ルシッド・ドリーム

中島さなえさんの『ルシッド・ドリーム』を読みました。

夢の中で、理想の生き方、あきらめてしまったこと、自分の願いを叶える方法を教える
ルシッド・ドリーム・スクール。

現実を受け入れられず、逃避のために受講しているような人が多い、このスクール。
それぞれの受講者は、夢で願いを叶えられるのか？また、それが現実にどう影響するのか？
受講者ばかりでなく、講師も初めと終わりでは、そのあり方が変わってきます。

結局、ありきたりだけど、当然な結論に達して物語は終わります。
どう受け止めるかは、人それぞれですね。

モップの精と二匹のアルマジロ

近藤史恵さんの『モップの精と二匹のアルマジロ』を読みました。

サラリーマンの大介の妻は、清掃作業員として働くキリコである。
ある日キリコは見知らぬ女性から「夫の浮気を調べて欲しい」と頼まれる。

今回の事件は、キリコと大介が二人で挑みます。
調査をすればするほど疑いたくなる、夫の行動。
夫の秘密のために、夫婦の関係は壊れそうになります。

再びキリコが傷つく事を心配する大介の思いは、杞憂に終わってくれるのでしょうか？

愛情というものを、考えさせてくれる物語です。

真世の王（上・下）

昨日に引き続いて妹尾ゆふ子さんの作品ですが、『真世の王』上下巻を読みました。

＜銀の声を持つ人＞が語ることで構築されたその世界に、滅びの時が迫っていた。

この世界を救おうと戻ってきた＜銀の声を持つ人＞イーファルに見出され、
そのわざのすべてを与えられた竜使の孫ジェン。
世界が滅びた後、それを再生する者＜真世の王＞の候補として生み出された
漆黒領王家最後の姫エスタシア。
ジェンにエスタシアを守ってくれと頼まれた、彼の幼馴染でもある＜王の剣士＞ウルバン。

果たして彼らは、世界を滅びから救うか再生させることができるのか？

ソグヤムが、さらにウルバンがああなってしまっては、どうしようもないかと危ぶみました。
力技ですが、とても納得できる結末に、ホッとしました。

パレドゥレーヌ～薔薇の守護～

妹尾ゆふ子さんの『パレドゥレーヌ～薔薇の守護～』を読みました。

ｗｉｎｄｏｗｓ用ゲームソフト「パルドゥレーヌ」の前日譚。

ターブルロンド王国の王女・フィーリア。
世継ぎの王子が姿を消し、国王がこの世を去った今、国の未来は彼女の双肩にかかっている。
先王陛下の信任も篤かった宰相ディクトールは、フィーリアを娶って自分が王になることをたくらんでいる。
そんな立場である王女の平和な少女時代の物語。

これを読んでいると、彼女の未来も、そう捨てたもんじゃないと思えます。
パソコンゲームはやらないので、この後、どういう展開が待っているのか分からないんですけどね。