北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

こっそり褒める陰褒め ~ 組織を活性化するちょっとしたコツ

2012-12-21 23:45:24 | Weblog



 東京での年末挨拶を終えて釧路へと戻ってきた。

 今日は霞が関界隈を巡ったが、ポイントとなるところへは事前にアポイントを取り付けつつ、そうでないところは飛び込みで挨拶に行く。

 いろいろと釧路に対して配慮していただいたところへはお礼の挨拶だし、いよいよこれから行政上のお願いをしなくてはならないところや、細かな情報収集などを行うのだ。

 アポイントを取ったり、どこをどう歩いて目的地に行くかを案内してくれるのは東京事務所スタッフの仕事だ。

 思わず時間を食ったりしたときのフォローや、相手への連絡などを黙々とこなしてゆくが、こうした進行管理をロジスティックス、通称ロジという。

 ロジなんて目立たない仕事だが、限られた時間を最大限有効に使うためには黒子とはいいながら、無くてはならない仕事なのだ。

 霞が関の広い庁舎の中を次々に挨拶して回れるのも、事前踏査も含めた努力のたまものだ。今回の業務も無事終了した裏方努力に感謝したい。



   ◆   ◆   ◆


 
 官庁巡りと言っても、数多ある自治体が競って霞が関を練り歩く中で地元釧路を印象付けるのも大切なミッションである。

 しかも国に直結する事業などは、市長自らが行ってお礼を述べたり地元事情などを説明する中で、相手側に(この事業はしっかりと市長の頭に入っているのだな)と印象付けられる。

 そしてこのこと自体が相手側に対する敬意の現れなので、霞が関の側も安心することができるというものだ。

 仕事というものは、最後は人と人とのつながりに負うところが極めて大きいので、紙一枚やメールだけで仕事が進むなどという幻想は、少なくとも行政に携わる限り持つべきではない。

 ネットや情報化社会の進展と言っても、根っこはそこにあるのである。


   ◆   


 こうした中央での会談で大切なことが一つある。

 それは地元釧路周辺の現場で活躍している人たちを、名前を挙げて褒めることだ。

 名前を出すことで現場でちゃんとコミュニケーションが取れていることの証になるし、褒めることで活躍ぶりが第三者的に伝わることになる。

 これを「陰褒め」という。

 もちろん本人に対して直接お礼を言ったり感謝をしたりすることも大切なのだが、この「陰褒め」では高評価が口伝えで人から人に伝わるもので、評価が拡散して伝わってゆくのが良い。

 最後には巡り巡って本人に「○○さんが褒めていたよ」と伝わったりすると、ご本人自身も嬉しくなってモチベーションが上がるというものだ。


   ◆   


 直接会った時におべんちゃらを使い、本人のいないところでは批判をする人がいる。

 しかしそうしたやり方は、巡り巡って誰も幸せにしないし組織を活性化することもない。

 それよりは、こうして陰でこっそり褒めるというやり方のほうが、はるかに人間関係を良好にして一人一人のやる気とモチベーションを上げることに繋がるだろう。

 「陰褒め」

 組織運営が上手な人は知ってか知らずか、必ず使っている方法である。

 


