森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「百鬼夜行抄」15巻

2007-01-31 13:19:09 | 漫画・マンガ・まんが

         好きなものがたくさんあって、私は幸せ。

「迎えに来て」「鬼の面」「野に放たれて」「緋い糸」「黒天井」が収められている。今回はどちらかと言うと短編ばかりだった。

変わらない絵の美しさに引き込まれてしまう。だけど、分かりづらいのも彼女の売り。時代、場面が踊るように交差する。いやがうえにも二回はその場で繰り返して読んでしまう。これは罠だ。繰り返し読むと、その世界に入り込んだ気持ちが戻って来るのが難しい。(いつものことですが)

作者、今市子が霊感ゼロというのは信じがたい事である。

今回は司が、あまり登場しなかったのが残念だった。と言うより、全体的に飯嶋家は今回は全体的に狂言回しに回っていて、彼らの話が乏しかったので、少し物足りない。

「野に放たれて」はドラマ的に組み立てられる作品で、趣深く、そして切ない。「緋い糸」は怖い。「鬼の面」は人間が怖い。全部ドラマに焼きなおせるような作品だ。(ハァ、なんで深夜にやるんだー、ドラマ。)

   

     いいと思っている大好きなものには、ガンガンエールを送っていきたいと思っている、今日この頃です。漫画であってもね

 


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映画「犬神家の一族」

2007-01-31 09:37:46 | 映画

犬神家の一族 - goo 映画

   

 〈早いもので、もう一月も今日で終わりですね。先日、今年最初に映画館で観た映画「大奥」のことを書きましたが、昨年最後に観た映画は、この「犬神家の一族」でした。でもさすが12月、時間不足でとうとう記事にすることは出来ませんでした。

 映画館でも上映は終わってしまっていますし、DVDも出ていないので、今書くのはあまりタイムリーではないかも知れませんが、記憶が乏しくならないうちに記録しておきたいかとも思い、一月の最後の日に書いておくことにしました。〉

 この映画を観て一番驚いたのは、その脚本です。

1976年角川映画の第一弾として上映された「犬神家の一族」、当時は並びましたよ。石坂浩二といえば当時はハンサムの代名詞みたいなものでしたから、楽しみに観に行きました。

市川崑監督の30年前の作品のセルフリメイクなのは知っていましたが、ほとんど同じシナリオだったとは・・・・

そうすると無意識にやってしまうのは、前作との比較です。もちろん、30年前のことなのでいろいろ覚えているわけではありませんが、それでも、深田恭子、奥菜恵の向こう側に坂口良子や川口晶の影が通り過ぎて行きます。

三谷幸喜は旅館の主人役と言うより、横溝正史役と言う感じです。(1976年では横溝正史は那須ホテルの主人の役)。

    

 

前作の時、横溝正史は、最初は石坂浩二はハンサムなので合わないんじゃないかと思ったと言っていましたが、30年たってみると、本当にはまり役になっていました。加藤武、大滝秀治が昔と変わっていないような雰囲気なのもおかしかったです。

でも、「よし!わかった!」と言う決まり文句が生きてはいませんでしたね。また、30年たって、このシーンはいらなかったと監督が思ったのでしょうか。佐兵衛がこの地に流れてきて、前の神社の神官に助けられるシーン。衆道という言葉。佐兵衛の神官の妻との愛欲シーンとそれを覗く神官の姿。ぼろきれのように家から出て行く松子の母の姿。そんなシーンは全てなかったのですが、監督、90歳過ぎて乾いてしまったのでしょうか。

横溝作品の売りは、「どろどろ」にあると思います。それは、血のどろどろのみならず、「人の性」のどろどろ。上記のシーンをカットした新しい作品は、非常に小奇麗な感じがしてしまいました。

