NPOフローレンス駒崎氏が紹介されていた本。
読んでいるわけではないですが、以下チャートは、抱いている感覚に合致します。
中央区においても、政策を考える参考にさせていただきます。
ずっと懸案であった『医療的ケア児の保育』の原稿。
ようやく校正を終えました!
うれしかったので、アップ。
作成に当たっては、NPOフローレンス「ヘレン」さんにも視察でお世話になり、本当にありがとうございました。
医療的ケア児の保育に関連して、川崎市議会が平成27年10月に採択した陳情をみておきます。
**********川崎市議会HP**************
http://www.city.kawasaki.jp/980/page/0000068139.html
007 医療的ケアが必要な子供も入所できる保育所の体制変更を願う陳情
受理年月日
平成27年5月25日
付託委員会
市民
審査経過
審査結果
平成27年10月7日 採択
陳情文
陳情第7号 医療的ケアが必要な子供も入所できる保育所の体制変更を願う陳情(PDF形式, 95.28KB)
http://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000068/68139/tinjou007.pdf
陳情第 7号
川崎市議会議長 石 田 康 博 様
平成27年 5月25日
宮前区在住者
医療的ケアが必要な子供も入所できる保育所の体制変更を願う陳 情
陳情の要旨
市内においても、医療的ケアが必要な子供も保育所へ入所できる体制変更に
ついて陳情申し上げます。
陳情の理由
我が子には生まれながらに障害があります。現在は、摂食障害の症状があり、
医療的ケアの経管栄養をしています。母親の就労により、保育に欠ける児童で あることから、平成26年度、27年度の保育園申請を行いました。しかし、2回 とも入所内定を受け資格がありながらも、医療的ケアの経管栄養であることを 理由に入所することができませんでした。
保育所入所申請から内定取消しまでの経緯
1回目の平成26年度は、「医療的ケアは入所できない」と、宮前区役所保健福 祉センター児童家庭課の担当者により内定辞退書を提出することを指示され、 不本意ながらも、私自身にその対応の不当さを追求する気力も知識もなく、言 われるままに書類を提出し、入所できませんでした。
2回目の平成27年度は、26年度の経験を踏まえて保育所の見学なども行い、 園長や児童家庭課の担当者との交流を持ち、入所内定後の健康診断も受診し、 健康管理委員会の審査を受けました。かかりつけ医師から、医療的ケアは必要 だが、集団生活は可能との意見書もありましたが、健康管理委員会の審査では、 医療的ケアである経管栄養を理由に内定取消しを受け、入所できませんでした。
-1-
いずれの場合も、私が就労するために必要としている保育についての代替案 は何もありませんでした。現在、本市には医療的ケアが必要な子供を受け入れ られる保育園は存在しません。入所内定が下りながらも、医療的ケアが必要な 事を理由に入所許可が下りず、行き場がないのが現状です。
福田市長も方針に掲げる「子育て環境の整備」、「待機児童解消」がまだ不十 分な現実
女性の社会での活躍や、待機児童ゼロを目指す社会であり、実際に川崎市の 福田市長は、マニフェストに「待機児童の解消」とうたい、「子育て環境の整備」 を方針に掲げています。しかし、医療的ケアが必要な子供のいる家庭には、受 入先の選択肢が1つも用意されていません。選択肢がなければ、就労に就ける その他の条件が整いながらも、入所ができないという1つの条件が整わないた め、離職を余儀なくされます。現在私は、育児休業の一年半を満了し、就労し ている企業の期限付きの自己都合休職(所得無し)を取っています。休職期間満 了時、受入先がなければ、新卒よりキャリアを積んできた職場を離職せざるを 得ない状況です。
子供の人権と権利
「障害者権利条約」や「障害者差別解消法」が批准されましたが、医療的ケ アが必要な子供であっても人権があります。権利も持っています。子供は同じ 年代の友達みんなで生活することは大切です。障害や病気があっても子供同士 の触れ合いや、様々な人、社会、文化などと関わり合い他者と共生することは、 大切な権利だと思います。
他の地域には医療的ケアが必要な子供も受け入れられる保育施設が存在する
医療的ケアが必要であっても、個々の症状は様々で、家族の協力や看護師の フォローがあれば集団生活を送ることが可能な症状の子供もいます。病気や障 害にも種類があるように、医療的ケアであるという一くくりで入所許可が下り ないという現状の振り分け方を見直す必要があると思います。
娘の場合は、投薬や運動制限などはなく、保育時間の摂食においては、昼食 の1回と、水分補給を経管栄養を使って行う必要があります。摂食の際に、看 護師の確認は必要になりますが、通常子供が食事をするところを、大人が補助 し見守るのにかける時間と同じです。実際に東京都、横浜市など他の地域では
-2-
医療的ケアが必要な子供を受け入れている保育園が実在します。保育所に全て を委ねるのではなく、個々の状況により、様々な方法を取りお互いが歩み寄る ことにより入所が実現しています。
