日本初の女性報道写真家になるのだとか、笹本恒子さんのインタビュー記事を読む機会があった。大正、昭和、平成と生き抜いてきた笹本さんは97歳の今も現役のフォトジャーナリストとして、ニューヨークへ北海道へと飛び回っておられると。
「日々の生活では「ねばならない」という意識が大切ね」「いろいろなことから刺激を受けて、また新しいことにチャレンジしたり、希望を持つ努力をすれば、百歳ぐらいまでちゃんと生きていられるのではないかしら」「新しいことを勉強して覚えていく面白さに夢中になると、年をとるのを忘れてしまいますよ」「人生に遅いってことはないの」と語られている。
『97歳の幸福論ー一人で楽しく暮らす、五つの幸福論』『好奇心ガ―ル、いま97歳』 ガール、とはなかなか言いにくいものだが、こうした著書もおありに。
『見残しの塔』を書かれた久木綾子さんは、89歳で小説初デビューだそうだった。“構想に14年、執筆に4年”をかけての一大ロマン。椎葉の描写に心魅かれたのを思い出す。「年を重ねてきて、毎日がなお楽しい」と言い切られる清川妙さんも素敵だ。
チャレンジしたり希望を持つことの大切さを、教えられる。
ちっとも覚えないけれど勉強し出した「絵本で英会話」。ベッキー先生との時間は、日本についていかに知らないかということに気づかされる場になる。会話そのものも10学べば、さて… 3つ?2つか… インプットされるのは1つかなあ、こちらは2つもあったら大儲けと言えそう。なにせ続けることにエネルギーが要るのだけれど、「何かを始めるのに遅いということはありません」と心強い笹森さんの言葉もある。
さほど意識はなくても大きく生活に食い込んできていた熊野詣では終了した。気持ちも一新、同時に自分をすこし取り戻し落ち着きたい。
それは好奇心から始まった、などと、そんな言葉で新たな自分を振り返ることができるとしたら、嬉しいことだ。