかったので、小さく載せました。そのうち差し替えると思います。)

先日からこの花の盛りの時の画像を時々探しているのですが、なかなか見つかりません。

この花は一番盛りの時には凄く綺麗で、ベランダを華やかにしてくれました。私はそれを当たり前の風景のように感じていたのです。

あまりにも大きくなって伸び、伸びた先が花の重みでポキリと折れました。それを私が拾って無造作に他の大きなプランタの脇にただ指しておいたのです。

二年目の春、この花はまたもいっぱい花芽を付けていました。

 

同じ風景が同じように見られるのだと、私は信じて疑っていませんでした。

 

ところがその年、春の大雪が降りました。

ベランダにも雪は降り積もり花たちの上にも雪は覆ってしまいました。

この花は多肉種で、あまり水をやり過ぎると枯れるのです。せっかく多くの花芽を付けていたのに、私の気の利かなさで、花は茶色に変色し咲かないまま枯れてしまいました。そして大株になっていたその花自体も・・・・。

降る雪にはしゃいで、花の事を想う事もなかった自分に落ち込みました。

ベランダに咲く花たちは、野に咲く花たちや庭に咲く花とは違う弱さがあるのですが、どうも私はそれに鈍感すぎるのです。

 

だけど無造作にさしておいた枝から、今年も花が咲きました。

確かにこの花は指すのが簡単で増やせるらしいのですが、折れた枝をその辺のプランタに差し込んだだけの枝だったのに、頑張って生き延びたのでした。

もちろん根が定着したと思った頃に植え替えたわけですが、それでもやっぱり私はこの花に「ありがとう」と言う気持ちになってしまうのです。

花が頑張っている姿に励まされるのです。

 

確かに私がちゃんとしたアマチュアガーデナーだったら、こんな問題は起きないわけで、視点を変えれば自分勝手なささやかな感動とも言えるかもしれません。

でももっとちゃんとすれば良かった、もっと器用に生きられたら良かった、もっとよく考えて決めたら良かったんだと、生きていく道はそんな事の繰り返しではありませんか。

花を咲かせる前に枯れる、そんなことだってあるでしょう。

大切な事は、シブトク生きる。

生きて、小さくても季節が来たら花を咲かせるんだと言う、そんな気持ちなんだと思うのです。

 

頑張れ、私。

負けるな、私。

 

 

 

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まずは花を見よ !

 

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真田丸第12回「人質」

2016-03-27 23:58:50 | ドラマ (大河)

我が家の猫がベランダに出たいと言うそぶり。

大きな声で夫殿が「外に行くのかい。」などと言うものだから、一瞬画面から目が離れました。

その時なんときりちゃんが

「私には分かってます。 自分が どこへ行くのか。 源次郎様が行く所。」なんて言うことを言っていたのですねぇ。聞き逃してしまいましたよ。私には猫がどこに行くのかしか分かっていませんでした。

 

しかし今回梅ちゃんの

「どうしてお腹の中に赤ちゃんがいるってわかったの?」と言うきりの言葉に言った

「なんかそんな気がしただけ。」と言う妊娠爆弾発言もあり女性陣もなかなか面白かったですよね。

 

徳川では阿茶局が家康に「爪を噛むな」とか言うし。いやそれよりも

「我が殿は敵のためにわざわざ城を作って差し上げたと言う事ですか?殿も人がよろしい」 と言う痛い所を突っ込むし。

信幸の奥さんのおこうさまも、梅ちゃんに赤ちゃんが生まれると嬉しそうに微笑んで、梅ちゃんにはツンツンのママさんも孫が生まれるとニコニコ。

「真田丸」の女たち、良いよね♪

 

と、まとめて女性陣の事を書いたから、後は男性陣のオハナシね。

 

そうは言っても、徳川さん所のコメディ調で恐ろしいお話をしているのも、昌幸パパさんがいつもながら首をかしげたくなるような飛んでも発言をしているのも、みんな面白かったんだけれど、今日はみーんな上杉景勝&兼続に持ってかれちゃったような気がします。

 

民の陳情にも耳を貸し、信繁の心を引き付けます。

信繁は景勝の剣の型も見て学び、彼はここで本当に多くの事を学ぶような予感がしました。ところが、景勝はちょっとええかっこしいなのが判明。出来ない約束も叶えてあげたいと言う願望だけでしてしまう。

そう分かってしまうと御屋形さまはなんとなく「民王」の総理みたいな口調になっちゃって、思わずニヤニヤしちゃいました。

先々週なんかは兜をかぶっていてくれないと分からないとか失礼な事を書いちゃったんだけれど、これだけご活躍をされたら、もう直江兼続の存在感も大きく膨らむわけですよ。

ツイッターを読んでみたら、やっぱり急上昇の人気ぶりが伝わってきました。これって「天地人」の時より今の方が人気が高いんじゃないのかって思っちゃった^^

 