横溝もそうですが、江戸川乱歩の世界も、首が飛ぶ、体が切断される、顔が潰される(書いていても気持ちが悪いですが)と言う恐怖の殺人の世界です。人は昔、現実にはありえない恐怖を求めて、本を読んだり映画館に足を運んだと思うのです。菊の上の首を見つけるシーンでは、思わず手で目を隠した昔の自分を思い出してしまいました。

でも今は・・・あれ、これ、それ。ああ、横溝正史にも江戸川乱歩にも今の現実のことをどう思うかインタビューして見たいものです。

とにかくこれはこれで面白かったですよ。なにやら、ドーデもいいような説得力ない言い方ですが、本当です。前作の次女、三女役の草笛光子と三條美紀が違う役で出ているのも楽しめましたよ。見逃した方はDVDが出たらご覧あれ。いろいろな意味で楽しめます。

 

〈だけど、本当は琴の師匠役はどうしても、岸田今日子のイメージが強く、草笛光子が話している間、岸田今日子に置き換えてみてしまいました。やっぱりこの役は、彼女が良いよねとしみじみと思ってみていました。

実はこの日、本当は「硫黄島からの手紙」を観に行ったのです。ですが、機械の故障とかで30分遅れと聞いて、「それでは、『武士の一分』にします。」と言ってから、ふと気が変わり「『犬神家の一族』に変更してください。」とお願いしました。自分でも「?」と言う感じです。なんとなくお気楽の方が良いかなと思ったのだと思います。

12月20日、家に帰ったら、テレビで岸田今日子さんの訃報が流れていました。岸田今日子さんは大好きな女優でした。もう少し早くに亡くなったのだと伝えられていましたが、その日は彼女を思い出す日だったのでしょうか。ちょっと、不思議な気がしました。〉

 

 

 

 

 

 

 

 

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風林火山第4回

2007-01-30 00:24:39 | ドラマ (大河)

分かっていたんだよ、こうなる事は。
「風林火山」の世界ではミツがいなくなって、本当の幕が開くんだってさ。ミツがいたら「風林火山」ではなくなってしまうんだからさ。でも、うっかり祈っちゃったじゃないか。それほど、ミツは明るくて強くて魅力的。勘助の傍にいてあげて欲しくなってしまったんだよね。

 でも、私、泣かなかったんだよ。どうしてかな。二回切なくなって鼻がキーンと痛くなったんだけど、それでも涙は出なかった。涙のバーゲンセールのような私なのに、変だよね

いつものように我が家の食卓 
「今度はこいつが主人公?」不思議そうな顔で晴信を見ています。
「違うよ。」
「だって、こいつが武田信玄になるんじゃぁ・・」
「だからさぁ、『風林火山』は武田の軍師、勘助の話だから。」
「えー、武田でしょ。武田といえば信玄・・・でも彼が信玄?」

ラッタさん、何か混乱してる?分からなくもないけれど。晴信の周りだけ空気が違いますものね。でも、結構こういうのって好きなんです。なかなか味わい深いですよね。晴信の台詞回し。

勘助の思惑も、みんなお見通しの晴信の聡明さは、いつか勘助の尊敬を勝ち得るのでしょうか。あんなに怨んでいるというのに、何を境に勘助の気持ちは変わっていくのだろうかと、興味深く感じました。

私はドラマの感想なんてものは、昨年の「功名が辻」が初めてでしたので、やはりところどころで比較してしまいます。

やはり、「功名が辻」は女性が書いた、女性が主人公だったお話でした。今回の「風林火山」は男性が書いている男勘助の話なんだとしみじみ思うのです。

あんな酷い悲しいことがあったのに、さめざめ泣いて涙の川で溺れてしまいたいという心情は描かれず、悲しみを憎しみに変えて即行動に移していく、そこには男の視点がありました。私はその勘助を追いかけて、涙の一滴をながす余裕すらなかったのでした。

「気違いに刃物」と言う言葉がありますが「狂人に権力」、そんな言葉が浮かんでしまった信虎の行動でした。

大井夫人は解説係なのでしょうか。でも、いかにもと言う口ぶりの説得力ありそうな解説ですが、何かいつも、どこか微妙に騙されているような気がして、納得できませんね。

今回見ている側の私も元気がなくて、後半理解能力が著しく欠如してました。だって、大喰らいのルート少年、病気で寝込んで、家族の食卓にいません。
ドラマの良さというのは見ている側の心情にも左右されてしまいますね

 

 

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映画の「どろろ」、見に行きますか?

