京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「モガ」ならぬ“モバ”

2010年01月30日 | 日々の暮らしの中で

今日は朝から美容院に行った。

先日の新聞記事、「尖端少女」(19)によると、
「1920~30年代、モダンガールは必ずしも断髪ではなかったが、断髪女性は必然的にモダンガールであった。尖端少女が毛尻をそろえたかっこいい断髪・ボブヘアになることは、“モガ”であることを自己表現する方法だった」とある。

美容師さんが言うに、「毛断女」=「モダンガール」だそうで、略して「モガ」なのか。

モダンな「若い女」は、「男を征服するために」美容院から出撃する、といわれ、美容院は取締りの対象になった。京都でも美容院はモダンガールの製造元、「男征服」の拠点とイメージされていたと記事は記している。

どんなヘアスタイルにしようか…、思い切って変えてみたいがいつもは勇気がない。
自分にはこれが一番似合う、これだ。このつまらない思い込みが、あの「進取の気性」に反することになる。生活の基盤が変わるこれからの一ヶ月、せめて普段と少しイメージチェンジして、ゴールドコーストに降り立とう。

「長さは?」「少し長めで」「でもお品を少し残しておいてね」
ソフトカーリーで、モジャモジャに…変身。すっきり爽快、軽~いあたま。
昔このスタイルが好きだった頃、「お母さんの頭は爆発あたま」と息子が歌っていたものだ。大丈夫、小規模の噴火にしたから。

あんたは「モバ」だね。「モーなんてバかな女!」と聞こえてきそうだけれど、まっ、いいかね。頭が軽いんだから口ぐらいは重く…反論もしない。
何を言われても今日の望みは成就した。自己満足でな~~んて豊かな気分だこと。魅力が増し一目ぼれ… は、あるわけがない。

「モバ」の自己表現も、Jessieが面白がってくれればもうけもの~。
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 輝く

2010年01月29日 | 日々の暮らしの中で
      

雪が家の中に降りかかってくるのでさえ「春の隣の近ければ…花は散りける」と。なんと風流な、と驚かされる。

あの冷たく厳しい空気がさすように頬に触れて、心がしゃんと引き締まるのを覚えた正月の朝もすっかり遠のいた。まさに「一月は去ぬ」の言葉そのものだが、この間際、少ししがみついてでも食い止めたくもなる。

琵琶湖湖岸道路を走った。道路わきの気温表示も、往きは8度で帰りは13度。
対岸には、尾根にわずかに雪を残した比良山系の山並みが望める。裸で寒風に耐えてきた湖岸に続く枝筋が美しい冬木にも、力のみなぎりが感じられる。お~~、湖面のこの輝きよ~。

陽光が 天、地・人の上すべてに渡って広く満ちている・・・
まさにまさに、その感じ!

梅の花が待ち遠しい今頃、春の気配を表す季語のひとつとしての「春隣」。家と家が並ぶように、すぐ隣まで春が来ているという。

さんざん春を待ち望みながら、迎えた春も心せわしく惜しんでは夏を迎えるのも例年のこと。
春を越えて心そわそわ夏を迎える覚悟を受け入れながら、身はひとっ飛びで真夏の炎天下にさらされることになる。いつもながらに、風流なんて感じるゆとりもないわが身…。

妙なる香り、月光にも勝るとその清らかさを讃えられる水仙の花。シャワーボトルの花よりもずっとずっと好ましく思うのは、日本人たるところかな。
“春は隣”の輝きを目に、胸に焼き付けて…。
 
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 ちぐはぐな

2010年01月27日 | 日々の暮らしの中で
            

38年も前、1972年発行の『別冊太陽 小倉百人一首』。
あまり開いた形跡もなく、ページの間からは古書のにおいがただよう。
やっと今になって、それも荷造りの合間にページが繰られるなんて。お気の毒なこと、こんな私に買われてきては、物の役に立つこともできなかった一冊であった。

目にとまった一枚の写真は、入江泰吉氏が撮った「平城宮跡の夕ぐれ」とある光景。
 「平城宮跡は足元からさえぎるものもない大空間で、夕暮れと入れちがいに月の出となる。春日山の稜線がほの白くなり、見るまに大極殿跡の一本松が浮かび、草っぱらに光が広がる」

16歳で唐に留学し、35年の半生を過ごして異郷と別れる夜、阿部仲麻呂が思いを馳せたというのが故郷、奈良春日にある三笠山の月だ。彼がはやる心を託したという望郷の歌。

