森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

日光浴ノート2020《野生の王国&ヤジキタ》

2020-10-31 00:34:36 | お出掛け日記

私と星子さんがお出掛けすると、だいたい弥次喜多道中記になる事が多いのです。

なぜなら私は、最終的には辿り着くけれど、真っすぐには辿り着けない「辿り着けない女」だからで、じゃあ星子さんはそれをフォローするかと言えばそうではなく、二人揃って「辿り着けない女」だからです。

なぜだか遠回りで(余計に楽しい経験をしながら)辿り着くことが多数。

 

でも今回は、あまりと言うかほとんどそんな事はなかった・・・・と思います。

私たちだって学んでいるのです(たぶん)

 

【魔導士の杖、再び】

ところで私、日光に行く一か月前から膝の調子が悪くて、歩くと痛かったのです。

「これで明日、日光に行くのは大丈夫かしら。」と前日にあった友人に言うと、凄く驚かれました。

だろうね、と私は思いました。だってハイキングに行くわけで、私が自分で不安に思うの、友人が驚くのも当たり前ですよね。

だけど確かに痛かったのですが、歩いているうちに逆に楽になってくるので、意外と大丈夫でした。

と言っても、15日は東照宮の奥宮に行って207段の階段を上り、その時点で太ももふくらはぎがパンパンになり、股関節も痛くなってきました。その後、2kmの舗装された坂道を上り、また0.5㎞の山道を上って浦見の滝に行ったので、足は限界に近づいていたのです。

帰り道は下りだから楽かと言えば、そうではないのですよね。足にとって本当に辛いのは下りだと思います。

私は、星子さんに言いました。

「また魔導士の杖を見つけて。」と。

その杖は、2015年に日光に来た時に、戦場ヶ原から湯滝、竜頭の滝に至る道で、星子さんが私の為に拾ってくれた木の枝の杖の事です。

そんなに都合よくあるわけないと思うでしょう ?

それが都合よく木の根元に転がっていたのです!!

お蔭で本当に下り道は楽で助かりました。

だけどその時、星子さんが言いました。

「今日、行くホテルは小さい所で3階建てらしいんだけれどエレベーターがないのよね。」

思わず私は言いました。

「お願い !  今その情報、要らないから。」

 ←お世話になった木の杖。

だけどバス停について吃驚 !!

2時間近く、湯元に行くバスが無かったのでした。(ノД`)・゜・。

 

【ホテル~♪】

ホテルはお料理も美味しくて、とってもいい感じでした。

夕食

 

 

そして朝食(一部です。)

 

 

 

【源泉の紅葉】

16日はホテル近くの源泉の観光から始めました。

 

ちょっとした所でしたが、美しい風景を堪能しました。

そしてこの近くには日光山温泉寺があって、立ち寄り湯もあるのですよ。

こんな風に灯篭も並んでいるのです。

 

【野生の王国とヤバイセリフ】

えっ、猫ですよ !?

と言われてしまそうですね(^_^;)

温泉寺についた時に、真っ先に目に飛び込んできたのは、実は鹿さんの姿だったのです。

じゃれて遊んでいる後ろに、普通にいる鹿。

鹿に近づいていくと、猫たちもじゃれて遊ぶのを止めて鹿を見ていました。

鹿も気配を感じてサッサと移動。

その時私は気が付きました。そうです。私のリュックにはクマよけの鈴が付いているのです。

近づけるわけもなく、星子さんが果敢に挑戦しました。

 

「撮れた~ ?」と私が大きな声で聞くと

「ううん。お尻しか撮れなかった !」と星子さんは、離れて立っている私に、同じようにちょっと大きな声で言いました。

だけど言った途端に、「ヤバイよ !ここでその言葉はダメだよ~。」と走って戻ってきました。

えっ、何で ?

そう思ったのですが、すぐに分かりました。

なんと私たちが居たのは立ち寄り湯の真裏だったのです。

 

「撮れた~?」

「ううん、お尻だけ。」ってヤバすぎるでしょう。(笑)(笑)

 

そしてこちらが、星子さんが撮ったお尻だけの写真です。

だけど湯ノ湖に行く途中で鹿さんにはまた会いました。そこでも私はやっぱり1匹はお尻ばかりになってしまったので、こちらも星子さん撮影のをアップしますね。

 

また湯ノ湖ハイキングの途中では

 普通に猿さんがいました。

近づきはしませんがなんだかみな人慣れしている感じがしました。

ハイキングの途中で、写真など撮るのに不用意にリュックなどを端に投げおいてはダメですよね。

一度何も考えずにリュックを降ろし道の端に置きました。そのリュックをまた背負おうと見るとすぐ真横に、何と鹿のフン !!!!

キャー・・・・・・と思いましたが、セーフでした !

日光は野生の王国。そこに入って行く私たちが気を付けなくてはいけないのだと思いました。

 

【それはやっぱり失敗ではなかったね。】

裏見の滝の往復が予想外に時間がかかったために、たぶん当初の計画のバスを逃してしまったのだと思います。でもその後のバスが2時間近くもないなどと、思ってもなかったのでした。と言っても、計画は星子さんに丸投げで、私はその場で驚くだけの人なんですが。

だけどその待っている間に、バス停近くに有ったドラッグストアに行き、足のためのジェルを買いました。

湿布は持って行ったのですが、あちらこちらに塗りたかったので、調達できて良かったと思いました。しかも薬剤師常駐のドラッグストアだったので、いろいろとアドバイスをもらって私に合ったものを買えたのも良かったです。それはよく効いて、翌朝は、元々痛かった膝以外は回復していたのです。

