インディアン・サマー騒動記

沢村浩輔さんの『インディアン・サマー騒動記』を読みました。

気軽な登山のつもりが山道に迷った大学生の佐倉とその友人の高瀬は、
その夜、無人駅に泊まる破目になった。
しかし、駅前の廃屋と思い込んでいた床屋が深夜営業しているのに気づいた二人は、
飛び込み客として侵入することに成功。ありふれた理由にその場は納得するのだが・・・。

初めに明快に解かれた謎が、後に現れた新たな謎によって、再び怪しげな謎となって現れる。

真理と思っていたものが、こんなにもあやふやで不安定なものになるなんて。
科学的な理論が覆される瞬間が、逆に面白かったです。