2007-01-27 13:54:25 | ’08/12/7までの未整理日記
 
 タイトルに気を使ってしまいました。だって、映画「どろろ」は今日から上映でしょ。乱暴に「どろろ」と打ってしまったら、勘違いしてしまう人もいるかもしれませんよね。映画は見に行きますよ。評価もどこでロケをしたかも私には関係ありません。「どろろ」と名前が付いていたら、出かけて行きたい私なのです。

 ちょっと前の記事の「10代バトン」の中で、自分が子供の時に読んだ本で、自分の子供に買ってあげた本は「みどりの指」だけだったと書いてしまいましたが、漫画のことを忘れていました。「W3」「どろろ」、この二冊は、自分の子供にも読んでもらいたくて買ってあげました。

子供に買ってあげたからって、別に教育的な何かがあってのことではないですよ。子供に、私の好きだったものを知ってもらいたかった、ただそれだけのことなんです。

 好きだったんですよ、この「どろろ」。だって、百鬼丸がかっこいいじゃないですか。何からでも守ってくれる様な気がしていました。

親の野心のために体のパーツを奪われてしまった百鬼丸と戦乱の世で一人たくましく生きる「どろろ」。映画のストーリーがどうなっているのか分からないので、迂闊なことは書けませんが、エピソードの一つ一つがピシッと決まっていて、天才手塚治虫ワールドに引き込まれてしまっていました。

ですが何しろ少年誌掲載なので、それを読んでいたのは歯医者さんの待合室で、ごく一部だけです。ですから子供の為とか言いながら、全編通して読みたかったのは私自身だったのかも知れません。「W3」は完全にそうです。それはアニメしか知りませんでしたので原作がどんな話だったのか、読んでみたかったのですね。

 それでは、一部しか知らない「どろろ」を、どうして大好きとまで言えるのかといったら、それはやはり「W3」同様にアニメの影響です。野沢那智の百鬼丸、はまりまくっていましたよね。どろろは野沢雅子だったのでしょうか、覚えていませんが可愛かったですよ。

 このアニメは音楽もタイトルバックも素晴らしかったのです。
―ほげほげほげたら、ほげたらぼん、。。。。。お前らみぃんなほげたらだ~♪
子供の時には、この歌がただ軽快な楽しい歌にしか感じませんでしたが、大人になった今では、ちょっと違うニュアンスを感じます。要するに「反骨精神」です。

オープニングかエンドロールかまでは覚えてはいませんが、百姓一揆とそれに加わっていくどろろの映像が流れます。子供の時の私はこの映像にいちころです。なんていうか、民衆パワーの迫力を感じ、この話はただの妖魔退治のそれではないのだと伝わってくるのです。ですから、最初4話は2話完結で百鬼丸の生い立ち、どろろの生い立ちを描いていましたが、涙なくしてみることは出来ません。

ですが、スポンサーのクレームによってこの作品がいきなりその作風を変えてしまったことは有名なエピソードです。暗い、映像がショッキング。義眼であっても、その目が抜け落ちるわけですから、昔のアニメとしては、かなりハードだったかも知れませんね。作風変えた「どろろ」は、妖魔退治に徹していて、面白いけれど初めの格調の高さなど及ばなくて物足りないような感じでした。スポンサーのば~かとか言ってやりたいところですが、物事は全て表裏一体。

