葉室麟さんの『無双の花』を読みました。
「立花の義とは、裏切らぬこと」
初めは、筑後柳川十三万石の領主であった立花宗茂が、生涯、胸に刻んでいた言葉である。
その言葉通り、たとえ身は亡ぼうと立花の義は捨てないと徳川に刃向かい、牢人まで身を落とした。
さらに、家康の母の葬儀にまぎれて家康を討たんとする長宗我部盛親を、
葬儀を血で汚してはならぬという理由で妨げ、それでいてその義は売らないという、
食い詰めながらも見上げた根性を見せる持ち主である。
ゆえに、長年、そのような宗茂を見てきた家康も、その義を認めることとなった。
「泰平の世の画竜点睛となれ」は、とてもいい言葉ですね。
また、宗茂とその奥方らとの関係は、殺伐とした戦乱の中、一服の清涼剤でした。
さらに、島原の乱を平定する折、宗茂が語った言葉は、武士の鑑ともいえる発言と思えます。
今回の物語は、戦場の場面が多かった分、読みにくかったのですが、
それぞれの武士の義を知ることができて、とても面白かったです。
「立花の義とは、裏切らぬこと」
初めは、筑後柳川十三万石の領主であった立花宗茂が、生涯、胸に刻んでいた言葉である。
その言葉通り、たとえ身は亡ぼうと立花の義は捨てないと徳川に刃向かい、牢人まで身を落とした。
さらに、家康の母の葬儀にまぎれて家康を討たんとする長宗我部盛親を、
葬儀を血で汚してはならぬという理由で妨げ、それでいてその義は売らないという、
食い詰めながらも見上げた根性を見せる持ち主である。
ゆえに、長年、そのような宗茂を見てきた家康も、その義を認めることとなった。
「泰平の世の画竜点睛となれ」は、とてもいい言葉ですね。
また、宗茂とその奥方らとの関係は、殺伐とした戦乱の中、一服の清涼剤でした。
さらに、島原の乱を平定する折、宗茂が語った言葉は、武士の鑑ともいえる発言と思えます。
今回の物語は、戦場の場面が多かった分、読みにくかったのですが、
それぞれの武士の義を知ることができて、とても面白かったです。