人の少ないところを静かに歩きたいと思い、鴨川の源流の山間部に広がる雲ケ畑集落に向かって歩いた昨日。斜面が大きく崩れた脇に、残った山桜が咲いているのが見えた。数年前の台風がもたらした惨状が未だにあちこちに広がっている。
やぶ椿の赤い花がそこかしこに点在し、芽吹いた若葉のやわらかな色合いが心地よい。道々、山桜が迎えてくれるが、まだまだ周囲は淡彩色だ。
枯草まじりの道路わきにスミレが咲くのを見つけ、明るい日差しに、咲きだした山吹の花が岩肌に影を写していた。染み出る水音。鳥の鳴き声。川のせせらぎ。そうそう、前登志夫さんが書いておられるように、「人は自然のなすものにひょいと出逢えればよいのだ」と楽しめる。
今日の雨が上がれば、人が見ていようがいまいが山中の桜の開花も一段と進むのだ。
土日の混雑を思って、先延ばしにした特別展「鑑真和上と戒律のあゆみ」(3/27-5/16)。今はまだまだ日があると思えても、この先コロナの感染状況がどうなっていくのかわからない。開幕記念講演があと4回あるが、朝から整理券配布による各日定員100人枠の争奪戦?みたいなことは、とても苦手とする。
「柔和な面相に似合わず、時折漏れ聞く、その声は太く、鋼の如き意思を漲らせていた」(『秋萩の散る』澤田瞳子)玄宗皇帝の許可を得ぬまま日本への渡海を決意し、遣唐使船の帰国便に乗り込んだ鑑真。見ただけではわからないことが多く、できればお話を聞きたいが。
やぶ椿の赤い花がそこかしこに点在し、芽吹いた若葉のやわらかな色合いが心地よい。道々、山桜が迎えてくれるが、まだまだ周囲は淡彩色だ。
枯草まじりの道路わきにスミレが咲くのを見つけ、明るい日差しに、咲きだした山吹の花が岩肌に影を写していた。染み出る水音。鳥の鳴き声。川のせせらぎ。そうそう、前登志夫さんが書いておられるように、「人は自然のなすものにひょいと出逢えればよいのだ」と楽しめる。
今日の雨が上がれば、人が見ていようがいまいが山中の桜の開花も一段と進むのだ。
土日の混雑を思って、先延ばしにした特別展「鑑真和上と戒律のあゆみ」(3/27-5/16)。今はまだまだ日があると思えても、この先コロナの感染状況がどうなっていくのかわからない。開幕記念講演があと4回あるが、朝から整理券配布による各日定員100人枠の争奪戦?みたいなことは、とても苦手とする。
「柔和な面相に似合わず、時折漏れ聞く、その声は太く、鋼の如き意思を漲らせていた」(『秋萩の散る』澤田瞳子)玄宗皇帝の許可を得ぬまま日本への渡海を決意し、遣唐使船の帰国便に乗り込んだ鑑真。見ただけではわからないことが多く、できればお話を聞きたいが。