京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 春を待つ

2015年01月30日 | 日々の暮らしの中で
いつから降り出したのか、朝から冷たい雨降りでした。
元気印の二人の姿、泣き笑う賑やかな声も消えてしまってひっそり。なんやら部屋の温度は下がるし、耳には雨音までもが感じられてきそうです。夜具や冬物のダウンやコートなどクリーニングに出し終えたものの、戻って来てから片付け終わるまでには、もう一仕事残されています。


春に先駆けて、先ずもの言うのがこの梅の古木です。この厳しい寒さの中で花芽をつけて、春を待つ。命の営みは繰り返され、まさに蘇りの気配です。

そろそろ私も、机に向かえる時間を取り戻したい。
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 「27日 空港へ」

2015年01月27日 | JessicaとTylerの日本滞在記


今朝、Tylerは起きてきて一番に「2、7」「好き」「たんクン3歳」と。カレンダーの数字を読み上げたのでした。ちょうど好きな数字だったようです。今日はオーストラリアに帰国する日。カレンダーにもJessieの文字で書きこんであります。
 27 「空港へ」
 28 「Brisbane とうちゃく」

大きな大きなスーツケース、機内持ち込み用に詰め込んだバッグ、さらに子供たちにもそれぞれのリュックやバッグ、山のような荷物を携えて関西空港へ。おまけに、空港では二日前に宅配便で荷だしをした段ボール箱の6箱を受け取り、チェックインの手続きです。あきれるやら人目が恥ずかしいやらの大荷物。預けてしまえばすっきりですが、ケアンズで乗りついでブリスベン空港に向かいます。
無事な到着を祈りながら、気が抜けるほどの静けさを味わっています。

Jessieは29日から、日本よりも一足早く4年生となって登校です。
私も少しづつこれまでのペースを取り戻して…。
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 舞妓はジェシイ

2015年01月26日 | JessicaとTylerの日本滞在記


25日の日曜日は大の仲良しAちゃんのご家族に誘っていただいて、嵐山で舞妓体験をしてきたJessieでした。スタジオ内と庭先のセットで写真撮影。スタジオから外へ出て人力車に乗って嵯峨野の竹林コースを回り、その際には車夫の方がカメラマンをも兼ねて…。たくさんの写真が手元に残りました。
スタジオでの写真の中から5枚がアルバムとして編集され、またその他すべてがCDに保存されてありました。

「芸能人並みの人気だった~! みんながなぁ、あっちやらこっちやら上やら下やらからなー、100人ぐらいがカメラで撮ってくれたわ~」
「これ見てみて!!」
玄関に姿を見せるやいっきにまくしたてるハイテンションで、興奮気味に袋からアルバムを取り出すJessieです。映画「舞妓はレディ」の動画をネットで見、歌を口ずさみながらこの日を待ちました。「将来はモデルになりた~~い」って…。

  
私はと言えば、国際アンデルセン賞を受賞された上橋菜穂子さんによる記念講演会に参加。『物語との旅路 ―作家になるまで、そして、いま―』と題されたお話でした。昨年8月9日、NHkの番組で初めて拝見した上橋さん。この日は台風情報を気にかけながらの、「雨の日の儲けもん」ともなった番組だったのを覚えています。

明日、夜の便でオーストラリアに帰ります。
ダディにはすでにメールに添付して写真を送ってあります。これらの写真を見てどう思うのでしょう…。「可愛いわが娘、心配だからもう日本へやるのは来年からやめておこう」な~んてこと思うかな?と みなで笑っています。Tylerも風邪ひとつひかず日本での冬を過ごしました。
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与謝野晶子文芸館

2015年01月22日 | 展覧会

昨年10月、友人と田辺聖子文学館を訪れた。その折りに、次は与謝野晶子文芸館に行ってみようかと言う話になっていたのだが、「与謝野晶子に興味あり、かなあ。堺市です」と改めて打診されて、日時を約束。

堺と聞けば中世の自治都市、刃物の堺、千利休の堺などとは記憶しているが、はーて、どうやって行くのか。昨夜はひとまず路線図で調べておいた。烏丸四条から阪急で梅田へ。地下鉄御堂筋線に乗り換えて天王寺、更にJR阪和線で「堺市」と、はるばるの移動になった。天王寺でも梅田でも、目的地がはっきりしている人ばかりなのか人の流れは素早くて、京都でのんびり地下鉄を乗り降りしているのとは隔世の感あり。その流れの外側にいた…。

文芸館では、特別展「与謝野晶子と画家たち」が開催中。
「明星」は、詩歌だけでなく美術作品も積極的に紹介する、文学と美術が融合した文芸誌として刊行されている。誌上では当時の文人や画家たちが活躍しているが、書籍の装丁や掛け軸、絵画に屏風と、晶子と結びつきの強かった画家たちとの共演の数々が紹介されていた。

  水仙は白妙ごろも着よそへど恋人持たず香のみを焚く (『春泥集』収)

はるばる訪ねたわりには規模の小さな展示で、物足りなさばかりが残った。自分の関心に触れる部分がなかったというだけのこと。友との道中のおしゃべりには啓発されること多く、楽しい。次回候補の文学館(記念館)も決めた。近いいつの日にかまた。
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 ためらいは無用?