      あまの原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも

帰国の途についたが海難で果たせず、異国に眠る。月は今も変わることなく白く冴えている。

世界遺産平城宮跡、現在は北側に朱雀門が構えられている。大極殿の復元も進むということで今年の平城京遷都1300年祭のメイン会場となるようだ。

異国の地で生きるということ…。珍しくはないが、娘とは言え、わかりきれない部分はあるもんだ。まっ、それぞれの人生、これで一件落着としておこう。

今年は奈良がいいだろうなあ~   

差し込みの写真を楽しみながら、一方でせっせとオーストラリア行きの荷造りに励むという
へんてこりんな半日を過ごした。
     (近鉄奈良行き 車両に連結でこんなデザインがあるものも…)



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 やっと入ったスイッチ

2010年01月25日 | 日々の暮らしの中で
「ああ疲れた
ほんとうに疲れた」
などと言ったらお叱りをいただくかな…

これまでもメモを持ち歩き、娘からの頼まれ物などを買い揃えてきた。
「来週だ!」この意識でやっとこさ本格的に出発に向けてのスイッチが入った。さあ!なるだけ早めにスーツケースの中味を決めよう。

この寒いのに薄い夏ものを揃える。スカートもいるし靴もいる、アクセサリーだって…。 
カメラの充電器、そうそう老眼鏡!パソコン関係に電子辞書…、前回のAUS$が残っていたっけ…、あれやこれや脇にそれてはメモを確かめての、再確認。
楽しいやら、気が疲れるやらで、やっぱり“あー疲れたな”の一日となった。

自分のこまごまとした物を書き出しながら…『映画クレヨンしんちゃんオタケベ!カスカベ!野生王国』に見入ってくれるだろうJessieの顔を思い浮かべてしまっている。
やめとこかなー、どーしよかな―、…少し迷って負けた。DVDを荷物に入れることにした。解説によれば、「ふんだんなギャグの中に描かれる、家族のきずなに胸打たれる。過剰な環境保護運動を風刺する社会性もあり、年齢を問わず楽しめるアニメ映画」とある。
まあ、自分の行為を正当化させる理由付けがほしいだけかもしれない。

ここ数日勝負で頑張るとしよう。なるだけゆったりと来る日を待ちたいし…。

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  課外授業

2010年01月23日 | 日々の暮らしの中で
「じゃあおれは死んじゃうよ」
娘の文(あや)を相手にこのように話して露伴は亡くなったと言うことは知られている。慶応3年~昭和22年、80歳で亡くなるまで活躍した幸田露伴。今日は、「幸田露伴―至上の愛」という内容で『「文学」の課外授業』が開講された。

ここ100年と言われてまだ歴史の浅い「近代文学」。大学の授業では、どのような題材がどのように料理され講義されているのか。その状況を学外に持ち出す「課外授業」として開講してもらえるのだ。一回1000円当日申し込みで学ばせてもらえるというありがた~い、楽しい一時間半の“授業”だった。

露伴22歳の出世作『風流仏』を取り上げ、尾崎紅葉の『金色夜叉』の話題、正岡子規の『月の都』の最後を読みながら3作品に共通するものなどをおっていかれた。

お金(世俗)よりも愛。単純に愛を讃え、ハイカラでロマンチックな傾向にあった当時の人たち。人間の世界を越えた現実にはありえない話ー10年後の月を涙で曇らせる力を持つ男や月の都に帰る男などの話が好まれたのだろうか。
作品『風流仏』も、世俗でかなわない愛を死んであの世で実現させる、「至上の愛」の小説であると。

    

やがて、登場人物が読者と同じ等身大になっていき、スーパーマンが不在になった代わりに、新しい「心の世界という不思議」が現れた。心の世界を描く。心の世界を覗く仕掛けとして働いたのが近代小説。
田山花袋の『蒲団』は、中年の“先生”と言われる人の心のうちも、こんなもんなんだ!
と、心の不思議への関心を高めた作品だと説明された。

隣人の心のうちも、実は…わからない…。
今最も覗いてみたい最大の関心は小○氏の心でしょうか…って。

近代文学の出発に関わる「坪内逍遥」は、今日の講師、坪内稔典先生のおじいさん。
気分はちょっと豊かに…。 「課外授業」の響きもよくお得感も大。

             (左・「金色夜叉」の口絵、右・「蒲団」の口絵)