最近ずっとドラマの感想を書いていて、さすがに疲れました。疲れてしまったのであらすじなんかはみんなパスなのですが、

今回の見どころの一つは景勝の言葉にあると思います。

「死に様は生き方を写す鏡。己に恥じぬように生きるのみじゃ。」

すっごく共鳴します。

でもそうやって生きるのって、難しい事なんですよね~。

 

またもう一つの見どころは、やっぱり「鉄火起請」のシーンですよね。

恐ろしい裁判ですよね。

焼けた鉄を持って歩くんですよ。勝っても手のひらを大やけどして、下手をしたら一生使えなくなってしまいそうです。負けたら死罪。

これって面倒な争い事を持ち込むな、持ち込むときは命がけだぞと言う、そんな意味合いがあったのじゃないかと思いました。

この恐ろしい局面を信繁の知恵で切り抜けるわけですが、彼の策はけっこう一か八か的な所があって、かなり怖いですよ。

その駆け引きには自信があるかもしれませんが、いつも人は思った通りには行動しないものじゃないですか。

 

この件の解決で、御屋形様のやる気スイッチも入れちゃって、信頼を勝ち得、上杉と真田は再び手を組むことになりました。

めでたしめでたし。

 

さて次回は「決戦」―信繁青春クライマックス。

なーんか嫌な予感がするなあ。

 

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精霊の守り人/第二回「王子に宿りしもの」

2016-03-27 15:01:00 | テレビ・ラジオ

「精霊の守り人」ってチャグム王子の事を指すのかって認識を改めました。

王子に宿っていたのは、ニュンガ・ロ・イムと言う雲を作る精霊の卵。100年に一度人間の子供に卵を産み付けるのですが、その卵を食べるモノがラルンガ。子供を真っ二つに引き裂いて卵を取り出し食べるのです。

ニュンガ・ロ・イムは二個の卵を産んでおり、だけどその一つは既にラルンガに食べられてしまっているようです。

何気ないシーンでしたが、足がにょっきりで怖いシーンでしたね。

 

精霊の卵を宿したものは、精霊の守り人としてヤク―(先住民)の人たちはその子供を大事に守ったのだそうです。

再びその新しい精霊に雲を吐き出してもらうために。

その卵が生まれなければ、人々は干ばつに苦しむらしいです。

しかし、卵を産んだニュンガ・ロ・イムが死んで、新しい卵がかえるまで、新しい雲はどうなっているのかとふと疑問。

でもまあ、細かい所のツッコミはしない事にしようと思います。

だってこのファンタジーの世界観を大切にしたいと思いますからね。

 

この物語は、ジグロとバルサの過去の物語とバルサとチャグムの現在の物語が同時進行に進むような感じで、前回の記事にも書きましたが、それゆえにバルサの気持ちの背景が理解できて奥行きが広がっているように感じました。

帝の追っ手に瀕死の傷を負わせられて、それを助けてくれたのは幼馴染の呪術師のタンダ。

そのタンダとチャグムの会話の中で、バルサを育て強くしたのはジグロだとタンダが伝えると、チャグムは

「ジグロはどうしたの?」と無邪気に聞きます。

ああ、それ、私も早く聞いてみたいよ。

でもそれはいつかバルサの事が本当に知りたいと思ったら、バルサ本人から聞いてみるといいよとタンダは上手い事を言って逃げるのです…って、違うか^^

強くて厳しくて頼りになるジグロは凄く素敵です。

これから少しずつ明かされていくふたりの物語にも、すごく興味がわいてきますね。

 

物語にはヤク―の人々の村である「ヤシロ村」が出てきたり、青霧山脈の奥の川でトロガイは水の民と話したり、ヤシロ村に向かう道にはナーガと言う鳥の骨を魔除けにしている道切り縄があったりでファンタジー度が大アップ。

 

真実を知ったチャグムにバルサは、自分が教えられたようにチャグムに槍を与え、戦う術(すべ)を教えようとします。

「生きていることを怖れるな。それが一番恐ろしい魔物だ」。

立ち上がりバルサに向かっていくチャグムの姿と、過去のバルサの姿が重なります。

 

みんな、闘うには理由があるんですよね。

弱いままでは生きてはいけない理由が。

 

一方王宮では、精霊の卵の真実を知ったシュガが帝に直談判。

「第二王子は、皆で守るべき存在なのです。どうか帝の手で王子をお守りください。」

 

ああ、もしも、帝にそれが出来たならば・・・・・・・・。

 

「清めなければならぬ者を増やすな。」とか

「村ごと清めよ。」とか。

静かで美しく、そして恐ろしい。

 

 

出来ればもうちょっと登場回数増やして…っていうのは、いや、良いです。忘れて。単なるファンゆえの我儘なので。

と言うわけで次回も楽しみです。

 

