京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 心のバランス

2013年01月31日 | 日々の暮らしの中で

『白くてモダンな建物なのに、「Sardine and holly spring(branch) decoration」 が、つまり、ヒイラギの小枝にイワシが、それもイワシの頭だけが玄関に飾ってあるのを初めてみた時はとてもショックでした!』
そう語るのは、絵本で英会話教室のベッキー先生。カルチャーショックのお話を伺うのは楽しみの一つになっている。

Devil,out!   Good fortune,in!
2年前に六波羅蜜寺を訪れたが、その時の六斎念仏による追儺式の様子を紹介してみた。福を「かき込め」という意味だからというご住職のお話の後に参拝者皆で練習した。「ふくかっこめ~、ふくかっこめ~」 練習の成果があったからなのか、随分と福をかき込んで、ほくほくで帰ったのを思い出していた。意外と誰も知らなくて興味を持ってもらえた。また、もう4年も前になったが、Jessieとも訪れた護王神社では赤鬼青鬼の狩衣姿の衣装が新調されたという。

You should eat a sushi roll without speaking facing south south east.
年の、季節のつなぎ目となる夜だ。厄を払って一年を元気に過ごしたい。「楽しみましょう、せつぶん」


睦月つごもり、朝から驚くほどの暖かさだ。
青空が広がったこともあって、教室終了後に東本願寺にお参りに寄ることにした。参拝者も少なく、落ち着いた時間を過ごした。
「胸の前で静かに右手と左手を合わせることは、善悪や清濁・正邪など自分の中で対立している心のバランスを整えて、演じたり駆け引きのない素直な自分を取り戻す働きがあるようです」とは、真城義麿さんのお話にある。
自分の中の迷いや悩みを繰り返し繰り返し見つめながら、少しでもより良く生きようとする機会になっていると思いたい。
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 頭もスッキリさせて

2013年01月29日 | こんな本も読んでみた
昨年暮れに行きそびれた美容院で、べっぴんさんにしてもらってきました。伸びたぶんだけ髪を切り、ゆるくパーマを当てました。「今日は自転車ですか。風が冷たいでしょう?」屋内仕事で外へ出る機会がなければ仕方なく、「いいお天気ですよ」と返したい言葉も呑み込んでしまいました。自転車で受ける風も苦にならない陽射しに恵まれました。

美容院以外では手に取ることもない女性週刊誌。それさえあまり手を延ばさないので他の雑誌類を整えてくれます。その中の一冊で、各界の著名人お薦め図書の記事が目に留まったのですが、花村萬月氏が『「北の海 上・下』」(井上靖著)を推薦していました。著者の文芸力を讃え、これまでに何度も読み返しているとか。帰途、書店に立ち寄り探しましたが置いてありませんでした。まさか青春小説だったとは知らず、勉強不足でした。


そこで立ち読みを始めたのが『91歳育ちざかり』です。多くの仕事をされる清川妙さんは、その間の小さなすき間の時間を少しづつ集めて、「寝る前には必ず○〇の勉強」というルールを決め守ったそうです。自分のスタイルを変えることは難しいことでもありますが、生きる喜び、学ぶ楽しみを教えられ共感しながら、時にはアイディアを得ています。
静かでいていそいそと暮らし、「人生は可能性を信じる旅」とおっしゃる妙さんのファンなのです。何冊目かの著書を購入してしまいました。

現実には、厳しい寒さですが、冬の一番奥を立春に向けて季節は動いています。春立つ日も間近です。誓いも立てたことだし、頭もスッキリして、となれば、あとは努力と精進あるのみです、か…。

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 「一善一年」誓いのことば

2013年01月27日 | 催しごと

      『 一善一年 「善哉善哉(よきかなよきかな)」』

京田辺市にある一休寺で「善哉奉納」があった今日、初めて訪れてみました。
酬恩庵一休寺。沿革によると、鎌倉時代に建てられた禅の道場が始まりのようです。後に戦火に会い、復興ままならなかったのを1455-6年にかけて一休禅師が堂宇を再興したとあります。禅師は、81歳で大徳寺住職となった時もこの寺から通われ、ここで晩年を過ごされました。88歳で示寂、師の遺骨が葬られています。
大型の観光バスが2台止まっていました。一般の参拝者はこの団体の後回しとなり、小一時間ほど待たされて、方丈の堂内へ導かれました。拝観料・絵馬・祈祷料・善哉込みで千円とあります。