このアニメはかなり大昔の作品。私も小学生中学年なら、妹は幼児。さらなる妹は生まれていたかどうか・・。妹には理解できずに、裏番組のお笑い番組を見たがって、全ての作品を見ることは出来ませんでした。でも、作風変えた頃から、誰もが見ることが出来る作品になったようで、後半の方はかなり見ることが出来たと思います。見逃したぶんは再放送で見ればいいやと思ったのが運の尽き。アニメ「どろろ」の再放送を見たことがないのです。まさに幻の作品になってしまいました。

 今ならDVDで買って見ることも出来るのでしょうが、(だいたい7千円ぐらいで買えるのですよ。)主婦ですし、そこまではちょっとねぇと思っています。今となっては幻のままでいいかなと思っています。

 とにかく妖魔をたおして自分を取り戻していく百鬼丸の最後の敵は、自分に過酷な運命を与えた者。その戦いと、圧制に立ち向かおうという民衆との戦いがリンクしていった時に、物語のクライマックスがやってきます。

手塚治虫の御子息が、昔、父親の作品で「どろろ」が一番好きだと言っていたように思います。手塚治虫には数々の名作がありますが、この「どろろ」は間違いのない傑作だと思います。

映画も楽しみです。




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お手紙

2007-01-25 01:27:10 | ’08/12/7までの未整理日記
こんばんは、みなさん。ちょうど日付が変わった今頃、まだ皆さんも起きていらしゃいますか。

私はもうすぐ寝ようと思っています。
生活パターンを変えなくちゃって、近頃思っているんですよ。でも、なかなか変わりません。基本的に夜って好きなんですね。今、我が家って不夜城のようで、いつも誰かが起きているようなうちです。でも、子供達が小さいときは、誰もが寝静まった後、私だけの時間がやってきていました。だから、こんな真夜中が好きなのかも知れませんね。

寝る前に、なんとなくおしゃべりしたくなってしまいました。

今日、「相棒」見ましたか?
私も見ましたよ。「相棒」が好きなので、みんなも見てねというエールの気持ちをこめて感想なんかを書いていますが、今回はパスですね。今年になって「相棒」面白いのは一回おきですか?   いつものレギュラー陣の会話はGoodでしたよ。前半とラストは面白かったですね。推理の部分も良かったような・・・でも、貢ぐ女自体が、私好みじゃないんですよね、きっと。彼女が「ありがとう」って言うのなんかもう分かっていましたよ。

パスとか言いながら、しっかり書いてしまいましたね。

ところで、近頃、私は心の奥底の方に、焦りの炎がちらちらと垣間見える時があります。何か自分の行動に不満足なんですね。何もかもが半端なのかも知れません。
自分の気持ちを満たしていくためには、満足するまで動かなければなりませんよね。ですが、一日はあっという間に過ぎていってしまいます。私のようにあれも好きでこれも好きで何一つ手放そうとしない人でも、時間は平等に24時間しかないのですよね。その時間が巧く使えないのだとしたら、自分の気持ちが満たされるまで、覚悟を決めて、何かを切らなくてはいけません。

そうすると、やっぱりココですかね。

あっ、違いますよ。止めますとか言う、お知らせの手紙とかではないですよ。だって、ココは私にとっては大切な世界ですから。
だけど、しばらくはのんびりいきます。(今までも、のんびりでしたが)

私、皆さんのブログ記事、実は読みまくっているんですよ。活字好きですから。コメントなどをいろいろ書きたいなとか思っているのですが、近頃なかなか出来ないんです。それも、また私の中の不満足の一つかも知れません。

B型人間はマイペース?でも、私、自分のペースが分かっていないような気がします。そのペース掴む間はのらりくらりと行く予定です。

なんだか眠くなってきてしまいました。もう寝ます。
皆様もお休みなさい。よき夢を・・・


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再び、エール

2007-01-24 15:08:47 | ’08/12/7までの未整理日記
がんばれ、がんばれ納豆!!がんばれ、がんばれペコちゃん!!