あっ、イケね。こんなに中途半端で終わらせちゃった。帝の事を書いたら、もういいかってなっちゃったもので。

余計な事を言っちゃったシュガは星読みの塔の地下で日干しの刑、もしくは生きながら墓場の刑に処せられていましたが、王国の闇の歴史を読み解き知らせると言う事で食べ物と水はゲット。後は研究三昧の日々です。王国の闇って言うのはだいたいアレだよね、きっと。

このドラマを見ていた時にはPC前から離れて見ていて、後からツイッターを遡って読み返したら、やっぱり同じ事を考えていた人がいました。

ートイレは・・・・・って。

だから細かい所には突っ込まない事にしたって、さっき言ったじゃんって、今、自分に言い聞かせました^^

と言うわけで、本当にお仕舞。

次回もチョー楽しみです♪

 


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「スミカスミレ」最終回

2016-03-27 01:17:20 | テレビ・ラジオ
 
ドラマのお話 2015年冬ドラマのまとめ

既にタイムリーなお話ではなくなってしまいました。最近、いろいろとバタバタしております。このような時こそ日記ブログは更新しようと〈後々の自分の為に〉思っていますので、よろしか...
 

上の囲みは昨年の3月26日に投稿したものです。やはり今頃はドラマのまとめ記事を投稿していたのですね。ドラマ視聴は私の楽しみの一つですから、その時間を結構大切にしています。

今期のドラマでは金曜日の11時15分からの「スミカスミレ」が最後の最終回になりました。

 

これは本当にほっこりとしたおとぎ話で終わりましたね。

松坂慶子さんが演じるスミさんの人生は、本当にやり直したいような寂しいものだったと思います。

せっかく受かった大学に、家の事情で行けなくなり、それを恥じたり行った友人を羨ましく思ったりで、友達も失い恋に踏み出す勇気もなく、65歳まで家族と暮らしてきたのです。その家族の母もなくなってしまってはたった一人ぽっち。

やり直したくなる気持ちも分かりますよ~。

誰だってやり直したい願望を少なからず多少は持っているんじゃないでしょうか。そんな夢がかなってしまうのですから、おとぎ話だと思うのですが、だいたいお相手が70歳の姿で想いを語っても受け入れてくれる真白君ってどんだけ~って言いたくなってしまいますし、どんな時でも「スミレ様」と守ってくれる化け猫黎さんの存在にも胸がキュンキュンして、本当に女の子好みの「めでたしめでたし」物語だったと思いました。

 

おとぎ話なんだからそれで良いのかと思いつつ、もうピュアな心ばかりではいられなくなった私には少々思う所もありましたよ。

だいたい心の底から「生まれてきて良かった~」って思えるのは、男に寄るのかって思ってしまう私は、根本的に恋愛ドラマは合わないのかも知れませんね。

それからここは絶対に違うだろうっていうのは、今時の65歳の女性は孫でもいなければ、自分の事を

「65歳のおばあちゃんなのよ~。」なんて事は言わないと思うよ。

 

あっ、そう言えば、ピュアな心じゃないので気になってしまった事が、戸籍の問題。結婚したのだから、スミレの戸籍はどうなってるのとか、スミの年金はどうなったのとか・・・・・・ああ・・・・あほか・・・・

いや、だけど、このドラマは、もうそのピュアじゃない目で見たらツッコミどころがいっぱいで、たぶん演出もそこは触れてはいけなかったんだろうと思われるのは、スミレがスミに戻ってしまった時、ありゃ絶対にサイズが違うだろって思うんだけれど、服がビリビリとかボタンがパーンってなことにはならなかった点。

女優さんへの配慮ってとこですね、きっと。

 

とにかくこのドラマ、最後のクライマックスの愛の告白を70歳設定の松坂さんが頑張った所がミソだと思います。

全国の70歳のバーさんと言われている方々、どんな勇気か分からないけれど、なんとなくそんな高ぶる感情が沸いてきませんでしたか・・・・

って、よくよく考えてみればネット民兵に陥っている一部の方を除いて、ほとんどの70歳のご婦人方は、そんなテレビドラマで夢を見ないで暖かいお布団の中で本当の夢を見ている時間なのでしたね。

 

これ、原作の設定は60歳の人が17歳の高校生になる設定なんですね。

良いなあ、17歳。

だけど好きな男の人と一緒になったとしても、人生はやり直したくなるような事がたくさんあるわけで、本当の満足の行く人生を送るのは難しい事よね。

 

最後にツイッターに書き込んだツイートをここに再掲させてくださいね。

「しかし、これでスミレがまた70まで生きるとしたら140歳になるわけで、肉体がどうのこうのと言うより、精神的長寿。更に80歳まで生きて150歳まで人が生きると、どのような思考を持つ人間になるのかそこを突き止めると、おとぎ話からSFに変わる。」

 

ツッコミどころ満載でも、私はけっこう胸キュンで見ていました。

〈追記〉

あっ !!

