京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

明日、何が咲くか

2024年01月22日 | HALL家の話

年末には長年懇意にする生花店に蝋梅の枝を好きなだけ持ち帰っていただき、その代わりにお正月用の菊を上げて下さるという物々交換が続く。
ちょっと重く、甘い香気が漂う。蝋細工のような透けた花弁が美しい。我が家に居て、この蝋梅の花のほころびが春を彩る何よりの喜びとなっている。


     しらじらと障子を透かす冬の日や室に人なく蝋梅の花    窪田空穂


今日から孫のTylerが中学生として新しいスタートを切り、弟のLukasは小学校2年生に進級しました。
例年より1週間休暇は短くなったと聞いていたのですが、今日の日を忘れてしまっていました。朝、娘から写真が。
 

帽子をかぶって、とても中学1年生の年代には見えない可愛さ? それでもネクタイを締めて帽子をとれば、…やはり同じか、まだまだあどけないと見てしまう。
クリスマスプレゼントとなったマウンテンバイクで学校までおよそ15分、もちろんヘルメット着用での通学を目指すようです。
姉のJessieの後に続き、中学・高校の6年間をここで学びます。良い出会いがありますように。選択肢の多いカリキュラムにも楽しみを感じさせてくれる。

弟のほうは、このところ毎日鏡の前でジェルでヘアスタイルを整えていると聞かされ、思わず笑いが。

これまで多くの時間を兄のそばで過ごし、兄に寄りかかり守られても来たLukasです。それなりに逞しさを身に添えたようにおもえるのですが、これからが自立のとき?
子どもに明日、何が咲くか。
もっともっとたくさんの誉め言葉を贈ろう。

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小学校卒業

2023年12月06日 | HALL家の話
昨日、孫のTylerが小学校を卒業しました。


午前中はクラスで過ごし、午後、保護者が仕事を終えて帰宅する時間を考えあわせた設定で、
卒業式は催されたようです。
送られてくる写真や動画を見ながら、日本とは大きく異なる様子を孫娘ともども楽しませてもらいました。

大阪に住まいを移したのが2016年5月。幼稚園年少組に通い始めました。後方↑左側の写真はそんなある日の笑顔です。
2年後、地域の小学校に入学しました。

 〈制服は未来のサイズ入学のどの子もどの子も未来着ている〉
と俵万智さんが詠まれていますが、(彼が来ているのは制服ではありませんが)今日から小学生という喜びも緊張感もふっくらと包み込んだ朝の笑顔です。

3年生になって6月。コロナ禍も何のそので遊びまくっていた友達やご近所のおじいちゃん、おばあちゃんとの日々に別れを告げました。
オーストラリア入国後はホテルで2週間の隔離生活を経て、小学校へ通い出します。当時、先生との面談で全く英語はわからなかったと聞いています。学校では彼のような子をサポートする体制が整っており、友人関係も恵まれ、不自由なく日々を過ごすようになったようです。
今では姉弟の会話は英語が主流になりかけているとか。



身体でリズムをとりながら手話を交えて歌を披露。


私でも名前や顔を覚えた仲良しの級友と校長先生とサブの先生。そこに、弟がにこやかな笑顔で交じっているのです。
特別に親しんだお兄ちゃんたち。誰よりも別れを淋しく思っているのではないかと思い馳せます。

これからはグレード7から12までの6年間を、中高一貫の体制のなかで過ごします。

原石のごとく 比べようのない輝きを有す あらゆるいのち。
それらのいのちは相互に照らし合って 自己を知り、より深い輝きを放つ


人と人とが関わり合うから人生は楽しい。階段を一歩一歩のぼって行く成長の姿を見守りながら、18歳のTylerを見てみたい。
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7歳になりました

2023年11月29日 | HALL家の話

るーちい(Lukas)7歳の誕生日。
 長い長い時間をかけてメッセージを認めたカードも届きました。

こちらでもケーキをいただくことにして、彼の誕生日を祝いました。
喧嘩しいしい、きょうだい仲良く、互いに思いやり合ってこれからも過ごしてほしい。

  

JessieとTylerの帰りを待って、病院へと向かったのでした。
もう7年。そのうち4年と半年ほどを日本で暮らしたLukas。

来月5日に兄のTylerが小学校を卒業します。
いつも“おにいちゃん”頼りに、隣の席を確保して行動を共にすることが多かったLukas。
これからは今まで以上に〈自立〉が求められるのかな?

