京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 荷物は軽くして

2014年07月31日 | 日々の暮らしの中で

“不安という荷物はスーツケースから出していこう”
右京区の春日神社内にある西院「還来神社」は還来成就の神さんで、平安時代から旅行安全の守護神として信仰されてきているようです。もどろきさん、「もどろき」神社と読みます。“旅行安全”と大きく掲げた新聞での案内が目に留まりました。夏休みだし、お盆での帰省もあって…。珍しいことには、息子がこの時期からお盆に帰ろうと思っている、と言い出してます。

「介護保険」、この言葉が耳障りな数日です。今までは一度も感じたことのなかった重ぐるしさ。我がこととの認識は皆無だったからかも。で、気分は少しへこんでしまいました。おまけに、「そうだね、もう歳なんだから…、あんまり無理をしないでくださいよ」「まあ、まだまだだけれどね(笑)」と息子。やな感じ。もうやだな~って、わけもなく心が晴れませぬ。

明日から高野山で3日間過ごす間に、忘れてしまいたい…。こんな気分は持ち込まないようにしなくっちゃ。
明日から3日間、永観堂の暁天講座に参加される友人がいます。彼女はこれまでにも東福寺や智積院にも行かれたはず。清水寺、知恩院、建仁寺、東大谷さん…などでも行われます。場所こそ違え、よい時間を過ごしたいものです。

肌寒さを感じる高野山での朝でした。単なる避暑で終わらないように、ひとつふたつ心に残して帰れるように、せっかくの機会を楽しんできます。
新大阪に9時半集合、10時出発。予定では午後1時30分頃には高野山到着です。
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 ちょっと悩んで

2014年07月27日 | 日々の暮らしの中で

「自分が自分として踏みとどまろうとするとき、何かの力がいるのだ。心の力のようなものが。それを探しつづけることを、きっと『まじめ』と言うのだ」(『心の力』姜尚中著)「まじめであるから悩み、その中で悩む力が養われていくのです。そしてこの悩む力こそ、心の力の源泉なのです」と結んでありました。

「もし壊れていたら貼って直してや」と前置きがありましたが、何であるのかは聞かされないまま、Jessieの手作りだと言うプレゼントは届きました。
どこといって破損もなく、きれいな状態です。写真入りで、木製のフォトフレームのぐるりに貝殻を貼りつけてくれてありました。
早速、と背面にある脚の部分を開いて立てますと、写真が逆さまでした。 あらまあ!と、急いで脚のついた厚紙を取り外して上下を逆さまに。ところが、これだけではまたもやいけません。今度は貝殻の出っ張りが邪魔になって立ちません。

なんやの~。結局は、写真を取り出して納め直さなくてはなりませんでした。そのついで、透明のプラスティックにべたりとついたJessieの指紋をみな拭き取って、きれいにしました。

入れ替えて納めたものの、Jessieはどちらを上にと考えたのかと悩みました。貝のバランスは? いかんせん上部中央の貝殻が大きく枠をはみ出しますので、自ずと上下は決まってしまいます。これで特別な違和感があるでもなく、ちょっと手間取りましたが、一件落着です。

悲鳴を上げるほどのことはなく、ただ少し大真面目に貝殻の向きなどを考えたいっときでした。選択の余地などないことでしたが、Jessieの思いを大事にしようと思ってのこと。

判じモンのような嬉しいプレゼントに添えられたメッセージカードでは、4か所にも65という数字。書き過ぎです。「Today you are 65. That's good. 」
もうこの数字はどこかへそっとしまっておこうかしら。… しっかり年齢と向き合うことが必要?? 悩みまする。やはりしまっておきたい、かな…。

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 明日から新たな1年が…

2014年07月25日 | 日々の暮らしの中で


まずは新たに、明日からこの先1年、この世との契約を更新したいものです。あまり先のことは考えません。来年のこの日も今日と同じように、「あー、また一つ歳を重ねることになったな~」という程度でよいので、できれば健康で、迎えられることを願って…。

【いつの日も、心をこめて、ひたすら生きてきた。そんな日々が積み重なり、九十一歳となった今、私の心の中に知的財産とも言うべきものができていることも、幸せなことだと身にしみて思います】。清川妙さんが『91歳 育ちざかり』で言われてました。