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 『とんび』

2010年01月21日 | こんな本も読んでみた
昨夜来の雨が残ったまま、暗い一日だった。
軒が低いから普通でも日差しが入りにくいけんね。まっくら“じゃったよ”。

昭和37年、28歳のヤスさんは父親になった。元気な赤ちゃんの名は旭。優しい素敵な美佐子さんと3人の幸せもアキラ3歳の時に暗転。崩れた木箱の山から子供をかばって美佐子さんは命を落としてしまう。
父一人子一人、「とんび」と「鷹」の長い旅路が始まる。重松清著『とんび』。

「…安全運転第一じゃけん」
「…一歩づつ、ゆっくりでええけん、気をつけて下りんといけんど」

会話文には、どこか馴染みのある言葉づかいだと感じつつ、それがいっそうこの作品への親しみとなっていく。著者は岡山県生まれである。

アキラは東京の私大へと進学し、やがて「冬休みはバイトで春休みに帰る…」と、よくある展開。
「いいよね?」「べつにどげんでもええわい」
……
「親父の初孫だよ」
「百まで長生きしんさいよ、あんたは。美佐子さんのぶんの寿命も生きてあげんさい」
会話文がいい。

自分は「親」だと思っていた。それが生きる支えでもあり、時には重荷にもなっていた。だが、自分は「子」でもあったのだ。今まで一度も意識したことはなく、戸籍の上でも親子のかかわりはなくなっていても、ヤスさんはずっと「子」だった。そして、その日々がもうすぐ終わる。…幼くして親と離別していたヤスさんは父に会いに行く…。

昨年の正月、帰省した息子が重松氏のものを読んでいたのは知っていた。
「感動する」…と漏らした一言が忘れられなくて、一年後に題名を確かめて…、このたび母親が読書開始。
父と子。息子の胸の内を少しのぞけただろうか…。やがて彼も親になる日が…。

私も(Jessie の)「親の親」。そしてまだ見ぬ孫のためにも長生きを…。
あらー、ヤスさんと同じ思いだわ…。
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 陽気にうかれて

2010年01月19日 | 日々の暮らしの中で
   

若からぬ手をつないで歩く二人。少し先を行き、大声でしゃべりかけては歩くおばあちゃんと、それを静かに受けているおじいちゃんとの二人連れも。耳が少し遠いのかもしれないが…。女どうし、その中には必ず説明する人がいる。これは…、家にもあるけど…。

あすは大寒。テレビでは、“春のような”一日になりそうなことを告げていた。
今日散歩しないでいつするの…、植物園へ Let’s go.入園料は大人200円。
しかし、お天気の割には人の姿もまばらだが、時節がら見るモノが少ないからだろう。
早くもつぼみがほころんだ梅の木が見られた。

京都の町名、北野白梅町。感嘆のため息クラスの一つ。だが、北野天神の所在地は北野白梅町ではなく馬喰(ばくろ)町である。何という音の響きの違い、字面の違い…と言っては申し訳ないかな。
合格祈願の絵馬を納め、勧学守護のお札をいただく天神さん。25日は初天神で賑わう。
木の小さな枝々におみくじが結ばれるけど、そこって花は咲かないのだろうか。

たくさんの人が同じ方向でカメラを構え、時には一斉にその先が空を向く。
それを離れて見てるのも面白い。いろいろな趣味を持った人が集まる植物園。

ぶらぶら歩いては小休止。  公園でこの像を見ると「ダディ、ダディ」とはしゃいでいたっけ。
お世話になった幼稚園のバスとすれ違いましたよ、姫さん。

いいお天気だった~~。
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 ありのままに…

2010年01月18日 | 日々の暮らしの中で
 「朝寝して昼寝が好きで宵寝して
        たまたま起きて居眠りする」
そんな冬の一日。極楽、極楽。忘れかけていた感覚、“のんびりいこう~”。

さーて、今日は何すればいいんだか…。まだまだ暗いうちから目が覚めたが、ぬくぬくの心地よさから脱け出せない。段取りだけあれこれ…、が、ぐーっとまるまってもぐり込んだら、それっきり。

一週間ほど前には、調子が外れているのかと思えるほら貝の太い音色と、般若心経を唱える声が響いていた。
「六根清浄、六根清浄」と山道を唱え歩く修験者の映像は見たことあるが、「六根」の汚れを払った清らかな状態への修行ということか。