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窮すれば通ず

2012-12-20 23:23:41 | Weblog
 朝から都内でいろいろとお世話になっている企業や関係機関巡り。

 昔ならば予算編制過程で政府の予算案が提示される季節である。
 
 当時政府予算案は、まず一時内示があって大抵それはある程度査定を受けた低い額だったり、要求した制度が認められない形となって各省に提示された。

 それを復活折衝と称して、事務次官折衝、政務次官折衝、大臣折衝とランクを上げて当時の大蔵省(現財務省)に対して要求の復活を求めた折衝を繰り広げる。

 その結果、そこで何を獲得した、といった情報が霞ヶ関を駆け巡り、予算獲得を求める関係団体の中で一喜一憂したものだ。

 赤坂にある赤坂プリンスホテルはそうした全国から集まった団体の控え室がいくつも用意されていて、要求内容と獲得したものが壁に張り出されていたものだ。


  ◆   


 今ではそうしたパフォーマンスとも言えるような政治劇は姿を消して、極めて実務的に処理されるようになったし、そのために全国から駆けつけていた動員なども無くなった。

 さらに、そうした活動の象徴ともいえる赤坂プリンスホテル新館自体も現在は解体中であり、一つの時代が終わったことをいよいよ感じさせる。

 ちなみに赤坂プリンスはいわゆる超高層ホテルの類で、いくつもある超高層ビルが将来老朽化した時にはどのような解体の手だてがあるのか、ということが話題になっていた。

 この課題に対して工事を請け負った大成建設では、屋上を残したままその下の階を仮囲いで覆い、二階分ずつ解体しては少しずつ降りて来るという工法を取った。

 一見変わりがないようだが、工事が進むうちに次第に高さが減って来るという姿が見られるので、面白がって定点観測をするブログも増えている。

 「窮すれば通ず」で、課題があれば必ず解決方法は生まれてくるものだと飽くなき創造力に感服だ。


  ◆   ◆   ◆


 予算での応援の代わりに、年末の挨拶は日頃のお礼に加えて地域での話題・情報提供の場となっている。

 せっかく会えるのだから、現在の地域の様子をお知らせして印象づけるという努力を続けて行きたいものだ。

 「窮すれば通ず」

 これからも課題先進都市は課題解決先進都市であり続けたい。 
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不易と流行 ~ 「致知」1月号

2012-12-19 23:45:12 | Weblog
 昼に釧路を出て札幌へ。

 折角HACに乗ってあげようと思ったのだが、直前になって丘珠行きに天候調査が入った。どうやら札幌方面は天気が悪いようだ。

 降りられなくて引き返すということになると洒落にならないので、安全のために急遽JRへ変更してトコトコと四時間かけて汽車で移動。

 札幌へ着いてから調べてみたら、乗る予定だったHACは無事に着陸出来たらしい。何のことはない、搭乗率と収入向上に貢献したかったが残念だ。

 ビジネスには安心感が欠かせない。北海道の冬は厳しい。



  ◆   ◆   ◆



 【今月号の致知、テーマは不易と流行】


 機内でじっくり読んだ今月号の特集は「不易流行」だ。

 不易(ふえき)とは時代がいくら変わっても不変なもののことで、流行とは時と共に移り変わるもの、あるいは変えて行かなければならないもののこと。

 俳人芭蕉は奥の細道の旅の中でこの言葉を体得し、発句の理念としたという。

 彼は『去来抄』のなかで、「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を辨え(わきまえ)ざれば風あらたならず」と言っている。

 基本が分からなければ基礎が確立できないし、一方で時代の流れをくみとって新しい発想を加えて行かなくては溌剌とした句は作れない、ということだ。

 しかしこの両者を取り違えたり、バランスを誤ったりすると良い伝統が失われ、おかしな方向へと道を誤ることになる。

 何が不易で何が流行なのかを見極めるところに、変化しながらも続いて行くものと、いつかどこかで廃れて行くものとの差があるのである。


  ◆   ◆   ◆


 「老舗(しにせ)」という単語がある。何代にも亘って世代を超えて続いている商家のことだ。

 今月号には、茶道裏千家の前家元である千玄室さんと和菓子づくりで続く「虎屋」の社長黒川光博さんとの対談が掲載されているが、どちらも五百年以上伝統を継承し続けている。

 ちなみに二百年以上続いている会社でみると、日本には三千社あるそうだが、韓国にはゼロ、中国には九社だそうだ。

 革命的な政権の大混乱がある国ではこうした伝統は継承しにくいに違いない。

 こうしてみるだけでいかに日本は万世一系の天皇家を戴いて、他国に比べると安定した国造りをしてきたかが分かるし、また伝統を守りながら進取の気質に溢れた創造的な経営者が多いのかも分かるというものだ。