やっちまった。

私って、本当におっちょこちょいで (^_^;)

スミさんは20歳からやり直したんだから、70まで生きたら120歳。そして80まで生きたら130歳。90まで生きて140歳でした。

100まで生きたら150歳。しつこい !!

でも100も150ももうおんなじかも~ ^^

 

 

 

 

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「ナース・ジャッキー最終章」最終回

2016-03-26 17:16:50 | 海外ドラマ

大好きった「海外ドラマ」はいくつもあって、このお題でも投稿したいと思っていました。「夢中になっていた海外ドラマ」、本当にたくさんあって、いつかそのお話もしたいなと思っていたんです。「「トゥルー・コーリング」」とか「V」とかね。

しかしそれを書きはじめると、本当にドラマブログから抜け出せなくなってきそうです(^_^;)

 

ところで折しも今週の木曜日にはwowowで「ナース・ジャッキー最終章」の最終回だったので、これの感想を簡単ですが書いておきたいと思いました。

海外ドラマの素晴らしい所は、長きにわたって丁寧にそのドラマを作り上げていく事が出来ると言う点も挙げられると思うのですね。

この「ナース・ジャッキー」もシーズン7まであるんです。全話で80話。

 

海外ドラマにあまり興味がなかったら、きっとこのタイトルを見て、看護師の女性が頑張る医療ストーリーだと思うのではないかしら。

確かにこのジャッキーと言う女性は、凄腕の看護師なんです。テキパキと患者の処置をこなし、多くの患者から聖女のようだとも言われるのです。だけれど彼女はドラッグ依存症。そして指輪を外して、同じ病院の薬剤師と不倫もしていたのです。

 

これを見始めた時に、何かの間違いかと思いました。こんなキャラの人がヒロインなんてありえないでしょ。

あっ、嘘つきの悪女のオハナシって言うのではないですよ。本当に素敵な看護師なんです。ただ仕事のストレスをドラッグに逃げて、依存症を隠すためには嘘をつくのです。

アメリカって凄いな~って、なんか本当にびっくりぽんですよ。

 

シーズン7の間には依存書であることがばれたり離婚したり、看護師資格を失ったり、そして依存症の治療をして復活したりそしてまた元に戻ってしまったりと波乱万丈です。

その最終章。

 

ジャッキーの周りには素敵な人がたくさんいて、そしてジャッキーはその周りの素敵な人たちにとっても愛されているのです。

とくに後輩看護師であるゾーイとの交流と、ゾーイ自体の成長は素敵です。

みんなの手助けもあって、彼女は看護師資格も取り戻します。長年勤めた病院、オールセインツは買収にあってとうとう長い歴史の幕を下ろすことになりました。だけどジャッキーの次の就職先は順調に決まります。

その病院の最後の日。

 

(ネタバレはしてますよ)

 

かつては不倫相手だった薬剤師のエディは、ジャッキーにとっては不倫でも、彼は彼女が結婚してることも知らず、本当にずっと彼女の事を愛していました。だけれど、この人も清廉潔白な人って言うわけではないのですよね。麻薬を麻薬を売っている医師に売りに行った事がばれて刑務所に入ることになってしまいます。

麻薬を売っている医師って言うのも、凄いですよね?!

それもその医師の事を証言すれば助かったエディ。いわゆる取引と言うやつです。でもエディはその売ったお金で、ジャッキーの弁護士費用を払っていたので、ジャッキーに累が及ぶことを恐れて、その取引をしなかったのです。

「1年やそこら刑務所に入ったら、その後はずっと一緒だ、ずっと好きだった人と。」と言うような事を言って、エディは私を泣かすのでした。・・・・・・・ええ、私を。

 

その病院最後の日、ドラッグでメチャクチャになったドラッカーを保護し転院させ感謝されます。

 

ゾーイとの別れとその成長に涙するジャッキー。

 

みんながキラキラして、病院最後の日を名残惜しむパーティーで盛り上がります。

その姿を見ながら、ジャッキーはドラッカーの着ていたジャッケットからヘロインを取り出し、それを吸うのです。ジャッキーは看護師資格を取り戻すと同時に、薬にまた手を出していたのです。

 

虚ろな目でジャッキーは看護師の証のような聴診器やいろいろなものを外し机の上に並べ、そして外をさまよい歩きます。街の中ではモブが。そのモブの中に加わって安らかな顔で横たわるジャッキー。

でもそれはジャッキーの見た幻影。

病院でゾーイが気が付くとジャッキーはぶっ倒れていました。

 

ゾーイが名前を呼ぶと薄っすらと目を開けるので、ラリッテぶっ倒れただけかもしれません。でもゾーイの最後の言葉を聞いていると、やっぱりジャッキーは急性中毒で死んでしまうんじゃないかと思えて、そしてこの物語は終わったのでした。

