ロボットというと子供には大人気のキャラクター。
我らが子供の時は日本のロボット漫画史上の三大ロボットキャラクターである「鉄腕アトム」、「鉄人28号」、「エイトマン」がほぼ同時期に漫画雑誌に掲載されていて、幼心をワクワクさせたものです。
その後は才能溢れるクリエイティブな漫画家がぞくぞく排出して、「マジンガーZ」のような人が操縦する大型ロボットが登場し、やがてガンダムやエヴァンゲリオンのような社会現象にもなっていきました。
ロボットというと上記の三大ロボットのイメージが強いために"人の形をしているもの"と思われがちですが、実はそうではない産業ロボットがたくさんあります。
ロボット(robot)という語は、1920年にチェコスロバキア(当時)の小説家カレル・チャペックが発表した戯曲『R.U.R.(ロッサム万能ロボット会社)』において初めて用いられた言葉で、このときのロボットは金属製の機械ではなく、化学的に原形質を用いて作られた生物的人造人間というような存在でした。
robot の語源そのものは、チェコ語による「賦役」(強制労働)を意味するrobotaだそうで、実際人間に成り代わってより力強く労働をしてくれる存在には違いありません。
Wikipediaによれば、ロボットとは『人の代わりに作業を行う装置の場合、ある程度の工程なり手順なりを自動的かつ連続的に行う物がロボットと呼ばれ、単一の動作を行う物や、絶えず人間が操作をする必要がある装置、ブルドーザーやショベルカーなどの操縦者が搭乗する必要性があるものは基本的にロボットとは呼ばれない』とあります。
しかしその一方で、『手動操作であっても、人の形をした機械装置であればロボットの範疇に含む場合もあり、パワードスーツなどを含めた「人の形をした乗り物または作業用機械」についても同様に、一般的にはロボットと呼ばれている。また、作業用機械であっても、高度な遠隔操作や自動制御技術の導入が進み、人間が操縦者から単なる作業指示・命令者に近づきつつある事から、一層境界が曖昧になって来ている』とも書かれています。
どうやら、自動的に人間の代わりに働いてくれるものはロボットで良くて、人間が常に操縦するものは、"人型"ならばロボットで、"人型でないもの"はロボットとは呼ばれないという基準があるようです。
しかし常に操縦するマジンガーゼットや戦隊ヒーローものの合体ロボットなどが常に操縦しながら敵と戦っていることを思えば、ショベルカーやブルドーザー、さらには除雪用の機械等も人間の代わりに効率的に必要な作業をしてくれるロボットという概念に加えて欲しいものです。
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最近の除雪車は、冬は除雪をして夏はアタッチメントを取り替えることで夏冬兼用で使えるようになっています。いわば変形(トランスフォーム)するんです。
映画「トランスフォーマー」は元々タカラトミーの、車が変形するロボットシリーズをアメリカのハズブロ社が提携して『TRANSFORMERS』として売り出したところ北米で大ヒットしたもの。
この際、タカラトミーにお願いをして「除雪車から変形して戦闘ロボットになるような車」を作ってもらえないものでしょうか。
そうすればそれが町中を走る姿を見れば子供たちはもっと雪や氷と戦う戦闘ロボットを身近に感じ、その操縦者になりたいと思うに違いありません。
そして物語は雪の魔王との戦いで、主人公は除雪車とその変形ロボットを駆使して敵と戦うというわけです。
幼い子供たちの感性に訴えるところから戦略的な"除雪者"やファンを育成したいものです。