今思うと、それは必要な時間だったように思います。

また、その後は少しでも先に行こうと中禅寺湖止まりに乗って、そのバスターミナルで待っていたのですが、バスが来るまで、そこにいたのは私たちたった二人だったのです。

いつも混んでいる観光地で、たった二人・・・。

いつかこんな日の事も懐かしく思い出すに違いありませんね。

 

2020年の日光浴ノートも、これにて終了です。

いつもお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

 

 


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「輝くか、狂うか」の感想

2020-10-30 01:58:42 | 海外ドラマ

チャン・ヒョク繋がりで、この作品を選びました。

これは歴史ドラマの形を成してはいますが、どちらかと言うとラブロマンスに感じました。最初の方のワン・ソとシンユルのパートは、時代劇のラブコメかと思えるほど楽しかったのですが、徐々に深いお話になっていきました。

登場人物も、そのワン・ソ(チャン・ヒョク)、シンユル(オ・ヨンソ)以外にも、高潔な貴公子ワン・ウク(イム・ジュファン)、魔女のように恐ろしかったけれど、すこぶる聡明な美女のヨウォン姫(イ・ハニ)、最強の戦士でまた愛の戦士でもあったセウォン(ナ・ジョンチャン)など、登場人物は皆魅力的でした。

「ホテルキング」のイ・ドクファもワン・シンニョム役で出ていました。またやはり「ホテルキング」にも出ていたと言ったら、キム・ソニョンもですね。

徐々に韓国ドラマのバイプレーヤーに詳しくなってきました。

 

詳しくなってきたと言ったら、なんだかドラマを見るたびに、ほんの少しだけですが、お隣の国の歴史に詳しくなってきたように思います。

その前に簡単なあらすじを載せておきます。と言いましても、テレ朝のHPからお借りしました。

《時は高麗初期。皇宮に不幸を招くという破軍星の下に生まれた皇子ワン・ソ(チャン・ヒョク)は皇宮を追われ、金剛山で育つ。ワン・ソの父、ワン・ゴンは権力争いの絶えない皇宮を建て直すため、ワン・ソを呼び戻すが、自身は何者かに暗殺されてしまう。ワン・ゴン暗殺の犯人を追って中原の開封(ケボン)にやって来たワン・ソはその地で渤海最後の王女、シンユル(オ・ヨンソ)に出会う。
―5年後、ワン・ソは腹違いの姉であり、豪族ファンボ家を母に持つヨウォン(イ・ハニ)と結婚していたが、今もワン・ゴン暗殺に隠された陰謀を追っていた。その頃、シンユルも青海商団を率いて高麗にやって来ていた。ワン・ソとの再会に胸をときめかせるシンユルだが、ワン・ソは彼女に気付かず、さらに彼が結婚していると知り、すっかり失望してしまう。
一方、ワン・ソの妻ヨウォンは弟のワン・ウク(イム・ジュファン)を次期皇帝の座に就けるべく、密かに陰謀を巡らせていた。その先には死んだワン・ゴンの従弟で皇宮の支配者、ワン・シンニョムの姿があった。 》HP→こちら

 

以下はネタバレを気にせず書いています。

高麗を建国させた太祖が、この物語の主人公ワン・ソのお父さんです。その太祖が亡くなった後、皇帝になったのは長男の恵宗。恵宗を排除する事に加担して次の皇帝になったのは、ワン・ソと同母兄である定宗。

この兄の皇帝をワン・ソは必死に守ろうとしていましたね。

この兄は、自分は皇帝の器ではなかったと気付き、ワン・ソに譲位することを決めるわけですが、実際にも4年で病死と在籍期間は短かったようで、気の毒な皇帝でしたね。

なんだかんだと困難を乗り越えて、ワン・ソが高麗4代目の皇帝になりました。

一緒に宮廷に来てくれると信じて疑っていなかったワン・ソに、シンユルは別れを伝えるのでした。

せっかく繋いだ命だから、限りある命を大切にしてやりたかった事にをやるとシルクロードを目指して旅に出るシンユル。

 

だけどシンユルは、本当は分かっていたのかも知れません。

破軍星の下に生まれた皇子ワン・ソを光り輝かせるのは、ある星の元に生まれた女性で、それがヨウォン姫と自分なのだと。だけど一人は死ぬか去らねばならない事を。

 

別れる事が辛くても、旅立つシンユルの顔は晴れ晴れとしていました。

それなのに玉座について、豪族から祝辞を受けるワン・ソの顔は無表情に近く、その対比が切なかったです。

 

ワン・ソは光宗になり次々と善政を行います。

その16年後。

光宗は険しく寂しそうな顔をして、蝶の片羽だけのギョクハイだったものを、何故か対で持ち、そして見覚えのあるシンユルの婚礼衣装にそれを仕舞うのでした。

そして物語の冒頭の子供たちの宮廷大冒険が始まるシーンに戻るのです。

呪われた皇子様はお姫様に出会うのか ?

どっちのお姫様に ?