『九十歳 生きる喜び学ぶ楽しみ』では、若々しく生きるための6つの提言をされていました。
  ① 好奇心を失わず
  ② 面倒くさがらずにアクションを起こし
  ③ 小さなことにも喜び
  ④ 手紙も丁寧に書き
  ⑤ おしゃれもし
  ⑥ ユーモアも忘れない

同じようにはいきませんが、こころに留めておきたいと思うのです…。

昭和24年7月25日誕生。父32歳、母26歳でした。それから65年が経ちました。先のことはわかりませんが、日々ゆっくりと丁寧に、気張ることなく、生かされている命を生きていくことになりそうです。ボチボチやります。
お宮参り(左)、9カ月頃(中上)、1歳4カ月頃(右下)の私です。私のアルバム「1ページ目」です。すべて父によるアルバム編集でした。
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 大暑の宵山

2014年07月23日 | 日々の暮らしの中で


  「柿の木、栗の木、カ、キ、ク、ケ、コ。」
      「五十音」(北原白秋)と題した中で、カ行の文言です。このあと、
  「〇〇〇こつこつ、枯けやき。」と続いています。

さて、なんとはいるのでしょう~。漢字で3文字。 ヒントは、鳥の名前です。(ヒントの出し過ぎ?)

暑いこと、暑いこと! 今日は一年中で一番暑い日といわれる大暑でした。
今年の祇園祭では、山鉾行事本来の姿を取り戻そうと後祭復活が決まりました。「神の存在あってこその山鉾風流」と認識を深め、神幸祭が行われる17日の前祭(さきまつり)と、還幸祭のある後祭(あとまつり)のある24日に分かれて巡行が行われることになったのです。24日に巡行が行われるのは49年ぶりとのこと。 ―新聞記事によります。

後祭の宵山に当たる今夜、NHKスペシャル(19時30分ー)で「京都・祇園祭千年の謎」を見ていました。
動く美術館とも言われる山鉾を飾る豪華な懸装品ですが、絨毯の謎ときが興味深かったです。長刀鉾を飾っているのは「幻の織物」として世界で注目されていた絨毯でした。

絨毯の動物の毛からDNAを採取し、チベットカモシカの毛が含まれていることを突き止めました。そこで、中国北西部で織られた絨毯ではないか…と。
モンゴル帝国が築かれたことで中国とイスラムの文化が融合された形で、この絨毯が遠く日本にも伝播されることになったロマン。歴史から消えてしまったモンゴル帝国の、消えゆくばかりの文化が、日本に伝わり現存していることの不思議を番組の案内人は口にされていました。
「数百年前の人たちが生きた証し」が祇園祭の長刀鉾の懸装品に残されているということの不思議、素晴らしさ、感動、でしょうか…。豪華山鉾に秘められたミステリーを楽しみました。

さてさて、〇〇〇の穴埋めはミステリーというほどのことはありません。クイズです~。

 
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 「暑し」

2014年07月21日 | 日々の暮らしの中で


散歩もウォーキングもその日の体調、気分、天候などによって、異なるコースが選択できたらいいななどと考えたりすることがある。例えば、最寄りのところまで電車で行って、といった方法もあるし、乗り物を使わずに遠出のコースもあるだろうし、仲間を募って、などあるかもしれない。ただ、そこまでの時間の余裕も思い入れもない今、自ずと歩くコースは限られてくる。



だからせめて気分によって足を向ける先を選んだりするが、何か出会いを期待している。カエルさんでもいないかな、カタツムリなど見られないだろうか…、とまあ、こんな小さな単純なことだけれど、案外この出会いは少ないのだ。

梅雨が明けた。「暑し」。

友人から「ラジオはあまり聞かない?」と尋ねられて、「そうね、ほとんどないわ」と答えた私。そう、ほとんどなくなった。
「聞いてみない?」と教えられたのが、(月曜日)20時30分からの「NHKラジオアーカイブス」 早速にと心づもりをしていたにもかかわらず、ころっと忘れてしまった。9時からだった?と再確認したのだからまずかった! 今回は「鶴瓶の家族に乾杯」が勝ち。
忘れずに聞けるでしょうか…。 「ながら」でもいいのですがね。

