北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

地域おこし協力隊という知恵・発想・能力を活かしたい

2014-06-28 23:45:44 | Weblog

 豊富温泉の川島旅館で一泊した後は、天塩町で地域おこし協力隊として天塩町に移住してしまった菅原英人さんに案内していただいて、天塩町近傍の小河川での釣りを楽しみました。

 菅原さんは本州出身ですが、道北地域の釣りの常宿として豊富に泊まるうちに、釣りのみならず温泉の魅力にも惹かれ、ついに移住を希望するようになります。
 
 ちょうどそのころ、地方自治体を支援する国の事業で地域おこし協力隊を天塩町が募集していることを知り、それに応募・採用となり志の通り天塩町への移住がかなったというわけです。

 普段は牧場の手伝いをしたり物産展での販売を手伝ったりと天塩町の活性化に奔走していますが、休日はほぼ釣りに出ているという釣りの大ファン。

 こと天塩川に関しては河川延長約約50キロにわたって徒歩で実況見分をしてイトウのいそうなポイントや釣りのポイントを探して歩いたと言いますから、現場主義の徹底ぶりは只者ではありません。

 そんな菅原さんに案内していただいて、魚を求めて小河川を渡り歩きました。

 この日は気温がだいぶ上がってきたために魚の活性が期待されましたが、逆に水量が少なくなっていて大きな魚がつきそうなポイントもしぶい状況。

 10センチ以下の小魚はさかんにフライに食いついてくれてアタリは数知れずあるのですが、とにかく小魚はフライの見極めが早いのですぐに離れてしまって釣り上げることができません。

 一方菅原さんの方は小さなルアーで20センチクラスのニジマスなどを釣り上げて見せてくれます。

「魚はいるにはいるんですが、フライとルアーでは食いつき方が違うのか、フライではちょっと難しい日ですね」

 結局この日の釣果は8センチのヤマベが一匹と渋い結果に終わりました。しかし天塩川に注ぐ中小の河川をいろいろと見せていただいたおかげで次回の釣行が楽しみになりました。


     ◆   


 菅原さんは過去にここ天塩川で、最大で1m級のイトウを釣り上げた経験が何度もありますが、それは相当に川を見ぬく眼力があればこそ。

 場所を教えられるだけではなかなか釣れるものではありません。

 いつかイトウに巡り合える日を夢見て、少しずつ道北での釣りの経験を増やしていこうかと思います。

 菅原さん、お世話になりました。またいつかご一緒いたしましょう。ありがとうございました。
 

 

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豊富温泉には来たい人が大勢いる

2014-06-28 00:46:33 | Weblog

 豊富町にいる知人の女性に誘われて、休暇を取って豊富温泉まで来ました。

 豊富は駅周辺の市街地付近をドライブで走ったことはあるものの、豊富温泉街へ来るのは人生で初めて。

 今回来た目的は、豊富温泉で地域づくりをしている、知人とその仲間たちにまちづくりに関するエールを送ってほしい、というもので、私が軽く一時間ほどお話をしてそれから意見交換をすることに。

 講和は「まちづくりのキーワード」ということにして、地元からに加えて隣町の幌延町からも知人が駆けつけてきてくれて、全部で十人ほどが集まってくれました。

 ところが地元の方というその多くはあくまでも仮の姿で、その本当の姿はアトピー性皮膚炎に困り果ててここの豊富温泉を知り、長期滞在~定住を模索した結果、役場などの有期付雇用契約で豊富温泉にいる人たちが多いのでした。

 私自身、医者ではないので皮膚の疾患とその原因の因果関係については私自身はよくわかりませんが、食物や空気中の成分、都会のストレスなどから皮膚炎に苦しむ人は大変な数に上っています。

 そうした人たちがステロイド治療薬に頼りすぎず、民間療法で効果のあるところとして血眼になって探した結果、多くの湯治客がいて「ここで症状が改善した」という声の多かったのがここ豊富温泉でした。

 そして、遠くからここへ通ううちに、長く滞在する手段として上記のような有期付雇用制度を活用して1~3年ほどの期間で地元に住んでいるというのです。

 世代的にも30代の方が多いようで、全国が人口減少に悩んでいるというのに、ここへ来たい・定住したいというニーズには強いものがあり、しかし雇用や受け皿の面でそれを実現してやれない悲しい現実があるようです。


       ◆  

 さて、私も豊富温泉の川島旅館に夕方に到着して、着くなり真っ先に向かったのが町営の「ふれあいセンター」で、ここには湯治用の濃い温泉槽と一般客用の薄めた浴槽のお風呂があります。

 お湯に入ると石油系の油が浮いていて全体は白濁していますが、この油の成分が肌の保湿に良いようで、一週間とか一か月という風に長く滞在して湯治をするお客さんも多くいるのだそう。

 実に個性的な温泉の泉質です。


       ◆   


 ところで、そういったよそ者たちには外部からの視点が備わっているために、地域の本当の価値が良く見えることから、いろいろな思いや提案もあるのです。

 そんなよそ者の一人である女性は、「私たちはよそから来た支援隊みたいなものだから、提案や応援はできるけれど、本来の地元民たちがその気になってくれないことには力が及ばないところも多く疲れてしまう」とやや嘆き気味。

 支援の方向としては、アトピー性皮膚炎などに効果のあるこの豊富温泉の名を知らしめて効能を伝え、症状に苦しむ人たちに期待と共感をもってもらい、この地を訪れできれば住んでくれるような人が増えることが求められます。

 ネットなどの活用には大いに可能性があるので、豊富温泉のポータルサイトをちゃんと作り、利用者なんだか宣伝なんだかわからないようなブログだけに頼らずに、しっかりとした情報発信をしようと考えているのだそう。

 実物の温泉を運んでデモ的な温泉を本州の都会に作るとか、濃縮温泉水を作って自宅で豊富温泉が楽しめるような商品は作れないか、など空想的なアイディアは思い浮かびますが、実現にはそれぞれにハードルがあるようです。

 しかし言わないよりは言った方が良いし、関連記事を掲載しておくことに損はありません。

 願わくば、もっと地元から情報発信の質と量に磨きをかけて、今現実に困っている人たちの悩みを軽減してあげてほしいものです。

 温泉の多い道内でもこのような泉質の温泉は極めて珍しいと思いますし、応援したくなりますね。

 道北旅行の際はぜひお立ち寄りされてみてはいかがでしょうか。


  

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