と、子供たちはためらうことなく老いたウンチョンに尋ねます。

「出会う人とは会おうとしなくても出会うものでございます。」とウンチョンは語ります。

そして、ワン・ソとシンユルの再会のシーンになり、二人は抱き合ってこの物語は終わりです。

 

ファンタジーのように始まって、そして皇子様とお姫様はまた出会い幸せになりましたと言うおとぎ話の終わりのようなイメージなのか、ラスト近くから何もシーンに説明がありません。ボーっと見ていると、さっぱり訳が分かりません。

 

見た人の自由解釈で良いのかなと思いました。

16年後のあの日、たぶんシンユルは亡くなったのだと思います。

どんなに「会うな」「行くな」と言われても、なんだかんだと言って「ケボーン、ケボーン」と会いに行っていたワン・ソ。別れた後も、それでもいつか再会を夢見ていたに違いありません。

深い絶望の顔で部屋を出て行った理由が分かると言うものですね。

そしてあの子供たちは誰なのかという疑問があったのですが、それはヨウォン姫との子供たちでしょう。

ヨウォン姫には皇后になると言う野望がありました。でもそれは強い皇帝を助け、皇帝の子供たちが豪族たちの権力争いの道具にされ殺し合わなくて良い世界を作ることと、高麗と言う国を輝かせることのためでした。

星の占いは当たっていて、ヨウォン姫はワン・ソの政治には欠かせない人だったのですね。だけど女性としての幸せを思うと寂しくはなかったのかと思っていたので、子供たちに恵まれたと分かってホッとしました。

ラストのシーンが、よく分からなかったので「光宗」について調べてみたら、5人の子供を儲けていて、どの子も皇后との子供なのです。

そしてその側室の欄を見てみたら、二人の側室がいてその一人は「渤海国王族出身」と書かれていて、思わず「おおっ」と思いました。

 

光宗の在位は26年。

それから更に10年の時が経ち、ようやくワン・ソはシンユルと会えたのだと思いました。

別れの時に、「次にあったらなんて言えばいいのだ。」と問うワン・ソにシンユルは

「『元気だったか。また会えて嬉しい。』と言ってください。」と応えました。

 

美しいままのシンユルに、若々しくあの時のままのワン・ソは、蝋梅の花が咲き乱れる丘の上で、

「すまない。ここまで来るのにずいぶん掛かった。」と言い、そしてあの時の言葉を言うのでした。

「元気だったか。また会えて嬉しい。」と。

 

美しくも切ないラストで、私はちょっと泣けました。

 

 

 

 


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相棒19 第3話「目利き」

2020-10-29 15:18:05 | ドラマ(相棒)

最初、捜査二課の係長、思い切り怪しい~と思ったら、次の場面では彼が遺体になっていました。

 

なかなか細かい所も面白かったですね。

 

監視カメラに映っていた捜査二課の係長尾崎が、公園できょろきょろと誰かを探しているような素振りを見せると、皆がここで尾行していた誰か見失ってしまったのかと思ったのに、それは撤去された公衆電話を探していたと言うオチ。

ふと脳内で、今ではない時代にお世話になった公衆電話の事を考えた人も多かったのではないでしょうか。

本当に昔はお世話になったのに、あれらは今は探すのも大変ですよね。と言っても、そんな事はこのお話にはまったく関係のない事なんですが、ちょっとそっちに考えがいってしまったものですから。

 

それに主婦の皆さんが、心の中で密かに、または大っぴらに反応したと思われるのはアメージングウォッシュの性能の良さで、有ったらいいのになと本当に思いますよね。特にこれからは大掃除のシーズンも迫っているわけですから、シュッと吹きかけて油がスッと取れたら楽でいいですよね。しかもこれ血の痕跡さえもお掃除で無くしてしまえるほどなんですものね。

実演販売士の酒井は、かつては人を騙して、またその騙しが順調で天職にさえ思えていたのです。だけどそれによって人が自殺してしまうと、自分のやっていた事の恐ろしさに気付き、自殺しようとしたところを尾崎に救われて、贖罪のつもりで尾崎の詐欺師逮捕に協力してきたのでした。

それなのに、その尾崎が詐欺師の元締めと通じ合っていると思い込み、なじってしまいます。

 

結果的には、尾崎は自殺でした。

酒井は、敬愛する尾崎の為に、元締めとの繋がりがばれないようにと自殺を隠すために、部屋を掃除し遺体を動かしたのです。

この酒井さんは、「相棒9」の第8話「ボーダーライン」のゲスト山本浩司さんで、その時の感想は→相棒season9-8「ボーダーライン」

凄い重いテーマのお話で、救いがなかったですよね。

でもあの時は、自分の自殺を他殺に見せかけて、今回は尾崎の自殺を他殺に見せかけたのですね。

 

しかし今回の彼はあの時ほどの絶望を感じさせず、むしろ「口のうまさ」を武器にしてこれからも逞しく生きて行けるような気がしたのです。

だけどそんな彼に、右京のラストの言葉は容赦なかったです。

尾崎が詐欺師の元締めと通じ合ってしまったのは、酒井の命を彼らから守る為でした。理由はどうあれ許せぬことをした自分が許せなくて、自ら命を絶ったのでしょう。だけど遺書にもその事は書かれてなかったのです。それを右京はあっさりとバラシます。

どうして言ってくれなかったんだと嘆く酒井に、あなたが苦しむと思って言わなかったのだと右京は言いました。

尾崎がそこまで配慮したと言うのに、右京は

「あなたが目利きだと言うのなら、そこまで気が付かなければいけなかったのだ。」(セリフは不正確)と容赦のない言葉を投げかけるのでした。

 

三年と言う年月をかけて、そして尾崎の仕事を手伝い、それを贖罪として復活してきた酒井のこの先はどうなってしまうのだろうかと、ふと不安に思いました。

 

この先の物語で、口先のうまさで、また元気に上手く立ち回っている彼の姿を見たいものだと思いました。

 

しかし詐欺は怖いですね。

絶対に私は平気、大丈夫と思っている人の方が、実は危ないらしいですよ。

お互いに気を付けて行きたいものですね。

 

 

 

 

 

 

 

 


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相棒19 第1話第2話「プレゼンス」前後編

2020-10-29 09:26:34 | ドラマ(相棒)

※ようやく録画してあった1話2話を見ましたので、かなり遅れてではありますが感想を書いておこうと思います。

 

