森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「ゲド戦記」

2006-08-30 12:13:52 | 映画
ゲド戦記 - goo 映画

世間では酷評の嵐だが、それでもずっと見に行きたかった「ゲド戦記」、友人とのスケジュール合わせでとうとう25日まで待ってしまった。前に予告編でテルーの唄とゲドの語りを聞いてぜひ大画面で見てみたかったのだ。

なんて素敵な歌だったのだろう。私は思いを募らせていた。調べてみると作曲は谷山浩子ではないか。歌の声も素敵だが、それだけじゃないじゃない。この歌がいいのはそこに谷山浩子の世界があるからだ。最初は隣町に住んでいた、ただそれだけで彼女を応援していた。だけどそのうち彼女の音楽の世界に引きずり込まれてしまっていた。

猫の森には帰れない、帰る道だって覚えてない
谷山浩子の音楽には、いつも心を透明にするなにかがある。

そして、期待を裏切らなかったテルーの唄。すべての音は止まり風だけが吹いている。唐突に始まりフルで聞かせるそれは、たぶん、この映画の一番の見せ場なのだ。私は、そのためにここに来たのだと私は本当にそう思い、主人公アレンのように涙がこぼれたのだった。

        テルーの唄

夕闇迫る雲の上  いつも一羽で飛んでいる
鷹はきっと悲しかろう
音も途絶えた風の中  空を掴んだその翼
休める事はできなくて
心を何にたとえよう 鷹のようなこの心
心を何にたとえよう  空を舞うような悲しさを

作詞は宮崎吾朗だ。この詩を書けるこの人の感性は素晴らしい。



が、しかしなぜこの素晴らしい感性の持ち主を、いきなりこの畑違いの土俵に引きずり出してしまったのだろう。

この映画は、ひたひたとまじめさが伝わってくる。「生」と「死」というテーマ。親殺し子殺しという世相の反映。素晴らしいではないか。だけど面白くない。信じられないくらい面白くない。何時面白くなるのだろう。最初は只管待っていた私だが、アレンとゲドがホート・タウンに着いたあたりからだんだん分かってきてしまった。この映画はずっと同じ感じで進むのだと。

素晴らしい雲が過ぎていく・・・
大真面目で語られていく美しく壮大な絵物語。そして物語はたんたんと、たんたんと、そしてたんたんと・・・・・・・あぁ。
又はべらべらとべらべらとべらべらと、みんなで語りつくして進んでいく。
う~ん。。。

ジブリではおなじみっぽいキャラの古着屋の女主人も、ハジアという怪しげな薬を売る男も、そしてウサギという敵の男もみんな弾けていなくて元気不足だ。だから、愛すべき小悪党という感じではなくて、ただのブータレタおばさんや、胡散臭い嫌な男にしか見えなくて消化不足になってしまっている。

ただ、クモはいい。田中裕子の声はぴったりだ。クモの周辺は怪しげで映画の「クレヨンシンちゃん」の世界みたいだ。

夏休みだからこその公開は、子供たちを狙ってのものだとも思うのだが、、狙いどおり多くの子供たちで、映画館は満たされていた。淡々と続く美しい絵物語は、子供たちにとって、拷問のようなものではなかったのだろうか。

だからアレンがクモと対峙し抜けなかった剣を抜いた時、子供たちから歓声が起こった。「やったー」「かっこいい」
―お待たせしました、子供たち。これでいいですか。―
おいおい、ネタバレしてますの注意もなくていきなり書くなよって・・・いやいや、剣の事は最初から誰でも予想はつくことなので。ただ、この先はとりあえず書かないことにする。

なんだかだんだん長くなってしまったが、まだ書いておきたいことは三つある。その一つは、タイトルについてだ。「子供たち」という言葉を書いて、ふと気がついた。頭の中で起きた連想ゲーム。「子供ー期待ーストーリーーイメージータイトル」