ゾーイはジャッキーに必死になって呼びかけます。

「あなたは良い人よ。あなたは良い人。あなたは良い人よ。」

 

 

子供たちにとって、ジャッキーは良い人でした。友人たちや同僚に対しても恋人にも良い人でした。そして患者たちに対してもとっても良い人だったジャッキー。

ただ薬物依存症だった。

 

このダークコメディをこのような終わりにしたのは、このドラマの良心だったのかもしれないと思いました。

さよならジャッキー。ちょっと泣けました。

 

 

追記: ツイッターでもコメントを頂きました。あのモブには以下のような意味があったのですね。笑ったりしみじみしたり時々は驚きながら見ていましたが奥が深いドラマだったと思いました。

 

3月28日

ナースジャッキー終わりました。 全米では1日あたり46名が処方鎮痛薬の過量摂取で亡くなるそうです。 あのモブの46人目のダンサーにジャッキーが加わり柩の住人に。 エディは恋人を守るつもりがジャッキーを死なせてしまった。 薬物中毒者は、一人にしてはいけない…。

 

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精霊の守り人/第一回「女用心棒バルサ」

2016-03-24 07:58:38 | テレビ・ラジオ

3月19日(土)に放送された「精霊の守り人」を録画しておいたので、遅れてやっと見る事が出来ました。

再放送は3月26日(土)午前0時10分から(25日深夜)。

 

これは「守り人シリーズ」全話ドラマ化と言う事で、3年かけて22話を放送予定で、今年は4話。

だけれど1話目を見たばかりなのに、

「え~、今年は4話しかやらないの!?」と早くも寂しさまで感じてしまう始末です。

 

このようなファンタジーは大好きです。

それにこれ、映像が凄いですよね。

雄大な景色のシーンからワクワクしちゃいました。

バルサとジグロの過去が織り込まれ、なぜ彼女が王子チャグムを助けようとするのかに説得力が出ましたね。

綾瀬さんの殺陣も美しい。

 

美しいと言えばチャグムの母の二ノ妃。息子を守るためには何でもするしなんでも利用するというちょっとダークな所も良いですね。

 

まだ始まったばかりなので、深い感想などなく、ただはしゃいでいるだけなのですが、チャグムに宿ってしまったものの正体(結構ばれているけれど)も気になるし、帝がなぜにそこまで恐れるのかも気になるし(だいたい分かるけれど)、気になることがいっぱいです。

チャグムの力は、王宮を訪れた者(頼まれ屋のトーヤとか)に神の力があると信じらせるに足る何かがあった事は確かなのですね。

みんなはそれが帝の力だと思ったわけで、それを間近で見てしまった帝の気持ちはどのように揺れたのかと想像してしまいます。

帝は神である。魔物を倒して建国したから。そんな神話が土台にある新ヨゴ国。

自分の子供でありながらも、その力を恐れて暗殺を命じる帝の心の闇はどのようにこの物語を包むのか・・・・・

長い髪の藤原帝。登場回数は少なくてもインパクトは大きい。

今後が楽しみですね。

 

 

後、やっぱり書かずにはいられないのは、キャストで頼まれ屋のトーヤの加藤清志郎君も大きくなったなと思ったのですが、なんたって高島礼子さん !

美しい顔を封印してのトロガイ役は凄いって思ってしまいました♪

見どころがたくさん。

次回も楽しみです♪

 

 

 

 


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「僕だけがいない街」

2016-03-22 11:34:32 | 映画

3月20日に原作漫画のファンでもあるルート君と一緒に観てきました。

 

「まただ。またあの現象が・・」と言うリバイバル現象。

本音を言うと、もっとその現象を、中心のオハナシに絡まないで見せてもらいたかったです。

言うなれば藤沼悟のささやかな活躍をもっと見たかったと言う事なのですが、時間が決まっている映画ではそれは叶わない事なんですね。

この「時間が決まっている映画」という点で、もう一か所、たぶんそこは厳しい人たちには突っ込まれるなと言う部分があり、それについては私も後で書こうと思いますが、全体的には丁寧に作られていてミステリー部分も見応えがありました。何よりも物語の内容に胸を打つものがあり、今年最初の映画館鑑賞がこれで良かったなと思えるものでした。

 

映像で見せるミステリーは、犯人さんはすぐに分かることになっているのですが(フェイクないし)、これは分かっても別に遜色がないですよ。それはキャストに魅力があるからなんですね。

キャストの魅力と言ったら、とっても大事な過去の世界の子役たち、本当に素晴らしかったです。

 