 なんと誇らしいことだろう。


  ◆   


 紙面の中で、「何百年も続く老舗を観察していると共通の者があるように思える」という一節があった。

 曰く、「一つは創業の理念を大事にしているということ、二つ目には情熱、三つ目が謙虚、四つ目は誠実であろう」と。

 創業の理念はただただ墨守するだけではだめで、そこに時代の変化と気風を先取りする進取の気質が求められる。

 上記の対談の中で虎屋の黒川社長は、「和菓子も昔のように甘いものの少なかった時代の甘さと、現代のように和洋菓子が豊富にある時代の甘さは当然変わるべきだ」という趣旨のことを述べられていた。

 そこに、今日世界に向かって日本の和菓子を売り込む日本の老舗和菓子屋の気概がある。

 また老舗には社長から末端の社員までが情熱を共有できており、慢心や傲慢を戒める謙虚な社風がある。

 なによりも誠実でない企業が長続きした試しはないだろう。

 いずれもが不易の基をなすものであり、この不易を守り続けるところに生命の維持発展があるというものだ。

 しかし変えなくてはならないところを「不易だ」と言い張り、変えてはならない根幹を「流行」の名の下に軽々しく捨てる者は多い。

 改めて我が身を振り返り、自分の中の不易と流行について考えたい。


     ◆  


 それにしても、「流行」って江戸時代からの単語だったのだね。近世の新しい言葉かと思っていたが、我々の日常は伝統の上に成り立っているなあ。


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習慣的行動を変える力

2012-12-18 23:38:49 | Weblog
 「木鶏の会」は、人間力を高める雑誌、月刊「致知」の読者による月に一度の会合である。

 今日は読み合わせの勉強会はやらずに純粋の忘年会で一年を振り返った。

 月刊「致知」には本当に頑張っている人の物語が数多く語られていて読んでいるうちに勇気と元気が湧いてくる。

 しかしなにしろ文字が多いので、積読(つんどく)状態になることも多い。

 月に一度の読み合わせ会は読まざるを得ない状況に自分自身を追い込むので、いやがうえにも読んでから参加することになるのである。

 時には形から入ることで行動を促すことがあるもので、こういう知恵は上手に使いたいものだ。



   ◆   ◆   ◆



 参加者の中には、私のブログを読んでこの会の存在を知って参加してきた方がいる。

 ちょっとした文章を読んだくらいで雑誌を読み、会に参加してくれるとは嬉しいものだ。

 こういうことは、いくら「良いですよ」と進めても性に合わなければ縁がないものだ


   ◆   






 何かに刺激されて習慣化した自分の行動パターンを変えることを行動変容という。

 人の習慣的行動を変えさせるのはとても難しいことで、経済的メリットや健康など余程得るものがないと人間は簡単には変わらない。

 心に訴えかける物語などというものがどれほど他人の行動変容をもたらすものか。

 たった一言で、アルコール漬けの日々から決別できた人もいる。

 何度も繰り返すことで自らの気づきを促すしかないのだろうけれど、それにしても発信しない限り、出さない声は聞こえないし、書かない文字は見られない。


 これからも一隅に光を当て続けてゆきたいものだ。

 

   ◆   ◆   ◆


  
 先日、ある方から「小松さん、学力保障条例ができましたね。子供たちの学力を何とかしてくださいね」と言われた。

「子供たちの学力低下が言われていますが、どれくらい低いのでしょうか」と訊くと、「いや、本当に低いですよ」と言われてしまった。

 続いてその方は「私が聞いたのは、小学校高学年の子供たちに教科書の文字を原稿用紙に書き写すという能力を見た時に、10分間で170文字しか書き写せない子が何人もいた、と聞きました」と言う。
「それは低いのですか」

