ぽっかり空いた一日。
小説『ノボさん』や上田三四二の『短歌一生』を手に取りながら、9月が終わった先の予定に思いがいく。
覗いてみたい催し物がいくつもあるし、ちょっと心にかかることも含めて、どこまで欲張れるか日程をやりくりしてみていた。
雄略天皇のお召しを待つうちに八十歳にもなってしまった女性、赤猪子の話がある。
日下江の入江の蓮(はちす) 花蓮 身の盛りびと 羨(とも)しきろかも (『古事記』)
「身の盛りびと 羨(とも)しきろかも」
若さを羨む、嘆きの歌とされるが…。
いつしか歳を重ね、かなわずにいることを抱え持ったままだという人、あるいはまたまだ道半ばと精進される人、きっとたくさんいることだろう。
一つでも二つでも、やり残していることに向かって八十歳までの道を歩いていきたいものだ…。
一日をゆっくり見つめ
ゆっくり歩いて
ゆっくり書いて
ゆっくり生きて 高木護
小説『ノボさん』や上田三四二の『短歌一生』を手に取りながら、9月が終わった先の予定に思いがいく。
覗いてみたい催し物がいくつもあるし、ちょっと心にかかることも含めて、どこまで欲張れるか日程をやりくりしてみていた。
雄略天皇のお召しを待つうちに八十歳にもなってしまった女性、赤猪子の話がある。
日下江の入江の蓮(はちす) 花蓮 身の盛りびと 羨(とも)しきろかも (『古事記』)
「身の盛りびと 羨(とも)しきろかも」
若さを羨む、嘆きの歌とされるが…。
いつしか歳を重ね、かなわずにいることを抱え持ったままだという人、あるいはまたまだ道半ばと精進される人、きっとたくさんいることだろう。
一つでも二つでも、やり残していることに向かって八十歳までの道を歩いていきたいものだ…。
一日をゆっくり見つめ
ゆっくり歩いて
ゆっくり書いて
ゆっくり生きて 高木護