 このコンビ、「わたしを離さないで」の子役の鈴木梨央ちゃんと中川翼君。

この二人が並んでいるだけで、私、条件反射でウルウルしてしまいます。いやいや、条件反射でと言うのはまったく失礼な話で、本当に演技で泣かされました。

上手で素晴らしい演技をする子役さんは、今たくさんいるんだけれど、この役って今は梨央ちゃんしか出来ないような気がしてしまいました。ちょっと「白夜行」の時代の福田麻由子さんを思い出してしまいました。

 

正義の味方の藤原竜也さん、かっこ良かったです。

皆さんも劇場で観てね。

 

と言うわけで、以下はネタバレ感想です。

 

 

「映画だから、想像力で補う~パワー~発動!!」と言うポイントが、一か所だけ、この映画にはありますよね。

それは子供の悟が橋から落とされてしまう所。

確かに犯人さんは言いました。

「僕はこの街を去るよ。君はこの街を救ったんだ。」とね。

だから過去での経験と想いが生きて、彼の漫画には命が吹き込まれ漫画家としても成功している現在に戻って来たのかも。

でもあの後少年の悟はどうしたのか。死んでしまうような橋の高さだと思うし、もしも助かったならば犯人の事を言わなかったのか。もう一個「もしも」だけど、死ぬ前に違う時代に戻って来てしまって助かるとしたら、もう一回公園の所に戻れよって思ったりもして。

思わず想像力よりも原作を読んでいるルート君に、解説を求めちゃいましたよ。

どうも彼はこの後も大変な人生を歩むらしいですね。だから原作漫画をゆっくり読む予定です。

 

はっ !!!

今気が付きました。

これはそう言う作戦なんですよ、きっと。

思わず原作も読もうってなる作戦。

だから前半が、あんなに丁寧に作られているのに、いきなり雑な雰囲気になっちゃったのは・・・・

 

罠に嵌ったな、私。

 

ところで犯人さん・・・・ネタバレ感想って言ってるんだから、言ったって良いか。

及川さんの雰囲気、凄く良かったです。

まだ見ていないのですが、何で「火曜サプライズ」の同じ回にゲストで出たのか分かりました。

分かる人にしか分からない事で申し訳ないのですが、なんか彼は「ジョジョの奇妙な冒険」の吉良の雰囲気があるなと思いました。前に「ジョジョ」の実写なんて噂があったけれど、もしもそんな笑っちゃうような企画が通ったら(あっ、ごめんなさい。何気に暴言)、吉良は及川さんが良いんじゃないかとちょっと思ってしまいました。

 

私はこの物語は、ハッピーエンドになってもらいたかったと言うのが本音です。でもタイトルが「僕だけがいない」なんですよね。

だからなんかもう、最初からそこは見えていたと言うか・・・・そこは悲しいですよね。

でも状況が変わってしまった現在で、悟と会ったことの無い人になっている愛梨が、最後に彼の漫画を読んで勇気づけられている姿に、ホッとし救われるような気がしました。

 

少女時代の加代の作文で

「私は遠い世界に居て、私だけがいない街の事を思うとホッとするのです。」みたいなのがあったでしょ。

いつもながらまったく正確じゃない言葉なのですが、この「自分だけがいない世界」を思うことってないですか。

自分だけがいない世界で、自分の愛する人たちや知らない人たちが笑いながら普通の生活をしているー。

そんな時、あなたは何を思ったりするのでしょうか。

私はなぜだかやっぱりホッとするのです。

 

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「怪盗山猫」最終回と・・

2016-03-21 13:58:38 | テレビ・ラジオ
 
相棒 season13第19話最終回2時間スペシャル「ダークナイト」

最終回を見る前、あらかじめ今回の最終回の感想のブログの書き出しを考えていました。こんな書き出し。「『相棒』と言うドラマを去って行く人は、言うなれば本当に『卒業』であって、そ...
 

【近頃ドラマやテレビなどの感想ブログになっていますが、しばらく続くかもしれません。】

 

上の囲みは昨年の3月19日に投降したものです。(放送は18日)

「相棒」の「ダークナイト」に関しては、思っている事はその囲みの中の記事と「「相棒」のオハナシ」 

という記事の中に書いてありますので、ここでは何も触れません。ただ読み直してみると「相棒のオハナシ」は打ち間違えが多いのに、そのままアップされてました。気が向いた時に直すので、もしお立ち寄りくださった方は、あっ、ここねと軽くスルーしておいてください。

19日の土曜日は、その「ダークナイト」の成宮君も出ていた「怪盗山猫」の最終回でした。

 

先週はいろいろと見ていたドラマが最終回だったので「怪盗山猫」と他のドラマの感想をメモ程度で書いておきたいと思います。

わたしにとっては水曜日と金曜日はドラマディーでした。

「わたしを離さないで」の次に好きだった「スミカスミレ」は今週が最終回なので、また別に書けたら良いなと思っています。

 