「ゲ・ド・セ・ン・キ」この音の響きはどうだろう。なんていうか、少年達の心にワクワクさせるものがないだろうか。少なくても私の中の少年の欠片は、そのタイトルに反応した。書きながら気がついたけれど、映画館で感じていた違和感は、タイトルと内容との微妙な違和感かもしれない。

長く壮大な原作からのチョイスした切取り部分が、そこだったからというのは分かる。ただ、観たものが原作を読む義理はないわけなので、この映画にはサブタイトルがあった方が良かったような気がする。・・・「指輪物語―王の帰還」みたいな。

「セ・ン・キ」というので、違うイメージがあった。アレンが鎖で繋がれてしまっている予告編をみた時、捕虜だと思い、テルーが言う
「命を大切にしない奴なんか大嫌いだ!」というセリフにも共鳴する何かがあった。
が、しかしである。
特に、そのテルーのセリフは、この映画のテーマを担う大切な良いセリフだと思うが、何せ、唐突に出てくる。唐突過ぎて、説得力がない。

パンフレットの中に、「後半はシナリオなんてなくて」と宮崎吾朗が嬉しそうに語っていたが、だからなのかなあとか思ってしまった。

それでなのか二つ目は、ラスト。〈ああ、そうだ。次のセリフはネタバレ〉
「僕は国に帰って、自分の罪を償うよ。」軽い、軽すぎるよ。父親殺しの、しかも国王殺しの大罪だよ。

私は思う。なぜ、この話にわざわざ原作にもないこの父殺しの大罪をアレンに背負わせたのだろう。そういえば原作者もこのことを批判しているらしいが、どのような内容で言っているのか分からないので、同じ意見ではないかもしれないが、最後まで「なぜ」が引きずられてしまう。王は民を思う善き王で、その必然性が理解できない。

私の中では父殺しの重さと立ち直りの軽さのバランスが悪すぎて、ラストの穏やかな生活を映し出すエンディングが白々しく映ってしまう。

せめてクモとの戦いが終わった後、アレンに深い悪夢の淵から目覚めた人のように、父のようなまなざしのゲドにすがりつき泣き、叫び、許しを請うて欲しかった。

このシーンを「いける」と褒めている人もいる。「ゲド戦記」翻訳者の清水真砂子さんだ。
「若い人たちが生きにくく、呼吸困難になっている原因は、精神的な父親殺しができにくいことにあるような気がします。」

「精神的な父親殺し」というのは、わかる。またこの話を広げるとさらに長くなるのでやめるけれど、映画の映像というのは夕べ見た夢とは違うと思う。

私は、この原作にない部分が、巧くいっていると思った人には良い映画、未消化だなと感じたものには、少し残念な映画という風に印象が残ってしまったのではないだろうかと思った。

なんだか、世間の酷評の嵐の中の一筋の風を担ってしまったようなレビューになってしまったが、思ったことを映画に準じて淡々と語ってみた。

そして、最後三つ目。私は、この映画を見ている途中、ある想いにふと囚われてしまった。そして今も、願望として心の奥でそっと思っている。
ゲドのような大人でありたいな・・・・という想い      ゲドはとっても素敵な大人だった。




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功名が辻第34回「聚楽第行幸」

2006-08-27 21:53:58 | ドラマ (大河)
今日は「聚楽第行幸」というタイトルに心惹かれる物がありました。瓦まで金箔を施したというその素晴らしい建物を訪れたくてもその跡地しかないのです。

そういえばこの建物はどうしたのだったかしら。

聚楽第 - Wikipediaによれば

1591年12月に秀吉が関白職を退き、甥の豊臣秀次へ譲られると、聚楽第も秀次のものと なり、再び後陽成帝の行幸が行われる。秀吉は94年に伏見城の築城に着手し、1595年に 秀次が失脚し切腹させられると聚楽第も取り壊され、建物の大部分は伏見城へ移築された ...とありました。

