「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

築地を守る裁判(豊洲東京ガス跡地の土壌汚染のない価格での購入費用返還 住民訴訟)、予定通り2月9日(木)東京地裁。都側新たな弁護士6人選任

2017-02-03 18:08:43 | 築地重要
 小池都知事の本日2/3の定例会見。

 東京都側も、弁護士は変えたが、予定通り、2月9日の期日に口頭弁論に臨むことを述べられていました。


*********日経新聞 20170203 関連部分のみ抜粋*************

2017/2/3 16:55


 東京都の小池百合子知事は3日の記者会見で、築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転に関連し、移転決定時の知事だった石原慎太郎氏の責任を問う住民訴訟を担当する新たな弁護団を選任したと発表した。売買契約を巡って多くの問題点が指摘されてきたとして「事実関係を司法の場で明らかにする」と述べた。このほか芸術家支援事業の見直しや、民進党との連携について見解を述べた。主なやりとりは以下の通り。

 「豊洲市場の用地の売買契約を巡る住民訴訟で、6人の弁護士を選任した。契約に関する問題の解明や、当時の都知事の損害賠償責任の有無を確認する。団長には検察経験が豊富な勝丸充啓弁護士が就くなど、法曹界の観点からは重厚感がある。今後は新しい弁護団が的確に事実関係を調査し、訴訟活動を遂行する」

 ――豊洲市場に関する住民訴訟で新たに結成される弁護団に石原氏への調査を求めるか。

 「どのように決断してきたかは明確にされるべきだと思う。(石原氏が説明責任から)逃げてしまっている印象は良くないのではないか。これまでの石原氏らしくないのではないか」
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医療的ケア児の保育園通園、周囲の協力の下、H29.1.16実現へ。滋賀県東近江市社会福祉法人保育園

2017-02-03 17:13:21 | 各論:障害児保育、医...
 医療的ケア児の保育の問題。

 周囲の協力を得て、可能になった事例の報告がなされています。

 いずれの地域においても、受け入れが可能になる施策の充実が求められています。

************朝日新聞******************
http://digital.asahi.com/articles/ASK222DYCK22UBQU001.html


みんなの愛、保育園の門開いた! 重病の3歳児、通園へ

青田貴光

2017年2月2日07時38分

 脳の重い病気で、人工呼吸器などのケアが欠かせない滋賀県東近江市の田中彩愛(あやめ)ちゃん(3)が、地元の保育園に通い始めた。自治体は医療的ケア児=KM=を支援することになっているが、症状の重い子を預けられる施設は少なく、受け入れは異例。周囲の支えもあり、通園できるようになった彩愛ちゃん。受け皿づくりの一歩として、期待されている。

 大雪となった1月16日朝。母の美由紀さん(38)は車に彩愛ちゃんを乗せ、通常20分の道のりを約2時間かけ、保育園へたどり着いた。医療用の車いすを押し、入園を祝う看板が掲げられた園庭へ入ると、「おめでとうございます」と迎えられた。同じ園に通う長女の瑞希(みずき)ちゃん(5)にとっては待ちに待った日。美由紀さんは「瑞希が『絶対今日じゃないとダメ』と。もう疲れました」と表情を緩めた。

 彩愛ちゃんは仮死状態で生まれ、大脳の表面に細かい溝やしわが多数ある「多小脳回(たしょうのうかい)症」と診断された。寝たきりでけいれんも時折あり、目や口の微妙な動きで感情を伝える。栄養は、体外から胃に入れる「胃ろう」のチューブで注入。気管を切って入れた管で呼吸を補い、1日10回程度のたん吸引も欠かせない。

 「なんであーちゃんと保育園に行かれへんの」

 2015年夏、生まれてから過ごしてきた新生児集中治療室(NICU)から彩愛ちゃんが自宅へ戻った。在宅で面倒を見ようと決めたのは、妹に会えずにさみしがる瑞希ちゃんのためだった。入園は妹思いの姉が発した一言がきっかけになった。