「ごく普通の子だったら、一分間に250~260文字は書き写せます。もちろんそのためには、何と書かれているかを覚えていて書かれている漢字も覚えて書き直すことができるのです」
「はい」

「しかし、書き写すだけのことができないというのは、漢字一つでもちゃんと覚えていないので漢字をまねるのにも時間がかかっているということでしょう。書き写す先に、ときどき見たこともない漢字が出てくる、とその方は嘆いていました。漢字そのものを覚えていないんです」
「どうしたらよいでしょうか」

「もちろん子供によって能力には差があって、すぐにできる子もいれば定着するのに時間がかかる子もいます。しかしその能力、学力の定着が遅かったならその分の時間を取ってあげないといけないんだと思います。それをおろそかにするから定着しかけてもはがれていってしまうのです」
「それができていないということですか」

「そのとおりです。その一瞬をおろそかにしないという姿勢を先生も親も社会も持ち続けて、子供たちが変わってゆくように見守ってあげてほしいものです」

  
 言い方は優しかったけれど厳しい内容の言葉で、現場に出なくては現実はなかなか分からないものだ。。

 子供たちに行動変容を起こさせるのにもまずは基礎的な力がなくては始まらないようだ。

 鶏と卵のようだが、条例の有無にかかわらず、地域も親も先生も子どもたちのためになお一層の奮起をお願いしたいものだ。


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ホスピタリティの時代

2012-12-17 23:45:39 | Weblog



 月尾嘉男さんを中心にしていろいろな人たちが集まる勉強会の「湿原塾」。

 今日は釧路空港の常務取締役で、もともとANAでCAへのおもてなし研修を担当していた近藤祥子さんを迎えてのミニ講演会。

 近藤さんからは「おもてなしの心を考える」というお題でお話をいただいた。

 長年キャビンアテンダントを指導してきた近藤さんだが、ホスピタリティとサービスとはちょっと違うという。

 サービスには気持はなくてもよいが、ホスピタリティは喜んでほしいという気持ちがなくてはならないし、サービスにはマニュアルがあるがホスピタリティにはマニュアルはない。

 もてなす自分自身のなかに相手に喜んでほしいという純粋な気持ちがない限り、おもてなしの心は理解されず、それにはマニュアルがなくて自分自身が気づかないといけないのだ、と。


   ◆   


 ある有名なお菓子屋さんでは、お客さんの相手をするフロントにはもっともおもてなしが上手なスタッフ二名を充てるのだとか。

 そして、そのほかにもう二名を配置してお客さんに対応するスタッフの様子を見せるのだそう。

 最も上手と言われる人が客あしらいをする姿を見て、自分に足りないものに気づいたり、最も上手なスタッフでさえ足りないものに気づくような場を用意しているというのは、社員という人づくりをしないことには企業はやっていけないというトップの強い気持ちが伺えます。


   ◆  


 近藤さんは、誰もが注意すべきおもてなしのスキルを7つ挙げました。

 その七つとは、①笑顔、②挨拶、③アイコンタクト、④身だしなみ、⑤言葉、⑥話し方、⑦ボディランゲージ、のこと。

 しかもこれらのことができているかどうかを判断するのは自分ではなくて相手だということ。

 知っていること(保持能力)と発揮できていること(発揮能力)とは別のもの。

 品質を維持してゆくためには、『常に』『全員が』能力を発揮できなくてはいけない。

 組織の世間からの評価は、『もっともできていない人で決まる』のです。


   ◆   


 近藤さんは、ある自治体へでかけたときに庁舎の入り口で迷っていたところ、書類を抱えた若い男性職員が近づいてきて笑顔で、「何か御用ですか。お手伝いできることはありますか」としっかりと目を見ながら声をかけてくれたことがとても印象的だったと言います。

