2月27日の今日、観てまいりました。
もうね、本当にね、なんて言うか、泣きっぱなしだったのですよ。そりゃ、号泣って事はないですよ。でも喉はカラカラに乾燥しても、瞳はずっとウルウルしっぱなしだったのです。
私たちがどれだけ長い間エドガーとアランを愛し続けて来たと思っているのって、私は自分に言いました。
そりゃ、こんな美しい舞台を見せられたら、泣きたくもなるって言うものですよね。
2次元から飛び出してきた彼らは、本当にイメージを壊すことなど微塵もない美しいバンパネラ達だったのですよ。
このお芝居で、「ポーの一族」のどの部分を見せてくれるのかと思ったら、意外と総集編のような感じになっていて、よくこの壮大な叙事詩をまとめたなあと感心してしまいました。
このお芝居を観に来る方が、皆「ポーの一族」の物語を知っていると言うわけではないので、このような流れになるのは仕方がない事なんですよね。
もっと一つの時代をじっくりと観たいとは思いますが、これはこれでも良いような気がしました。あわただしいような感じは否めませんが、この原作を愛してくださっている方が作ったと言うのが伝わって来て、ポイントを外していないので感動しました。
一緒に行った妹たちが、シーラの歌が上手くて引き込まれたと言っていましたが、後からポスターやパンフを見たら(宝塚に詳しくなくてすみません。)、シーラが女性役のトップでヒロイン的ポジションだったのですね。そう言えばメリーベルには波の音に合わせるかのようにひとりで踊るシーンとかもなかったなと思いました。
妹は宝塚のお芝居で、初めて泣いたと言っていました。(私は「ベルばら」でも泣いたけれど^^)
「どこで?」と聞いたら、やはりシーラのシーンでだったのです。
なんだかどちらかと言うと、このシリーズの最初の方で消えて行ってしまった登場人物に、もう一度ヒロインとして光が当たったような気がして、しみじみとしたような気持ちになりました。
それと・・・・
ああ、この事はネタバレになってしまうので、最後に書きますね。
その前に千秋楽の3月25日にライブビューイングがある事を、ここにお知らせしておきますね。
知っている方も多いかと思いますが、チケットが手に入らなかった方、または二回は見たいと思っている方で、もうチケットは無理と言う方はチェックしてみてくださいね。
後、3月20日にはDVD・ブルーレイがリリースされるみたいです。
パンフレットです。
お土産の、薔薇の香りの紅茶。
光ってしまいましたが
ファイル。
写真は撮ってませんが、メモパッドなど。
劇場では
スペシャルカクテルを楽しみました。
そしてネタバレになってしまうので最後に書くと言った感想ですが、これを作った方は分かってらっしゃると思ったのは、最後のシーンをギムナジウムの門の所に持って行ったところです。既に転校してきているエドガーとアラン。だから何もその門の所に立たせなくても良かったわけですが、だけど立たせてくれて嬉しかったです。
なぜなら、今ではそれは珍しくない手法(?)なのかも知れませんが、ずっと昔のその時、「ポーの一族」の最終回、エドガーとアランが消えて、そして霧の中から現れたかのように時を経て、ドイツのギムナジウムの門の前にバーンと現れて終わった時、あなたどう思った?
私は心の底から打ち震えましたよ。
あの時の少女たちは「キャー」って言ったよ。
あの時のプロの漫画家さんたちは、きっと心の中で「ギャー」って言ったよ。
(思わず文体も変わってしまいました^^)
そこをね、この「ポーの一族」は外さなかったのですね。
満足度高かく、幸せな一日になりました。
チケットを定価で譲って下さってありがとうございました。
お友達の娘さんは、普段から宝塚のファンで彼女たちには日頃から助け合う仕組みがあるらしいですね。それでお願いしておいたのです。でなければ、三人で行くなんてことは出来なかったと思います。何かを真に愛する人たちは、本当に美しいと思いました。
もちろんお土産は、その彼女たちの分も買ってきました。
「たち」と言うのは、マイフレンド、その娘さん、その娘さんのお友達・・・なんですね。
妹が私に
「ありがとう、お姉ちゃん。素敵な友達を持っていてくれて。」と言いました。
生きていく毎日には美しい欠片がたくさん落ちているなって、私は思っています。
時にはそれに気が付かないで、見逃している事もたくさんあるかもしれませんね。