白バイ警官の出雲麗音の銃撃シーンで始まった、「相棒19第1話」はインパクトも大きかったです。

これがどんな風に繋がっていくのかなと思ったら、「相棒」で初めての女刑事がレギュラーで誕生しました。

出雲麗音役の篠原ゆき子さんって、知らない俳優さんだと思って調べてみたら、知らなくはない俳優さんでした。いろいろなドラマに出ていましたし、これから公開の映画にも出ていました。それに髪の長さでだいぶ印象が変わるみたいで、結構きつい顔立ちの人だなと思ったりもしたのですが、それも演技に含まれていたものでしたね。

 

しかし、彼女が捜一に来た流れが、

>異動の背景には、最近、庁内での女性の立場向上を目指す広報課長・美彌子(仲間由紀恵)の働き掛けがあったと噂されていた。(HPより)

とあるだけに、彼女に対する昔ながらの男たちの風当たりは、わざとやっているものの、いやらしいほどてんこ盛りでしたね。

それをサラリと交わしていく彼女には応援したくなりますね。

だけどその彼女は取調室で弾が貫通した傷跡を晒し、よほどの勇気が無ければ、この肌をこれから男の人の前にさらせないと、起きた事の現実を静に見せつけるシーンは凄みがあり、これが彼女の真の姿で、本当は芹沢には太刀打ちなど出来ないのではと思えてしまったのでした。

 

そして今回の敵である河西は、かつては存在しなかった新しいタイプの、非常に強い犯罪者だと思いました。

彼はシリアルキラーたちと同じ。

確かに直接の彼の手によっては血は流れません。だけど彼は殺人者たちと同じように、普通の道徳心や人間としては個性として許されない範囲の常識を逸脱しているのです。

シリアルキラーたちを狂ってると思うのと同様に、彼もまたそうとう狂った人だと思います。ただ恐ろしい事に、この狂人は、金による権力を持っていたのでした。

 

「だって6億よ!!!」と静は叫びます。

 

私だって(買っていないのに)宝くじで6億当たらないかなぁと妄想ぐらいはします。今の私のレベルでは、たぶん今の生活の何かはぶっ壊れてしまうに違いないと、妄想の段階で思うのです。

だけどこれはないよね、と思います。

宝くじが当たっても、せいぜい家事代行サービスの人が頻繁にやってくるようになるのと、家にほとんど居なくなって、夫とは別居状態になる程度だと思います。

殺人依頼を引き受けますか !?

6億円の為に。

そして失敗したから一円だって貰ってないと、まるで悪い事をしていないかのような口ぶり。

芹沢が「あんた、何言ってるんだ。」と嘆くが、もうこうなっては会話が成立しないのだと思います。

なぜなら、彼女は亡者になってしまったからです。金の亡者。

知らないうちに「人間で無い者になる」と言うのは、こういう事なんですね。

 

ところがせっかく捕まえた大妖怪河西は、上からの横やりで野に放さなければならなくなってしまいました。

と言う事は、この国は既に人間で無い者を、この国の上層部に据えて権力を与えてしまっているのです・・・・。

・・・・などと、ワタクシなどが書かなくても、良い事なのかも知れませんが。

仮想国家の中で、右京と冠城は変な時代劇の格好をしていました。

けっこう笑えましたね。似合っていたし(笑)

だけど妖怪ハンターみたいなコスプレでも良かったな。。。

 

そう言えば、仮想国家の中で河西と静が会うシーンで、その場所に右京たちが行くと、静はその中で走って逃げます。

ただ装具を外して、消え去ればいいのにと思ってしまいました。

仮想国家は夢と同じ。目を開けてしまえば消えるはず。だけどそれをリアルと連動させてしまう所に恐ろしさはあるかもしれませんね。

しかもこんなものが蔓延してしまったら、今までの刑事ものにあるように、後を追いかけて行ってAとBのあった所を一網打尽とか言うのは出来ないし、悪いやつらもこれからの打合せはこの世界でなんて事が起きたら、捜査網を二倍にしなくてはならないということでしょうか。

いや、だけど。

今の時代は、リモートの時代。もしかしたら仮想国家の中じゃなくても微妙に犯罪の形は変わりつつあるのかも知れませんね。

 

あと、ひとつだけ・・・。

1億円あげるから、代々木公園をストリーキングしろと言われたら・・・・

どうよ ?

うーんうーん・・・、やっぱし無理よねぇ。

噂になってしまうから、今のところから引っ越してとか考えたら、1億じゃ割に合わないと思う。

じゃぁ、6億なら ?

うううう・・・・や、る、か、・・・・も

いやいあやいや、止めなさいよ。世の中の皆さんのご迷惑よ。あと10Kは痩せなくちゃ。

違う !!!

そうじゃない!!!

 

「金の亡者」ならぬ奴隷になっちゃいけないのですよね。

 

最後に、「週刊フォトス」記者・風間楓子さんを演じていた芦名星さんの追悼メッセージが流れて、私は凄く寂しい気持ちになりました。

今回のドラマ内でも、芦名星さんは風間楓子をイキイキと演じていて、いまだに「なぜ?」と言う想いが消えません。

いつか「ST赤と白の捜査ファイル」のスペシャルをやって欲しいとずっと思っていたのに、彼女が居なくなっては、もうそれも幻ですね。

今は、安らかにお眠りください。

 

 

 

 

 

 

 


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日光浴ノート2020《戦場ヶ原と赤い鈴》

2020-10-28 00:57:39 | お出掛け日記

日光浴ノート2020 《湯滝・小滝・泉門池》の続きです。

 

