北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

選挙戦公示~国民が試される

2012-12-04 23:45:06 | Weblog



 野田総理による衆議院解散に伴い、第46回総選挙がいよいよ本日公示され、16日の投票日までの12日間の選挙戦が始まった。

 新聞テレビは各党の代表の声や、地方での候補者の声を記事にしているが、年末も重なって慌ただしさはこのうえない。

 しかし選挙はこれからの数年間の日本の針路を決める大切な社会参加だ。大いに考えを深める時間にする必要がある。



    ◆  



 日本の場合は政党政治である。

 政党とは「政治団体のうち、所属する国会議員(衆議院議員又は参議院議員)を5人以上有するものであるか近い国政選挙で全国を通して2%以上の得票(選挙区・比例代表区いずれか)を得たもの」と定められている。

 政党は、人数を多く抱えより大所帯の政党となることで様々な政治活動上のメリットが与えられるシステムになっている。

 しかしただ数を頼めばよいというのではなく、政治的目的を果たそうという志を同じくする者同士が集まるからこそ力になるのであって、メリットを享受せんがためだけに集まろうとするのでは本末転倒のはずだ。

 政党も政治家も、自分の言葉と活動という全人格が評価されるので、それまで自分(達)が何を言い、どういう価値観でどういう実績を上げてきたか、をつまびらかにして有権者の審判を仰ぐというのが正しい姿だと思う。

 有権者の目も当然これまでの実績に注がれるはずだ。



   ◆   



 しかし過去の事績に自信がないとなると、過去を消さないまでも分かりにくくすることはできるようだ。

 賄賂やテロ資金など犯罪行為で得た不正な資金を口座から口座へと転々とさせ、資金の出所や受益者をわからなくする行為をマネーロンダリングと言う。

 ロンダリングとは洗濯のことで上手く表現したものだが、このロンダリングは資金だけでなく過去の経歴でもできそうだ。

 それまで志を同じくしていたから集まっていたはずの党をあっさりと離党して別な党へ移ったり、あるいは党ごと離合集散を繰り返すことで、有権者はしばしば候補者の過去の経歴が分かりにくくなってしまうようだ。

 我々は人に期待するときに、過去の実績を重視するのだろうか、それとも実績はなくとも将来の可能性に期待するのだろうか。

 万人を納得させるような答えはなくて、一人一人の心構えにある。まさに社会参加の生涯学習の姿である。


 
   ◆   ◆   ◆



 「B層」という単語があることをご存じだろうか。

 小泉郵政選挙の時に自民党がある広告会社に『メディアを使って選挙戦をどう戦うべきか』という分析をさせた。

 その際の企画書に書かれていたのは、国民はA層、B層、C層、D層に分類されるということと、なかでも選挙戦はB層、つまり『マスコミ報道に流されやすく、比較的IQが低い人たち』をターゲットにして戦うべし、ということだったという。

 ひどい言い方だが、世の中を冷静に分析するとそういう人たちは数が多く、結構選挙にも行くのだそうだ。選挙とはそういうプロの人たちの手によって行われているのである。


   ◆  
 

 さて、これからの12日間はさぞ煽るような報道が日々展開されるだろう。

 雑音に踊らされることなく、しっかりとした自分の考えをまとめよう。

 そしてまずは投票に行こう。

 社会に参加する人だけが社会を変えられるのですから、ね。
 



【日本をダメにしたB層とは】 http://bit.ly/Sv0yK3
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