 
【「一休善哉(ぜんざい)の日」は、今年一年の善き行いを一休禅師に誓い、行動を約束する日。誓いを絵馬に書いて奉納し、善哉をいただいて成就を願います。この1年の行動宣言 身体に善きこと、家族に善きこと、世間に善きこと、地球に善きこと、毎日の誓いの言葉をメッセージとして一つ奉納】するのです。
  
誓いを書いた絵馬は盆に載せて禅師の像の前に。ご住職が紙に書いて出した一人一人の氏名を読みあげてくれます。お話の後に般若心経を唱え、座禅体験タイム。下げた絵馬を掛けて、善哉をいただきに。

「生活に追われ忙しい忙しいと日々を暮らすが、忙と言う字は、心が亡(ほろ)ぶと書くのです」「心して、用心ご用心」「心遣いを怠るな」「明日につながる今日であること、精進して生きることが大切です」「今日書いた誓いや願いが成就するかどうかは、努力と精進で守ることだけにかかってきます」こうした言葉が心に残りました。

ふたっつ、新しい体験をしてみたくて燃やしている意欲があります。周囲に知恵を借りながらも、努力の成果は自分自身の内に貯まると信じて、一つ誓いのことばを奉納しました。ライバルは、すぐ安易な方向を求めるわが心です。
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 教室は楽しい

2013年01月24日 | 日々の暮らしの中で

「Abuela」、「アブウエラ」と表記してよいのでしょうか。スペイン語で「おばあさん・祖母」を表わす言葉です。英語でなら「grandmother」です。絵本のタイトルは『Abuela』
おばあちゃんと、孫の私はいつも一緒にいろいろな場所に行きます。バスに乗って、今日は公園に行きます。

“El parque es lindo. ”(エル パルケ エス リンド) 
“The park is beautiful.”  おばあさんはこう言ったのです。

私の名前はRosalba(ロサルバ)です。

Rosalba el pajaro. (ロサルバ エル パハロ) Rosalba the bird. 
“Ven,Abuela.” (ヴェン、アブウエラ)      Come, Abuela. 
“Mira,Abuela.”(ミラ、アブウエラ)      Look,Abuera. 

本文におばあさんが話すスペイン語が混じっています。最後のページにはその索引があって英訳されていますが、文脈から意味を読みとることは可能です。ですが、この短い表現も、なかなか頭に定着しないものです。わかりやすく言えば、覚えられない。そうは言っても、前後の流れでわかるのなら、その場の解釈はできますから、まあよしとするしかありません。これって、記憶力の衰えなんでしょうか。

カラフルで、日本語の一部が絵の背景にも見て取れますし、細密でカラフルで、しかも国際色豊かな絵本であることに驚かされます。

犬が6匹います。ネコは何匹いますか? 目がおかしくなったという声が聞こえてきます。「4匹」「5匹います」「えー!?どこどこ??」
「これは違いますか」と示された先に目を凝らして、出てきたベッキー先生の言葉は「うーん、微妙かな」でした。
How many peole are there… ? 私から、ホームワークにしましょうかと提言です。さて、何人いるでしょう。窓からもたくさんの顔がのぞいています。「チェックしないと間違えそう」とT子さん。

空に舞い上がったロサルバ。「来て、おばあちゃん」「は~い、おばあちゃんも飛びたいわ~」おばあさんも風にスカートをはためかして舞い上がっていくのです。孫のロサルバと二人、街の上を飛んで、見て!見て!っと指さしながら楽しそうです。

もちろん夢のようなお話ですが、もし空を鳥のように飛べるとしたら、何処へ行ってみたいですか?
京都の街をぐるりと見渡せる高いところは何処でしょう。高さの規制があるし…、高い山もないし…
京都タワーは上ってみなくては駄目だというほどの価値がありますか?
高所恐怖症ではないですか?

