青年のための読書クラブ

桜庭一樹さんの『青年のための読書クラブ』を読みました。

聖マリアナ学園は東京、山の手に広々とした敷地を誇る、伝統ある女学校である。
そこに通う良家の子女たちは表向き、清楚で礼儀正しかったが、鼻持ちならぬ高慢な面があった。
不潔な異形な者は疎外されたのである。
そのような異形な者を受け入れてくれる唯一の場所、それが「読書クラブ」である。

常に、成績優秀で容姿も派手ではないが粒ぞろいの少女たちが運営する生徒会と、
スター性のある華やかな生徒が集まる演劇部にスポットが当てられ、
安全で華やかなスター‘‘偽の男’’王子様が二年生の中から選ばれるという光ある世界。
闇が遠ざけられ否定される世界だからこそ生まれたクラブであり、人は異形にも惹かれてしまう性質を
持つが故に、その中からもスターが生まれるのかもしれません。例えその出来事が闇に葬られるとしても。
淫靡で退廃的、知的で哲学的、とても魅力的なクラブではありませんか。

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昨日、今日と夕立と雷がひどかったです。
ある意味、夏らしくなりました。雨のあとは涼しくなりますしね。