近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2013-01-18 |
トップバッターの森奈津子さんは、いつもと景色の違う近所のババアとその飼い犬の話。
うーん、早紀ちゃんは利用されるだけじゃないでしょうか?
大倉崇裕さんは、賢い鳥ヨウムのいる家で起きた殺人事件。
ヨウムも、可愛がってくれた人は忘れないのですね。
大崎梢さんは、事件に巻き込まれる前の猫の飼い主が、猫を預かることを口止めした理由を描いたミステリ。
最後のアメリカンショートヘアに名前はメトロというのが、未だ謎です。
我孫子武丸さんのいかにも怪しげな男女二人組には仔犬の行く末が心配になりましたが、なるほどねー。
ホッとしました。
柄刀一さんは、まさかこんなにしんみりする話を持ってくるとは思わず、じんと心にしみました。
汀こるものさんは、爬虫類ときましたか。
あんなにキョウモントカゲモドキを愛していた夫が何の連絡もなしに帰ってこなかった理由とは?
妻も子どももペットのためですか。トホホ。
井上夢人さんのは、ペットというより女神。
断罪するものというイメージですね。
太田忠司さんのステラが愛しいのはもちろん、健太くんを見つめる目も優しくて、心が温まります。
皆川博子さんの守宮は、飛びぬけて異色ながら、皆川さんらしさ全開ですね。
近藤史恵さんの元警察犬は、いい子といたずらっ子の二面性が何とも愛しい作品でした。
このアンソロジーも、全てが面白い本でした。