水曜日は「フラジャイル」をオンタイで「ヒガンバナ」を録画して見ていました。

「君が医者である限り、僕の言葉は絶対だ。」がキメ台詞の長瀬君の医療ドラマ。たまたま夫が入院中だった事もあり、また自分の病気のことも含めて、いろいろと考えさせられました。面白かったです。

夫などはあまり好きじゃないみたいなのですが、私はDAIGOさんが結構好き。その彼が出ていた「ヒガンバナ」。堀北真希演じる来宮は殺人現場で被害者か加害者が言った最後の言葉を拾う能力のある人。

「わたし、シンクロしました。」がキメ台詞。

DAIGO演じる菊池は間違いであっても来宮の父を殺してしまったわけで、それがたとえ子供の時代の話であっても、この先に恋愛関係になるなんて事はやっぱりあり得ない事ですよね。ニコニコと関わりあっていくのも、ドラマゆえの限界のような気もしますが、それ以外は問題なし。単純に面白かったです。特に最終回のゲスト、斎藤由紀さんは良かったですね。

キャストの女性陣もみな豪華でみんな良かったです。

 

木曜日は「スペシャリスト」。

なんかこれ前回シリーズの時は、もっと面白かったように感じたし、単発でスペシャルでやった時も面白かったような気がして期待していたんだけれど、結論から言うと、面白く感じませんでした。最後はほとんどチラ見、もしくは半分寝ながら見るようになっちゃったかも。だからますます詰まらなくなっちゃったのかも。これ、たぶん、草薙君の宅間の話し方が鼻がついたのかも。

「~だよね~。」
柔らかく断定的。だけど推理過程でそれを使うので、惑わされ彼を信用できない主人公に感じてしまったのですね。

だけど最終回は思っても見なかった人が、使いまわしの駒としての悪役。そしてやっぱりあの人も「われわれ」。ずっと怪しかった人は(夏菜の父ちゃん)は良い人と言う事で、良かったナで終わったので、それなりに良かったのかも知れません。これは続編有りますよね。

 

さて、次の曜日に行こうと思ったのですが、大事なものが抜けました。いや、ドラマの感想なので別に何も「大事」と言うわけではないのですが、落としたくなかったドラマが「ちかえもん」。

木曜日のこの時間はいつもお仕事タイムで、ドラマを見る習慣もなかったものですから、いつも録画を忘れちゃって、見る事が出来たのは初回と最終回のみ。でもその最終回で私は本当に泣きました。万吉の正体が分かってみると、もう万吉はどう見ても人形にしか見えません。青木さん大好き!!

 

日曜日は「家族のカタチ」。

このドラマの内容について、私は何も感じていないので何も語れません。たぶん人が感じる幸せはそれぞれで良いのよねと思っているからだと思うのです。一人が好きも良いし、友達がいっぱいいるのも素晴らしい。だけれど友達がいっぱいの人が一人が好きと言う人を寂しいと思うのは間違いだと思うだけ。

だけど親として子を見ると、子の生活に踏み込んでいくのはどうかと思うけれど、自分がいなくなった後に子供が一人で生きているかと思うとたまらない気持ちになると思う。短い滞在期間で、その子供に大切な人を引き合わせてあげた物語として見ると、なかなか良いドラマだったと思います。深い感動も涙もなかったけれど、普通に時間になると見て普通に楽しんで見ていました。

ただ告別式の喪主挨拶でプロポーズとは、驚き桃の木山椒の木。

だけど「親父がその辺にいるうちに言う。」。つまり安心させたかったのですよね。

素直じゃない優しさにあふれたドラマだったと思いました。

 

その後の時間の「火村英生の推理」。

これは最初は面白いと思ってみていました。火村とアリスというキャラに魅力がありましたし。でも同時進行で進んでいた伏線の部分がメインになって来た頃から、私的には魅力がなくなってしまいました。完全な推理劇の方が面白かったのかも。

最終回を見ていると、火村の危うい所は、作者の完全なシャーロック・ホームズへの憧れだったのだと思いました。

 

別に最後に持ってくることもなかったのですが、タイトルがアレなんで土曜日は「怪盗山猫」。「アレ」って便利な言葉ですよね^^

殺し屋カメレオンの名前が出てきた時から、やっぱりそれは成宮君のお仕事かしらと思っていました。でもいつになくお人よしキャラでそれが似合っていたので、出来たら彼じゃなかったらいいのにと思っていました。やっぱり彼かと分かった後も、最後までドラマ全体の視聴者騙しの大どんでん返しがあるんじゃないかと期待していたのですが・・・・・・。

確かにどんでん返しはありました。おっさんが黒幕だったとは。彼も怪しいなと思っていたけれど、いや、むしろ彼が本当のカメレオンだったらいいのになと、実は思っていたのです。