会話はあれこれ続きます。
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 冬ごもり

2013年01月22日 | 日々の暮らしの中で

冬の最後の節気となる「大寒」に入って、節分までは厳しい寒さが続くとされる冬のはて。幸いなことに、この地では寒さが幾分和らいだ日々が続いています。

雪降れば冬ごもりせる草も木も春に知られぬ花そ咲きける
冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあらむ 

古今和歌集に収められた貫之と清原深養父の歌です。雪を花に見立てたり、時の流れをとらえる敏感さは、「美学」の域に入っていくようです。
凍てたような固い土を割って芽を出す見事な活力に、感動しながらも引き気味なのは小休止時だと知らせるサインなのでした。絵本点訳の活動日だった昨日、何やら疲れを感じておさぼりでした。しかも、夕刻からは雨が降り出すという予報でしたし、夜は寒いし…、と理由を付け足して。

        
実家が愛媛にあるという知人から手作りだという切干大根をいただきました。「たこ足」と言うのだそうです。細く、細かく切った袋入りを買うことしかなくて、初めてみる「たこ足」の切干大根。大きなものは、端から1.5-2cmほど残してその先が確かに8つに切り分けられています。水で戻して油揚げとにんじんを入れて炊きました。うどんほどはある太さで、なかなか食べ応えのあるおいしさです。

ブレークしているのか追いかけられているのかわかりませんが、切干大根を炊きながら古今集を開いたり鉛筆を持ったりと、このちぐはぐさが小さな喜びとなれば、それも生活の彩りです。今日は一日冬ごもりでした。「冬ごもり」は万葉集では「春にかかる」枕詞です。

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 「美しき小石」

2013年01月17日 | 日々の暮らしの中で

昨日は、青い空に両手を大きく広げて、思いっきりの深呼吸がぴったりと言えるほどの気持ちよさに恵まれました。なのに、今日1月17日は、雪でも降り出しそうな空模様でした。

2年前。2011年1月17日、娘から第2子が9月に誕生予定だと知らされました。
6年前。2007年1月17日、この時は12日から1ヶ月間をブリスベンで過ごしていました。このあと3月30日には、1歳6カ月になるのを前にしてJessieが日本にやってきました。
10年前。2003年1月17日、息子の就職は決まり、月が明けてからの3泊4日のゼミ合宿費用に2万5千円かかるのだけれどと、嘆願メールが入りました。アルバイトをする時間の余裕もなくて、息子からはしばしば嘆願書が届きましたが、その学生生活も終りました。

10年ひと昔。今やすっかり社会人。三日もしないと返信もない子にしては珍しく、昨夜は「絵本で英会話」講座の様子を息子とメールでやりとりする中で、「それは英会話教室として正解っぽいねー!」とあったのが嬉しい言葉でした。

116年前の今月今夜、熱海の浜辺で寛一は「金剛石の強き光に焼かれたる心」のお宮に恨み事を繰り出していました。 
 来年今月今夜は、再来年の今月今夜… 十年後の今月今夜… 一生を通して僕は今月今夜を忘れん、忘れるものか、死んでも僕は忘れんよ!一月の十七日だ。来年の今月今夜、月が…月が…月が…曇つたらば、宮さん、貫一は何処かでお前を恨んで、今夜のやうに泣いてゐると思つてくれ。― 

第148回直木賞を受賞された安部龍太郎氏が、「1200年の歴史を持つ京の街に暮らして、目先のことに惑わされずに、本物になれと導かれた」と語られていた言葉が印象に残りました。

   ゆく水の流れの底の美しき小石に似たる思い出もあり    湯川秀樹
過ぎゆく日々の早さに、大切なものを見失ってはいけないと改めて思うのでありました。淡々と、しかし埋もれず流されず…。