「彼だけなのかどうかわかりませんが、その方のその態度が自治体の印象を決めてしまいました。あとで首長さんにそのことをお話したら、『そういうふうに来客に接してほしいと常々言っていましたので、そう評価していただいてとても嬉しいです』とおっしゃっていました」

 釧路も負けてはいられません。

  
    ◆   ◆   ◆
 


 近藤さんによると、あれだけにこやかに仕事をこなす飛行機のキャビンアテンダントですら、最も多いクレームは「愛想がない」ということなんだそう。

 笑顔を保つことはとても難しいことなのですね。

 怖いのは、「笑顔はできていても、素になった時とのギャップがすごい」と言われるということだそう。

 人は知らないうちにしっかりと見られているのですね。

 さてホスピタリティの時代をどう生きてゆきましょうか。
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28回目の結婚記念日は総選挙の日

2012-12-16 23:22:27 | Weblog
 今日は選挙開票だが、その前にプライベートで28回目の結婚記念日で妻と食事を楽しんだ。

 場所は今や釧路代表するオーナーレストランの「イオマンテ」だが、昨日の土曜日は予約で満席だったのが今日は我々一組だけで完全貸切状態に。

 却って忙しい日でなかったのが幸いしたようだ。

 また事前にオーナーに頼んでおいたので、美味しい料理に加えていろいろと細かいサービスが受けられた。

  デザートには”Wedding Anniversary”とチョコレート文字で書いてくれている。

 たまにしかできない贅沢だが、こういうときは仲の良い方に頼めて良かった。
 
 妻にもいろいろと苦労をかけているけれど、これからもよろしくお願いします。





   ◆   


 イオマンテでは、年末に向けてスイーツボックスというスイーツの詰め合わせセットの予約を受け付け中とのこと。

 おなじみのスイーツもあって、トータルでかなり安くお得になっている。

 年末に向けて三つお願いしておいたが、釧路の代表的なスイーツのお土産になりそうだ。



 

   ◆   ◆   ◆



 自宅に戻ってからは選挙開票速報でテレビにかじりついているが、大勢は自民党の圧勝だ。

 政権党としての実績が評価された結果だとはいえ、国民の審判は厳しいようだ。

 明日からの政権交代が地域にどのような影響になってくるかを注視したい。
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北海道ダービー ~ 頑張れクレインズ!

2012-12-15 23:45:45 | Weblog
 アイスホッケーアジアリーグ、日本製紙クレインズの地元釧路に王子イーグルスを迎えての二連戦。

 人呼んで「北海道ダービー」。

 地元開催ということで今日は蝦名市長の記念フェイスオフで盛り上げる。

 先週の日曜日に、全日本選手権の決勝を戦った同じカードだが、先週は惜しくも負けているので今日こそ雪辱を果たしたいところ。


 【市長の記念フェイスオフ】


   ◆   ◆   ◆



 試合は開始直後の速攻であっさり先制。その後も押し気味に試合を進めて第一ピリオドで2-1、第二ピリオドは一進一退の攻防から貴重な一点を取って、第二ピリオド終了時点で3-1と優勢に。

 (いいぞいいぞ)と思いながらトイレに立つと、会場にNHKの支局長さんがいたのだが、「本当ならテレビ中継をするところなんですが、今日は選挙のためにスタッフと機材が取られてしまったためにラジオ中継をさせていただいています」と言っていた。

 選挙はいろいろなところに影響を与えているようだ。


 【クレインズの得点シーン】


   ◆   


 クレインズ優勢の試合だったが、第三ピリオドになって一転、疲れからかパスが雑になり、インターセプトから攻め込まれるシーンが増えてきた。

 苦し紛れのファールによってペナルティを受けて、イーグルス川のパワープレイを受ける時間帯も長く、そこから失点もしてしまった。

 結局、第三ピリオドに2点を返されて、第三ピリオド終了時で3-3の同点。

 私はこの時点で名残のおしい時間切れ。次の会合に向かって会場を後にした。


   ◆   


 帰りのタクシーの中ではNHKがラジオ実況中継をしていた。

 運転手さんに頼んでボリュームを上げてもらった瞬間に、「ゴール!」の絶叫が聞こえてきて、「どっちだ!?」と思ったら、なんと王子イーグルスの得点。

 良いところまで行くのだが、最後に攻めきれず勝てないという試合が今年は多いようだ。

 リーグの中での順位もなかなか上がらないが、北海道ダービーとしては明日日曜日の奮起に期待したいところだ。

 がんばれ、クレインズ!




