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注目! 築地市場移転問題特別委員会09年12月18日傍聴メモ

2009-12-23 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 12/18都議会で開催の「東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する特別委員会」(以下、築地市場移転問題特別委員会)を傍聴された方から、メモをいただきましたので、お知らせいたします。

 皆様の日々の台所に関わるとても大切なお話です。
 都議会の動向を、注目していかねばならないと思っています。

 なお、このメモは、一都民が作ったメモであり、かつ、議論のすべてが掲載できているわけではございません。かつ会議の途中までのメモです。
 あくまで、一都民のメモでありますが、このメモのように理解しながら特別委員会を傍聴した人がいるということです。

 
 その方からは、ブログ掲載にあたり、以下のようなコメントをいただいております。
 
メモ作成者コメント:
 「メモ」とした通り、途中の休憩までで後半部分は傍聴しておりません。私は明確な移転反対の立場に立ち、些か主観的な判断も交じるきらいがあります。校閲も不十分ですので、誤変換も残りまだ不完全な状態です。
 上記の前提で宜しければ、その旨お断りしてご自由にお使いください。

 
 皆様、この方のコメントもお含みおきの上、お読みください。

 都議会で正式な議事録が今後出されます。その内容で、詳細はお確かめください。

 
*****以下、傍聴メモ*****
築地移転問題特別委員会09年12月18日傍聴メモ
開始(13:50頃)から中休み(16:00)までの約2時間分

(1) 民主:議員(豊洲の地質、汚染、液状化関連)
① 技術者会議の対策が専門家会後の対策より安価になった理由

土壌汚染処理を域内で実施するように変更した節減効果 150億
処理土壌への対策をきめ細かく仕分け分類し
処理量を122万㎥から100万㎥に22万㎥減らした効果 107億
処理土壌のセメント等へのリサイクルによる節減効果 51億
液状化対策に新工法(格子状の対策)導入した節減効果 34億
その他(言及なし)
合計 387億円

② 工期が短縮された理由
混合撹拌(?)工法の採用等、新技術の採用による

③ 汚染は完全になくなるのか?
専門家会議、技術者会議の提言どおりに対処すれば
汚染は確実に除去できると確信している 

④ 汚染対策のトリータビリティ試験はやるのか?
やらない
(採用する処理技術は)既に実効性が確認されているものだけだから

⑤ 12月16日の知事発言(報道)について
「部分的に実験してみて、綺麗にならなければ買わなくて良い」との発言
答え
認識違う?
実験に使う工法や内容は専門家と検討中、年内には結論を出したい
処理土壌は埋め戻し、再使用、セメント原料への転用に使う
汚染土26万㎥のうち7万㎥は汚染の除去が困難
残り19万㎥は汚染を処理し再利用する

⑥ 汚染は確実に把握できているのか?
土対法に基づく10mメッシュで表層土と地下水を調査し確実に把握した
専門家会議で決めた調査により地下水で調査し漏れなく汚染を把握している 

⑦ 調査物質は7項目で足りるのか?(他の工場跡地で別の汚染が発覚しているが)
環境確保条例に基づき東京ガスが汚染物質を特定している
専門家会議でも特定した操業由来の7種類を調べれば十分
他の調査は不要

⑧ 不透水層について
2~20mの厚さで豊洲地区の下に広がっているというが
都の調査に基づく地層図からは1mちょっとの厚さしかない
データでは90㎝とされている部分もある
答え
シルト層の下にある砂質シルト層も不透水層だ
(シルト層が)0.9mしかない場所はその下の砂質シルト層3.9mと合わせて
4.8mの不透水層がある
有楽町層にはシルト層、砂混じりシルト層、砂質シルト層などがある
これらはみな不透水層であり、極めて水を通しにくい地層だ

⑨ (透水係数に関して)HPに開示した誤記訂正の理由は?
ひと桁間違っていた 

⑩ 都民の不安、疑念に対する対応は?
調査した資料は基本的に公開する(技術者会議は会議の後で公開した)
HP上で総てのデータを公開し“説明”してきた

⑪ (有楽町層に)含水比が液性限界を超える地層が多くみられる
水分を含み過ぎて液状化するほどドロドロの地層を不透水層と言えるのか
答え
層厚と透水係数だけで判断している
含水比は考慮しない

⑫ 液状化について
都の調査で有楽町層自体やその下の地層にまで液状化すると判定されている
(建築学会では)地下20mまで対策が必要と指摘されている
答え
不透水層から下の液状化は調査不要
有楽町層の上で液状化対策を取れば十分
上の土を入れ替えさらに土盛りする(計4.5m)ので液状化しても地表に噴出しない

⑬ 新市場の開設予定について
土対法に基づき2年間経過した後で改めて汚染調査することになっているが
2年後の調査を待たずに着工するのは税金の無駄になる恐れがないか
答え
築地は老朽化が著しく狭隘化が深刻だ
耐震にも問題があり一刻も早い移転が望まれている
遅滞は深刻で一刻も早く移転したいというのが大多数の業界の切なる願いだ
平成22年に環境影響評価を終え
平成24年に1期工事を完了し
平成26年の完成を目指す
土対法に基づく2年間のモニタリングは工事と並行して行う
徹底的に汚染を除去するので汚染対策工事をすれば汚染は無くなる
(なので土対法指定区域から外す) 