(裸で失礼) 「だって、あつい」のだそうで…。
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高校卒業式

2023年11月17日 | HALL家の話
今日は孫娘の高校卒業式でした。
現地時間の8時45分から、ということで時差が1時間ですから、こちらでは7時45分を念頭にスタンバイ。
始まる前に娘が送ってきた写真です。参列者の服装は平素のなりで、普段のままに今日のこの記念の一日をみんなで祝ってあげようという親しみにあふれているようです。


座ってじっと時間待ち状態でもなかったせいで、しかしどうした具合か、入場のシーンを見損ないました。娘が「よく見えなかった。Youtubeのほうが見えたかも」と言ってきましたので慌ててYoutubeでの配信を確かめて。

進行は生徒たちにより、12年生のコーディネーター2人が(日本で言えば、学年主任のような立場ではないかと)スピーチ。大きな笑い声、どよめきが上がり、最後は歓声まじりの大拍手でした。人気もあったようで、子供たちに受け入れられていたことがよくわかります。



多くの国旗が並びます。それぞれに関係する子供たちがいるということなのでしょう。肌の色も様々に、そうした中で関係を築き、TylerもLukasも学んでいます。どのように二人(三人)が育つか、それを私はとても楽しみにしているのです。


校長先生の語り掛けるような口調に、やはり生徒たちからは笑い声がまじります。日本でなら、あなた方は「社会」の中で見守られ育てられ…と言った視点から幾人もの〈来賓あいさつ〉に時間を割きますが、壇上からの挨拶はこの3人だけ。

〈卒業証書授与〉といった場面ですが、左右に分かれて立ったコーディネーター二人から交互に名を呼ばれ、登壇します。後ろに立つ先生から証書を受け取り、なかにはハグし合う姿がありました。
国旗をマントのようにひるがえして登壇する子、ポーズを決める子、様々な姿を見せてもらいました。


孫娘Jessicaは、左サイドから姿を見せました。中央(↓)に来るまで、こちら側は若干映りにくい。画面を瞬時とらえて、一枚残せました。





閉会です。


パーティーに臨む準備も整いました。ドレスはスリットの入った脇から脚を見せて。(な~んかなあ…と思っても言いませんが)みんなこんな格好だという娘です。ちょっとだけ…。



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「髭を買いに…」

2023年09月05日 | HALL家の話
「髭を買いに行こう」
幼いころのTylerは、髭はどこかで売っているものだと思っていたらしい。

 

 「えのころぐさの穂をぬいて」、「みどりのおひげをつけた顔」を作ってみました。
   (「えのころぐさ」 真田亀久代)
                
2016年春には家族で住まいを大阪の地に移し、年中さんから幼稚園通いが始まった。
「小学生になるのに自転車も乗れないなんて」という姉のひと声で一念発起、練習の成果はすぐに出た。交通事故を危ぶんだが次第に独り立ちするとともに、小銭王は「お財布買ってぇ」といい出した。
ディズニーの空き缶に千円札と小銭を入れている。そこから100円出して、友達と買い物に行く楽しみを覚えた。
仲良しのハル君と自転車を駆って、“おばあちゃんがいる駄菓子屋さん”に向かうのだ。
このハル君はNHkの朝ドラ「カムカム…」何とかで主人公の弟(の子役時代)をつとめた子。1,2年生では同級で、一番の仲良しだった。

オーストラリアでは自転車でお菓子屋さんへ、などといった体験はできそうにない。
空手、ラグビー、サッカー、ボクシングとスポーツに明け暮れ、暇さえあれば友人との公園あそびの日々を過ごして2021年6月、オーストラリアへもどっていった。


「あのシャイボーイが」と母親は笑って言うが、6年生となって学校行事ではリーダー役を務めるまでになった。
毎年6年生だけのユニフォームをつくるそうで、アボリジニの図柄に、背には友達の名前が入っている。これを着る機会ももうあとわずか。

2011年9月15日生まれ。まもなく12歳になろうとしている。


ちょっとこれに手を加えて私自身が楽しませてもらいながら、お祝いのメッセージを添えて贈ろうと思っている。


風呂場でツルッとしたはずみでどこかにぶつけたらしい。むこうずねの真ん中が青じんで、ぷくっとふくれるという大失態。
笑って暮らそ ふふふ・・アイタタタ。
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収穫の喜びって…

2023年04月30日 | HALL家の話
この28日にクロスカントリー地区大会に参加した孫のTylerは、3キロ14分で56人中17位。
10位以内に入れば更に上の大会に出場できたのだとか。「吐きそうだ」と言った日から3回目となるクロカン。なんかもう十分じゃないの?と言いたくなる。
だって…。