2015年01月21日 | 日々の暮らしの中で
帰り支度が始まりました。
今年は、昨年ほどにはあれやこれやと買い込んでいない様子で、幾ぶんか荷物も少なめに感じます。大きな大きなスーツケースに詰められるだけは詰めて、残りの荷物はいくつかのダンボールで空港まで宅配便を利用するとのこと。これは初めての試みです。

そんな夕刻の遅い便でポストに入ったのが、毎日新聞社からの「高野山開創1200年記念 春季特別講座」の案内でした。
夏季大学聴講者への案内とあります。初めて春に特別講座を開講する旨が記され、春の訪れが届き始めた高野山へ…とのお誘い。思いがけない知らせでしたが、いっきに気持ちは向き始め、行けるかな? 行ってみたいな、行こかな!?…っと、心が弾むのでした。3月の高野山はまだ寒さ厳しい季節で、防寒具がいると書き添えてあります。

事情が許せば、相部屋で宿坊に泊まりながら、1泊2日の出会いを楽しめたらなぁと思うのですが…。
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 心に花

2015年01月18日 | JessicaとTylerの日本滞在記

 花屋さんの前を通り過ぎようとしたとき。
「なんかにおいがするねー。おはなのー」

何事につけても存在をアピールする負けん気と純真そのものが同居した3歳児。なんと嬉しいことばを聞かせてくれるのかと、思わず後ろを歩くTylerを振り返った。草木は物を言う…と言う。彼に物を言った花はなかったろうか…。何か語りかけてくれてはなかったかな。

      

先日掲載されたJessieの文章を、横長に切り貼りしてラミネート加工。お別れ会での担任の先生からのプレゼントだった。
お心遣いが嬉しく、また、赤い台紙が春の明るさを感じさせ温かなものにつつまれている。

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 忘れた頃に

2015年01月15日 | JessicaとTylerの日本滞在記


今頃になってですが、クリスマスに書いたJessieの文章が朝刊に掲載されました。

日本に居ると、どこへ行っても「ホール ジェシカさん」で呼ばれ、自分で表記する際にも「ホール ジェシカ」です。「ホール」が日本名の姓に当たるということ、新聞社から確認の電話をいただきました。紙面では「ジェシカ・ホール」となっていました。

電話をいただいたというだけで、その時点で大喜びしてしまいました。迂闊にも、いささか喜びすぎました。翌朝のJessieの落胆ぶりときたらありません。もちろん私たちも同様です。数日待ちました、首を長くして! もう首は伸びきってしまった感があって、誰も口にしなくなりました。
それでもわずかな期待を寄せ続けて1週間。母親が掲載されていることに気付いたのでした。
どこかで見たことある名前!? カタカナ書きでおかしいな…。それが我が子ジェシカの名前だったというわけで、まあそれからが大騒ぎです。
跳びあがって、ぐるぐるはね回りカズダンスを彷彿させる喜びよう。親ガメの上に子がガメが乗って。団子状態で重なり合って! 家じゅうがひっくり返ったような騒動。わけもわからずながら、Tylerもにっこにこ顔で渦中の人となってのおおはしゃぎです。

今回、聴講生として小学校でお世話になるのは明日までです。帰国は27日と決まっています。この間10日あまりは、また別な面で日本での体験を積ませてやりたいと思案中です。向こうに帰ればすぐ4年生。
「嬉しくって眠れそうにない」、そう言いながら「おやすみなさい」と襖を閉めたJessie。日本滞在での素敵な記念ができた思いです。




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 初の映画館

2015年01月12日 | JessicaとTylerの日本滞在記


Tyler、映画館へ。初めての体験をしました。長時間じっとしていることを強いるには無理がある年齢だけに、こうした場所選びは慎重になります。

レンタルしたDVDで「妖怪ウォッチ 1」をみるTylerの表情をみていると、ずいぶんと興味深げに見いっているのが感じ取れました。ゲラゲラポーの歌に合わせて手を動かし、踊っています。飽きずに見ていることだけは、表面上確か…。このぶんなら映画に連れて行っても大丈夫かもしれない。そう判断して、Jessieは彼女の仲良しのお友達Aちゃんを誘い、母親との4人で「妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン」映画観賞に出かけることになりました。

「真っ暗で怖くなかった?」
「こわくなかったよー。ねむかった」
 そうは言いつつも、座席で踊り出していたTylerだったようです。
 声が思わぬ方向から聞こえ、キョロキョロ見まわしていたとか。
 大きなポップコーンを買って、3人が分け合って食べたことも嬉しかったようです。

「たのしかったねー、きょう。おやすみー」
 そんな声を残して床につきました。
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 女子駅伝に声援を

2015年01月11日 | JessicaとTylerの日本滞在記

「じっとしてると冷えるから暖かくしていこう」。帽子にマフラー、手袋、それにカイロもしのばせたJessie。準備完了、二人で「皇后杯 第33回全国女子駅伝」を沿道に応援に出た。烏丸丸太町を北へ、往路3区(復路8区)で中学生選手に声援を送ることにしていた。

