京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 暑さを逃れ

2015年07月30日 | 日々の暮らしの中で

明日から2泊3日で高野山夏季大学に参加してきます。高野山開山1200年という記念の年に、春に続いて今年2回目の高野山行きの機会を得ました。「居眠りなどしてたらもったいないよ」の忠告が少しだけ耳に痛いです。本当にそうです。
どんなお話を心に残せるか、一つでも多くとよくばってみます。

直行バスでJR新大阪駅を10時出発、13時半頃に高野山に到着です。3年前、新大阪駅集合場所をわざわざ確認しに行った日が思い出されます。荷物は軽くしました。めいっぱい楽しみたいです。…なので、そろそろお休みなさい。
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 すくすくと

2015年07月26日 | 日々の暮らしの中で

3週間で6ミリ伸びて7センチまでになりました。毎日水を遣りながら、何ら変化のない外見にどうなっているんだろうと思っていたところ、ようやく小さな5、6枚目の葉っぱが広がり始めました。エネルギーをため、時期を得て、次なるステップ向かおうとするグレープフルーツの若木です。

漢字能力検定試験に落ちたというJessie。「三年生修了程度」を受験したところ残念なことに失敗してしまいました。
週に一度、土曜だけの日本語補習校の国語の授業では、一単元を2、3時間でこなしていくカリキュラムで、4年生となって習うべき漢字も大かた宿題の漢字練習で追いかけていくばかり。ノートに短文で練習はしても、日常使用することで習得する機会がほとんどないのはどうしたものか。解決しようがない課題でもあるような…。

どんどん数は増え、難しくなる一方。次第に日本語の学習に身が入らなくなる子供たちがいると聞いていましたし、ああ、いよいよなのかな?と思ってはみるものの…。日本に帰ってくれば、ついていけるように親も回りも躍起になって、本人も涙を浮かべてがんばる姿を見ることがあります。ちょっとかわいそうね。

英語が主になる学校生活であれば仕方がないことだから、気長に少しでも力をつけるようにうまく導いてやりたいねと娘と話したところでした。
何かいい方法などないものでしょうか…。
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 前の日

2015年07月24日 | 日々の暮らしの中で

念のために眼鏡を作って自動車の運転免許更新に臨んだが、使用することなくすんで視力検査はパスした。ここのところずっと、映画鑑賞の際には画面を見るのに焦点を合わそうとするからか疲れを感じるようになっていた。ただ、字幕が眼鏡なしで読めていたので、眼鏡があったほうが楽なんだろうなとは思いながら先延ばしにしていたのかしれない。
自分では不自由なく見えると思っている状態が、実はボンヤリ状態なのだ。実際は私の周りはもっと明るく、くっきりとした世界だったということになる。裸眼の時とは大違いだと気付かされて、これからは外出には眼鏡を…、となるのかな。

今日はもう一つ用事を済ませた。
平成7年から20年間加入していた保険が9月の下旬に満期を迎える。この間には、かなりまとまった金額で生存保険金として5回受け取ってきたが、最後に「健康祝金」が支払われるというので、その受け取りのことも合わせて手続きをしに郵便局へ向かった。
過去5回、その都度どんなことに役立ったのかと思い起こしては見たが、ほとんど記憶にない。20年前と言えば子どもたちは高校生と中学生だったし、私は学習塾で講師として働いていた。家族での愉しみ事に使ったかと言うとそうでもない。では、貯め込んでいたのかな?? とんと覚えがないのだが、景気よく使ってしまうという性質ではない。子どもたちの物入りな時期にかかっていったから、それなりに役だっていたのだろう。 

大きく体調を崩すことはなかったし、入院体験もない。20年もの間、健康で過ごせたことだけはありがたく、「健康祝金」の呼称に胸を張ろうか。
そうではあっても、徐々に体のあちこちに劣化症状が出てくる。それも極めて自然の流れであるものを、心中シャキッ!とさせるところに、おかしな見栄があるような、ないような。
またひとつ歳を重ねようとしている前夜…。
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 「白鳳」