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 日曜日、夏の土用入り

2014年07月20日 | 日々の暮らしの中で

えのころぐさがおいでおいでをしています。
夕立のあと、梅雨明け間近を思わせる陽が差して、赤とんぼがとまりました。ガードレールのはしっこに。「夕暮れはまだ先のこと」です。
まっ赤に色づいて、体型は太く短く。頭まで赤いように見えます。ナツアカネでしょうか。普通によく見かける赤トンボです。

「夏のブンコ検定 2014」 なるものがあります。
手に取る作品のジャンルが極めて偏る私には不向きだと自覚しているせいか、トライしたことはありません。
ただ、主催される日本出版販売株式会社で学生時代にアルバイトをしたことがあったのでした~。…なんてことは全くカンケーのないことでした。

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 追悼文に魅かれ

2014年07月16日 | こんな本も読んでみた

昨年の10月に65歳で亡くなられた連城三紀彦さん。詩人・文芸評論家の郷原宏氏の追悼文を読んだのがきっかけで、是非作品を読んでみたいと思っていました。

「文章がうまいミステリー作家」。デビュー時の作品を、「何よりも文章が美しかった」「文体に大正ロマンを思わせる典雅な抒情が感じられる」と書いておられたからです。’84年に直木賞を受賞した作品『恋文』は、「端正で抒情的な文体」と評してあって、またまた私の気は引かれました。
思いついたときには書店に並んでいなくて、ようやく決めて読んだのが『造花の蜜』でした。地方紙で連載された小説だったことを知りましたが、私には初めての「文学としてのミステリーを追及した連城三紀彦」作品です。
久しぶりに読む推理小説でしたが、何がわかってくるのかと、筋立ての中に入り込んでいっきに読み終えました。最終章、思っても見ない、驚きの結末でした。

作品の解説は連城ファンだというドラマ脚本化の岡田惠和氏。「某古本チェーン店の、不当な程の安価なコーナーに連城本があると、なぜだか納得できない気持ちと、いたたまれない気持ちで、つい購入」してしまうらしく、『少女』が4冊、『恋文』は5冊が自宅の本棚に並んでいるのだそうです。
で、私も今日、某古本チェーン店をのぞきましたら『恋文』がありました。他に4篇、解説にも紹介されていた『ピエロ』も収められていまして、次はこれっ!と即決。

読書の楽しさとして、ただ夢中で読むという体験は初歩的な楽しみ方でしょうけれど、欠かせない要素です。 


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 バランス良く

2014年07月13日 | 日々の暮らしの中で
見覚えのない旅行会社からの封書が届いた。
丸めてポイッとしないでよかったこと。 封を開け、取り出す紙の裏から透けて太字の文字が並ぶのが見えた。広げてはじめて、高野山夏季大学参加につき申し込んだ、直行バスの案内書であることがわかった。ほんまにクシャットする前でよかったよかった。

昨年は集合場所の下見を行った。あれからJR新大阪駅へは1年ぶりになるのだが、今年はもう大丈夫。そんな気持ちでいるからか、バスの件はすっかり忘れてしまっていた。聴講証はすでに手元にある。宿坊の案内も得ている。

平素、泊まりがけで旅行する機会はほとんどなく、私にとっては脱日常も兼ねていて、自分を励ましながらの気負いもあったような1回目だった。とは言え、現地で過ごすうちには、いくらかでもそうした重いものはどこかに落として歩けたようだ。だからこそ来年もまた!と、こうして2回目参加を控えている今がある。

あの高野山の空気に包まれて過ごせる3日間。そこで感動したい、しよう、思いっきり楽しもう、といった気持ちが動く。初々しいなどということばとは無縁だけれど、この純な部分が我ながらいいなあ~、…な~んて、恥ずかしげもなく言ってのけてしまえるのだ。こういう機会をつかみたいと思える自分は、まだまだ捨てたものではない、などと…。いつもガンバルのは大変。時々でいいから、自分で自分を輝かせることのできるチャンスをつかみたいものだといつも思っている。