弟のLukasと一緒にサッカーのスキルデベロプメント、習熟度を見るような催しに参加したところ、アカデミーに招かれることになったという。ボールさばき、身体バランス、運動能力にコーチはWOW! さすがに本人もびっくりの展開だったらしい。
二人が同じ曜日なら送迎も楽だが、兄の方だけにするつもりだと言っている。

29日には所属するAFLのシーズンも始まって、さっそくMAN OF THE MACHに選ばれた。
弟のサッカークラブはすでに1週間早く始まっており、6点を決めて意気揚々。

 

自慢でもなく卑下するでもなく、離れて暮らす孫たちの暮らしぶりの一端を書いているにすぎないのだが、成長は早く、今しかできないこと、それがスポーツだけでいいのかしらと思うことがある。
好きで一生懸命に取り組める何かがあることが原点であることは承知しているし、吸収し発光するものをきっと育むことだろうとも思う。


娘のところへ荷物を送ろうと、それに合わせて本も選んできた。
Tylerには、教科書以外に最近何か本を読んだか一度聞いてみることにしよう。
だって、本を読まない人生、収穫の喜びを知らない人生って寒そうよ。
ウインタースポーツの時季だから関係ないのかな。

読むということはかならずしも、わかるわからぬのことではない。魂というような言葉を使いたくなるところだが、本に触発されて自分がいっときでも自分から広がり出る。そこに妙味はある。人の成長の機縁もある。本も人の中で眠るうちに育つ。
読み暮れて、空手でもどってもそれでいいのだ
〉 

古井由吉氏が書かれていた。
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星、落ちる

2023年03月13日 | HALL家の話
四夜連続でWBCのテレビ中継を楽しんできた。
“スーパー エキサイティング”、とヌートバー選手が表現していたらしい。

何を伝えても娘家族は野球になにも反応を示さない。
愛想のないことだけど、小さい頃からラグビーボールで育った男組。
末のLukasは野球を知らないでいるかもしれない。
シーズンに入りつつあるのか、彼が所属するサッカークラブの練習が始まったという。年齢の割にボールコントロールの良さをゼッサンされると母親は言ってくるが、父親のほうは謙虚に?「そんなことないよ、ただ好きなだけ」と応じているのだとか。
期待の星だよ、と笑う。

 

姉のJessieには将来テニスプレイヤーにしようとデビューまでの夢を描いた。

「今日はTyler、サッカーのディストリクト」と朝連絡をもらった。
ブリスベン北部の選抜チームのメンバーを選抜する日。先生の推薦を得て、今日に備えてきたはずなのに…。
雨上がりで蒸し蒸し。「へばっとるわー」「吐きそうだーって言い出した…」 
「ここぞという時にあかんなあ、いつも」結果は残念!

朝食もほとんど食べず…。それじゃあねえ。
とにかく食が細い子だったが、きちんと食事を摂って、ゲーム以前のことを整えていく日々の生活の大事さを、親子で考えてみることだ。
今、大事なことは何なのか。改める節目になるといい。何かが出てこなければね…。
自分自身の内のものに心を配らなければならないだろう。来年は中学生だもの。

星、落ちる。


最後は本人のカイショ、かな。
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夢中でプレーする子が

2023年02月23日 | HALL家の話

学校の先生の推薦(必須)があって、孫のタイラーは一昨日、ブリスベン北部のAFL選抜チームメンバー選出のトライアルに参加した。

日本で練習してきた“ラグビー”とは少し異なり、昨シーズンからの加入でもあって経験は浅い。クラブ内から数人のグループでの参加者が多いようで、周りは見知らぬ顔ばかり。
「上手くゲームに入り込めず、プレーに参加できていなかった」と母親はブンセキする。
そして、持っている力が発揮できていたらなあと残念がった。「特別にうまくて目立つというより、夢中でプレーしていた子たちが選ばれていたわ」

それだ!って思った。ラグビーの経験なら相応に積んでいる、経験云々ではないのだ。
緊張、気後れはあるかもしれないが、がむしゃらに、夢中でその場に飛び込んでいくひたむきさを表に出せない、出さない。
関係ができていれば問題ないだろうが、それでも周りを見て、どう動けばいいか、立ち位置を考え言動に移すところがある。もちろん、彼の良い一面だと理解している。
「性格が出てるね」と母親と笑った。