2015年07月22日 | 展覧会

大阪での勉強会の帰りには、奈良から参加しているA子さんと駅構内で小一時間の立ち話が弾むのですが、今日は始めて大阪以外の場所で一緒に過ごしました。近鉄奈良駅の噴水の前で待ち合わせ、奈良国立博物館で開催中の「開館120年記念特別展 白鳳」を鑑賞です。

「白鳳は7世紀の半ばから710年に平城京に遷都するまでの間の文化や時代を指す言葉として、美術史学を中心に用いられてきました」と説明されていますが、「愛らしく美しい、みほとけの時代」のようです。
何か言葉が聞こえてきそうなほど親しみを感じる弥勒菩薩半跏像。薬師寺の月光菩薩立像とは始めて対面。法隆寺の橘夫人の念持仏と伝わる阿弥陀三尊像は厨子から出され、厨子、衝立と蓮華座、三尊像の3点にわかれて展示。極楽浄土が描かれているとかで、阿弥陀信仰がこの時代にみられるのかと思ってみたり…。
説明を読みながら、一つ一つ丁寧にじっくり、前から後ろから脇からと遠慮なくのぞき込んで二人で見て歩いた3時間、思い出になります。

遅いお昼をいただいて、一緒に電車で二駅、彼女は乗り換えのために下車です。7月31日、高野山での再会を楽しみに~。
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 支援

2015年07月20日 | HALL家の話
日が落ちるのを待っていた。少しだけウォーキングに出ようとしているところに孫娘からの電話が入った。


「小学校のホームページにジェシが載っているから見て!」といきなり学校の名前を告げ始める。「アルバ… って言うの、今すぐ見て。Alb・・はね、A L B・・」「スクールはS C H O…」「スクールぐらいはわかるよ」って私。早口で、事情を説明してくれているのだが、うまく聞き取れない。
通っている小学校のホームページのニュース欄に写真入りで紹介されていた。

学期の最後の日はテーマに沿った「フリー ドレス デイ」となっていて、ゴールドコイン(1ドルか2ドルのコイン)だけを持って登校する。6月26日、この日のテーマは「国民的な衣装」、各自自由に選んでまとい、コインはネパールの地震災害援助のための寄付となった。best dressed prize、こ3人の中に選ばれたのだとか。

例年、こうした学校の出来事などプリントで報告されてきたが、紙の節約を目的にインターネットで見るようにと方針の転換があるらしい。すでに個人の成績をメールで配信する学校があるという。節約志向は大事だが、少し味気ないなと思ってしまった。近々「Year 4…」でも友人と書いたものが掲載されると喜ぶJessie。滞在中にも感じたことだったが、大勢の中にあっても埋もれることなく、さまざまな角度から光を当てて個々を大切にする教育は素晴らしいと思うところだ。

「海の日」と言われても海とは縁も薄いし、暑くて家で過ごしていた。何事もなく終わっていたはずの一日。眠ったような意識も孫の電話一つでにわかに息を吹き返した。脈がしっかり打ち出したようだ。生きているわ。ありがたいこと。
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 雨雨雨の一日

2015年07月17日 | こんな本も読んでみた

「趣味や目的を同じくする、新たな仲間を大阪の地に求めて1年と2カ月。出町柳駅から小一時間ほどかけて京阪電車に揺れる。この移動にかかる時間は、読書しながらだが、自分のための時間を楽しむために気分を切り替えていくにほどよい間合いとなっている」と記した昨年末から…、さらに7ヶ月もが過ぎた。

昨夜は台風が接近中という気がかりもあったが、「台風なんか明日やろ」と言われる幹事さんのひと言に気持ちを決めて暑気払いの集まりに参加し、帰宅した。「曽根崎新地」などといった地名の看板が目に入った。前回と同じビル内で店だけが違うといった場所だが、行きも帰りも人の後ろについて歩いていると、右も左もいつまでたってもわからないままだ。
 
       

