西條奈加さんの『無花果の実のなるころに』を読みました。
中学二年生の滝本望は、れっきとした男の子。
父が札幌に転勤になったのだが、せっかく私立の中高一貫校に通えるようになったのだからと、
祖母のお蔦さんの元に預けられることになった。
実は、両親が望を東京に残したのは、包丁が持てないお蔦さんのことを、
おもんばかってのことでもあるらしい。
何しろ滝本家は、曾祖父の代から男が料理をする家柄で、望も一通りのことはできるのだ。
元芸者のお蔦さんは、面倒くさがりで、決して世話好きには見えないのに、
彼女の周りには、妙にわらわらと人が集まってくる。
望とお蔦さんの周りで発生する様々な日常の事件を、時に温かく、時に厳しく描いている物語です。
お蔦さんの一本筋の通ったところが、とても好きです。
中学二年生の滝本望は、れっきとした男の子。
父が札幌に転勤になったのだが、せっかく私立の中高一貫校に通えるようになったのだからと、
祖母のお蔦さんの元に預けられることになった。
実は、両親が望を東京に残したのは、包丁が持てないお蔦さんのことを、
おもんばかってのことでもあるらしい。
何しろ滝本家は、曾祖父の代から男が料理をする家柄で、望も一通りのことはできるのだ。
元芸者のお蔦さんは、面倒くさがりで、決して世話好きには見えないのに、
彼女の周りには、妙にわらわらと人が集まってくる。
望とお蔦さんの周りで発生する様々な日常の事件を、時に温かく、時に厳しく描いている物語です。
お蔦さんの一本筋の通ったところが、とても好きです。