環境や関係の中で経験を積んで、一つステップがあがれば新しい輝きも見えるのだから、しり込みしないで次に生かしてほしい。
3月にはサッカーでのトライアルに推薦してもらっている。何年振りかの推薦者(選出されるには容易ではないけれど)だという話だから、たじろがずにガンバレよー。
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愛のこめられた声

2023年02月16日 | HALL家の話

「声は触覚的だ」

生まれた瞬間から赤ん坊をあやす母親の声は、スキンシップとしての喃語で、脳と同時にからだ全体に働きかける。愛のこめられた声によって言葉を知り、言葉を覚えていく。
「声は触覚的だ」と谷川俊太郎さんが言われていた(『声の力  歌・語り・子ども』河合隼雄 阪田寛夫 谷川俊太郎 池田直樹)。

言葉を音として、声として、耳と口を通して覚える。わらべ歌も昔語りも、声にその源をもつ。
声の持つ不思議な力。
アメリカでは、「読みきかせ」よりも、自分の体が覚えた話の「語り聞かせ」の方がはるかに聴衆を捉えるという話もあった。

              かわいいお口をあけて
               
「人間に生まれてきて誰に教わらないでも一緒に歌えるのがわらべ歌だ」とは阪田寛夫さん。
日本で生まれ、3年半近くを日本で暮らした孫のLukasが知るわらべ歌は何だろうか。「かごめかごめ」など歌っていただろうか。
   ♪とんぼのめがねは みずいろめがね 
     あーおい おそらをとんだからー とんだからーーー
保育所に通うようになって、大きな声で歌っていた。
一緒に歌うと「えっ!? 知ってるの?」と驚かれたものだ。

そんな彼が1年生になって合唱部に「はいった」と言った。確かに言った。
「そうなん、合唱部に入ったのね? そりゃいいわあ、いいねえ」
すかさず母親の声が聞こえてきた。
「えっ、はいったの!?」って。

昨年末の合唱祭で壇上で歌った楽しさもあったのだろうが、クラスで一人声を上げて歌っていることがあるらしい。
なんでもいいの、いろいろ体験してほしいなあと外野は勝手に望んでいる。
「合唱部のルーカス」を楽しみたい。

              あちらにピアニカはないという。
                  

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きょうはまた生まれかわったぞ

2022年09月15日 | HALL家の話
孫のTylerが11回目の誕生日を迎えた。


今日は地域の各小学校代表チームによるサッカー大会でもあり、「明日は優勝してTylerの誕生日プレゼントにしよう」を合言葉に? チームの士気は高揚したらしい。うまい具合の誕生日が、盛り上がりに一役買えたということになるのかな。

6月の大会では結果2位だった。今日は3勝2敗、決勝進出ならずだったそうだが、敗因分析も(2チームのレベルを同等に編成したから、など)漏れ聞こえる。常に外野の評は伴うものだ。
それでも試合後には、ハッピ―バースデーを歌ってもらって嬉しかった様子だと伝え聞いた。
 「学校中の先生が誕生日だってこと知っててくれるんだ」
 「へえ~、うれしいやん」
 「なぜならな、学校で『俺の誕生日だ――』って叫んでいたからな」

昨日と今日となにがかわるというものではないかもしれないが、一日とて同じ日はない。
そうそう、思い出す。殷の王の湯が好きだったという言葉。
  
  荀(まこと)ニ日ニ新(あらた)ナリ
  日日新ナリ
  又日ニ新ナリ
 
新という字は、木ヲ斤(き)ルということから出た漢字だそうで、木の切り口のなまなましさをあらわすという。切ったばかりの切り口は樹液に濡れて、いのちがよみがえるような香気を放っている、とある(「新」について 『風塵抄』収)。命は常に新しいということだ。

11年前、6つうえの姉の下に生まれて

5歳下の弟ができた。いつも一緒と母親は笑う。兄でありサッカーのコーチでもあるみたいだ。


まだまだ線が細い。自信は外からつけられるものではない。様々な体験を経て、自らの心の内にわいてくるものだという。
失敗しても転んでも起き上がれるよう、太っていきなはれや~。
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親バカ精神は家庭教育の基本

2022年08月06日 | HALL家の話
週末の二日間、陸上の地区大会が開催され、各校のスポーツデーで記録を残した子供たちが競い合った。

初日の4日は200m競走に出場した孫のTyler。全力で200mを走る練習などしてはいない子だが、力の差を見せつけられたようだ。「もうしたくない」って言ってる、と母親からラインでメッセージが入る。「でも今かき氷食べてる」。
スパイクを履いてファイト満々の顔ぶれの他校の子供たちにまじって…。
健闘を遠くから祈っていたが届かなかった。

2日目はリレーから始まり100m、走り幅跳びに出場。「そこまでがっかりしてないわ」の表現に、結果は推して知るべし。そうねそうね、よう頑張った! 