泉門池から戦場ヶ原のヨシの原を抜けて光徳に向かいました。

2015年も同じ道を歩きました。ただあの時は道を間違えて引き返したために、夕闇が迫っていたのです。初めてきた場所で、目の前に広がっている野原がどこまで続くかまるっきり分かっていませんでした。本当に日が傾いていく事に不安を感じていました。それなのに、そんな時でさえその風景の美しさを、無視するわけにはいかなかった私たちでした。→日光浴ノート☆日没前の湿原&ホテル(2015年10月11日に投稿)

 

今度は午後3時前で、そしてここを抜けたらもう日光駅に向かうのです。

名残惜しいと思いつつ、この風景を楽しみました。

 

だいたい元々この15日と16日は、天気予報では雨時々曇りだったのですよ。

でも「きっと平気よ。『時々曇り』がずっと続くに違いないわ。」と、私はお気楽に思っていたのです。なぜなら何故か、星子さんとのお出掛けはお天気に恵まれる事が多いのです。確かに天気予報は無視などせず、リュックの中にはしっかりと雨対策グッズが入っていました。だけど嬉しい事に、無駄なお荷物となりました。

「時々曇り」どころか、ずっと晴天だったのです!!

 

 

最後の下の写真は、後でこの赤い実が何かを調べようと歩きながら撮ったようなもので、何も考え無しと言うような写真になってしまいました。折しも私のスマホはちょうど充電切れで、日光ではこの画像が最後になりました。

この赤い実のなっている木は「うめもどき」と言うらしいですよ。

そして今、この湿原も、そして国道に出た後のそこから見える風景の中にも、このうめもどきの赤い実はあちらこちらにたくさん見る事が出来ました。今が一番の「うめもどきの季節」なのかも知れませんね。

 

 

ところで、この時の風景を私は動画で撮って、姉妹のグループラインに「リモート日光観光」と称して送ったのでした。

すると名都さんが、「この鈴の音はクマよけですか。」とお返事をくれました。

鈴の音と言われて、驚きました。送った時には気が付かないほどの小さな音で、家に帰ってから確認して初めて気が付きました。

風景を映すときに、リュックが揺れて鈴が鳴っていたのです。

それは広い湿原に吸い込まれるような寂しい音でした。

道を歩いている時には、「役に立たないんじゃないの、これ。」と言うくらい鈴の音は聞こえなかったのに、しっかり鳴っていたのですね。

「そうそう、クマよけの鈴だよ。」と私は名都さんに返事をしました。

普通のなんでもない会話です。

だけど私は、気が付いてくれた彼女に感謝したいような気持ちになりました。

 

小さな可愛らしい音でリンリンリンとなる鈴の音。遠くに見える青い山々。

それだけで、私は胸がいっぱいになってしまったからです。

何も意味などない事に、人はそこに意味を感じてしまう生き物なのだと思います。

この鈴は2017年に愛子さんと星子さんと、そして私とで色違いのお揃いで買ったのでした。

日光浴ノート2017☆三つのクマよけの鈴

その中に

>この三つのクマよけの鈴は「旅の仲間」の印になりました。

とあるのです。

今はいない愛子さんも、やはり「旅の仲間」なのだと、しみじみと思われたのでした。

 

 

 

 


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日光浴ノート2020 《湯滝・小滝・泉門池》

2020-10-26 22:04:09 | お出掛け日記

※ 日光浴ノート2020《湯ノ湖半周ハイキング》の続きです。

2015年にも「湯滝・小滝」には訪れて、「素敵な滝だ。」と感激していたはずなのに、なぜか私の中で早くも風化していました。

日光浴ノート☆湯滝から戦場ヶ原までの道《2015年10月13日投稿》

特に小滝などは初めて見たような気さえしてしまいました。

星子さんに、「ここから写真を撮ったね。」と橋の上で言われて、そうだったかしらと思い、家に帰ってからブログで確認すると、今年撮ったのと同じような風景がそこには載っていて、思わず「忘却とは忘れ去ることである。」と哲学的な気分になったか否かはさておいて・・・・・^^

 

湯滝などが、「この滝は前にも見た滝だ。」と脳内で記憶と一致しなかったのは、脳内マップの方向が違ったからだと思いました。今回は、湯ノ湖から湯川に流れて落ちて行く滝の水を追いかけた、謂わばルートがUの字で滝を見たわけですが、以前は駐車場から右側斜めに入って来てそれを見て、たったそんな事で、記憶の混乱は起きたりもするのだなと思ったのです。

なるほどなぁ・・・・。

この小さな他の人に取ってはどうでも良いような経験は、私にとってはちょっと、俗に言う「いい経験」になりました。

 

落ちて行く湯滝の水・・・。

追いかけて、横の階段の道を降りて行きました。

そして下の展望台から見た風景です。

湯滝の展望台の所にはお食事の出来る所やコンビニがありましたので、そこで昼食のチマキやおにぎり、飲み物などを調達しておきました。

そして森の中に入って行く私たち。

そして記憶の中に完全に埋もれていた小滝。

こんなに美しいと言うのに・・・・!

ここに来るまでも、木道が歩き辛いなどと一度も思いませんでした(日光浴ノート☆湯滝から戦場ヶ原までの道)

今回は、あの木道じゃなかったような気もしてしまいます。違うルートから来たのでしょうか。それとも慣れ ?

