金曜日、ふとテレビのCMを見て、
「早く日曜日にならないかな。楽しみだね、『JIN』』。」と私が言ったら、だんなが
「そうだね。大河よりそっちが楽しみになっちゃったね。」と言ったのです。
その時ふと、この11ヶ月で
「ああ、早く日曜日にならないかな。『天地人』が楽しみね。」なんて事あったかしらと思ってしまいました。
ブロガー様たちには最悪な評判で、でも私の周りにいるフツーのおばちゃんや(私も普通のおばちゃんなんですけれどね)中学生や小学生などには評判が良い「天地人」。そこには何かがあるのかと、ある意味意地になって見続けてきた「天地人」。もう終わりです。なんかホッとしました。
私は結構、あそこが良かったこのセリフに感動したと、超甘の感想を書く方で、辛口の人から見ればウンザリな部分もたくさんあると思うのですよね。
で、今回も超甘の感想の方からです。
子供が死ぬシーンは悲しかったです。
景明と名前を変えた竹松が、最後に「母上」と声に出す時、その「は」が出てくるまで時間がかかり、長く口を開けていたシーンはリアルすぎて悲しくなりました。
子を失ったお船が、子の好物ばかりを作ってしまうと涙するシーンには、私ももらい泣きしてしまいました。
「もういないと分かっているのに・・・」
そう、いないんですよね。つい最近までそこにいたのに、もういない。分かっているのに目が探す・・・
もう泣けるよ~。
兼続とお船は子供達を、皆失ってしまったのですよね。本当にその悲しみは半端なものではないと思います。
お話の順序は無視させて書かせていただきますが、お船と越後に旅をして位牌を取り出し越後の風景を景明に見せるのでした。
―何処にいても、この風景を忘れた事がなかった。失ってしまったが、子供達の事を忘れた事はなかった。胸に刻み込まれているのだ。
と兼続は言い、直江の家は我らの代で終わりだとお船に伝えます。
妙な説得力がありました。
だって、兼続は養子だし、もっと時間が経てばお船には違う考えも生まれたかもしれません。彼女には彼女の中の責任と言うか、使命感みたいなものがあったと思うのですよね。でもこのタイミングだと頷いてしまいますよね。
景明には一度辛い目にあわせているのですから、直江の家を他の者に継がせないというのは、世間で言われている理由だけでなく、我が子への供養の心もあったと思いました。
景勝のお船訪問。このシーン、結構、私好きです。
若いときには決して言えなかった、戯言であり本心でもある軽口を景勝は言えるようになったのですね。いっそ、
「お船は私が最初に愛おしく思った人だ。」と笑い飛ばせば良かったのにとか思ってしまいました。
その頃、兼続は臨終間近の家康の所に来ていました。
と、ここからがねぇ・・・
他のブロガーさんとたぶん一緒だから、書かずに手抜きでも良いかななんてね。
でも一応・・・
だいたい家康の描き方が好きではないのですが、それなのになんだか突然良い人。
遠山さんの最後はどうなったの。(これ、結構気になりましたよ。)
呼び出しに、何でいつも独眼竜とセット?
同格じゃないでしょ。
兼続を頼るにしたって、景勝を通さなくっちゃ。最終回だからって好き勝手やってるなあ・・・、って、前からか。
ついでですが、本当に先週はがっかりしました。幸村に真に信頼できるお方は直江様ただお一人なんて事を言わせちゃうのですよ。こんな情けないドラマを「意地」になって見続けてきたのかと思うと、いらっとしました。(城田君は売れていますね。別のところで「とにょ~」とか言っているドラマは、凄く楽しみに見ています。)
ええと、
そうそう、江戸城で若い人がドカドカと近づいて来たとき、景勝の身に何かあったのかと思ってしまいました。
「直江様~、大変でーす。」みたいに。普通の流れだったらそうなりますよね。
でも、若者達は彼を慕って、戦国話を聞かせろと頼みに来たのでした。いきなり来ましたよね。若者に人気の兼続像!?