 リレーメンバー

スポーツでは結果は客観的に明快な審判が下される。
負けを知る。負けを知るチャンスだったのかもしれない。「もうしたくない」。この体験をどう生かすか。そんなことは本人のカイショ。
けれど、家族としては健闘をじゅうぶんに褒めたたえたい。明日に咲く花を思い描いて、言葉をかけたい。ダディは肩を抱いて、“I’m proud of you.”と言うのだろう。その先は? やっぱり本人のカイショ。

江戸時代に京の二条高倉に住んだ脇坂義堂と言う町人が家庭教育書『撫育草』(そだてぐさ)を記していた。それを小児科医だった故松田道雄さんが『おやじ対こども』と題して読み解かれたという。
地元紙の5月5日のコラムで読んだのだったが、文中、「親バカというのは子供の将来についての徹底した楽観論(中略)親バカ精神は家庭教育の基本」と説く一節が引かれていた。


この日の体験、きっと何かよいことにつながっていく。
仲間に支えられ、仲間を支える一員でもあれかし…。
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ダディと二人がいい

2022年06月25日 | HALL家の話
16、17日と、孫たちの小学校ではスポーツ大会だった。
1~6年生を3組に分けて、Tylerはグリーンの組。髪を緑に染めての気合の入れようも、甲斐あったようで何より。
走り高跳び、砲丸投げ(この2種目はふるわず)、走り幅跳び1位、100mでは予選も決勝も1位の結果を残し、チーム優勝にも貢献できた。



2011年生まれ(5、6年生)の〈age champion〉として表彰され、メダルを手に鼻高高の帰宅。
この年代わけは、日本ではほとんど耳にしない。


ぼくも頑張った。マラソンで負けた子に今度は勝って1位。その子、20分くらい泣いていた。
二人の頑張りに、男組はゴールドコーストに1泊の予定を組んだ…。

ただ、兄はこの22日にも5校が競うサッカートーナメント大会に代表として参加した。会場は父親の母校のグランドだったとか。結果は惜しくも2位。



これだけの頑張りに、「ダディと二人がいい」という思いが受け入れられることになった。
兄弟にある歳の差。弟はめいっぱい兄の後を追うが、兄には多少の譲歩がついて回るという不満が残りがち。
Lukasは次の機会にと納得し、兄を送り出したようだ。

今日から彼らは2週間のホリデー。

  Principal's News   より    
・・・略…
...ford 1-0. Not long after, Tyler got onto the ball not far from goal, beat one, then another….and then time stood still. 2 feet out, all he had to do was put his foot through it and it was a goal. But the connection was barely there. Surely the keeper would save it. Maybe it was sheer will power that forced the ball to keep rolling, oh so slowly, past a hapless keeper. Goal. And suddenly it was within touching distance. Confidence coursing through their veins and it wasn’t long ‘til the death nail was added. Game over. 3-0, and the Grand Final beckoned.
・・・



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GO GO 孫まご やってみなはれ

2022年05月05日 | HALL家の話
ラグビーシーズンを迎えたオーストラリアで、孫のTylerは地域のAFL(Australian Football League)チームへの加入を決めた。
昨年5月に帰国。間もない頃に見学はしたが、もう少し英語に慣れてからという本人の思いが強かったのを聞いていた。1年経って、彼の気持ちも変わった。

 

同年齢のチーム。これまでのラグビーとの違いもあり、まだまだこれからだが、とりあえず初めての試合も経験したという。ここからまた何かを得ていくのだろう。

弟のLukasは、父親と兄とブロンコスのユニホームを着てスタジアムデビュー。テレビでしか知らないラグビーの生観戦に「Go BRONCOS~!」の声援を送り続けたらしい。送られた動画で見た開始前のセレモニーの賑やかなこと。花火に煙幕、電飾、音響。


  

翌金曜日、Tylerは学校で授業中にこっくりこっくり。心配して事情を聴いた先生からは「それでは眠くもなるな」といったふうな言葉が戻ってきたとか。ところが、「さあ、サッカーの授業ですよ」となったとたんの覚醒で、みんなに大笑いをされたとさ。これでいい。めでたしめでたし?

