北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ペットロス~55歳からのハローライフ第二話

2014-06-24 23:41:26 | Weblog

 NHKで土曜日の夜に放映している連作ドラマ『55歳からのハローライフ』。

 第二回目は、可愛がっていた犬のペットが病気になった妻(風吹ジュン)と夫(松尾スズキ)の物語。

 夫が「買うなら猫にしようよ」というのを押し切って犬にした妻淑子は、定年後家にいる夫が鼻についてたまりません。

 夫は夫で、家では妻に無愛想なくせに、自分の都合のよいパーティに淑子を連れ出しては元取引先の奥方を大層ほめそやす。その内と外のギャップもたまらなくいや。

 夫は家ではいつも部屋にこもって誰が読むのか分からないようなブログを書いてばかりいて、こちらのことには一向に関心がない。

 そんな淑子は愛犬を連れて公園へ散歩に行き、そこで愛犬家仲間の男性の義田(世良公則)と二人だけで会話をするのが密かな楽しみ。

 妻を亡くしている彼にほのかな感情を寄せたりもしますが、あくまでも想像の中の話。

 そんなある日、義田が淑子の愛犬の様子がおかしいことに気づき、動物病院の受診を勧めます。

 苦しそうな愛犬の診断結果は心臓弁膜症で、もう無理はできないし寿命も長くなさそうだ、というショッキングなものでした。

 家の中で看病しようとすると、「毛がおちるから気をつけろ」という夫の愛のない言葉が返ってきて淑子の怒りは頂点に。

 納戸に犬とともに籠って、そこで寝起きや食事をとるようになり夫はあきれつつも、妻のただならぬ様子にうろたえます。

 いよいよ最後の時が近づいたかに思えた時に、夫から「居間に移してここで看病をしようよ」という思いがけない言葉。

 愛犬は夫も見守る中、淑子の腕の中で静かに息を引き取ります。

 愛犬にはペット葬儀を行いましたが、夫はついてもこず、(あの夫の態度は何だったのか)と落ち込んでいた時、ふと夫のブログなるものが一体何を書いているのかと思い、ノートパソコンを開きます。

 そこに書かれていた夫の心情は…(以下、NHKオンデマンドへ)


       ◆   


 子供も独立した二人だけの夫婦には、愛情を注ぐ対象が必要でした。

 しかしペットは人間よりはどうしても早く死んでしまう。夫婦同士の愛と、ペットへの愛情は比較できるのでしょうか。

 そして一見無愛想で、自分にもペットにも関心がないとばかり思っていた夫も実は淑子と同様にペットロスを感じており、淑子のこともちゃんと見守っていたということがわかりました。

 夫婦がペットを失ったことで、お互いの関係をを見つめ直すきっかけを得たという、最後は心温まる物語でした。

 夫婦とはいえ、ペットとブログという互いが関心を持っていることに自分も関心を寄せる様な心の"のりしろ"を互いに持ち寄った時に、再び相手のことを意識する気持ちになったのではないかと思いました。

 夫婦と言うのは、1+1=2ではなくて、1+1=1.5くらいに互いが重なっているそんな関係なのかもしれない、と気が付きました。

 そして、実はこの家が先週放送されたキャンピングカーの夫婦のお隣だったことが映像で分かってきます。

 どうやら同じマンションの住人たちの生き様模様がこれからも写しだされそうです。

 見逃した方は、NHKオンデマンドで有料で視聴することもできます。

 観られた方はどのように感じられましたか。来週も楽しみです。

コメント
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