
上賀茂神社の境内を流れる小川。楽しそうな子供たちの声が響く午後です。
近隣にはこの状況に眉をしかめる方々もおられるようですが、宮司さんは温かな目で見守られています。
「六月三日、羽黒山に登る。」(『奥の細道』)。芭蕉が出羽三山を巡った記述の部分を読み返してみました。羽黒山に登ったのは新暦で7月19日になります。8日には月山。湯殿山と「三山巡礼」。「羽黒を立ちて、鶴が岡の城下、…川舟に乗って酒田の港に下る」。
尾花沢、鶴岡、酒田、さらには象潟など、いつかは行ってみたいと長いこと憧れてきた〈地名〉でした。芭蕉が見たと同じ山の姿を眺めることができるのでしょうか。

久木綾子さんが「大地のエネルギーを吸って生えてきたようだ」と記した羽黒山五重塔の前に立って、何を感じるか。「地の霊、山の霊、大木の霊、もろもろの霊が淀んで渦を巻く」場所に立って、どのような思いが湧くことか。塔の周囲に溝を巡らせた山伏たちの心意気…。やはり、「うけたもう」。大自然の中に身を置いて、感じるままに…。頭で考えたって見えてこない、だから感じるままに…。楽しみです。
29日から出羽三山を巡る機会を得ました。無事クリアーできますように~。