席の近い者同士で何をしゃべっていたときだったか。斜め向かいに座っていたFさんが、「わたし今、川端康成の『掌の小説』を読んでるの」と口にされた。なんという嬉しい偶然! 実は私もしばらく前から読んでいる最中だった。掌編小説122編が収められている。原稿用紙に書写してみる作品などもあったりして…。歌人、エッセイを書き近代文学を学ぶ、最高の先輩がぐっと身近に感じられた瞬間。

昼からずーっと降り続いている雨。しかも大降りだ。一日中家にいて、昨日の疲れ休めになったかな。雨雨雨、早く止まないものかしら…。



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 ひとつぐらいは

2015年07月15日 | 日々の暮らしの中で

雲が美しい。空を飾る奇怪な山のような雲を眺めながら、午前中は机の前で過ごした。
少しだけ歩いてこようと4時ごろから外出。5000歩ほどがちょうどいいこの頃。


小学生たちが自転車を駐輪場に入れると、御手洗川に一目さんに走っていった。網など持って何を採ろうと…。蛍は採らないようにと注意書きがある。

「人ってねぇ、いくつになっても、だれのタメでもなく自分のために、本当に好きなこと、したいこと、持ってるのがいいのと違いますか」と田辺聖子さんが書いている。(『古典の森』)
本当にそう。せめて願うことの一つぐらいは充足充実してみたいでありませんか~。

奈良国立博物館で「開館120年記念特別展 花ひらく仏教美術 白鳳」があるからと声をかけていただいた。ゆっくりおしゃべりしながら一日を過ごしたいと楽しみが増えたのも嬉しいこと。


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 いろいろあっていい

2015年07月10日 | 日々の暮らしの中で
蝉の声を耳にするようになった。

   
カブトムシ、蝶など昆虫の写真が表紙を飾ってきたジャポニカ学習帳だが、その「昆虫の写真が気持ち悪いからやめてほしい」とクレームがついていたとはつい最近まで知らずにいた。しかもこのクレームは教師や親からのものだったという。

確かにカブトムシのノートを見なくなったなと思い当たる。これまで何度も孫娘のために、頼まれたマス数、行数で「こくご」「さんすう」「漢字練習帳」のノートを探しては送ってやっている。表紙には花の写真、ドラえもん、ポケモンといったキャラクターものから動物の写真までいろいろだが、確かにカブトムシや蝶のときもあった。選択肢は多くはない。Jessie自身がカブトムシをどう思っていたかは聞いたことがなかったが、女の子なので昆虫意外に可愛い表紙はないものかと他社の学習帳を探したりもしている。この5月には、漫画ティックな女の子たちの絵柄を見かけ、迷わず選んだ。

昆虫好きの子も多かったろうにと思ったが案の定で、80種類から1冊を選ぶ人気投票を実施したところ、結果1位はすべて昆虫(70年代はクワガタ、80年代はカブトムシ、90年代・2000年代は蝶)だったのだそうな。2012年に昆虫の採用をやめて以来、3年ぶりに「昆虫表紙」の復刻版が出ることを新聞が伝えていた。

蝉の抜け殻を虫籠いっぱいに集めはしたが、セミを触ることはできずにいたJessie。大きくなって、今は…。
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 大事なのは

2015年07月08日 | 日々の暮らしの中で

5-6000歩台でウォーキングを再開している。身体はほぐれるし、帰宅後の気分もいい。だが、どうしてか長続きしない。気が向いたときに出ればいいとは思っているけれど、体力の衰えを感じないでもなく、これではいけないなと思うわけで。で、再開して、また間が空いて、そのうち…。で、また一念発起といった繰り返し。なんでかな~。

先日、「82歳快走ライフ」の見出しで京の男性が新聞で紹介されていた。喜寿を過ぎて短距離走を始め、全国大会で入賞を続けているというから素晴らしい。82歳の今も100m走のタイムは17秒台を維持されているとあった。準備運動や正しいフォーム、身体の動かし方を専門家から指導を受けて、練習も工夫されている。80歳のときは16秒88で走ったそうだ。記録は二の次だと話されている。