 【リンクメンテナンスはサンタさんでした】
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この手があったか! ~ 北海道倶楽部、再び

2012-12-14 23:45:57 | Weblog



 先日千葉の友人から贈られたキリンのための寄付金。

 道外在住者はチャイルズエンジェルさんへの寄付では所得税控除をが受けられないというので、釧路市役所への寄付として処理しようと考えていた。

 ところが秘書課にちょうどふるさと納税の担当者が打ち合わせに来ていて、会話をしているうちに以前ふるさと納税について書いたブログを思い出した。

 北海道倶楽部という社団法人がある。

 こちらは、北海道を愛する人々や北海道に何らかの関わりのある企業・団体が集まった社団法人で、昭和2年に結成されたというから歴史と伝統ある団体だ。

 ちょうど三万円以上のふるさと納税をしてくれると、北海道倶楽部に申し込むことで自己負担分である5千円相当の道産ギフトセットが贈られるというシステムがあるのである。

  こちら→
【ふるさと納税で道産品をゲット】2010-08-25  
 http://bit.ly/QYxaO6
 

   ◆   ◆  



 ふるさと納税にも使途をある程度限定することができて、釧路の場合では「動物園の充実」という項目がある。

 送り主である友人の意向も確認したうえで、今回はこの「ふるさと納税+北海道倶楽部」による道産品贈答という形を取ることにした。

 北海道倶楽部だって、せっかくある制度なのだから使われる方が良いに決まっているし、このことで道産品を媒介して北海道の宣伝もできるというわけだ。

 重ねて宣伝すると、道外在住者が道内諸自治体に三万円以上のご寄付をする場合はふるさと納税がお得ということ。

 道産品5千円相当のギフトカタログには、三國清三シェフ監修のディナーセットや、毛がに・ほたて・えびセット、いくら醤油漬けなど北海道らしい豪華な品揃えになっている。


    ◆    


 偶然ふるさと納税担当者が来ていたことで、以前ブログで書いていた記事を思い出したことが重なった偶然だが、良い方向に向かいそうだ。

 道外在住の釧路ファンの皆さん、3万円以上のご寄付はぜひ市役所までご相談を。

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年賀状の作成開始

2012-12-13 23:45:20 | Weblog



 いよいよ昨日から年賀状の作成。

 まずは住所録のチェックだが、この歳になるとそろそろ知人たちも家が固定してくる。

 単身赴任で転勤していても帰省先はいつも一緒なので住所録を整理するのもそれほど手間がかからなくなるので助かる。

 年賀状を出す出さないの判断も迷うところだが、過去二回こちらから出しても返事がもらえていないような方はもういいかな、という感じ。

 お互いに形式的なやり取りならスパッと決断するのも人生を身軽に過ごすコツだろう。

 住所録も普段から整備しておくと楽なのだが、つい年に一度になってしまうなあ。


   ◆   


 年賀状ソフトも最近は使い勝手が良くて、喪中ハガキの型を除いた形で年賀状を送る相手を抽出する。

 印刷をしたら印刷した方にはその印がつくようにもなっており、プリンターも正確無比で極めて淡々と仕事をしてくれて、350枚くらいの印刷なら2時間くらいで終わる。 

 文面も余計なこだわりはやめて、毎回同じフォームを使って写真と文章だけをちょいと新しくすることに決めればこれもあまり悩む必要はない。

 文面を決めたらこちらの印刷もせいぜい2時間というわけで、合計で5時間くらいあれば年賀状の印刷はもうできあがり。

 最近のプリンターの性能というのは実に大したものだ。


 
   ◆   ◆   ◆