なんだか、そんなエールを送りたくなってしまう日々のニュース。

なんら不祥事自体を庇うものではないが、それによって思いがけず振り回されてしまっている人々の、昨日今日明日を思うと、気の毒でならない。

私は「あるある・・何とか」と言う番組は見ていなかったが、お昼のみのさんの番組やその番組がスーパーの売れ筋に大きな影響を与えていることぐらいは知っている。

この「納豆ダイエット」の放送が流れた頃の話だが、長電話は私の趣味のようなものだが、例によってどうでも良いような話をだらだらしていた。

「もう、毎日毎日献立考えるの面どい。もうこうなったら納豆としらすと、玉ねぎとわかめの味噌汁でいいじゃん。後、みぶなの漬物でも付けて。ばっちりよね。それでいいよというだんなが欲しいわ。」とか言ったら、
「何言っているの。納豆なんか今スーパーで簡単に買えないのよ。」と友人が言った。

なんじゃー、そりゃ、と思ったが、どうもまたテレビの影響らしい。でも、なんか納得できない。だって、納豆だよ。スーパーに山のようにある納豆が品薄になるってどういうことなんだろう。元々発注数の少ない、寒天やきな粉やスキムミルクなどではないじゃない。

私は結構納豆好きだ。毎日は食べないけれど、一週間に一回は食卓に出すことにしている。血栓予防に夜食べるといいらしい。私はそれを信じて夜食べるようにしている。・・この情報は確か、みのさんの番組だったかナァ。意外と信じやすい私かもしれない。

その日の夜、買ってあった納豆を出しながらその話をすると、ラッタさんが首をかしげてのたまう。
「だって、納豆だぜ。納豆で痩せるなんてありえねぇ。」
「だから、きっとあれやこれやの食べ方があるに違いない。」と私。
「・・・・・、やっぱり怪しい・・・・。今まで痩せたなんて話を聞いたことがないのに、食べ方変えただけで痩せるなんて、またみんな『みのもんた』の罠にはまったな。」
「いや、これは『みのもんた』が出所ではないみたいよ。」

でも、これはラッタさんの勘が正しかったようだ。

マスコミのデーター捏造は大きな問題だと思う。しかも、ダイエットや健康に関しての情報には、信じられないくらい反響が大きいのだ。その責任は大きい。決して嘘の情報で人々を右往左往させてはならない。公共の電波で流れる情報を、人々が最初から疑ってみるような時代が来てしまったら、その先には闇の時代がやってくる。



納豆はブームが起ころうが去ってしまおうが、変わらずに美味しい食べ物である。関西の皆様、ぜひお試しあれ

ペコちゃんのお話には触れられなかったが、膿を出す時は痛いもの。愛されるお菓子の不二家。安全になっての復活を待つ。
ちなみにカントリーマァムが好き

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「風林火山」第3回

2007-01-22 01:44:44 | ドラマ (大河)
―そんなものは、百年経とうが私にはわかりゃアしないことで、解りたくもない、歪んだ感情なのさ―と思ってしまった今回。

私には理解できないもの―それは、父信虎と晴信の親子の心の関係。大井夫人は父は息子の利発さを怖れ、息子は父の怖れを怖れている・・のような事を言って、父と子の間には理解できない何かがあるのかも。。。のようなことを言っていたような気がします。(全然違うかも知れませんが)

大井夫人が、二人の気持ちを的確に解説していたのだと思うけれど、これってお互いに怖れあってというのではないですね。父の感情に息子が振り回されているだけですよ。父と対立するのを避けるために本来の自分でいられないなんて。

利発な息子に怖れを感じるというのは、どういうことなんでしょうか。。。。やっぱりよくわかりません。何か幼き時に、オカルトっぽく予感でもあったのでしょうか。息子に殺される夢を見て、その影に怯えていましたが、この先そういう顛末になっても、自らが選んでしまった道に他ならないような気がしました。