Lukasは友達とサッカーに夢中なのだそう。そして、女の子に毎日プロポーズされているんだって。これもまた良し、か。
平素は大笑いなど忘れているところに、愉しい話題を提供してくれている。それだけでもありがたいこと。

「親バカというのは子供の将来についての徹底した楽観論(中略)親バカ精神は教育の基本」といった文言が地元紙の朝刊コラムにあった(5/5付)。江戸時代も現代も変わらずに、家庭教育にこの精神は大賛成。
外部に向けては気恥ずかしくもあるが、ま、子供の日の孫バカぶりを一つ二つ。
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スペシャルモーニングティーを

2022年04月04日 | HALL家の話

先週4月1日金曜日を最後に、オーストラリアに住む孫たち3人はイースター休暇に入りました。
その数日前の晩のことです。

「おれ、がんばってるねんけどな…。おれ、選ばれてん」
「えっとぉ、スペシャルモーニングティで男と女と あのー なんかー お菓子とか食べんねん」

オーストラリアに住む5歳の孫が、電話口で言葉に詰まりながら一生懸命に報告してくれるのです。母親によるとこういうことになります。
〈1学期に最も頑張った子が男女から一人ずつ選ばれ、4月1日の朝、校長先生と一緒にお菓子を食べながらお話するスペシャルモーニングティの時間がプレゼントされた〉

4歳半まで日本で生まれ育って英語力はないという言葉の不自由さを抱えながら、日々どう意思疎通を図っているのかと想像しますが、まあ、わかるはずありません。そして校長先生とのティータイムだって、どんな具合で過ごすのか、やはり思ってみてもわかりません。へらへら笑って済ませたのでしょうか。タイミングをとらえ、またしても先生方は一人の子供の存在を上手にすくい上げてくれたものです。

以前、幼稚園長であり大学で講師をもなさる山下太郎氏が、昔話の「こぶとりじいさん」「花さかじいさん」を引いてお話された中で、教えられたことがあります。
人として誠実に生き、目の前の道を喜びをもって一歩一歩進めば、きっと「何かよいこと」につながっている。それには、子供時代にどれだけ遊びに没入し、創意工夫を凝らしたかがポイントになると言われ、ここに幼児教育の意義があるというお話でした。
ただ、「何か」が何かは、あとになって振り返ったときに、今の自分につながった「何か」に気づかされるというわけです。

どうだったのかな?
「今日はスイミングの授業もあってお疲れ。もうおやすみになりました。お菓子があまり口に合わなかったらしいわ」
様子を聞きたいと思っていたのですが、あの元気者がはやばやと寝てしまったというので、母親との話に笑いがこぼれました。で、今日を持っていまだわかりません。


カメさんの歩みでもいいのです。
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クロスカントリー大会

2022年03月24日 | HALL家の話
クロスカントリー大会があったようで写真が送られてきた。

  

ペース配分などあるはずもなく、「途中まで1位だったのよ。ゴール前で抜かれちゃって」

 

「なんか知らないうちに6年生が1位だって。タイラーは3位」
何を聞いてもあやふやで、距離すらはっきりせずに800メートルと3~4キロなどと返ってくる。

娘家族が大阪に住まいしていた折、留守を預かった日にはLukasと公園を3つ、4つとはしごして、歩いて走って脚力を鍛え、日ごと逞しさを増した幼子だった。なんとなく疲れた。なんとなくPCひらいて一日過ごした。私には公園はしごの後遺症が残ったものだ。体つきが大きくなったように見える。

やる気があるから走る? いや、走ることにがむしゃらになるから、心が動き始める。似ているようで、ちょっと違う。つまり、楽しいから笑うのではなく、笑っているうちに楽しくなる、というあれだ。ややこしい。長距離走が苦手だった者からすれば、どう気持ちを集中したとしても持久力はアップアップ、到底楽しくなどは走れない。
取り柄。なんであっても個の目立つ表現の一つであれば長所とか特技とか言い換えてもよいのだろう。

 


走ってばかりじゃ身が持たぬ、と始めたバスケット。大きなボールを抱え、…4、5、6歩はみごとなキャリング。形は様になっているけど、リングまでボールが上がらない。両手を握りしめ吠えてみせても、やっぱりまだ幼い。

来週はイースターで休暇らしい。休みばっかりと母親は小さな悲鳴をあげるが、子供と過ごす時間は短いのだから楽しむことだろう。
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