⑭ リスクコミュニケーションについて
情報を公開し共有するためHPやパンフレットを作成し
市場関係者には説明会を開いて説明している
都民に説明会をやった???(平成19年と21年5月???)
今後も説明会をやっていく

⑮ (都が)市場の顧客として認識しているのは誰か
街の魚屋、八百屋
スーパー
レストラン等飲食店
ホテルや学校など業務利用者
食品加工業者等 



(2) 公明:議員
① 汚染発覚時の公明党の公式な見解は移転の白紙化であり
原点に帰り再点検せよと主張してきた
② 党内にプロジェクトチームを作り現地調査等やってきた
③ 現在地再整備などなぜ今頃言い出すのか 
④ 現在地再整備の問題点は
跡地の売却収入が見込めなければ税金の投入が必要になり都民に負担が生じる
コストも多くかかる
アスベストの問題もある
再整備は不可能だから移転の方が良いというのは苦渋の決断だった
(既に決断は下されている)
 

築地市場は築74年もたち、一刻も早く抜本的な対策が必要な問題だらけ
全体の6割が築30年以上で柱・床・壁の経年劣化が進んでいる
狭隘化も著しく車が場外にまで溢れており、人身事故や物損事故が多発している
維持には多岐にわたる補修工事が必要で強い危機感を抱いている

⑤ 一時移転の問題点は
(民主より)晴海への一時移転の話もあるが非現実的だ
市場には都の負担する基幹施設の他に業者負担の付帯施設がある
一時的に移転し再び現在地に戻るとなれば施設の負担が2重にかかる

業界の大多数は移転を望んでいる
現在地再整備では都民の税金を投入せざるを得ない
視察で確認したが短期間でシアン、ベンゼンを処理するバイオ技術がある
浄化が確認できれば年度内の(移転)実現を目指す
(汚染問題を)新たに確認する必要は見当たらない
本委員会を勉強会にしてはならない
真に都民の利益を考えるべきだ



(3) 共産:議員
① 都知事発言について(12月16日の)
(事前に)知っていたのか?
都(岡田市場長):返答避けたい
都の対策の実効性は確認済みで信頼性は高い
が、現地での有効性確認のために実験する必要はあるだろう
(知事の指示を受けて)

② 専門家会議の提言はリスク管理であり汚染は無くならない
現地での適応実験だ 

③ 有楽町層の下は調査するのか
知事は「手を尽くしても綺麗にならないなら買う必要はない」と発言した
都:認識が違う
日本でも類の無い対策をやる
実効性を確認するためではない
現地の状況に即した進め方を調べる 

④ (豊洲区画整理について)
広域的な幹線道路の整備ということで豊洲地区の区画整理は都がやっている
平成2年6月からの区画整理について換地の問題がある

豊洲1,2街区は都の港湾局の用地だった
駅に近く隣地で再開発も進む一等地を
何故わざわざ東京ガス工場跡地(5-7街区)と換地したのか?

都:都市整備局で適切に処理した

理由は?

都:地権者の合意の下、決定している

何故わざわざ換地して都の保有地とした土地を(さらにまた市場会計で)買うのか?
豊洲の土地所有の形状は極めて単純で区画整理をかけて交換する必要はない
この計画は97年に改訂され
98年に基本理念が作成されたが
00年6月に東京ガスは都に質問書を提出し「売りたくない」と意志表明した
にもかかわらず01年に一転して基本合意し売却に同意した
その後に換地が行われた
港湾局の所有地(1、2街区)は臨海開発事業会計に属し
これを都の市場会計で購入することになる
市場会計も赤字なのに何故高値で買うのか?

都:憶測で話をしている。事実ではない。
市場は最適地として豊洲を選んでおり、たまたま所有者が都になった
汚染問題は元の所有者が綺麗にしてから売買する

⑤ 都民から見たらおかしい
埋め立て会計の時は統合した
鉄鋼不当から買収した土地の単価は48万/㎡だった
今回は57万/㎡で立地が劣るのに割高だ
価格を上積みした理由は?

都:予定価格は財産価格審議会で評価した
  過去の評価額に変動を加味した
 
⑥ 破綻した臨海開発の救済ではないのか?
無回答 

⑦ 築地市場の移転候補地としてはもう一つ検討したはずだ
都民提案街区も検討した(平成8年資料提示の記録がある)
臨海会計は債券2400億円の償還が迫っており台所は火の車だ
豊洲売却は“棚から牡丹餅”ではないのか
無回答 

⑧ ヒアリングシートについて質問する
10月1日に個別面談の準備と称して個々の業者にヒアリングシート配布されたが
移転を前提に記名式で対策・準備を書かせる内容だ
やり方、考え方がおかしい
無記名で移転の是非を問うのが先ではないか

都:適切な支援策を検討することが何よりも重要だ 

⑨ 消費者の理解を得る努力は?
都:十分な理解を得ることが必要だ

⑩ 現在地再整備について 
現在地再整備は可能だ
公募してみたらどうか
できない理由ばかり列挙しているが
出来るという意見も集めて開示したらどうか

都:現実に不可能だと言わざるを得ない
  業界の大多数から要望書や署名が提出されている
  (移転は)業界の意向だ

*****以上、******
コメント (1)
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