夢枕獏さんの『陰陽師 夜光杯の巻』を読みました。
鳴らなくなった阮咸(琵琶のような弦楽器)、行方不明になった菊屋敷の主、消えてしまった葉二、
庭の松の木を切るなという法師、船岡山で博雅の葉二を聴く何ものか、
喉の渇きがいつまでも癒されない奇妙な病、通りがかりに見たぐあいの悪そうな馬上の男、
真新しい観音堂に夜毎に現れる「観音経」を唱える小僧、大徳の僧の恋物語、と
怖いというよりも、風情があり、あわれさのある短編集です。
どこかやさしく、薫り高く、さわやかな風が吹くような物語だと思います。
鳴らなくなった阮咸(琵琶のような弦楽器)、行方不明になった菊屋敷の主、消えてしまった葉二、
庭の松の木を切るなという法師、船岡山で博雅の葉二を聴く何ものか、
喉の渇きがいつまでも癒されない奇妙な病、通りがかりに見たぐあいの悪そうな馬上の男、
真新しい観音堂に夜毎に現れる「観音経」を唱える小僧、大徳の僧の恋物語、と
怖いというよりも、風情があり、あわれさのある短編集です。
どこかやさしく、薫り高く、さわやかな風が吹くような物語だと思います。