美しい森の中を抜けて

泉門池に着きました。2015年に日光に訪れた時、私は「ここが一番」と言っていました。それほど心に残る風景だったのです。

ところが今回はなぜかそうは思えなかったのです。

何故かなと問う私に、星子さんが答えました。

「昨日の『裏見の滝』と今日の湯ノ湖の風景での感激は初めてで新鮮だったからじゃないかしら。」

そうかも知れないと、私は思いました。

 

ここの風景の美しさは変わらないと言うのに。

 

ここにはテーブルなども置いてあり、休憩する方も多数です。

私たちもここでお昼を頂きました。

そこに東京からやって来た修学旅行の小学生がやって来ました。

 

修学旅行が復活したのかと思ったら、何故か嬉しくなりました。

 

だけどだからと言って、スケジュールの都合などもあり、どの小学校も行けるわけではないと思うのです。

ちょっと心の中で、知っている小学生の事を考えてしまいました。

だけど今日、その子が今度行く遠足の話をしてくれて、やはりちょっとだけ嬉しく思った私です。

 

「日光浴ノート2020」はもう少しだけ続きます。

 

 

 


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麒麟がくる 第二十九回「摂津晴門の計略」

2020-10-25 22:59:01 | ドラマ (大河)

幼き信長は父親に聞く。

この世で一番偉いのは誰か。

一番はお日様で、その次は都にいらっしゃる天子様。そしてその次は、その天子様をお守りする将軍様。

信長は思う。

なんだ、将軍は帝の門番かと。

 

その門番の住まいは煌びやかに完成し、その塀はピカピカで美しくその城を囲んでいた。

だけどその主人である帝のお住まいは、壁が崩れたままで子供が出入りして悪さする事も止められないまま・・・・・。

 

その対比で終わったラストのシーンは印象深かったですね。

 

そんな何かが違う世の中を作り出してしまっているのは、腐った幕府の構成員。その主だった人が、このドラマの中では摂津晴門。

テレビ前で見ている者は、たぶんこう思う。

「邪魔なんだよ。早く消えろよ。」と。

本人は賢く卒なくやってるつもりでも、ちっとも卒なくじゃなくて、「この人ではダメだ。」もしくは「この人さえいなければ」と思われてしまう。そう言う人って、ふと周りにもいるような気がしてしまうのだ。

また信長の父が送った、御所の塀の修復のためのお金は、いったいどこに行ってしまったと言うのだろうかー。

やはり途中で、誰かの懐に入ってしまったと言うのだろうか。

思わず海外に送った支援物質や支援金が、何処かで抜かれてちゃんと届かなかったと言う話を思い出してしまった。

 

近頃お気に入りの、近衛前久。

伊呂波大夫が「先の関白」と光秀に紹介したので、この先どうなってしまうのだろうかと、我慢が出来なくなってリサーチしてしまった。と言っても、ウキィペデアだより。

そこに『名門貴族の生まれにありながら、その半生を流浪に費やした。』とある。この人の人生、面白すぎ。

この先どこまで描かれるのかも楽しみだ。とりあえず、彼は1536年生まれで1612年没なので、76歳までは生きたという長生きらしいので、ひとまず安心した。

ところで調べるついでに摂津晴門も調べてしまった。

役者さんは凄いな。

本郷奏多に魅せられて近衛前久に肩入れし、鶴ちゃんが、本当に憎たらしい摂津を演じているので、また興味を持つ。

なんとなく、どんな惨めな最後を迎えたのだろうかと思ってしまった。

 

だが、そうじゃなかった。

義輝が散った永禄の変の時に、晴門の嫡子であった13歳の糸千代丸も死亡していたのだった。

そして生年も没年も不明だった。

ゆえにドラマの中では自由に悪人として描かれてしまったのだなと思った。

真実は誰にも分からないー。

 

駒は「非田処」の為に、1千貫(1億5千万)を貯めると決意する。

光秀は土地の問題で摂津と向き合う羽目になっていくが、また対朝倉の情報収集の為に信長から呼び出しがかかる。

 

と言うところで、帰蝶も出てくる次回も楽しみです !!!

 

 

 

 

 

 


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上野散策(ミニ)

2020-10-25 00:40:45 | お散歩&写真日記

10月21日に「藝大コレクション展2020」に行った時の、上野散策のお散歩日記です。

上野公園内に藝大生によるオブジェがありました。

これは名前などもしっかり写真に撮っておけば良かったのかなと、今頃になって思いました。なぜなら作者名と共に「2020」と言う文字があったので、毎年代わるオブジェなのかも知れないのですね。ネットで検索を掛けると、他の年の作品が出てくるので、たぶんそうなのだと思いました。

なにげにと言うか、やっぱりと言うべきなのか、上野の森は芸術の森ですね。

 

このようなオブジェを楽しみながら、「藝大コレクション展」を観る為に藝大の美術館に訪れたわけですが、帰りはまた公園内を通って御徒町の方に向かいました。

今、以前牡丹を見た所で、ダリア展をやっていました。(以前の記事は『上野の山のぼたん苑と蝋梅』)

今回はパスで入口に飾ってあった花の写真を撮って終りにしました。

 

また少し行くと、大道芸人さんがパフォーマンスをしていました。

私、タダ見は嫌なので、普段は足を止めません。

だけどこれ、見たくないですか。

この上で逆立ちするのですって。足を止めて、しっかりそのシーンだけ見させていただきました。もちろんお帽子の中にわずかばかりですがそのワンシーンのチップは入れさせてもらいました。

2020年は、こういう場所でパフォーマンスをする人たちにとっても大変な年だったんじゃないかと思います。

だけど頑張っていらっしゃいます。上野にお出掛けの折りには、ちょっと足を止めてみるのも楽しいかも知れませんね。

 

