京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 思いまとめて

2014年12月27日 | JessicaとTylerの日本滞在記
今年も残りわずか。

洗濯物を外に出しておくと、いつしか日差しは翳ってしまっていて、時雨た空からいきなりの霰にやられる始末。寒いけれどまだまだ序の口か。「ユき!ユき!」と大はしゃぎのTylerも「あられ」と言うことばをなぞって納得、「雪降るかなあ」と。

日記をつけているJessie。「日本で過ごす日々の記念にどう?書いてみたら?」と言葉を掛けていたが、ようやく新聞の読者欄に投稿をしてみたいと気持ちを固めたらしい。ノートに綴った文章に目を通して欲しいと言ってきた。構成など少しのアドバイスをしたが、下書きから清書までを珍しく真剣に原稿用紙に向かっていた。送り先の宛名も自分で書き終えて、「あたまいたくなった」と言いながら床に着く。昨日の朝一番に投函したけれど、この時期どうかな…。

私自身は、ゆっくり一年を振り返ってみる余裕などないままに年始を迎える事になりそう。

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 「サンタさん 読んでください」

2014年12月23日 | JessicaとTylerの日本滞在記

先日、サンタさんに手紙を書いていました。― Read Please とあります

        

「サンタさんのためにビスケットとミルク、トナカイに人参」と書かれた明日の買い物メモをJessieから手渡され、ケーキやクリスマスの夜の御馳走も念を押されてしまいました。ちゃんと弟の事も忘れずに、二人のためのクリスマスプレゼントも催促されて…。
降誕祭、生誕祭、聖夜、漢字でどう現してみたところで、彼らと一緒でなければ縁のない我が家でのクリスマスです。けれど、「二人の子供むつましクリスマス」、これでいきましょっと。

クリスマスが終わればお正月に向けてまっしぐら。遊んでばかりもいられません。
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 終い弘法

2014年12月21日 | JessicaとTylerの日本滞在記

JessieもTylerも冬休みとなり、「あしたは何するの?どこ行くの?」とうるさい。 
昨日の雨も上がった。寒さも緩んだ日差しの中を、年内最後の縁日・終い弘法で賑わう東寺を覗いてみることにした。正月用品を売る露店や古道具店など冷やかし、香煙にむせりながら大師像の前で立ち止まって手を合わせた。

娘がオーストラリアに持って帰りたいと、ヒツジの可愛い置物を買い求めた。お正月だけはわが家を飾ってくれるとか。彼女は未年のうまれ。「わたしは?」と聞くJessieに「あんたは酉よ~」、「ターくんは卯、うさぎ」。昨年は十二支を暗唱するJessieの声が毎日聞こえていたものだった。
好みの色のコンペイトーを100gぶんビニール袋にすくい入れて、シェアしながら満足のふたり。ごった返す人々、これこそ年の市の見もの、だとか。

今日のJessieの日記の末文には「クリスマスが楽しみ」と書かれてあった。

    年の瀬を忙しといひつつ遊ぶなり   星野立子


 
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 大阪の夜

2014年12月19日 | 日々の暮らしの中で

趣味や目的を同じくする、新たな仲間を大阪の地に求めて1年と2カ月。出町柳駅から小一時間ほどかけて京阪電車に揺れる。この移動にかかる時間は、読書しながらだが、自分のための時間を楽しむために気分を切り替えていくにほどよい間合いとなっている。

春からこっち、開始時間が午後からとなって、終われば奈良から参加のA子さんと話しながら駅に向かうことが続く。回を重ねても、他のメンバーとは個人的に文学や文章の話などする時間がもてずにきた。それがようやくかなった昨日の年忘れ会。「年忘れ」とはいえ、一年の苦労をねぎらい忘れようというものではない。酒食を共にしながら、普段話すことのできなかった個々への関心事を話題に花が咲いた。切磋琢磨、これからも互いに励んでやまない関係でありたいと宴を楽しんだ。

自分を高い棚に上げては…と、合評会でも控え目な批評で抑えていた。が、そう思っているのは自分だけだったようだ。「的を得ていて、案外厳しいよ」と好意的に認めてくれるUさん。彼女の評はまことに手厳しい。読書量の多さを物語る語彙の豊かさ、私好みの文章のセンス、文体を持ち、ずっと「気になるUさん」だった。親しく話す機会に恵まれ、少し近づけた事がまことに嬉しいこと。これからも互いに高め合える時間を共有したい。



会場は「曽根崎新地」。近松門左衛門による『曽根崎心中』を思い浮かべていた。「keiさん、ここが北新地よ」誰かが教えてくれて、「写真撮っておくわ」と私。さほどの事もないネオン街だった…。大阪市役所、点滅して色合いの代わる土佐堀川沿いや御堂筋のピンク系の光のトンネルをカメラに収めた。
  ♪あの人もこの人も~ そぞろ歩く宵の街
右も左もわからず後について歩くだけの大阪の夜、楽しかったわ~。
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 「よしゃ!!」のはずが…