 美由紀さんはスーパー勤めをあきらめ、辞意を伝えたが、上司は「辞めなくていい。1時間でも出勤を」と言ってくれた。24時間の在宅ケアは、訪問看護師や父の恵司(けいじ)さん(33)、新たに同居した祖母と分担した。

 彩愛ちゃんにも変化が現れた。表情が豊かになり、瑞希ちゃんが話しかけると、ニコーッと笑う。けいれんは減ったが、止まらず困った時、瑞希ちゃんがトントンとたたくと治まったこともあった。

■保育園、看護師確保し態勢

 彩愛ちゃんが通い始めたのは、社会福祉法人が運営する東近江市の八日市めぐみ保育園(園児108人)。医療的ケア児の受け入れ実績はないが、美由紀さんや通っている瑞希ちゃんから希望を聞き、園側が決断。主治医は「集団生活で脳に刺激を与えれば、どんな変化があるか分からない」と入園を勧め、市が昨年4月に内定を出した。

 しかし、受け入れには高い壁があった。人工呼吸器の扱いや、鼻から管で人工的に栄養を流す経管栄養は医療行為にあたり、常駐の看護師が新たに必要になる。園側は5~6人に打診したが「協力したいが、高齢で……」などと断られ、市の募集でも集まらなかった。

 一方、保育士らは「絶対預かる」と、たん吸引の講習を受講し、徐々に準備を進めた。秋になって約10年の看護師経験がある近江八幡市の女性(41)が「チームでやれるなら」と園の求めに応じた。人件費は市の補助金でまかなわれることになり、救急搬送を含めたけいれん時の対応方針などは両親と主治医、訪問看護師らが決めた。

 川上信園長(49)は「子どもは子どもの輪の中でぐんと成長できる。どんな子でも預かる保育園へと変わらないといけない」と話す。

 入園してから2週間。彩愛ちゃんはマットに転がったり、友達のコマ回しを見て楽しんだりして元気に過ごしている。美由紀さんは今後、付き添う時間を少しずつ減らして園に対応を任せるという。「彩愛の成長を期待せずにはいられない。やれることはすべてやらせてあげたい」

■増える医療的ケア児 受け入れの動きも

 新生児医療の発達で超未熟児らの命が救えるようになったこともあり、医療的ケア児は増えつつある。しかし、特別支援学級などがある小中学校に比べ、保育園や幼稚園では受け入れ態勢が整っていないのが実情だ。東京都東大和市は定期的にたん吸引が必要な女児の保育園入園を拒否。東京地裁は2006年、市の処分を違法と認定し、入園の承諾を義務づけた。

 医療的ケア児を支援する機運は少しずつ高まっている。厚生労働省は17年度から、保育園に看護師を配置するなどして受け入れを進めるモデル事業を開始。自治体では、東京都世田谷区が18年度から保育定員の中にケア児の受け入れ枠を設けるほか、堺市は重症児でも受け入れる小規模保育所の18年度の開設に取り組み始めた。

 病児保育を手がけるNPO法人「フローレンス」(東京)は「預かってくれる施設がない」という相談が相次ぎ、受け入れ施設の充実化を進めている。1日には都内に3園目となる障害児専用の保育園を開いた。駒崎弘樹代表理事は「リスクに尻込みする自治体はまだ多く、取り組みに格差が出ている。東近江市のケースは大変珍しく、有効な先進事例となる」と評価。看護師の確保を容易にするため、「健康保険法で居宅に限定されている訪問看護を、保育園などにも広げるべきだ」と主張している。(青田貴光)

    ◇

 《医療的ケア児》 日常生活を営むために経管栄養や胃ろうなどが必要な子供たち。厚生労働省の研究班の推計によると、在宅医療を受けている0~19歳は全国に約1万7千人(2015年5月現在)。このうち人工呼吸器を装着しているのは約3千人(18%)という。昨年5月に成立した改正障害者総合支援法で、自治体は医療的ケア児を支援する努力義務が課された。
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