
午後3時過ぎ、カンカン照りの空から大粒の雨が落ちはじめた。地をたたきつけるその勢いの良さ、激しさ。20分ほど降り続いた。不意を突かれ、悲鳴が聞こえてきた。あの明るい悲鳴(?)は、家も近いTクンのお母さんじゃなかったかな。家路を走って帰るか、どこぞでの雨宿りをしたのか。
先日訪れた店で改装前の売り尽くしをしていた。子供服の売り場をのぞき、孫二人に色、サイズ違いで見繕ったズボン。

兄の方は気に入らないと見向きもしないほど拘りが強いので決めるのは慎重になる。手に取って、二人に重ねて見ながらもろもろチェック。会計時には軽くたたんで袋に入れてくれたが、気づけなかった。左右の長さが違うズボンなど見たこともない。どういう作業過程で作られ、どこでミスが入って、このような商品ができ、流通したか。

先ず、裁った布の右(側)パンツ、左パンツそれぞれの股下を縫う。次に、右パンツを表に返して左パンツの中に入れる。そして、前中心と後ろ中心を合わせ、ぐるっと縫い合わせると左右がついて一つになる。という具合で、簡単にできる。
生地は3歳児にとって地味ぃだが、まあ、おそらく頓着しないだろう。「いろはにほへとちりぬるを・・・」なんて、ちょっとおかしいが。ズボンの長短はあっても同じ手順で作ることができる。
交換したが、前代未聞の製品を見せられて半分可笑しさが残った。いろいろな唐突や予想外のことが訪れるものだ。