今回も面白かったです。
ライターさんたちは、この新相棒のカイトのことを上手く使っているなと思いました。
カイトが交番勤務だった頃に起きたストーカーによる事件の被害者が殺されてしまいました。その犯人は、その時の出所した加害者なのか、それとも・・・・
過去の事件の映像を織り交ぜて、カイトがこの被害者夫婦に、熱く思いを寄せて応援したくなる気持ちに説得力がでました。
事件解決後の恋人との会話、また花の里でのカイト父の右京さんとの会話など、最後のまとめがなんとなく好きでした。
特にカイト父が
「なんであんな男をみんな欲しがるんだ。」と言った時
右京さんが
「人間として・・」
あれっ・・・(-_-;)
またも2日経ったら、セリフを忘れちゃったぞ。メモを取らないのかと言われそうですが、まあ取りません。心に残ったことだけで感想を書こうと思っているからですが、・・・しかし‥‥・年月は私からいろんな物を奪っていくようです。ああ、悲し。
まっ、それはともかく「人として大事な部分が出来ているから」のような事を右京さんが言う所は、凄く良かったです。
で、今回の事件のお話。
私、ちょっと、ウッカリ騙されるところでした。
いや、犯人は夫だと思っていましたよ。
だけど病院の屋上で、彼が言った理由に思わず頷きそうになってしまった。
つまり子供の父親ではなかった。ずっと彼女に騙されていた。自分の子供ではない者をずっと養ってきたのだと言う苦しみ・・・
ああ、彼女も悪いよなーって、だからと言って殺人の理由にはなりませんが、なぜ過去に生むということを選択したならば、涙ながらに真実を告げ、それによって悲しい別れが来たとしても仕方がなかったのではないかと思ってしまったのです。もしくは「重力ピエロ」のような父と子供になれたかも知れません。
と、この夫に少々の同情を寄せた途端に右京さんが
「裁判の時の情状酌量を狙っての発言ですか。」と夫のグチグチを看破します。
ガーン
夫が妻を裏切っていたのは子供の発病より前だったというもの。
困難を乗り越えてどんな想いで結ばれたのかを知っていたカイトのショックはいかばかりか。
「人は変わるんですよ。」
そうかもしれないが、殺すまで変わることは稀ですよ、あんた。
しかも、この時点でちょっくらがっかり。
だって、子供の父親の事を持ち出せば、優位に立って離婚も可能じゃないですか。殺すことなかったのですよ、全く。
だけどこの男は、潔癖にして騙されたことを許せなかったと言うところをもう少し強調してくれれば、納得も出来たかも知れませんね。過去の事件の時に、少々の過激な発言がそれを表していたのかも知れません。そこを強調すると、犯人当てが苦手な人にもまるわかりになってしまい、こういう事件ものは「微妙さ」が大事なわけで難しい所だと思います。
しかもこの男は冷酷そのものですよ。自分では既に自分の子供ではないと分かってしまった子供を捨てようとしていたわけです。だけど、自分の息子が殺してしまった女性の血縁のない子供を、祖母という名前で育てるなんて、滅茶苦茶地獄じゃないですか。これは事件発覚後はありえませんよ。
あの子はどうなってしまうのだろう。母親の両親は出て来なかってけれど、出して欲しかったです。そして引き取るのは彼女の親であったら、気にならなかったと思います。
えっ、たかだかドラマですよ、ってですか。
いや~、細かいところが気になるのが私の癖・・・なんちゃって。
しかし、指紋があのようにコピーできるようになってしまっては、これからは証拠としては少々軽いものになってしまいそうだなと思いました。
ワイシャツの件も、ナルホドと思いましたね。見逃しちゃったけれど、あの辺は、私達にも気がつくチャンスがあったのですよね。そう言えば、シーズン4-11「汚れある悪戯」でも眼鏡の件で、右京さんは鋭さを見せていました。
やっぱり鋭い観察は刑事の基本なんですね。