ひとつひとつの病気に対して不安を解消し、区民の皆様が健康でありつづけるための施策をつくっていかねばならないと思います。
日本橋医師会・中央区医師会共催の『東京都ウイルス肝炎診療ネットワーク事業第5回地域肝炎連絡会議』が開催され、参加してきました。
今回の主たるテーマは、「C型肝炎」で、慈恵医大小池和彦先生のご講演では、現在のC型肝炎の治療の進展とさらなる進展がありうることをお聴きするすることができました。
*C型肝炎感染者、150万~200万人
*1.4~1.7%がC型肝炎抗体陽性
*肝癌の約75%がC型肝炎感染
*肝癌年間3万人
*C型肝炎感染者の60−80%が肝硬変へ移行、20−30%がウイルス排除
*ウイルスのジェノタイブ1や遺伝子の19番染色体IL28βのタイプにより重症化や薬剤の効果が変わってくる
などC型肝炎の状況です。
本質的な治療は、いかにC型肝炎ウイルスを排除するかというところにあり、新たな薬剤開発の動向にそって厚労省も治療のガイドラインを更新しているところです。
また、
「肝炎の早期発見、早期治療によって肝硬変、肝癌への進行を防ぐこと」が大切で、
本区保健所長も、会議の中で、
*肝炎ウイルス検診の推進
*B型、C型肝炎のインターフェロン治療の医療費一部助成
*肝炎診療ネットワークに基づく医療連携
*東京都肝臓専門医療機関を指定し効果的で質の高い医療の提供
*療養生活の向上を支援:医療講演会、個別相談会
を提唱されていましたが、まさにその通りだと思います。
あと、言うのであれば、
*先進国では、一般的であるところの「B型肝炎ウイルスの公費助成をし、普及させること」も必要であると思います。