タイムトラベルが出来るなら、ぜひ行ってみたいですね。安土城と聚楽第。

今日の一豊は、またまた隣のお父さん、一豊さんになっていました。なにやらひがみが理由(?)で仮病を使って出社拒否になっていましたが、妻に「ばれたら怖いぞー」とさりげなく脅かされ、そそとやってくる一豊さんですが、遅刻して、先生が黒板の方を向いている隙にもぐりこむ、そんな生徒に似ていて笑ってしまいましたね。・・・・「そんな生徒」って、大昔の私のことですが

今日の千代は、またまた賢夫人、内助の功を発揮していましたね。特技を生かして縫いあげたその打ち掛けは本当に美しかったと思います。

今日は展開も速く、茶々に子供もさっさと生まれてしまいました。
そのことを寧々が、大政所に伝えると、寧々に謝る大政所。いい姑だにゃぁ、もう。

で、思い切り気になったのは、予告編。すでに気持ちは次週です

もう、夏休みも終わりですね。今週は目の色変えてやるべき事をやらなくては。一週間かけて、真夜中近くに、ゆっくりと功名が辻の皆さんの所を回っているかもしれない私ですが、よろしくお願いします。



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電車の中から

2006-08-27 13:37:40 | ’08/12/7までの未整理日記
子供がすぐ近くで泣きぱっなしなんですよ。
きっと、眠いんですよね。でも、これって拷問ですよ。周りにいる人達にはね。今のお母さんは一回降りてホームで気合い入れて寝かそうという意識がないみたいだー
あんまり叫ばして泣かし続けると引きつけ起こすよ..
…ああ、やっと拷問は終わった。人の子供が寝てくれてこんなに嬉しかったことはないね。
って、次降りますよ。はあ、30分疲れたよ
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思い出が汚されてしまう・・・・「堀病院」のこと

2006-08-25 08:05:39 | ’08/12/7までの未整理日記
「開業時からやっていた」院長供述 横浜の無資格助産 (朝日新聞) - goo ニュース

このニュースは、ショックです。なぜなら、私の二人の子供はここで生んだんですよ。

因果関係は明らかにされていないものの、この事実が明らかになったのは、出産後に転院先で多臓器不全で亡くなった方が居るからで、余り庇うこともはばかれますが、私にとっては思い出深い良い病院でした。

私は、最初の子供を流産し、その時の病院で感じた屈辱を決して忘れないと決めているのですが、その病院と比べたら、天国と地獄でしたよ。

子供の思い出話をする時、出産の話で病院の話は結構出ますが、至れり尽くせりのその病院で産んだことは私の中で自慢でもあったのです。こんな風に評判が評判を呼んで、日本でも有数の出産数を誇る病院になっていったのでしょう。

開業当時から行っていた行為と言っていますから、私が出産した時もそうだったわけですが、素人には助産師と看護士の違い等分かりません。カメラの前に出てきた院長先生は昔と変わらない元気な姿でしたが、余り悪びれてもいない様子で、たぶんキャリアを積んでしまえば、資格云々はたいして問題もないという感覚に陥っていたのだと思います。

出産が巧くいかなければ、思い出したくもない病院にもなり、巧くいけば信頼を寄せる。病院という所は、出産に限らずそういうところだとは思うのです。

ただ、子供との思い出のスタートはここから始まるわけですから、こんなことで数多くの母達の思い出を汚しては欲しくなかったです。

即座に意識を変えて、何時までもあそこで生んでよかったと自慢し続ける事ができる病院でいてください・・・・お願いしますね。
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功名が辻「母の遺言」

2006-08-23 23:52:29 | ドラマ (大河)

またひとり、千代たちにとって大切な人が去っていってしまいました。法秀尼の願いはただ一つ、兄弟が仲良く力を合わせて生きていくこと。

私も男子二人の母なので、時代は違ってもその思いは良く分かります。大体男の兄弟と言うのは仲が良いのか悪いのか、親が見ていても良く分からない所があるような気がします。男と言うのは、兄弟であってもどこかライバルのような所があるのかもしれませんね。少し、女の姉妹が寄り添うのとは違うような気がします。