「眼・耳・鼻・舌・身・意」の「根」を「六根」といって、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という五種の感覚器官と、認識・思考をつかさどる心に相当するのだそうな。
こんな気ままな朝のスタートをきる者が、「六根清浄」を口にするのも似つかわしくないかもしれない。

今夜の娘の話によると、日中38度の世界、夕方5時を回らないと公園にも行けない。紫外線がヒリヒリする…と。そんなお国にこれからおじゃまする。ただ事ではない。
何やら一気に現実味を帯びてきた感じ。

いくつもの感覚が鈍るのか、あるいは鋭敏になるのか…。まっ、前者だろうが、この変化も、思いようによってはやはり楽しいものだ。何だ、やっぱり楽しみじゃないか…。 

「金剛杖」は心の中につくとして、「六根清浄」をむにゃむにゃ唱え、来たる日に備えるとしよう。少なくとも敏感に受け入れられる状態にしておきたいものだ。
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 どうなるか…  

2010年01月16日 | 日々の暮らしの中で
           
今日は娘からの頼まれ物だけは買い揃えてしまおうと思っていたのに、急ぎの用事が出来てばたばたと過ごしてしまった。午後も二時、約束もなかった人が来る。本音は早くお引き取り願いたい…けど、言いだせず、ここでも時間が過ぎてしまう。
たった一日のことが、なかなか思った通りには進まない。

昨日十五日は「女正月」。
予定外の意外な誘いに二つ返事。おなかいっぱいにしてしまった。
             
   ばあちゃんのおなかはまるでかがみもち    
         
秘め事が外に漏れて、ばあちゃんは「ギャーッ!」・・・だろうに。
こんなふうにJessieに言われたくないよなあ…。悩みの種の解消に向けて、間食をしない!と誓いを立てて、何日かな。なーんの、あっさり食欲など抑えられるものさ…と思っていたが、この「月」がよくないのだ。動かない割に何か食べたくなる、嬉しいお付き合いもある。加えて意志の弱さ。仕方がない。和して睦まじく、一月は「睦月」という。

小正月も明けた。本腰を入れて明日から本格的に「間食はしない」のだ。できるかな?できるだろう。「予想」が外れることなどよくある。苦楽は対。それもわかっているんだな
落とし穴あり、実行するのが私だということだ。どうなるかわからないということだけははっきり言える…。
               (俳句は、朝刊で見た小学校二年生咲帆ちゃんの五七五)
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 だるまさん、お願いっ!!  

2010年01月14日 | 日々の暮らしの中で
             

夏には大きな木陰となって涼をとらせてもらう木立も、葉を落として裸んぼである。寒々としているが、シャキッとした姿もなかなかいいもんだ。などといつもは言ってもみるが、今日の寒さは半端ではない。
もうすぐ大寒、そんな時期にふさわしいこの冬一番の冷え込みとなった。白いものが舞い、蓮池には氷が張っている。民家の軒先につらら発見。市内の話ではない。嵐山、嵯峨野にて。

朝から広がった青空に、つい!誘い出された。寒そうだが、じっとしているのがもったいないような気分にさせられて、一枚余計に着込み思い切って外出。
この先に控える孫たちとの出会いに備え、ともすると“体力温存”がちらつき、体調の管理・維持に逆に緊張感が伴ってしまう。思い切って気分転換! そう思っての今日だった。

市内を東西に走る「東西線」で西へ、ガラガラ!(車幅が狭い)。
一両電社の嵐山線にも空席がある。嵯峨野の奥へといくにつれ、歩いている人は少なく、沿道の店も閉店続出。店じまいなのか定休日なのか??この寒さ公園で遊ぶ子もなく……。
こんな日にうろうろしているほうが珍しいと言われそうだ。


              
そんな中、天龍寺から野々宮神社・落柿舎・祇王子・二尊院方面を歩いてきた。“ちょー”がつく寒さに、「早く帰ろう!」。というわけで、東の鳥辺山に西の化野…、またしても行きそびれた化野念仏寺。春を待って出直そう。

七転び八起き。ダルマさんの頭部に小さなレンズ穴、ここから天龍寺法堂に描かれた「雲龍図」が覗けるようになっている。この寒さに頑張った分、目が出ますように~。
ダルマさん、よろしくね!!
        (野々宮神社の先、小柴垣と竹林が美しい道。  落柿舎を望む。)
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 どのページが好きなの?