思い出の中の信長も秀吉もきらりと光っていました。でもみんな平安な世を望んだ良い人。秀吉なんて「みんなが笑って暮らせる平安な世がきたのだ。」とか言うシーンだったように思うのですが、心の中で「そして、よその国に攻めて行ったんだよね。」と補足しておきました。
そしてここで、未来を託す若者達に関が原での戦いでの第一の武将は三成であった事を伝えます。
「我らの義を後世に伝えよ。」と言う物語は、ライター様のオリジナルゆえにどうオチをつけようが自由なのですが、かくのごとく最終回で語って終わりと言う落とし方で良いのかと思ってしまいました。
このライター様とは、どうも相性が悪い。
ドラマの面白さって言うのは、一つは自分の思ってもみない想定外の展開に驚いて面白く思う場合と、自分が想定したとおりに進んでいく楽しさを刺激してくれる所にあると思うのです。
気持ちが悪いほど、それらのツボを外してくれた「天地人」。でもそれも終わりなんだから、まあ良いか。それに、時には泣かせていただいたし。
でも今回初音登場には、驚きました。この人の存在は意味不明でしたが、私は私なりに「その他」の象徴かと理解していました。信長を登場させても、その背景は描かず、三成は大切な登場人物であっても、その人生を描かず。初音は彼らの妻であり愛人であり家族の化身。要は便利な駒であったと思うのです。だから、ゆえに彼らが消えた事により、彼女の存在理由も消滅したのだと思っていました。
なんで出てきた初音!?
これは「曲がれスプーン」の宣伝だなと思われても仕方がありません。
兼続と比較して若すぎる初音ちゃんのセリフ、耳の所で弾いて違う風に聞こえてきました。
「この度、船に乗り外海(そとうみ)に行くことになりました。なので永のお別れに伺いました。」
「それは凄い。三成も外の世界に行きたがっていたなあ。」
「そうですね。でもたどり着いた先で会えるかも知れませぬ。」と初音は怪しげに微笑む。
「えっ、」
その時、バタバタバタと風が障子を揺らし、はっと気がつくと、初音の据わって居た所には鈴が落ちていた・・・
などと言う素敵な展開にはならないのよね。幽霊好きな大河のくせに。
と妄想の世界から抜け出して、皆様にご挨拶せねば・・・
でも、こんな半端な所で感想終わりって思いましたか。
実は昨日の夕方、ルート君が突然の40度の熱。
キタ~!!! インフルエンザ~!!!
と思い、時間外の休日診療もO.Kの病院に連れて行きました。
そこには、次から次と人がやってきました。怖いです。
でもインフルエンザは熱が出たばかりでは分からないのですよね。解熱剤を貰って、コレで熱が下がらなければもう一回行くことになりました。
真夜中に熱を測ったら、37.5。だから追加の解熱剤は飲ませずにすみました。朝は36.9。良かった~。インフルエンザではなかったみたいです。
Bshiの6時からのは見ることが出来ず、8時から普通に見ましたが、なんたって9時からは楽しみにしていた「仁」なので・・・コホコホ。
完全見逃しは二回だけ。11ヶ月見続けてきたと言うのに、最後はこんなので良いのかと思いましたが、きっと回想シーンのオンパレードではないかなと予想し、バイバイ「天地人」とチャンネルを変えてしまいました。ラストはHPや他の方のブログで補完しましたが、まあいいやと言う気分になってしまいました。
こんな半端な終わり方ですみません。
11ヶ月、皆様にはお世話になりました。と言っても、今年はまだ終わりません。インフルエンザも嫌ですが、40度も熱を出す風邪も怖いです。お体お気をつけてくださいね。
見ていないけれど、NHKの紅葉は綺麗でしたか?どうせムニャムニャ・・・
という訳で、昔行った京都の紅葉の画像です。↓
今頃言うのもなんなのですが、
「紅葉のような家臣」って、どういう意味なんだっけ?