電話番号を交換し合ったが、それっきりの方との再会も期待できるだろう。顔が浮かぶ。
大きい乗り物には大勢で乗って、昨日まで無縁だった人と同じ宿で眠り、ひとつ釜のご飯を頂ける。こうやって仏縁はひそかに結ばれていくのでしょう。

1通の封書が、もう少しバランスよく過ごせと気付かせてくれた。
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 お宝さがし

2014年07月10日 | 日々の暮らしの中で


1964年発行の「東京オリンピック競技大会記念」が何種類か、そして「東海道新幹線開通記念」が1枚、いずれも未使用の切手ですがバラで混じっていました。1946年発行の普通切手「法隆寺五重塔」が30銭。菊の紋が右上に小さく見えます。

「華東郵政 南京上海解放記念」、「中華民国 郵政総局成立五十周年記念」なんて言うのも。
「DEUTSCHES REICH 」とあるのはドイツ国、ヒトラーの肖像です。1933年‐1945年の間流通していたものだとかで、「付加金付き切手」の類らしい。つまり、「50 50」100で買って50で使う。残る50ぶんはナチスの戦費になったということらしいです。当時の通貨の単位は、わかりません。

インド、フランス、アルゼンチン、ルーマニア、ベトナム、スペイン、ユーゴスラビア、ネザランド、ベルギー、イタリア、オーストラリア、USA、イギリス、セイロン、中華民国、琉球…等々。加えて日本の未使用のものも少し…。

集めていたはずの切手がどこを探しても見当たらない。かつての私の「趣味」の証拠物は、もうずーっと、長いことゆくえ不明状態でした。嫁ぎ先までちゃんと持ちこんでいた、はず。それらが、最近になって古い手紙を詰めたクッキーのあき缶の中で見つかったのでした。これで私も、遠い遠い昔は、「切手収集」を趣味としていたと、証明できました。

…とは言っても、ただ集めただけ。しかし、これほどの枚数を集めていたのか、すでに自分でも記憶になくて、まあ、一体だれが!?といった危うさです。写真ではそうは見えませんが、ごちゃごちゃと積み上がっているのです。

今、私の関心は現金化するとどれだけになるのか、に集中です。古いから金銭的に値打ちがあるかというと、残念ながらそうでもないみたいでした。かと言って、ただ捨てるには惜しい。やはりその前にどこぞで…。いいように買い取られたりしてもね…。
でも、これだけあればひょっとしてお宝など紛れ込んでいるのではないかしら??

台風の影響で蒸し暑さを増す中、老眼鏡をかけて文字を読み取り、ネットでちょろりと検索。無駄な欲ばかりかいていました。
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 咲きますね…

2014年07月05日 | 日々の暮らしの中で


明日、咲きそうです。「月命日のおくりもの」に。
期待して待つ、この愉しみが大きいのです。 フウセンカズラの白い小さな花が寄り添っています。
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 川のある風景

2014年07月03日 | 日々の暮らしの中で
昼まで待たずに雨が降り出して、傘をさしての外出となった。今日は大阪へ。

帰り道は、中之島の南側を土佐堀川に並行して淀屋橋駅まで、写真では左手から右へ(つまり西から東へ、か)歩くことにしている。パリのセーヌ川を参考に景観に配慮したデザインで造られたという淀屋橋の上から写真を1枚。すぐ近くには大阪市役所と日本銀行大阪支店が向かいあうように建っている。このあたり一帯、景観保持の条例で守られているのだそうな。

…と、地理的な説明がこれで正しいのかどうか。大阪など興味もなくて、と思っていたらそこでおしまい。その場かぎりの好奇心であっても、知れば感心させられることも多くあるものです。なので、今度もう少し教えてもらおう…、などと今頃思ったりしています。
橋を渡れば、京阪電車の淀屋橋駅はそこです。

いつもはこの間10分ほどを奈良のA子さんとおしゃべりしながら歩くのですが、今日は体調を壊しているのでお休みすると連絡をいただいていて、一人足早に歩きました。

京都北山の谷々の水を集めて流れるのが鴨川です。河原や中洲は雑草で覆われて、茂り放題の個所もあちこちですが、三条大橋の上から眺める北山のなだらかな連峰の稜線。この眺めには心安らぐものを感じます。川のある風景もいろいろ…。
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