北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

もう少し周りを見てほしい話

2014-06-26 23:01:07 | Weblog

 出張からの帰りの電車の中の話。

 札幌駅で乗り換えた電車は、帰宅時間のピークと言うことですごい混み方をしていました。

 到着も遅れましたが、乗り込むのにもまた時間がかかりなお遅れが出るほど。

 それが次の桑園駅では降りる人よりもさらに乗るお客さんが多いために乗り切れずにドアがなかなか閉まりません。

 駅員さんが駆け寄ってきて、入り口で何か会話をしていましたがそれでもお客さんが中に入れないのは、入り口付近が混みあい過ぎていたため。

 駅員さんは窓のところで、大きく腕を振って中のお客さんにもっと奥に詰めてくれるようにというサインを送りました。

 それに反応した何人かが無理を押して奥に詰めたのですが、入り口の近くにいた20代後半と思しき女性が一人スマホに見入っていて気が付きません。

 そのため、奥に無理に詰めた人とその女性の間には三、四人が立てるくらいのスペースができたのですが、入り口付近で混雑している乗客はその女性が奥に入らないためにさっぱり詰めることができません。

 そうしている間に、どうやら入り口付近では乗りたいお客さんを無理やりつめたらしく、ドアが閉まり電車は走り出しました。

 見ているとその女性の周りの乗客は皆、その女性の奥にスペースがあることには気づいていて、彼女が動かないために自分たちはぎゅうぎゅう詰になっていると思っているのですが、それでも誰もその女性に「もう少し詰めてもらえませんか」という一言を発しません。

 スマホに見入って周りが見えなかった彼女は周囲の顰蹙(ひんしゅく)を買っていましたが、そういう彼女にだれも注意もお願いの一言もないというのが、ちょっと不思議な感じでした。

 もっとも、私も奥に詰めた一人でその一言を発しなかった大衆の一人だったのですが、彼女も彼女なら周りも周りだと、気遣いとコミュニケーション力のバランスについて考えさせられました。

 まあせいぜいスマホや携帯を見入っていたとしても、公共の場ではやはり周りにも気を配った方が良い、というお話。

 他山の石といたしましょう。

 (写真は本文とは関係ありません)

コメント
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