京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 大塔の風鐸

2015年08月05日 | 講座・講演

ぼんやりと夕焼けの空の色に見惚れながら、暑かった一日が終わっていくのを感じている。今日もまた37度を記録した。

夏季大学二日目、午後からの開講までは壇上伽藍や霊宝館を見学して回っていた。根本大塔内部の立体曼陀羅を拝観しながら、こっそり背中を流れる汗をぬぐう。すずしい風が通り抜けるのが感じられるようになった頃、また外へ。中門、金堂、荒行経蔵と回りながら、果たして根本大塔の風鐸は鳴るか!? と耳だけは傾けていたのだったが…。昼下がりの炎暑の中で、そよりともせず!

夕食後7時を回って再度、ライトアップされた大塔を訪れてみた。
けばけばしい朱塗りの鮮やかさが自分の好みではなく感じていたが、飽きることなく仰ぎ見るようになった。
九輪の宝珠が天上にそびえ、風鐸が吊り下げられている。その風鐸が「あるかないかの風に吹かれて、清らかな音をふりこぼす」(寂聴さん)のを聞いてみたい。
コメント (4)
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