たまに女でも「あたし、妹は嫌いなの」とはっきり言う人に出合ったりすることがありますが、そんな時はかわいそうだなあと心の中で思ってしまう私です。なぜなら、世界中の人が自分の敵になってしまったような孤独感に襲われても、兄、弟、姉、妹は、自分は一人ぼっちではないと言う思いを支えてくれる、かけがえのない存在だからです。

現代を生きている私でも、兄弟の係わりは気になります。特に母亡き後のことです。どうか、兄は弟の暮らしを気遣っていって欲しい。弟は兄を支えていってあげて欲しい。時代を超えた母の願いですね。

ドラマの話に戻りましょう。時は戦国。兄弟の確執の歴史、一番の味方であるはずのものが一番の敵になってしまった悲劇は、あまたにあって、仲が悪いだけではなく、命の奪い合いにまでなってしまうわけですから、その時代の母の憂いはさらに重いかもしれません。

法秀尼がお百度参りをしているシーンは、胸を打ちました。このシーンは本当は最初台本になかったらしいのですが、佐久間良子さんが、ぜひやりましょうと提案して実現したそうです。母の願いが一層伝わってきて、印象深いシーンに成リ、彼女の役者としての思いも伝わってきました。

 

ただドラマと言うのは、どんなに良質のものであっても、見る側の気持ちにも左右されるものだと思われます。この日の私は翌日に控えた自分の仕事の事で、頭の中はいっぱいでした。分かるなあ、と思いつつ、何にも心の奥には届いてこないのです。要するに、ぼんやり見ていたのですね。そんな私でも、涙こそ出ませんでしたが、目頭が熱くなったシーンがありました。

一つは、千代が捨て子を拾って、その手に抱き寄せた時です。体が覚えているに違いない赤ん坊の重み。捨て子でも千代が絶対に手放せるわけがない。そう感じる事が出来るほど見ているだけで、その重みが伝わってきたシーンでした。

私は「功名が辻」の記事は自分が感じたことだけを書きたいと思っているので、自分で書いてからでないと、他の人の記事はとりあえず読まないようにしています。他の人もそうだと思うのですが・・。それで、時々蓋を開けてみると、と言うか、他の人の記事を読み出すと、なんだか微妙に一人浮いているように感じる事があるのです。あまりに違うのでTBも送り辛いと思うときもあります。ある意味ちょっとした賭けみたいで、怖いようで楽しくもありますね。

でも次に書くことは、蓋をあけなくても、なんとなく結果は分かっているかもしれません。それでも、敢て書かなくては、「功名が辻」の感想を自分が書く意味がないと思うので、書きますが、同じように感じた人がいたら、あなたは私と同じ感性の「変な人」かも知れません。

もう一つのシーンは、秀吉が茶々の所に渡っていくところです。茶々を哀れんで目頭が熱くなったのではありません。彼女が秀吉の側室になって次の歴史を動かしたのは遠い昔の既成の事実ですが、その後のことを思うとあまり心動かされる事はありません。

確かに、茶々の所に秀吉が来た時、若菜の香を焚いて、抵抗しその香を秀吉が湯をかけて消してしまうシーンは、何気に妖しげで心惹かれるものでありました。けっこう好きですよ、こういう場面とセリフ。

・・・・・フンフンフン、絶対に大石静は鼻歌歌って書いていた、そんな気がしてしまいます。「いいじゃな~い。」なんて言いながら。・・・・・

そして、「茶々、わしの子供を生め」・・・とその時、ぼんやり見ていた私の心に何かが突き刺さってきたのです。

男の悲願。ずっとずっと欲しいと思っていた女。欲しかったのはその美しさだけではなくて、その誇り高い血脈。どんなに慕っていても、一度たりとも優しい眼差しなど向けられる事もなくて、いつも突き刺すような侮蔑の視線だけだった。時を経て日本のトップに躍り出て、やっとその美しさと血脈を手にする、今。

ただ、さりげなく引かれて行く日々と言うカード、その中に紛れ込んでいるジョーカー。秀吉は、自分の悲願を果たすのと同時に、そのジョーカーを引いてしまったのではないのでしょうか・・・

この記事アップしちゃって「本当に良いのじゃな。」・・・・・・「良いのじゃな」・・・・・「良い・・」ちょっとしつこいって!!!!