 問題はここからの一筆添えだが、ここからは一人一人の顔を頭に浮かべながら地道に書いてゆくしかない。

 そんななか、今晩家に帰ってきたら郵便受けに喪中のハガキが入っていた。

 印刷を終えてしまっている一人だったのでちょっと残念だが、歩留まりを覚悟の上で作業を早めているのだから仕方がない。


 メールでの年賀の挨拶というのもだいぶ一般的になってきたが、年に一度くらいは相手の顔をちゃんと思い出す時間を持つくらいの余裕があった方が良い。

 お金はかかるが、つまりは国内需要ということで、これで経済が回っているという想像力がちょっとくらいあっても良いだろう。

 残り少ない今年を大切に。


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【ご参考】新しい津波想定:どう受け止めますか?』 

2012-12-13 23:02:21 | Weblog



 わが友人で北大火山観測研究センターの西村君がえりも町の『広報えりも11月号』に津波について投稿したそうです。

 紹介することの了解を得ましたのでこちらでもご紹介します。

 津波は、正しく恐れ、正しく備え、正し行動いたしましょう。


   ◆   ◆   ◆


 『新しい津波想定:どう受け止めますか?』
        北大地震火山観測研究センター 西村裕一



 今年6月、北海道がえりも町を含む太平洋岸で新しい浸水予測図を発表しました。大きな津波に驚かれた方も多いと思います。

 でも、皆さんは同時に公表された説明書きをお読みになりましたか。

 そこには、津波の想定は最大級の地震についてなされ、たくさんの仮定の上に成り立っていて、実際の津波はこれよりも大きいことも小さいこともある、などと書かれています。

 昨年の東北地方太平洋沖地震では、巨大津波を想定できなかったことが反省材料とされました。

 しかし、この一年で地震学が大きく進歩したわけではありません。わからないことは依然としてわからないのです。

 北海道の太平洋岸に大きな津波が来ていたという知見は、地層中で見つかった過去の津波の痕跡(津波堆積物)から得られたものです。

 しかし、えりも町では津波堆積物は見つかっておりません。えりも町の浸水域は、まず他の場所の津波堆積物の分布を説明する一つの地震断層モデルを仮定し、それをもとに広域に伝搬する津波をシミュレーションして推定されました。

 今後の調査結果によっては津波の浸水予測はさらに見直される可能性があるのです。

 津波はいつか来るでしょう。それは道の想定より大きいかもしれません。また一方、想定よりずっと小さくても危険であることに変わりありません。

 津波の想定がどうなされたかにかかわらず、えりも町に来る津波を思い描かなくてはならないのは、まさにこの地域にお住まいの皆さんなのです。不明な点は追求し、十分に理解された上で対策を講じてほしいと思います。

 さて、北海道では、次に日本海側やオホーツク海岸の津波についてもこれから想定しなくてはならないようです。

 太平洋岸より史実に乏しいこれらの地域では、津波堆積物の調査結果はより重要になってきます。

 最近テレビや新聞で報道されましたが、奥尻島や日本海の対岸にある沿海州の津波堆積物の候補が多数見つかっています。

 津波想定を太平洋岸と同じ方針で行うのなら、やはり泊原発のある地域も大きな津波が繰り返し襲ったということになるのでしょうか。
 いずれにしても、太平洋岸以上に多くの仮定をしなくては津波の想定はできません。

 出てきた数字を一人歩きさせず、その意味するところにまで目を向け続ける姿勢が、やはり必要になるのです。


【広報えりも11月号】 http://www.town.erimo.hokkaido.jp/koho2411.html
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