これらの理由より、医療的ケアを必要とする児童でも、医療的ケアのできる 看護師を配置すること等で、受け入れられる体制の変更の早期対応を強く願っ ています。
本市についても早期対応を頂きますよう陳情申し上げます。
**********川崎市議会HP**************
http://www.city.kawasaki.jp/980/page/0000068139.html
007 医療的ケアが必要な子供も入所できる保育所の体制変更を願う陳情
受理年月日
平成27年5月25日
付託委員会
市民
審査経過
審査結果
平成27年10月7日 採択
陳情文
陳情第7号 医療的ケアが必要な子供も入所できる保育所の体制変更を願う陳情(PDF形式, 95.28KB)
http://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000068/68139/tinjou007.pdf
陳情第 7号
川崎市議会議長 石 田 康 博 様
平成27年 5月25日
宮前区在住者
医療的ケアが必要な子供も入所できる保育所の体制変更を願う陳 情
陳情の要旨
市内においても、医療的ケアが必要な子供も保育所へ入所できる体制変更に
ついて陳情申し上げます。
陳情の理由
我が子には生まれながらに障害があります。現在は、摂食障害の症状があり、
医療的ケアの経管栄養をしています。母親の就労により、保育に欠ける児童で あることから、平成26年度、27年度の保育園申請を行いました。しかし、2回 とも入所内定を受け資格がありながらも、医療的ケアの経管栄養であることを 理由に入所することができませんでした。
保育所入所申請から内定取消しまでの経緯
1回目の平成26年度は、「医療的ケアは入所できない」と、宮前区役所保健福 祉センター児童家庭課の担当者により内定辞退書を提出することを指示され、 不本意ながらも、私自身にその対応の不当さを追求する気力も知識もなく、言 われるままに書類を提出し、入所できませんでした。
2回目の平成27年度は、26年度の経験を踏まえて保育所の見学なども行い、 園長や児童家庭課の担当者との交流を持ち、入所内定後の健康診断も受診し、 健康管理委員会の審査を受けました。かかりつけ医師から、医療的ケアは必要 だが、集団生活は可能との意見書もありましたが、健康管理委員会の審査では、 医療的ケアである経管栄養を理由に内定取消しを受け、入所できませんでした。
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いずれの場合も、私が就労するために必要としている保育についての代替案 は何もありませんでした。現在、本市には医療的ケアが必要な子供を受け入れ られる保育園は存在しません。入所内定が下りながらも、医療的ケアが必要な 事を理由に入所許可が下りず、行き場がないのが現状です。
福田市長も方針に掲げる「子育て環境の整備」、「待機児童解消」がまだ不十 分な現実
女性の社会での活躍や、待機児童ゼロを目指す社会であり、実際に川崎市の 福田市長は、マニフェストに「待機児童の解消」とうたい、「子育て環境の整備」 を方針に掲げています。しかし、医療的ケアが必要な子供のいる家庭には、受 入先の選択肢が1つも用意されていません。選択肢がなければ、就労に就ける その他の条件が整いながらも、入所ができないという1つの条件が整わないた め、離職を余儀なくされます。現在私は、育児休業の一年半を満了し、就労し ている企業の期限付きの自己都合休職(所得無し)を取っています。休職期間満 了時、受入先がなければ、新卒よりキャリアを積んできた職場を離職せざるを 得ない状況です。
子供の人権と権利
「障害者権利条約」や「障害者差別解消法」が批准されましたが、医療的ケ アが必要な子供であっても人権があります。権利も持っています。子供は同じ 年代の友達みんなで生活することは大切です。障害や病気があっても子供同士 の触れ合いや、様々な人、社会、文化などと関わり合い他者と共生することは、 大切な権利だと思います。
他の地域には医療的ケアが必要な子供も受け入れられる保育施設が存在する
医療的ケアが必要であっても、個々の症状は様々で、家族の協力や看護師の フォローがあれば集団生活を送ることが可能な症状の子供もいます。病気や障 害にも種類があるように、医療的ケアであるという一くくりで入所許可が下り ないという現状の振り分け方を見直す必要があると思います。
娘の場合は、投薬や運動制限などはなく、保育時間の摂食においては、昼食 の1回と、水分補給を経管栄養を使って行う必要があります。摂食の際に、看 護師の確認は必要になりますが、通常子供が食事をするところを、大人が補助 し見守るのにかける時間と同じです。実際に東京都、横浜市など他の地域では
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医療的ケアが必要な子供を受け入れている保育園が実在します。保育所に全て を委ねるのではなく、個々の状況により、様々な方法を取りお互いが歩み寄る ことにより入所が実現しています。
これらの理由より、医療的ケアを必要とする児童でも、医療的ケアのできる 看護師を配置すること等で、受け入れられる体制の変更の早期対応を強く願っ ています。
本市についても早期対応を頂きますよう陳情申し上げます。