2010年01月13日 | HALL家の話
                

『キンディへ行く日の朝…
「Jessie~ おはようござえもん」と起こすと、Jessieは「なにかようか ここ のかとうか」とおっしゃいました!!!(笑)』

母親からのメールに見つけて、「お~、Jessieもやるなあー」と、非常に愉快な気分になった今朝。
一方で、父親Jayからのメールも入っていた。こちらは、何!?と叫びたく、大声を出したくなる写真付き。「One bite could kill 6 humans  datte!!」とあるから、
 「Hiiiii~ Sugoi!!! ne.
  Nante nagaino!
  6 humans!!?
  Bikkurishitana ~ mou!」と書いておいた。蛇でした。

午後から外出、書店ものぞいてみた。
本はたくさん読めばいいというものではないこともわかっている。先日の『合点承知之助』と間がないけれど、折角のお土産なんだから!と自らに言い聞かせ『はいくのえほん』を見つけた時、迷わず決めた。ピンクのリボンをかけてもらった。

 「なのはなや つきはひがしに ひは にしに   
  
 まるで なみのように どこまでも ひろがる きいろい なのはなばたけ。
 その なかへ まっかな ゆうひが ゆっくりと しずんでいきます。
 ふと うしろを みたら ひがしの そらから 
   おつきさまが のぼってきました。
 なんて すてきな けしきでしょう。」

どんな顔でページを開いているのかな。どのページが好きなのかな。お気に入りの場面はどこかな。大好きな言葉はなんだろう…。面白い?わくわくするでしょ?
ひとつの場面がいつまでも心に残る。それこそが本との出会いだろうか。

量は質に転嫁する…て言うんじゃない?
いっぱい素材をため込んで、爆発だーっ!! …なんてことにはならないか。
だけど人は様々で様々な可能性があるってことを信じているんだなー。
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 “祝い励ます日”…

2010年01月11日 | 日々の暮らしの中で
 『…「おまえの話なんか誰も聞いとらん」「一発芸しろ」…などのやじに、
 「社会というのは厳しいものだ。ルールを守れるようになりなさい!」と一喝。
  会場のほかの新成人たちから拍手が起こった。…』
一日早く開いた成人式場での騒ぎとして報道されていた。

大学の工学部で分数の足し算ができない学生がいるというのは有名な話。常用漢字が読めない文科系学生がいるという話だってある。
小学校で3割、中学校で5割、高校では7割の子供が学力不足のまま卒業してしまうと以前から言われてきている。

そんな現実の中で、これから高校の授業料無料化に膨大な予算を投入することに…?そして「全入時代」といわれる、大学への進学とつながるのだろうか。― いったい何を学ぶ・何が学べるのだろう…。

長い人生を生き抜く実力は、学校の教育だけから得るのではないのはもちろんだ。
何かを見つけた時、その実現への努力も始まる。そうした時にも基礎や基本はやっぱり大事で、ちゃんと覚えておきたい読み書きそろばん。なんとかならないのかな、この現状…。

学ぶことの積み重ねはいくつになっても続くもの。そして、やがては積み重ねてきた知識や経験をもとに様々な処理を行える時が来るのだろう。

「そもそも…年金ってなんですか」
「通知きませんか?払って下さいよ~って」
「きますけどー。難しいんですよ、バカには」
  …
この新成人ギャルとのやり取り(TV番組)のあと、
「あーあ」
と、声が入った。ビートたけしの声だったかな。 今はこんなもんなの???

どこかでひっそり泣いている二十歳の子はいないだろうか…
きっとみんな心の中では、差こそあれちゃんと生きようと思っていることだろう。

今日は「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝いはげます日」だった。
実際にそんな自覚を持たなかった私が、今ここにいる。ゆるゆると薄ぼんやりしながらだが、好きなことして潤って暮らしていきたいものだ。

   (写真:おままごとではいつもお母さん役。この子の二十歳のお祝は…)
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 ハイレベルな「男」前!