 

 

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今日はカレー屋

2006-08-23 01:00:10 | ’08/12/7までの未整理日記
私の夏は、いつも大体だが40人分ぐらいのカレーを作って終わる。今年は、昨日と今日(21日と22日)がその日だった。

家で、子供がやってくる仕事をしているので、夏にはそれなりの「お楽しみ会」をやることにしている。それで、夏はいつもカレーパーティ。普通の家なので、少人数で4回に分けてやっているが分けたグループで食べっぷりも違う。

5年生ぐらいまでは良く食べる。おかわりも当たり前。その後のゲームも盛り上がる。が、6年生になると、まったく食べない。
「おかわりはいくらでもあるのよ。」と言われて、横の友達を見る子はほんとうはしたいのだ。でも、一人の子が「太るから。」とでも言おうものなら、絶対におかわりをしない。いくら「ダイエットは明日からにしなさい。」と言っても、鉄の意志でしない。その辺は見習うべきかしら。

子供たちが食べている間、本の読み聞かせをしようと思っていた。前からやりたいと思っていたが、今年の新年会からやることにしたのだ。冬は「あらしのよるに」を読んであげたら、たいそう受けたので夏は「おじいちゃんがおばけになったわけ」と言う本に決めた。面白そうな題名でしょ。実際、面白いのでお勧めの一冊だ。

でも、夏は考えなくちゃと反省した次第で・・・

冬はケーキパーティなので、子供たちからの「おかわり」コールはないからよかったのだが、夏は一ページ読むごとに「おかわり」「おかわり」とひっきりなしで、とてもゆっくり読んであげるなんて出来はしない。

今日はルート君が居たから、おかわり係をお願いしたけれど、忙しくて間に合わないので、本の方は、「なぜ、おじいちゃんはお化けになったんでしょうか。」と言う問いかけの形で終わらせて、カレーをよそる係りに専念した。

仕方がない、今日は私はカレー屋の・・・おばさん、とは言いたくないので、おかみさん。
「はい、どうぞ。はい、お次は誰?」

とにかく、今年も私の夏は終わった。カレールゥ大箱7箱半とお米が25合とともに・・


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全身筋肉痛

2006-08-20 10:09:06 | ’08/12/7までの未整理日記
朝起きたら、体中が痛い。特に腰周りが痛いんだけれど、、昨日の夜から、腕の付け根もかなりだるい。

何をしてそうなったかと言うと、「掃除」です。昨日は朝から晩まで廊下や洗面所やトイレの床ををごしごし、ごしごし拭いていたのです。

「イタ、イタタタ」と言って歩いていると、一応は
「どうしたの。」と聞いてくれるぐらいは、家族にも愛はあるらしいので
「床磨きで、筋肉痛・・」と答えると、みんな同じように
「良かったね。」と言うのです。

―なんじゃぁ、そりゃぁ―と言いたくなりますが、要するに、家は綺麗に成るし、日頃からの慢性運動不足も解消になっただろと言うわけです。


あ~ぁ、でも、痛いんですけど・・・・

でも、これいいかも。お掃除ダイエット
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一族の食卓2

2006-08-18 22:02:38 | ’08/12/7までの未整理日記
この写真は御岳山の展望台から撮ったものです。御岳渓谷の記事の中で書いたことなのですが、もう少し良いカメラと写真を撮る技術とセンスがあったらなあと、しみじみ思った風景です。
日の光が当たっている街々は、まるで星のように輝いていました。

この風景を見ていると、私たちは何気なく日々を過ごしているけれど、何時も何かに見守られている、力を与えられている、そんな気がしてきました。


8月15日に出かけるので、どうしても14日にお墓参りに行きたいと思いました。
義母に電話すると、東京に住む次男一家も来ると言うので、5月の連休以来の集まりになりそうです。