さて、肝心の勘助ですが、今週からクリアな画面で見ることが出来るようになりました。
確かにカッコイイ内野さん。でも、なんか可愛い感じです。お目目きらきらで、まるで少年のようではありませんか。
もう、嬉しくてという感じでお城の模型なんか作ってしまっていましたね。
その勘助に
「ここに居ていいだきゃ?」とミツは不安になって訪ねます。少年のように夢を語る勘助を、縛ってはいけないと健気に思ってのことでしょう。

でも、勘助はもうわかっていましたね。人は求められる所で暮らすのが一番の幸せだと。しかも、「お前が俺の城。」

もう、ヤダー 
このようなセリフでも、どうしてドラマだと違和感ないんでしょうね

もう、この先の風林火山のドラマ展開なんかどうでもいいから、ずっとミツと幸せに暮らして欲しいと、願わずにはいられませんでした。

でも、鹿狩りで巧くいかなくてイラついていた信虎の矢じりは、ミツの方に向けられて・・・・次週も見逃せんね。
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「大奥」

2007-01-20 19:21:29 | 映画

大奥 - goo 映画

       今年一番最初の映画館で観た映画がこの「大奥」、今日姉と観て来ました。

大奥最大のスキャンダル「絵島生島事件」を美しく脚色した、「大奥」らしい映画でした。・・・・いやいや訂正、この時代の大奥は、私たちが思っているイメージの大奥ではありませんね。

上様を巡っての女達の戦いではありません。何しろこの時代の上様、家継はなんと5歳。大奥の決まりごとはさまざまに乱れてしまっています。側用人や歌舞伎役者なんかを引き込む大奥なんかちょっと嫌だなあと言う気持ちがないわけではありません。

ですが、それぞれの思いにそれぞれのドラマを感じて、引き込まれていってしまいました。

なかなか面白かったですよ。

衣装の豪華絢爛というところもそうですが、さすが映画だ~と嬉しくなってしまったのは、その江戸市中のセットです。江戸城下の雰囲気が出ていましたよ。川辺の市井の賑やかな様子は素晴らしかったです。

この映画のお楽しみ部分は、テレビの「大奥」でおなじみのメンバーがどんな役で出ているかだと思いました。まるで同窓会のように出ていて、それも面白かったです。

絵島の仲間由紀恵は変わらず美しかったですよ。でも、金曜日も彼女の出ているドラマ見て(あれは、あまり面白くなかったな)、昨日はテレビで映画の「忍び」を観て、なんだかお腹がいっぱいという感じになってしまいました。だからといって仲間さんが悪いわけではないのですが、私には、やはり脇の方たちが支えた映画のように感じてしまいました。

特に私好みで言ってしまうと、天英院の高島礼子と宮路の杉田かおるがとっても良かったですよ。宮路を観ていて涙が出てしまいましたから。

真っ赤なもみじの中の、月光院との別れのシーンも良かったですね。

 
   

 たとえ一夜でも、その後の人生が余生に思える恋

羨ましいですね・・・って、嘘です。私はいいや、疲れちゃって。女の人生って男ばかりじゃないのよねと思ったりもする、可愛くない私です。でも、絵島がそう思えたのは救いでした。


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「相棒」Wの悲喜劇

2007-01-20 01:22:44 | ドラマ(相棒)

美和子スペシャル、食べてみたいですか?
ちょっと、私は遠慮しておきますね。

ピンクと言うか紫と言うか、色がとにかく凄まじかったですよね。イチゴミルク味なのかと思ってしまいました。でも、食べた人でまずいと言う人がいないのが、また不思議な雰囲気でした。 微妙と言いながら、くせになる味だと右京さんも褒めていましたから。角田課長は絶賛だし。その角田課長、今回セリフ多い

