日本中がサッカーワールドカップの日本初戦に注目している頃、私は然別湖の湖上にいました。
前日の夜に鹿追町に到着して、夜には然別湖でグレートフィッシングを運営している地元の知人たちと交流会をして、最新の釣り情報をゲットしました。
曰く、「ミヤベイワナは低い水温を好むので、陽気が良くなって水温が上がると湖の深いところに沈んでしまいます。しかしこの2、3日は風が強くて水がかきまぜられているので、わりと浅いところにも出てくる可能性が高いです。昨日は最高で40匹以上釣った人がいました」
これは期待できると胸を膨らませて、朝5時に起床し然別湖には6時過ぎに到着。曇りで霧雨気味ですが、気温は低く風もなくミヤベイワナ狙いとしては絶好の天気と言えるでしょう。
釣り申込者は、基本的には手漕ぎボートで湖の中を釣りして回りますが、ポイントまでや緊急の際には受付に電話連絡をするとスタッフの方がエンジンボートで引っ張って行ってくれます。
朝7頃から釣りはじめると、同行の仲間は次々に「かかった!」「釣った!」と歓声を上げ始めます。やはり状況はいいのでしょうか。
しかしどうも私の釣竿にはなかなかかかってくれません。シンキングラインと言う沈む釣り糸ですが、すぐに沈む重たいタイプでやってみたところ、魚たちはもっと浅いところにいそうです。
まず食ってくれなくては始まらないのですが、それがなかなか来ない。そのうち妻の方にアタリが出始め、ついに一匹を釣り上げました!
胴体が薄いブルーに輝く美しい色です。この色味こそがミヤベイワナの特徴です。ついにミヤベイワナに会うことができました。
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しかしその後も私の方には全くアタリらしいものが来ません。広い湖をほぼ半周してポイントを探して回りましたが、まったく反応がなし。
「これはミヤベイワナは絶滅したのではないか」と本気で思いましたが、同行の仲間たちは「小松さんだけだよ、まだ出ていないの」と笑われる始末。
とうとう結果的には仲間で一匹も釣れなかったのは私だけ。釣りの最中に持ち込んだラジオでサッカーワールドカップの中継も聞いていましたが、こちらも先制しながらの逆転負け。
なんとも残念な日曜日となってしまいました。
このリベンジにはまた一年かかるかと思うと、サッカーでの負け以上に悔しい一日です。
もっと腕を上げて、システムを充実させて攻めの引き出しを増やして臨もうと思います。いい教訓になりました。
釣りをしなかったときは然別湖を見て「美しい湖だなあ」と思っていましたが、釣りをしてみるとさらにその魅力がじかに伝わってきます。 まさにこれぞ北海道の大自然。これを満喫するには釣りのスキルは最高ですね。
北海道を大いに楽しみましょう!