北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

窮すれば通ず

2012-12-20 23:23:41 | Weblog
 朝から都内でいろいろとお世話になっている企業や関係機関巡り。

 昔ならば予算編制過程で政府の予算案が提示される季節である。
 
 当時政府予算案は、まず一時内示があって大抵それはある程度査定を受けた低い額だったり、要求した制度が認められない形となって各省に提示された。

 それを復活折衝と称して、事務次官折衝、政務次官折衝、大臣折衝とランクを上げて当時の大蔵省(現財務省)に対して要求の復活を求めた折衝を繰り広げる。

 その結果、そこで何を獲得した、といった情報が霞ヶ関を駆け巡り、予算獲得を求める関係団体の中で一喜一憂したものだ。

 赤坂にある赤坂プリンスホテルはそうした全国から集まった団体の控え室がいくつも用意されていて、要求内容と獲得したものが壁に張り出されていたものだ。


  ◆   


 今ではそうしたパフォーマンスとも言えるような政治劇は姿を消して、極めて実務的に処理されるようになったし、そのために全国から駆けつけていた動員なども無くなった。

 さらに、そうした活動の象徴ともいえる赤坂プリンスホテル新館自体も現在は解体中であり、一つの時代が終わったことをいよいよ感じさせる。

 ちなみに赤坂プリンスはいわゆる超高層ホテルの類で、いくつもある超高層ビルが将来老朽化した時にはどのような解体の手だてがあるのか、ということが話題になっていた。

 この課題に対して工事を請け負った大成建設では、屋上を残したままその下の階を仮囲いで覆い、二階分ずつ解体しては少しずつ降りて来るという工法を取った。

 一見変わりがないようだが、工事が進むうちに次第に高さが減って来るという姿が見られるので、面白がって定点観測をするブログも増えている。

 「窮すれば通ず」で、課題があれば必ず解決方法は生まれてくるものだと飽くなき創造力に感服だ。


  ◆   ◆   ◆


 予算での応援の代わりに、年末の挨拶は日頃のお礼に加えて地域での話題・情報提供の場となっている。

 せっかく会えるのだから、現在の地域の様子をお知らせして印象づけるという努力を続けて行きたいものだ。

 「窮すれば通ず」

 これからも課題先進都市は課題解決先進都市であり続けたい。 
コメント
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