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 ゲキ×シネ『髑髏城の七人』

2013年01月15日 | 映画・観劇

〈劇団☆新感線〉が歌舞伎の面白さも採り入れた「いのうえ歌舞伎」シリーズの一作『髑髏城の七人』。2011年に東京・大阪で上演された作品で、最新作となる「ゲキ×シネ」で観てきました。
過去は三途の川に何もかもを捨ててきたという捨之介に小栗旬、過去を捨て切れず心に封じ込めた無界屋蘭兵衛に早乙女太一、過去を追い求める野望の塊、天魔王には森山未来。圧巻だと感服した小池栄子。そして、新感線メンバーがそうした若手を支えて、舞台はド迫力でした。

信長死後8年。秀吉による統一が進む中で、それを阻もうとする天魔王を党首とした関東髑髏党が勢力を拡大していました。天魔王、捨之介、蘭兵衛の三人は縁に引き寄せられるかのように関東で再会するのですが、「あのお方」と、ひりひりするような生死の狭間で命がけの日々を過ごしたという共通の思い出を持っていたのがわかってきます。信長の部下だったのです。少しづつ明かされる過去に、そうきたか~!とわくわく、やるな~!と、のめり込んでいきます。とにかく面白いです。

森山未来の舞うような身のこなしの美しさはいつ見ても印象的です。華麗な早乙女太一の剣さばきももちろん、小栗旬、小池栄子の演技力もお見事です。脚本力が印象に残りました。すばらしい娯楽作品です。


聞けば、過去最高規模で全国公開されるそうです。大きなスクリーンで、汗の吹き出た迫真の演技とアクションで、コミカルさも併せ持ち笑いも混じる大音量での生の舞台の追体験を、ぜひお試しください。
上映時間は3時間に及びますが、途中15分の休憩が挟まります。見て損は無し、自信を持ってお薦めします。

ささやかに新年最初の観劇に祝杯を上げ、三人で、これからも面白いと思ったらすぐに声をかけ合おうね、と約束しました。行けるときは一緒に。自分の楽しみの世界を広げてもくれる友の声かけには感謝です。
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 ひたすら前へ

2013年01月13日 | 日々の暮らしの中で

皇后盃第32回全国女子駅伝をテレビの前で応援した。

野口選手を初め、日本を代表する選手の走りを見に沿道に出てみようかという気持ちがないわけではなかったが、なかなか決心がつかないままに、ともかくお餅で腹ごしらえをし出した。
少しづつ外出モードだ。復路9区、2時までには間に合うからと、支度の段取りを描きながらNHKの昼のニュースをつけた。

京都チームは、二人の選手が脚の負傷でエントリーを変更したと朝刊にあった。主力離脱にも動じず、最後の追い上げを野口選手に期待する監督の談も読んだ。「景色を楽しみながら走って、1秒でも早くたたすきをゴールに運びたい」と野口選手自らのコントも紹介されていた。
それなのに、なんと急性胃腸炎で欠場だとわかった。

1978年生まれ、ということは今年35歳だ。野口みずきさんはアテネオリンピックで金、だが北京で欠場だ。また!? また欠場なの!?って一瞬不快感がよぎったのも事実。これまでは出身地の三重県から出場していたらしいが、所属チームの練習拠点が今春から神戸に移るという。長年京都で過ごしたお礼の気持ちも込めて最初で最後、京都からの出場でアンカーをまかされた。な~~んや。今年も三重からの出場にされたらよかったのに!?
憧れの長距離選手と練習に励んで、中学生や高校性がどれほど自らの勇気や希望の支えとしたことかと想像する。それだけでもよいことをされたということか…。

              
お餅を食べてじっとしてもいられない。午後3時半、本年初ウォーキングに出かけることにした。空き家となった玄関先で今年も見事に蕾をつけた椿の大木がある。開花が楽しみだ。
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 「笑門来福」