街に出れば、いろいろな刺激になる事も多いかと思います。

今回の私は、上野駅を出た所で星子さんが言った「今、ビッグイシューを売っている人がいたように思ったのだけれど・・・・」と言う言葉は印象深かったです。

「あっ、それ知ってる。だけどそれ、日本にもあるんだ。」と私が言うと、星子さんは

「時々買っている。」と答えたのです。

知っていると言うのは・・・・何だっけなぁ・・・猫が出てくる映画・・・と思って「猫とビッグイシュー」で検索したら、ちゃんと映画のタイトルが出てきました。

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」でした。

私は日本でも、そんな活動がある事を知らなかったので、今度縁があったら買ってみようと思いました。

ビッグイシューについては→こちらからどうぞ

 

だけど、映画のタイトルを検索していたら、このボブ君は今年の6月に亡くなっていたことが分かりました。思わず目頭が熱くなりましたが、更に記事を拾って読んでいくと、「ボブという名の猫」の続編が2021年に公開されることも分かりました。

意識すると、次から次へと興味の矢印→は続いて行くものですね。

 

パフォーマンスを見た後、私たちは遅いランチを頂きました。

ベーコンやハムの代わりに豚肉が入っていたので、なんとなく馴染みの味っぽくて、これはこれで美味しかったです。ナポリタンってお洒落ではないかも知れませんが、やはり「日本人はナポリタンよね。」とか呟いてみたくなる味ではないかしら^^

 

そして御徒町駅横で売っているパンダ焼(パンダの焼型をしている人形焼きみたいなもの)を買って帰りました。

そのパンダ、足柄インターで売っている「クマ」に似ていたものですから、そのクマの販売のように(「いちクマにクマさんクマ」と数えます。)販売しているお姉さんが

「いちパンダにパンダさんパンダ」とか数えなのかなと期待しましたが、それはありませんでした。(^_^;)

で、画像が・・・・・(^_^;)(^_^;)

 

 

写真などすっかり忘れて、食べてしまって袋のみです。

あ~ぁ・・・・・!

 

21日のこの日は、こんな程度でも12000歩歩いたのですよ~。

 


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「藝大コレクション展2020」

2020-10-23 20:30:07 | お出掛け日記

この「藝大コレクション展」は、10月25日まで開催の展覧会なので、今週末の明日明後日、上野方面にお出かけの際はお立ち寄りになるのも良いかも知れません。

詳細は→こちらにて

「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」

に9月16日に行った時に、星子さんに「藝大」の何々と言う感じで、美術館のはしごを誘われたのですが、その時はようやく東京にもボチボチ行ってみようかなと言う気持ちだったので、とてもあっちやこっちに行く気分ではなかったのでした。ところがしばらくして、ネットでこのコレクション展を知ると、急に行きたくなって、ネット予約など不要とあったので10月21日の日に行きました。

疲れてしまうので美術館のはしごはあまり得意ではありませんが、この作品の量だったら、「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」も作品数は多くなかったので、はしごも可能だったなと、交通費の事を考えるとほんのちょっとだけ後悔したのでした。

ところが、家に帰って来てからチラシなどをじっと見ていたら、「あれっ、16日にはやってないじゃん。」と気が付きました。

彼女が本当に見たかったものは、これではなかったのかも知れません。でも当たり前のような顔をして、行くなら彼女と思ってお誘いしちゃったのですが・・・。

だけど、16日はちょうどスキマになっていて、何もイベントはやっていなかったような・・・・

ちょっとだけ首を傾げながら、「まっ、いいか。」となりました。

 

美術館のお出掛け日記で、かなり美術とは遠いお話から始めてしまいました(^_^;)

 

 

だけどこの美術展に訪れて、思ったのことは「藝大、太っ腹だな。」でした。

なぜならこんなパンフレットを頂けたのですよ。

 

 中を開くと

まるで図録みたいじゃないですか。

「ありがとうございまーす。」と言うような気持ちになってしまいました。

 

第1部、第1章「1889年 東京美術学校と最初期のコレクション」のコーナーでは、天平時代の《絵因果経》の文字が分かりやすく、絵よりも文字に見入ってしまいました。

やはり黒田清輝の作品は魅力的だと思いました。また西洋古典絵画の模写を「オールドマスター」と言うんだなと知りました。

第5章「1931年 官展出品・政府買上作品」のコーナーの上村松園の《序の舞》、鏑木清方の《一葉》、流石に見応えがありました。だけど、ちょっと正直に告白をしてしまいましょう。小林古径の《不動》。確かに迫力のある絵だとは思いますが、これを「素晴らしい」と言って政府がお買い上げと言うのは、私には理解が出来ない事で、思わず心の中で「まだまだだなあ。」と呟いてしまいました。

要は、ピカソの絵を見て幼稚園児の描いたような絵と称してしまうオジサンと同レベルなんだと思います。(涙)

感動とは違う意味で心に何かが突き刺さり、思わず彼の事を調べてしまいました。

何かを経験すると(行く・見る・聴くなど)、次の「→」が生まれる事も多いかと思います。

なんと小林古径の「小林古径記念美術館」は今年の10月3日に新たにオープンしたのですって !!

そこのHPを見てみると、最寄り駅はえちごトキめき鉄道の「高田駅」。

「えちごトキめき鉄道」と言うのがあるのですね。その鉄道名も気になる所です !!