私は、墓参りが好きと言う変な嫁なので、にこにこほいほいと出掛けていきます。でも、この暑さで雑草も元気がないのか、入れ替えた石が良かったのか、それに長男さんとその娘も居たので、私はやることなし。らくちんな墓参りだこと。

その後昼食で家の近くの蕎麦会席のお店に行きましたが、そこで話す長男さんの話はちょっとここでも書くことは躊躇ってしまう様な、波乱万丈な彼の同級生達の話。しかも3人。思わず、「なんで、そんな人たちばっかり・・・」とつぶやいてしまいました。ちょっとだけ書いちゃうと、ゴミ屋敷に近い所に住みながら、書の道を究めようとしていたり、この前、壁が落ちてしまった家というのをテレビの「銭金」でみたけれど、そのような家に住みながら、絵を描き続けていた男。

この長男さんは、この地域の公立では一番と言う学校を出ているのですよ。その男達は、その学校の同級生なんです。要するに秀才である事はそのまま「豊か」には直結しないと言う事ですね。

そして、夜。次男一家も加わって12名の夕食です。人数も多いので二手に分かれてしまったのですが、酔っ払いたちは声が大きくて、しかも話も的を得ていなくておかしい。

近頃次男さんは死んだ義父にそっくりになってきました。その話が出ると、彼は
「この前、鏡を見ていたら、自分でも驚いちゃったんだけど、鏡におやじが映っているのかと思っちゃったんだよね。」と言いました。その後彼は私たちが帰るまでに3回、同じ事を言いましたよ。

それから、話題は死んだ義父の話や、みんなが生まれた時には死んでいて会うことのなかったおじいさんの話。私のだんなはそのおじいさんに似ているらしいです。
長男さんがその事を言うと、私がドサクサにまぎれて
「まあ、じゃあ、そのじい様はいい男じゃない?」と言うと義母は、とっても機嫌よく
「そうなんだよ。あの人は近所でもいい男で評判で、私の母が惚れて、話をつけてもらい嫁いだんだって。」と言いました。

私はお酒の席では、ちょっとのろけてみるというような、たわごとをさりげなく言うのが結構好きですが、母の反応になるほどと思ってしまいました。私は意識せず、彼女の父と息子を褒めていたのですものね。

それから義父の話。人を飲ませるのが好きだった、酒に飲まれた事はなかった、飲みつぶれた人には冷たかった、そして未だに父に勝てないと。

今は居ないおじいさん、おばあさん、そして義父の話。なんかお盆の集まりにふさわしい話題だなあと思って聞いていました。

その時私、義母の隣のあいている椅子に人の気配を感じたの。あら、なんだ、そこに帰ってきていたの。
お前達はまだまだだなって、なんか満足そう・・・



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「のだめカンタービレ」のドラマ化♪

2006-08-17 07:55:03 | ’08/12/7までの未整理日記
のだめカンタービレ ドラマ&アニメ化決定!
TVドラマ
フジテレビ 2006年10月16日より 月曜夜9時スタート 主演/上野樹里・玉木宏
TVアニメ
フジテレビ/関西テレビ/東海テレビ他にて 毎週木曜日「ノイタミナ」枠 2007年1月よりスタート
監督/カサヰケンイチ シリーズ構成/金原智子 アニメーション制作/J.C.STAFF

今朝、二ノ宮知子さんの公式サイトを見ていたら、の事が載っていました。今期は見るドラマがないと嘆いている私なので、ドラマに関しては期待は「秋」ですね。早くも、10月からの楽しみが出来ました。

この「のだめカンタービレ」はラッタ君が教えてくれた作品ですが、次が出るのを楽しみにしている一冊です。(ラッタ君が買うのですが・・)この本を読むとやっぱりクラシック音楽を聴きたくなります。ドラマでは、その音楽とともに楽しめそうですね。

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水踊る渓谷―御岳渓谷(はとバスにて)

2006-08-16 21:13:03 | お出掛け日記
―木がまっすぐと伸びて、風が通り過ぎて行き、水が踊るように流れていく風景に出会いたいな。(前の『なんとなく独り言』の中で書いたことですが)

