こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

水の中、光の底

2011-05-05 00:00:00 | 未分類
平田真夫さん『水の中、光の底』を読みました。

セルロイドの黒縁眼鏡の店主が営む酒場は、時に路面電車の駅のそばにあり、
時に大渓谷の谷間にあり、様々な世界を渡り歩くように存在している。

客はそこから海に乗り出し、空を飛び、山に登る。

それぞれが不思議な世界を形作りながら、一つとして同じものは無く、それでいてつながっている。

この本の、全ての物語世界のどれもが好ましく、居心地のよい世界で、とても落ち着きます。

大好きな一冊になりました。

コメント
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