 

第2部は100点に及ぶ、藝大卒業生たちの自画像の展示です。

パンフはその一部。

日本画家さんの知識には乏しいので、ほとんどの方は知りません。ただ藤田嗣治の自画像はまた是非見たいと思っていました。

若き日の藤田嗣治はかなりハンサムだったと思っています。ところが私、最初は見逃してしまい、星子さんにどこに展示してあったのか聞いたのです。無事に見てくることが出来ましたが、なぜ見逃してしまったのか分かりました。

彼の絵の少し前に、やけにブルーがベースになっていて、顔色の悪い絵があり、また彼の絵の斜めすぐ下の自画像の顔が、ハンサムとは言えないのですが堂々とした良い顔をしていて「タイプだわ♡」と魅入っていたら、お目当てだった藤田嗣治の自画像を飛ばしてしまったのでした。

上のパンフだと、左のページ上からも左からも三番目の人が藤田嗣治です。

自分の画風で描かれた自画像は、なかなか面白く見応えがありました。ただもう少し私が日本の画家さんたちを知っていたら、もっと面白さを感じたかもしれませんね。

 

ここの美術館のカフェにも立ち寄りました。

花より団子タイム。珈琲はお替り出来たのが嬉しかったです。

 

 


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「みをつくし料理帳」を見ました。

2020-10-22 10:31:26 | 映画

10月18日、姑と見てきました。

日記ブログの方に「『ミッドナイトスワン』を見た翌日、買い求めた食パンをお土産に姑の家を訪問しました。ちょっと不義理をしていて、訪問も間が空いてしまいました。楽しいお喋りの時間を持って帰る事にしました。すると義母が、「私あれが見たいわ。」と言いました。映画の事を言っているのです。「あれ」が「ミッドナイトスワン」だったら困るなと思ったら「みおつくし料理帳」だったのでホッとしました。」とありました。

ホッとしたけれど、次々と新作が公開される予定の中で、この作品は微塵にも意識の中に入っていませんでした。

「へぇ、こんなのをやるんだ。」と言うレベル。お友達に誘われたならば、他にも見たい作品もあるのでお断りしてしまったかも知れません。

黒木華のNHK版は見ていないのですが、ずっと前の北川景子がやったドラマ版は見ていて面白いなと思った記憶があります。

ところが映画を見始めると、まったく何一つ覚えていない事が分かりました。

忘れるから新たな気持ちで見る事が出来ると思えば、それもまた楽しと言うところなのかも知れません。

しかし忘れ過ぎ・・・・。

まったく覚えてないって、何か悲し。

と言う事はさておいて、自分一人では見ようと思う意識の中に入っていなかった作品だったので、いつも以上に情報なしで見に行きました。ヒロインを誰がやるのかさえ知らずに見に行くなんて、普通ないですよね(笑)

なんとこの作品、角川春樹が最後の作品として、監督をした作品だったのですね。

さすがに角川作品なので、俳優さんたちも今までの義理とか感謝とかで(ここの部分は勝手に言ってます。)、さしたる役ではないのに出演されていて、「えっ!?」と思ったり「これだけで ?」と思ったりするところも、何とはなしにあって、そこも楽しめる所かもしれません。

その最たる方が、私的には松ケンでしたね。

 本当にちょっとの役です。ところがこれだけの役なのに、なんか彼は全力投球していたような気がします。いつだって彼は彼。高感度が、いつも私の中で高いです。

澪と野江の人生に大きな影響を与える占いをする水原東西に反町隆史。

 

ここまで書いて、ふと気が付き確認したのは、あの「蒼き狼 地果て海尽きるまで」も角川映画で製作総指揮が角川春樹だったのですね。あっ、でも、あれもそうですね。反町・松山と言ったら「男たちの大和/YAMATO」で、それで彼らはちょっとした役でも、きっと出演したのですね。だけど「男たちの大和/YAMATO」の中村獅童は大事な役、又次として出演しています。

「蒼き狼・・・」の若村麻由美も芳と言う大事な役で出ています。

その視点で見てしまうと、角川三人娘の薬師丸ひろ子と渡辺典子も出ています。本当の事を言うと渡辺さんの役なんて、無理やり作ったような役で要らないんじゃんと思えるので、視聴者サービスのようなものだなと思いました。

もちろん「金田一シリーズ」の石坂浩二は、「つるや」の主人、種市の役で。

脇役の方々が角川映画のオールスターだったのですね。角川春樹の最後の作品、支える脇がオールスターとなれば話題性は十分で、こういう戦略は角川春樹の得意な分野だったと思うのですが、なんたってタイミングが悪かったのかも知れません。

やはりお知らせ係のマスコミ文化部が取り上げなければ、その時点で負けなのでしょうか。この国は、何でも「いっしょくた」と言うのが好きで、今は映画業界の救いの起爆剤になったと言われている「鬼滅・・・」で塗り固められているような気がします。だけどこの「鬼滅・・・」の大爆発ヒットは、良い事だと私は思っています。本当に映画業界の起爆剤になったと思うし、これでクラスタなどが起きなければ、映画館から足が遠のいている方の映画館に行くと言う習慣が復活する方も増えるのではないでしょうか。

ただ、この作品に押されて良作が埋もれる事の無いように祈るばかりです。

 

角川春樹の戦略がどうだったかは兎に角も、この「みをつくし料理帳」は良い作品でした。

過激なシーンもなく、なぜか心がホッと息が付けるような物語でした。

「雲外蒼天様」「旭日昇天様」と澪と野江が文をかわすシーンには思わず涙が出ました。

雲外蒼天の相を持っている澪は、確かに次から次へと困難が待ち受けていますが、彼女と縁した人は(それなりの苦労があっても)みな幸せな気持ちを貰っているような気がしました。

澪に課せられたミッションは、信じられないような大きなものでした。だけどラストシーンでは、そのミッションを果たしたんだなと言うシーンで終わるのも良かったです。

なんだか心を温めたいなと思う時、この作品はお勧めできます。

但し良い意味のメシテロで、お腹がグーグーとなりました(^_^;)

 

キャスト

澪:松本穂香  野江:奈緒  小松原:窪塚洋介 源斉:古関裕太

 

 

ちょっと、こちらにも興味あります !

 

 

 

 

コメント (2)
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