ふとそう思うと、居ても立ってもいられずに出かけることにしました。前日まで予約可能な「はとバス」で「御岳渓谷と奥多摩」と言う定期コースに申し込みました。

8月15日、8時40分東京駅南口から出発で新宿経由(9時20分)、通常なら1時間少しで着く所ですが、やはりお盆シーズンなので、その倍の2時間かかって御岳渓谷に着きました。

やっぱりこの時期は都内観光で我慢した方が良かったのかなとも思いましたが、今の自分の中のテーマはどうしても「自然」なので、多少の渋滞や混雑は仕方がないと覚悟を決めました。が、・・・

着いてみれば、なんと言うか御岳渓谷は静かな観光地でした。川遊びをしている高校生、川釣りをしている親子、河原でお弁当を広げている人たちや、バーベキューなんかをしているグループ。川の絵を描いている少女。ドライブでやってきた人たちと私たち「はとバス」のメンバー。そんな風に人をもはっきり見えて、なんとなくみんな自然の中に溶け込んでいるような感じでした。

水量も多かったのか、流れが速かったのです。水の流れは、見ているだけでなんとなく心が癒されますね。
 
ところが、次に行った「奥多摩湖」は鏡のような湖面だったのに見せられてしまいました。この人造湖に来たのは2度目です。前に来た時は紅葉の季節。電車とバスを乗り継いできたのですが、その時は一番の観光シーズンなのだと思いますが、人だらけで車だらけ、、思っていたほど紅葉も綺麗ではないし、良いイメージのない所でした。

でも、バスから降りてそのイメージはいっきに消え去ってしまいました。なんていうか、こちらもひっそりとしていて、湖面は深い緑で湛えられていたのです。囲む山々は、確かに紅葉でもなければ新緑でもなく、一番良い時ではないかも知れませんが、その静かさはそういうものにも勝っていたかもしれません。

あいにく15日は雨模様だったのですが、時々降り渡って行く霧雨がその静かな湖面に降り注いでとても美しかったです。

そして最後は御岳山。
かなり急勾配のケーブルカーで上りました。8月はレンゲショウマと言う花が身頃だというので楽しみにしていましたが、バラバラと間隔があいて咲いているので、群生のイメージは遠のいてしまいました。ただ、この花は清楚なかわいい花です。

私はここで、とっても私らしい事をしてしまいました。バスツアーと言うのはお気楽に移動させてくれるので、気持ち全体にお気楽ブームが漂ってきて、ちょっと甘いものが食べたいと思った私はソフトクリームを食べながらその辺を散策しようかなと思ってしまったのです。

ところが、そのレンゲショウマの群生地はとってもきつい山道で、かなりハアハアと言いながら登って行かなくてはならない所だったのです。何かを食べながら登るなんて無理な話。ところが、ソフトクリームですよ。捨てるわけには行かないし、仕舞うわけにも行かないし、食べてしまうしかないでしょう。

ハアハア言いながら、ソフトクリームを食べる。これって、苦しいですよ。死ぬかと思いました。でも、もしも、ばったと倒れて、「この人なんで倒れたの。」って聞かれて「ソフトクリーム食べて呼吸困難になったから」というのは、かっちょ悪い・・・。

でも、登りきって展望台の所たどり着き、眼下に広がる風景を見たとき、その苦しさに耐えたご褒美をもらえたような気がしました。

雨雲の広がるはるか彼方、その雲が途切れているその下にある街々が、光を浴びてきらきら光っているのです。

私はこの時ほど、写真を撮る技術がないのが残念に感じたことはありません。撮っては見ましたが、やはり私が見たようには撮れては居ませんでした。

その山道はリフトで楽しく降りてきましたよ。

帰りは渋滞にもはまらず順調に帰ってきました。

充実した一日でした。こんな一日を過ごした後は「よし、また明日から頑張ろう」という気持ちにもなるものですね。

その他玉堂美術館。勝仙閣似てゆず懐石料理・・・・・この「はとバスツアー」はお勧めです。






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