9歳の孫娘もいつも全力疾走みたい。先月のスポーツ大会で100mを18秒で走る記録が出たと言ってきた。
久しぶりに送られてきた写真の中に、
  

ロッククライミングはJessie、パターゴルフで空振り?のTyler。ウォーキングだけでも続けておかないと、このパワフルな二人についていけなくなりそう。

「健康で年を取りたい。その気持ちさえあれば全力疾走はできる」
 この男性のことばを胸に、ぼちぼち、かな。
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 合歓の花

2015年07月06日 | 日々の暮らしの中で

ここのところの雨で水流も増えた賀茂川上流域のそこかしこに、刷毛で刷いたような淡紅の花が上を向いて開いていた。
しばらく訪れない間に、合歓の花は花盛り。顔を近づけるとほのかに香りがする。上品な美しさが好ましい。

ねむの花で思い出すのは石垣りんさんの随筆。苗木を鉢植えにしてアパートで育てていたそうだが、「喬木を3階の窓先で育ててどうするんですか」と知人から言われたという話がある。見事な大木に枝葉を広げるのをみると、確かに無理といつも思い出される。けれど試してもみたい、真似しいの私…。早寝早起き、この規則正しい植物の時間を見てみたい気になってくる。

まだ明るいうちに、向き合った細かな葉をよせ合い、やがてぴったり重ねると、その葉先を垂れて眠るのだとか。
何の夢を見ているのだろうか。

 「昼は咲き 夜は恋ひ寝(ぬ)る 合歓(ねぶ)の花…」と万葉集にあるが…。
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 土曜の夜なので

2015年07月04日 | こんな本も読んでみた

「人は生きるためにお手本がいる。多くの人はいい物語を多く読んで、生き方を模索していくのです」
もうかなり前になるが、山本兼一さんがこう語られるのを読んだことがあった。
そして、あんなふうに生きてみたいと思える人生の師に出会えたら真似をしてみる。そのうち自分が見えてくる、と自分探しではなく「他人探し」の進言があった。昨年57歳で亡くなったが、『火天の城』での宮大工棟梁岡部又衛門、『利休にたずねよ』に描かれた千利休も、氏の人生のお手本だったのだろう。映画を見たいと思っていて、結局見逃してしまった。

『眉山』、さだまさしさんの小説はこれが初めてだった。眉山がどこにあるのかも知らずにいた。
 波踊りの演舞場での父と母をカメラに収めようとする主人公。

「父は、目を赤くして、じっと母を見つめていた。
だが、母は、ただの一度も父へ視線を送らなかった。
毅然として表情を崩すこともなく、彼女の生きてきた道のとおりに。」

「母は『一生を賭けた大好きな人』と今、命がけですれ違っている。」
「どれほど切なく、苦しく、愛おしいことだろう」

「ようやく母に辿り着いた。」 この一文で終わっている。

映像で観てしまおうか。それも惜しい気がする。見ないままにしておこうか。迷ったけれど、レンタルショップでDVDを探した。
土曜の夜、それに、雨なので…。
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 大きな声

2015年07月02日 | 日々の暮らしの中で
大阪からの帰り、立っている人もそれなりにいた夕刻の京阪電車内でのこと。
横並びのシートに座って、4、5人右隣から大きな声で話し、笑う中国語がずっと聞こえてきていました。
本を読んでいるうちに気にもならなくなっていた頃、突然大声が発せられました。
「おい、中国人! 静かにしろ!」って。
       私の前に座ってiPadのような機器を手にしていた男性です。
まあこわいこと。声の大きさに、その剣幕にびっくりして顔を上げたわけですが、 
「can't telephone in train」
携帯電話を耳に当てるしぐさをしながら数回繰り返しました。 

電話をしていたのかと知ったのですが、傍若無人のマナーにはうんざり。よう言った!!とひそかかに拍手。
停車駅も少ない特急列車の中で、ずいぶん長いこと続いていたわけで…、やっぱりよう言ったわ!
相手が若い女性でしたから、大きくもめることもなく終わって、…まあよかった。
おしゃべりは聞こえなくなりました。

ただ、女性であったことであのような頭ごなしな、威圧的な物言いを…。きっとそう。
電話しているのが日本人だったら? 男性だったら?

どちらも大声でした… 

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