 いつもなら「暇か~?」しかないって感じなのに、今回自分が大忙しじゃない。右京さんの受け売りで、犯人を追い詰めようとした所なんか笑えましたね。

  大忙しと言ちゃあなんだけど、ここの所私も結構暇ではなくて、水曜日に見た「相棒」の事を、金曜日に、ああもうすぐ土曜日にパチパチキーボードを打っているなんて、いったいあたしは何のためにこんな事やっているんだいといった気持ちが、心の片隅にかすめていくけれども、それでも、こんな面白いもの見せられては、記録しておきたいと思う気持ちに勝てないわけです。

 いつものようにあらすじはコチラ。
と、いつものように手抜きして・・・と。

 美和子スペシャルのピンクの色の食べ物を見たとき、私はなぜか、昔母が話してくれたお化け屋敷の話を思い出してしまいました。

 暗いくらいその館の中を歩いていくと、世にも恐ろしい雰囲気の幽霊がお汁粉を持って勧めてくれるのです。その怪しげに湯気が立っているお汁粉の色は、ピンクだったり紫だったりしたのですって。 最高に気持ち悪いらしいのですが、食べてみると意外に美味しいらしいのです。で、食べた人だけが次のステージに進むことができるという、昭和の初めにしては随分画期的なお化け屋敷だと思いませんか。

 美和子スペシャルも一ヶ月の間に「5」まで行っていましたね。しかも、角田課長やたまきさんまでお招きしていました。でも、その一ヶ月の間にお隣の住人はトイレで大変なことになっていたのです。

 トイレで遺体として発見された時、起き上がろうと死に物狂いだったことが分かる壁に付いた血の指の跡が、ちょっと怖かったです。

毎度おなじみトリオ・ザ・捜一と鑑識の米沢さんはマージャンをやって居た所を呼び出されたみたいで、すばやく集合でしたね。

今回、会話の全てが面白くて、どこを切り取っても退屈しませんでしたね。それと対比するように、欣司の無表情さが生きていました。

でも、今回一番の驚きは、その動機でしたよね。どうしても、結婚した当初は細く美しかった妻が太りに太ったことが、嫌だったんだろうと安易に考えがちだけれど、もしそうなら、世の中に殺されそうになってしまう人ってたくさんいるんじゃないかしら。
昔マドンナ、今は・・・・

そう言えば、だんなはやたら私をちらちら見るし。

容姿が変わっても、変わらずに愛していたという欣司。しかも料理も上手で、彼女に奉仕することが幸せみたいなことを言ってくれる夫。羨ましいですね。もっと妻は夫を大事にすれば良かったのにと思ってしまいました。

だけど、この殺し方はとても愛のある殺し方ではないような気がしてしまいます。殺し方にに「愛」というのも変ですが、とっても残酷なやり方だと思うのです。ある意味最高の復讐であったかも。。。です。


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エール

2007-01-17 18:18:40 | 詩、小説
みんなが頑張っているからさ、俺も頑張らなくてはいけないわけよ。
ほんとはさぁ、何がしたいのかなんか分かっていないんだよね。
それでも、頑張らなくちゃとか言っている。

だからと言って、自分なんか見つめたくなんかないんだよ。
だって、ばれちゃうじゃないか。
何もかも巧くいっていないような気がして、くよくよしている事がさ。

せっかくさ、気にしていないんだ俺とか言って、へらへらしているのにさ。
思い切り気にしてさ、オロオロしているのが自分に分かってしまうだろ。
それでいて本当はめちゃくちゃ頑張りたいんだ。
だけど動いたら、疲れ果てて傷付きそうで怖いんだよ。

怖くても、涙流しながら頑張ろうか。
サディスティックな気分になって、自分自信に鞭を振ろうか。
噴出す血を嘗めながら、にやりと笑って進もうか。

そんな覚悟が出来たらさ、
きっと乗り越えられる、きっと見えてくる。
自分の本音。

だからもう、誰かが頑張っているからと追い立てられるように
頑張ると言うのは止めよう。
だって本当は俺、頑張りたいわけよ。めちゃくちゃにさ。

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