
媒染剤なしで絹糸を空色に染められるのは藍とこのクサギの実だけだそうだ。萼の中には、群青の濃い色をした「青い宝石」の実り。
日傘をさして郵便局まで、朝と午後と2回も出向いてしまった。歩いて10分、問題は一度に用を足せなかったうっかりさだ。おまけに、開店は10時30分からと書かれた書店のドア前に立ち止まり、暗いな…と思いながら、しばしたたずんでいる抜けぶりだった。体裁が悪くて、何だったか覚えていないが、入口の張り紙を読むふりをしてその場を離れた。朝から汗をかいてしまった。
日が落ちるとさすがに過ごしやすい。そして歓迎すべき夜長だが、耐えがたき夜などあるだろうか。「秋」という字に「心」と書いて? やはりあるかもしれない「愁」の文字。そんなときは、ひたすら読書に没頭するか。そんな一冊に出会えますように。
「秋だからちょっと夜ふかし あと一ページ」。これは、かつての読書週間の標語だが、この気分がよくわかって好きなのだ。
小学校入学を控えた時、Jessieに国語辞書を贈った。ドラえモンの絵が描かれていたのだったか、「宿題やっていたらヌ―って出てきたんだけど、ドラエモンの国語辞書に乗ってないのね…」、何だか知っているかという電話でした。辞書、使っているんだ~、まずそう思って、質問に答えてやるべく話しながら電子辞書を素早く引いていた。なんでも知ってるババゴン、面目を保ちましたわ。

ただ今ホリデイ中だそうで、母親と3人、近隣で開かれているマーケットへ行ったそうです。3歳になったTylerの目は、じっとJessieの持ったものに注がれています。何だかほっぺが落ちそうなTyler。
まもなく9歳になるJessieに『赤毛のアン』を贈りました。どうぞ“翼の羽を広げて”楽しんで、と期待してみる一冊です。