Jessieより5、6歳大きいランナーを目の前にして、走ることが好きだというJessieはどんなことを感じたのだろう。今夜、日記に思いを書き綴っていたが、気持ちを表現するにぴったりな言葉が出てこないようだった。続きは明日に回すことになる。
苦しい練習を積み重ねて掴んだ晴れ舞台。チームのためにたすきをつなぐ。華奢な身体で精一杯の力を出し切ろうとひた走る姿はとても尊いものに映り、心を打たれるものがある。「がんばれー、がんばれー」、Jessieも身を乗り出すようにして声を掛け、拍手して見送った。


27日にオーストラリアに帰国することが決まった。あちらでは新学年が始まり、4年生に進級する。4月に行われるクロスカントリー大会では6位までに入賞するとブリスベン代表選手への道が開けるのだとか。地区予選を経てのことだが、クイーンズランド州大会、そして全国大会とつづくのだそうな。
いつも2位か3位、ここからの脱却!? 夢は大きく! ひとつひとつの積み重ねの結果でしかないのだが、帰り際には護王神社でお参りをした。大会での好成績を祈願したらしい。

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 セーター

2015年01月08日 | 日々の暮らしの中で

懐かしい写真を娘と繰っていた。自分や弟の幼い頃の写真に、「この髪型見て!」「この顔よ!」「これみて~、この私の髪、爆発してるやん。なんでもっとましにしてくれへんだん!?」「この頃のわたし細いなあ、髪型もましになってるわ」「「太いなあ」。息子とTylerが似ているのを見い出しながら、笑いに笑って…。

昔は冬場に裏起毛のスウエットの衣類を着ることもなく、子供たちの写真を見てもいつもセーターで過ごしているのがわかる。母がよく手編みのセーターを送ってくれた。半纏ばかりか、物もちの良い?私は、そうしたセーター類も大事に保存してきた。今、3枚がJessieに着回せている。娘からJessieに。Jessieにはこのセーターが一番のお気に入りらしい。それにしても、セーターが子供服から消えてしまったのはいつ頃からだろう。

夜更けて、母編みしセーターを羽織ることがある。時々出しては大事に大事に着て、何十年。母の温もり、捨てきれない。
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 寒の雨

2015年01月06日 | 日々の暮らしの中で

朝からの雨で、寒さも緩んだ寒の入り。

冬休み最後の一日を遊び呆けて、うっかり! 七草粥を整える準備を忘れてしまいました。食材がありません。と言うことで、明日、始業式を迎えるJessieを七草がゆで送り出すことができなくなってしまいました。大きな手落ちをしでかした気分です。

        
残りわずかとなったjessieの日本での学校生活です。明日は漢字50問テストがあるそうな。「他抜き」でなくても相応に…。ですが、本人は母親からのご褒美ゲットに向けて珍しい頑張りを見せていました。ちょこっとだけ結果を楽しみに…。
体重が増えたと騒いでいた今夜。無病息災を願い、夜にでも七草の粥をいただくことにします。
 (写真は信楽の狸です。休みに入って間もなく、外出先から信楽まで足を延ばした時のものです。私自身も30年ぶりほどでした。) 
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 「大雪21センチ」

2015年01月03日 | JessicaとTylerの日本滞在記

1日午後から降り始めた雪はあれよあれよという間に積もり、雪合戦に戯れるJessieとTylerでした。2日夕刻から再びの雪で、今朝の新聞では「京都市大雪21センチ」と報じてありました。積雪が20センチを超え、観測史上4番目の記録だそうです。

       
長靴を持ち合わせない二人。靴の中までズックリ濡らしても、あたり一面真っ白の世界に大喜び。ほっぺは真っ赤です。まつ毛にも雪。「雪が降らないかなあ」の願いもかなって、しかもこれほどの雪降りの中で遊ばせてもらうなど、初めての体験でした。

厳しい冷え込みでしたが、三が日も過ぎひとまずホッ。息子も東京へ戻りました。Tylerは、ちょっと用事で出かけたように思っているのでしょう。「たあちゃんが帰って来る」のを待っています。Jessieも早々と寝てしまいました。
学校の始業の日まで、しばらくは「明日はどこ行くの?なにすんの?」が続きそうです。


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 年新た

2015年01月01日 | 日々の暮らしの中で

 

 「明日帰りまーす」
息子からのメールに思わず娘と目を合わせて「はっやー!」。おかげさまで29日からは賑やかな暮れを迎えてんやわんや。とりわけTylerが「たあちゃんたあちゃん」と一人占め、ひょうきんぶりを発揮しながら傍を離れません。ありがたいことです。
めったに会えない姪と甥っ子を思って、息子には仕事を抱えての帰省でした。一方こちらでも、11月に東京滞在の折に顔を合わせていたふたりは会えるのを首を長くして待っていたところでした。お供餅の橙が和やかな正月気分です
 ふかぶかと手を合わせ… 年新た 


新しい一年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
わずかながら雪が積もり始めています。外から二人の歓声が聞こえてきます。相手は、もちろん「たあちゃん」。しっかり着込んで出ていきました、三人とも。

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