山猫・勝村・真央のちょっと仰々しいけれどおどけたopが好きだったものですから、三人には同じ側の人間でいてもらいたかったです。

最初から正体が分かっていたけれど、成宮君が演じる勝村を仲間として引き入れ、関本のおっさんも最後まで信じていた山猫。

結局はカメレオンである勝村も関本も姿を消し、すべては中途半端で終わった「怪盗山猫」。

なんとツイッターのハッシュタグに 「映画化希望怪盗山猫」と言うのがあって、ちょっと「むむっ」と思いました。

とにかくは、これはこのままでは終わらないと思いました。

最初は山猫のあまりにもぶっ飛んだキャラについていけなくて、どうでも良いドラマでしたが、これは見ているうちにどんどん面白くなって行きました。

とにかく亀梨和也さんが好きになったドラマではありました。

そう言えば関係ないけれど、彼の映画の「ジョーカー・ゲーム」はけっこう好みの映画で、テンポも良く面白かったですよ~。

 

と言うわけで、今期のドラマはほぼ終わりです。

また次の季節、私たちを楽しませてくれるドラマがたくさん生まれますように。

 

 

 

 

 

 

 

 


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真田丸第11回「祝言」

2016-03-20 23:00:21 | ドラマ (大河)

真田はなんだって利用する。生き延びて前に進むためには。

だんだんそれに慣れて来てしまった。

だからあの時、きりに向かって思ってしまった。

― このバカ女。何をするのだ !

と。

 

祝言を利用して浜松に行った室賀の真意を確かめるために呼び出すなど、信繁には酷い事だと兄の信幸も思ったのだろう。だから信繁と梅には、陰で起きている事、起きる事を知られたくなかった。

その信幸の命(めい)を命(いのち)を張って(たぶん)、こうは舞って、兄を探しに行こうとする信繁を部屋に留めさせたのに、きりによってその配慮も台無しになってしまった。

だから私は「あーぁ」と思ってしまったのだった。

 

だけど信繁は言う。

「梅の為に泣いたのは私ではなかった。」

それはきり。

そうか。

その感覚が普通なんだ。

一生に一度の祝言さえも利用するなんて酷い。そしてその場を血で染めるなんて酷い。

 

でも信繁と同じように、もう私もそうは思えない。

 

※      ※       ※

 

信繁は梅に身分の問題で側室にはなってしまうけれど、他には妻は取らない。だから唯一の妻としてちゃんと祝言をあげると言った。すかさずこの時に、信繁には正妻を含めて四人の妻がとナレが入る。でもこの時の信繁の気持ちは真実だったと思う。私は「フラグ」と言う言葉は、あまり好きじゃないが、その気持ちが真実ならばこそ、どうしてもフラグが立ってしまう、でなければ四人の妻と言うナレには結びついていけない。

それはそうと兄や父は賛成してくれると思うけれど、体裁などに拘る母は難しいと踏む。だけれど策に失敗し、母は決して梅との結婚は許さないとむきになる。それを父は私に任せろと言うが、もとより昌幸は妻に弱いのだ。結局は結婚は許せても祝言の許可は下りず。

きりは精一杯に頑張って、梅と信繁との結婚を祝う。

信繁はきりにそう言ってもらえると嬉しいと、ホッとするような事を言う。ちょっと不思議。

傍から見ても、本当はきりと一緒になるのかと思ったなどと言う言葉が出るように、二人の間にはまだはっきりとは見えない何かがちゃんとあるのだなと、見ているこちら側がホッとしたのだった。

だけれど強がっているだけのきりは席を外すと、我慢できなくなって泣く。その泣いているところに信幸がやって来るが

「源二郎は居るか?」しか言わず、「なぜ泣いている?」と言う一言もない。

 

たぶんテレビ前・・・・

「おいおい!!」と思った人多数かと思われる。

 

一方、浜松の家康に会いに行った室賀を呼び出し、彼の顔色を窺う真田勢。

昌幸父ちゃんは信幸兄ちゃんにいきなり室賀への質問をしろとフル。

「ワタクシですか~?」と戸惑ったように見えたお兄ちゃんだったが、その質問は見事だった。

「室賀殿の肌はツヤツヤ」→「お肌にはウナギが良い。」→「ウナギには浜松」→「浜松に行ったんじゃないの?」

真実を隠す室賀。

それでも室賀は真田暗殺には迷っていたのだった。真田は幼馴染でもあり国衆のリーダーだと認めていたからだ。

だけれど結局は家康側近の本多正信に言い含められ、昌幸暗殺に手を出してしまうのだった。

 

いったんはやらないと言った祝言を室賀を呼び出すために行う事にした昌幸。

真田の館は、隠し扉や隠し穴が楽しい。

祝言の宴の場から室賀を連れ出しともに碁を打つ昌幸。

とうとう碁の勝負では、昌幸は室賀には勝てなかった。

昌幸に襲い掛かった室賀は返り討ちに遭い、この物語から退場して行った。

たぶん視聴者全員に惜しまれながら。

 

 

コメント (6)
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