2014年12月12日 | JessicaとTylerの日本滞在記

「マラソン大会よしゃ!!」 12月11日のカレンダーの下にはこう書き込まれてました。

ところが8日になって、インフルエンザ流行のために、翌9日に予定されていた社会見学と11日のマラソン大会は延期と決まりました。本人も家族もちょっと、大いにがっくり…。Jessieにとっては「中止」も同様、でしょう。
気が緩んだわけではないでしょうが、11日の体育の時間に跳び箱を跳び損ねて指を負傷。
左手が聞き腕の彼女、箸が使えません。リコーダーの練習ができません。「あーあ」、できないことの多さにため息が漏れるようになりました。ただ、不幸中の幸いは、字が書けることです!! ほんとうに良かった。鉛筆だけは右手で持つのです。

ヒビが入っているか、あるいは骨折している…。レントゲンでも微妙なところらしい。父親に説明しても「跳び箱」を知らず、イメージできずにいぶかるばかり。少し時間はかかりそうですが、女の子ですし、きれいに治ってもらいたいと思うばかりです。
インフルエンザ2回目の注射をTylerと共に今夕済ませました。まさか2度もインフルエンザ!?なんて事がないように願いたいものです。


「天秤漬け」という方法でのすぐき漬け。すぐき菜と塩だけで発酵する乳酸が体に良い漬物です。骨にもよいでしょうか。せめて小魚をせっせと摂って、きれいな指に戻さなくては…。
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 気持ちは映る

2014年12月08日 | こんな本も読んでみた
映画『FROZEN』はオーストラリアでも大人気だったとか。
♪「ありのままに~…」と多くの人が口ずさんだ日本語の歌詞にはほとんど反応しないが、週末にレンタルしたDVDを熱心に繰り返し見ているJessie。ペンシルケース、鉛筆、消しゴム、下敷きにランチョンマット、給食袋…、向こうにはないかわいいグッズを日本で手に入れてご機嫌さん。

ところが先日、明日9日に予定されていた社会見学(中止)のために母親にお弁当箱をおねだりしたところ、
「ダメッ、高いからダメッ! 1回しか使わないんだし、こっちの方が安いからこれにしておきなさい」
願いは相手にもされず、リラックマの絵が描かれたものが提示され半泣きのJessieだった。

学校で、5分間読書の時間にクラスの友達から借りて読んでいたらしい『アナと雪の女王』。続きを家でも読みたいから買ってほしいと頼んだところ、こちらは快諾。「なんでやねん!?」と覚えたての言葉を口にしながらも嬉しそう。本と弁当箱、二人の価値は違ったのかもしれません。

時間のすき間を拾ってボチボチ読書をしている今。書店で3度手に取りながら我慢していたけれど、とうとう買ってしまった『櫛挽道守』(木内昇著)。ご満悦の体…、人が見ればきっとそんな表情を浮かべていたかもしれない。あの日、お目当ての本を見つけた時のJessieの顔と重なっているのだろう。不思議なことに気持ちは弾み、なんだかシャン!とした。“ホントノキズナ”。
























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 幸せ数えて…

2014年12月04日 | 日々の暮らしの中で
 

Tylerはすっかり幼稚園に慣れた様子です。胸に名札や小さなお手拭き用のタオルを止めるのを最初は嫌がっていましたが、今や帰宅後もつけっぱなし。
Jessieは来週開催予定のマラソン大会に向けて意欲満々。嫌だと言っていた跳び箱も、跳べたことでにこにこ顔での報告になります。昨年はピアニカ、今年はリコーダーが初体験です。小学生の時に母親が使っていたものをTylerが握りしめて、毎晩ピーヒャラピーヒャラの合奏。なかなかの音ですよ~。

大阪も雨でした。今日は私も「オベンキョー」と称して大阪へ。日々したいこともできずに時間を奪われている感じですが、こうして大阪まで行っても、二人の顔が浮かんで少しでも早く帰ろうと足早になるのですから不思議。だけど…、本当にな~んにもできません…。ちょっとつらくもある、けど…。

明日はTylerの学習発表会。
「がんばれがんばれターくん!言うわ」と言うと「うん、言ってや」って。
「恥ずかしい、恥ずかしい」を連発するらしいTylerですから、…さて、どうなることでしょう。覗きに行くつもりでいます。
                
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 なんてことに!

2014年12月01日 | 日々の暮らしの中で
「車ばくはつ」、Jessieが家のカレンダーに書き込んで、苦しそうなまでに笑いころげた。「ちっともおかしくないわ!」と言うと、更にけらけら笑う。まったく、人の気も知らないで!?

あーあ、この師走に入ったしょっぱなで、な~んということ。
7、8cm…、10cmにも満たない凹みができた部分に雨水がたまっていたが、その上を直進しようとしてガツン! あまりの衝撃に驚いて、車を駐車場内スペースに止め、点検。路上はオイル漏れの流れが見てとれ、車内に臭い。娘と二人、雨降る中で車体の底を覗きこんで…。なんでそうなるの!と、理屈は頭で理解するのだが、たったあれだけのへこみで??と納得しきれない気分の悪さ。わずか7、8センチの段差にはまった!? あ~あ、気が重い。

いつもお世話になっている関係者の手を煩わせ、代車で帰宅。このトラックでもはまるだろうと言われ、迂闊な判断だった事を悔やんだが、車も気分も重症だわ…。あーあー。


 
きのう日曜日は奈良へ。私も東大寺大仏殿の中にある、この柱の穴くぐりをしておくべきだったか。無病息災、何かしらのご利益をいただけていたら、今日のこの難を逃れられたのかも。出るのはため息ばかり。
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