2010年01月08日 | 日々の暮らしの中で
自分のおいしさにこだわりと誇りを持っています。
だから自分を安くは売りません。
安売りの世界にはめられてしまったらボクの将来はありません。たたかれるだけですから…。

昨年娘が、どこで仕入れた情報か、「このお豆腐おいしいんだってよ」と言っていたことがあったのを思い出した。今、少しパッケージも変わり店頭に並ぶ種類が増えただろうか。
一般の二倍の豆乳。
いよっ!濃い「男」。男前~~。
なめらか、ふあ~んと濃いお味が口中に広がって、風味が残る。

「ハイレベルな豆腐をつくる」と、魂を注ぎ込んだ男前豆腐店の男前社長が言う。
安ければいいってものではない。この男前の心意気が琴線に触れる、などとは少しごひいきしすぎかな。

これは鍋用でお初にいただく。初物。「初雪、初霜… 初という字を冠すればすべて褒美の心がともなっている」とは山本健吉さん。何よりもこのインパクトのあるユニークな名前には、若やぐ心でいただけそうだ。七草がゆで邪気を払い、お正月で増えた体重を落とすために採食中心にと心掛け、サウナで汗を流す。ツルッツルのカッピカピにならなきゃ嘘?そして濃い口の「男前」、いっただきま~~す。

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 いきなりの“かっぱのへ”

2010年01月07日 | HALL家の話
                     
  ♪七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地に 渡らぬ先に
明治期頃には、七草粥を作るときにこのように唱えたのだそうな。

七草を刻むトントントントントントントン トントントントン…
今朝は方々から七七七七の包丁音の繰り返しが聞こえたのだろうか。

「せりなずなごぎょうはこべらほとけのざすずなすずしろ春の七草」
暗記モノで覚えたことがある。スムーズな流れの美しさを感じる。
こんなことを考えていた時だ、電話が鳴った。娘からだとわかる。

「ハロハロ~、モスモス?…」応答なし。だが、何やらごそごそと聞こえてくる。
あれえ、切れた?… その時だ。
「おちゃのこさいさいかっぱのへ」   
「そのてはくわなのやきはまぐり」
「さよならさんかくまたきてしかく」
いきなりの「かっぱのへ」はJessieだ。ちょっとしどろもどろな箇所もあるが、クリスマスに送った『おっと合点承知之助』、さっそくの成果のご披露であった。

そして、必ず聞くのが「何食べたあ~?」「焼き蛤食べたわ」「やきはまぐり~~(笑)」
「おかし食べてるよ。一個づつ食べてるの。だってもったいないもん」
“もったいない”か…。もったいない、がわかるんかね。
「また持ってきてや」「わかりました、隊長!」

たわいもない話に笑って、寒さを吹き飛ばし福をもらう一石二鳥。エネルギーをもらい、準備に弾みも付こうというものだ。

七草粥を食べて邪気を払い、この一年の無病をなどと欲張ってみよう。

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 リップで花も実もある…

2010年01月05日 | 日々の暮らしの中で
テレビ番組で、Gacktが京都のよーじや店で「これはいい」といってお土産にいくつも買っていたのを偶然見ていた。これまで、有名人が買ったからといって自分も、などと考えたこともなかった。

だが、
従来の自意識のままでは、情報化・多様化している社会を生き抜くのは困難ということになりそうだ。長寿社会を迎えて、年齢など気にすることなく、つまらない殻で身を囲わず多趣味に生き抜くことが求められるのだという。
“新しいものをどんどん受け入れ、活用していこうとする気構え”、「進取の気性」を持てというおススメで、買ってみたのが、これっ!!
リップクリーム3つ。ついでにだけどハンドクリームを。

はたして、Netmoで真鍋峰松氏の言われるように、事実この気性がわたしにとって「生きがいを見つける最大の武器の一つ」になるのかどーか。

リップを塗って街でも歩こう。で、どーなるの・・・? なになに、真鍋氏いわく「これぞと思った時には、すぐさま行動に移すぐらいの勇気と機敏さを」と。
よし!次の行動は決まった。その先どうなるの?など思い悩まず「プラス思考でことにあたることが肝要」って背中を押してくれている。
よしよし!それなら、少女のような冒険心と好奇心を持って充電!これしかないわね。

「おkeiさんおkeiさん、何をあほなこと考えてるの!?」 ウン?聞こえてくる声がある。

確固たる考えもなく駆り立てられてるだけ?
なんの、たかがリップクリーム。冬の乾燥から唇を守り、口角を上げてぽわ~~んと街を歩けば…、だーれも見ちゃいないって??

そっか、まあいいや、今この瞬間「進取の気性」などということを意識しただけでも、明日からの花も実もある生き方につながる、ってもんよ。

これは娘に渡そう。でも一つだけとっておくのだ。
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