2013年01月10日 | 日々の暮らしの中で

今日から「絵本で英会話」の講座が始まりました。新しいテキストに入る前に、多くの時間を使って一人づつ、どのような新年を迎えていたのかを話しました。

里帰りや法事、旅行、ライブに…、理由は様々ですが、岐阜や徳島、金沢、富山、東京、仙台などの地名が上がり、各地に移動された様子でした。皇居での一般参賀ではボディチェックを2度も受けたと憤慨気味に話す人。7万9千人にものぼる参賀者にチェックが入ったと聞いて驚きました。
母親が入院中なので父親におせちを届けたという人もいれば、夫婦で初詣という人も。ベッキー先生のように「今年はなんにもしなかった」、家でのんびりしていたという人も中には。欠席者もいて12名、受講生の数だけ様々な家庭のお正月を覗かせてもらいました。

私はと言えば、除夜の鐘から新年三が日は参拝者との年始のご挨拶の繰り返しなどで毎年変わらぬ正月風景です。そうそう、息子が帰ってきましたのでした。しかし、何やら書類やファイルを身の回りに広げ、スマホとPCとを駆使して雑誌の編集に必要なあれこれを作成の日々。そんなに忙しいんですかね…、不思議な暮らしぶりです。

 
今日は「十日えびす」でした。四条まで出たので講座終了後、恵比寿神社を覗いてみることにしましたが、あまりの混雑ぶりに、どうせ福笹もお飾りも買うことはありませんから鳥居の入り口まで。賑わう雰囲気を味わうだけで、引き返しました。道筋の商店に加え、両脇には露店が立ち並び、香ばしいにおいが漂います。煙たいな?と思ってみると、店先でイワシを焼いていました。 「笑門来福」!
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 消せる書き直せるけれど

2013年01月08日 | 日々の暮らしの中で

行き詰まった頭を少し解放させたくて、年末以来初めての遠出、これでも遠出で、車を走らせた。
喉の調子もよくなってきたし、外の空気も吸いたいところだった。付近には大型のショッピングセンターもある。あそこに車を止めれば、など考えるだけで、ショッピングには何ら目的もないまま琵琶湖畔まで出た。

うっすらわずかに雪を頂いた比叡山が比良山系と連なり、眼前の開けた琵琶湖の展望は気持ちを和ませてくれる。におの浜からみる冬景色、張りつめた寒気が頬を刺す。頭の中まで風が通り抜けたか、倦怠感も去り気分もすっきり。

すでに話の中心も決まっている、結びのひとことの置きかたも浮かぶ、どんな始め方にしようか…、ひとひねりのエピソードで長さを調節しよう。あれこれ組み立ての段取りを追い直し、書けそうな気がしてきた。テーマは「えんぴつ」。書いては消し書いては消しして原稿用紙に向かうことになる。

書き直したくないものはある。鉛筆書きで記した「今年の目標」。消し去ることは簡単だが、書き直すことがないように念願成就といきたいものだ…。
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 「思い捨てず」

2013年01月06日 | 日々の暮らしの中で

    「本年も何卒よろしくお願い申し上げます」

家内安全・無病息災で仲睦まじく暮らせますようにと願ってはや六日が過ぎようとしている。
一年の計に思いを巡らす機会も持てぬまま、三日・四日と過ぎ今日にいたってしまった。けれど、胸に抱いた大志二つ三つ、その実現に向けて歩き出したい。新たな年の始まりには、「リセット」という言葉に助けられることが多い気がする。過去の日々の続きに明日への夢があり希望が生まれる。計画立案こそ自分への励まし。となると、やはりリセットはこの上なく便利な手といえそうだ。

ちょっと威勢が良すぎるか。しかし、口にしてみる事で不思議な力が働くということはあるというもの。言葉通りの成り行きになる、と信じてみたい。思い深ければ言葉少なし、とは誰が言ったのだったか。
もっと具体的にお話できる時があることを楽しみに、今は静かにスタートを切ろうと思う。

「年をとったからといって自分をあきらめず、思い捨てず、できるだけ明るみに心を切り替えて、生きていきたい」
こう語る90歳を迎えられた清川妙さんだが、その佇まいの上等さに触発される。
                                       
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